POPCORNさんの映画レビュー・感想・評価

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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.1

秀逸。

考えさせる隙のないテンポが、観るものを虜にします。
元夫の書いた小説と、主人公スーザンの半生への後悔の念が、シンクロし始める…。
元夫ジェイク・ギレンホールと元妻エイミー・アダムスの真意は、
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

いやはや、圧巻でした。
前作を勝るとも劣らないクオリティを映画館で鑑賞出来たことに喜びすら感じました。更に、SWシリーズ以外の作品にはここまである種の特殊な高揚感が存在しないんじゃないか、とまで今回も
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笑う招き猫(2017年製作の映画)

4.0

笑顔で泣けるそんなふたりの物語。

アカコとヒトミ。
正反対のようで、リズミカルに足並みを揃えると、抜群のコンビネーション。
この2人が苦心賛嘆しながら、歩む漫才道。いやはや、面白い。こんな道なら私も
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

クスクス笑えて、ジワジワと泣けるそんなお話。

サンタバーバラ 1979年が舞台。
息子ジェイミーと母親ドロシーが20年後の現在から1979年の過去を回想し、平行して2つの時代を描いた作品です。
映像
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.1

久しぶりのゲイ作品でした。

主人公シャロンの半生を描いています。
三部構成
1.リトル(幼少期)
2.シャロン(学生期)
3.フラッグ(青年期)
名前の変化をサブタイトルにしているのも、シャロンの生
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.3

心が洗われる…
そんな涙を流すことが出来ました。

戦時中という時代を生きた人々の悲しみ、憂い、苦労、葛藤、貧しさ、そして戦争の脅威と落としていった強烈な傷跡。
「君の名は」も確かに良いけれども、若人
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愚行録(2017年製作の映画)

3.7

愚行録…
字のごとく、現代人の愚行を集めた不気味な作品。
アウトレイジが〝全員悪人〟なら
今作は〝全員クズ〟かと。

観終わって少し考えると背筋に悪寒が走りました。欲に駆られた傲慢なクズか、稀代のクズ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.6

成功へ懸命に向かう恋するふたり。
ミュージカルというより、愛するふたりのダンスの映像美が、どんどんと一歩先の見解を期待させる。さすがデイミアン・チャゼル監督って感じです。
120分を超える作品ですがペ
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

4.0

戦争を生き残った人たちには敵いません。
当たり前の話ですが、今を生きると言うことは、その生き様を見習うしかないのかもしれませんね。

出光の創立者・出光佐三をモデルにした国岡鐡三の物語。
戦前、石油を
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

細胞の1つひとつまでも、ミュージシャンなんですよ、チェット・ベイカー。

ヘロイン、
バードランド、
ジェーン…

恋をしたことがなかった、チェットが、ラストにバードランドで魅せる〝ボーン・トゥ・ビー
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怒り(2016年製作の映画)

4.3

知らぬ間に作品に入り込み、感情を揺さぶられ、テロップが流れるころ、涙した。

3人、同時期に、違う場所で、違う人々の生活の中に謎の人物が現れる。その一人一人が本筋の夫婦殺害事件と関連があるのではないと
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無限の住人(2017年製作の映画)

3.8

初!生!キムタク!!@京都
完全にミーハーですが、キムタクの登壇付き試写会へ参加して参りました。
試写会応募をし続けるとこんな幸運にも会えるということですね。

それはさておき作品です。
300人を切
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

人間が存在しない世界だからこそ見えてくる動物同士の隔たり。野生の世界じゃない、人間社会の様な文明が存在する世界観だから、なかなか考えさせられるし、奥が深く、作品としての着地点には納得がいきました。
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

4.0

2作目。
今作も闇深い事件です。
愚かさの十字架を背負った若者達が、大人となり社会的には成功するが、その十字架を降ろすことか出来ない。愚かさのループが数々の事件を起こし、サイコパスが集まるとこうまで愚
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.9

それなりの数の映画を観ていれば、この様な作品に出会えてしまう。
これもひとつの映画の楽しみ方ですよね。
今作は…
特捜部Qの1作目なので、部の誕生から変化までが描かれています。
ヘェ〜こうなって未解決
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特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

