社会派のウィリアム・A・ウェルマン監督による当時のアメリカの社会問題を濃縮して描くような要素てんこ盛り映画。
邦題の『飢えゆるアメリカ』は恐慌の真っ只中にあったアメリカを直に表すタイトルで悪くはない…
『仮面の米国』を想起させるように無実の罪(暴動を扇動)を着せられたリチャードバーセルメスを通して資本と共産の有様を見る。機械化による労働者の整理解雇は約100年の時を経て、人工知能の発展により歴史は…
>>続きを読むWW1から世界恐慌までを背景としたとある男のサクセスストーリー。
恋愛と仕事で成功してやったーみたいな単純な話ではなく、戦争の手柄を奪われてモヒ中になって会社の金に手をつける導入という変化球っぷり。…
たったの70分で第一次世界大戦から、復員後の社会復帰、世界恐慌、産業の機械化、赤狩り、社会的弱者への慈善と盛り沢山のテーマが詰まっている。
ウェルマン監督の手腕は実に見事としか言いようがない。
こう…
面白い
WWIから世界恐慌、赤狩りと諸行無常なアメリカ情勢に翻弄される男の不条理劇
利他的な「資本主義の歯車」である主人公は功績を讃えられる一方で路頭に迷う顛末を迎え、父親に憧れそれとは知らず「歯…
飢ゆるアメリカ
見終わった後に調べたら牛泥棒の監督ウィリアム・A・ウィルマン作だった
金網のこちらとあちら側、ガラスで隔てられた人達の演出
第一次世界大戦後の混沌としたアメリカの中で良心を失わなか…
このレビューはネタバレを含みます
正味70分で第一次対戦〜世界恐慌〜赤狩り〜までを一気に駆け抜け、前半部分はやけに早ッ!!とは思えどテンポが非常によくて一気に見られる。
序盤の戦闘シーンはなかなかの迫力。後遺症からモルヒネ中毒にな…
70分の間でWW I〜赤狩り〜世界恐慌の暗いアメリカ史が詰まってるのすごい。主人公たる人物は最も運命に翻弄された男。銀行の金で薬物を買おうとするシーン、窓際に立つ妻と2人の後ろ姿の親密なクロースアッ…
>>続きを読む盛りだくさんにして凝縮された70分。第一次世界大戦の塹壕戦、帰還後のモルフィネ中毒、刑務所、ラブコメ、サラリーマンとしてのサクセス、労働争議、刑務所、失業者への弾圧。運命に揉まれながら善意を貫く主人…
>>続きを読む詰め込み映画です。
戦場(第1次大戦)では上官からのsuicide mission、尻込み兵士、棚ぼた勲章、戦後は痛み止めからのモルヒネ中毒、産業機械化、経営破綻と企業買収、ラッダイト運動、世界大恐…