3.8

前から気になっていたシリーズでした。
最近観ていた作品の中では、突出してドンドンと引き込まれました。
謎が謎を呼び的な。なので、パッケージ裏の解説なんかも読まない方がいいかと。

そして、何と言っても
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.5

私はジョシュの感情に、自分をトレースしていたことにふと気付いた時、ガツンと衝撃を感じました。成功者と敗者、勝ち組や負け組、そんな言葉か世の中を牽引している様に感じるこの現代に、〝誠実〟一辺倒でもいい、>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

1.0

クリント・イーストウッドどうしちゃったの??
これはドキュメンタリー作品なの??
これを観て満足できると思ってる??
英雄は英雄でしょ。
155人もの命を救ったの事実だし…。
事実を題材にするなら…選
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ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

3.1

正直、リビーが真相解明に本腰入れ始める頃(借金のカタに取られていたボロボロのホンダ車を取り戻すあたり)、ドップリとダーク・プレイスの世界へ。

こころに波風が立つ事もあまりなく、サクッと観れるこれくら
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葛城事件(2016年製作の映画)

2.7

ブレーキを感じました。
踏みすぎ。
葛城事件は様々な凶悪事件に着想した作品と、謳われていたにもかかわらず、蝕まれた挙句の狂気や人間の本質的な欲望の部分が少なすぎる。凶悪事件の火種はそんなもんじゃないん
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.3

ロッキーを愛する人には今作の価値が分かる。
ロッキーとアポロの友情がよみがえります。
新たなカタチで。
スタローンが伝えたいもの、それは伝承されることに心から嬉しい。

ロッキーが語る「アポロを許して
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マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年製作の映画)

4.0

アメリカに倣ってる場合ではありません。

日頃から切々と感じる社会への不安感…それが当たり前になり過ぎた為か、矛先を政治家や不景気にして無理やり納得している今日に、一石とごろか2つでも3つでも投じてく
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.9

1984年に感じた、茶の間で何度でも観れるハリウッドらしいコメディが帰って来ました。
この安定感、健在も健在。
物語ベースで考えると、練りに練られた前作へのオマージュは勿論てんこ盛り。
前作のメインキ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.9

今作を機にDCコミックの様々な作品が映画化されるの願います(о´∀`о)

空飛ぶ超人スーパーマンが去った今、また新たな人類の敵が地球を脅かす前に政府組織がとった策、それは最凶の奴らを招集して、それに
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.6

唯一無二の狂気(暴力描写)に、自らの
血が滾ることに翻弄され、
血の匂いに困惑し、
血の気が一気に引いていく
との三段落ちでした。
前半は、止まらない狂気=衝動をその背後から鑑賞していましたが、中盤、
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.4

主人公英雄の心の抑揚と成長を感じることで、今作は何倍もの広がりを魅せてくれる。

和製〝ウォーキング・デッド〟は伊達じゃない!

鈴木英雄(大泉洋)は平凡な奴だった。日本がウィルスに侵されZQN(たぶ
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.1

前作を踏襲しつつ、アップグレードされた設定にも納得の出来栄え。様々な要素が盛り込まれていて、響く作品と言うよりも、楽しむものかと。

そんななか、興味深かったところはこちら。
エイリアンという脅威に対
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ルーム(2015年製作の映画)

3.4

7年間も監禁され、犯人の子供を産み育て、それでも納屋で暴行を受け続け、我が子を守るという気持ちを糧に、日々を超えていく。
想像の域では計り知れない。
追体験ものというより、どう自分の中で咀嚼できるか。
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.0

父親はボクシングを通して、娘との向き合い方を学び、娘はボクサーの父から生きる喜びを感じとる、そんな物語。

復活と再生がテーマといえばそう。
世界ライトヘビー・チャンプのビリー・ホープ(ジェイク・ギレ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.9

映画を好きだってことで、またひとつ出会えた素敵な作品でした。

ただただラストのアレックス(モーガンフリーマン)の言葉に耳を傾けましょう。ルース(ダイアン・キートン)もその決断・言葉に全てを託します。
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