8さんさんの映画レビュー・感想・評価

8さん

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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.7


『街のすべてが彼女の敵となる。』


昔の面影はなく政府に見放された故郷に帰ってきた新米刑事。タイミングの悪さなのか運命なのか。居てはいけなかった場で光る警察官のバッヂ。バッヂに込められた正義とい
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.8


『今でも神を信じる?』


神に仕える聖職者が幼き子供を欲望の生贄にする吐き気を催す行為。決してあってはならない真実の物語に、現在進行形だと知り宗教の闇を知る。常識的判断が明確に出来ない隙間を狙っ
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.6


『そこに、誰かいる…。』


トラウマになりつつあったお仕置きの原因は、抑えられない第6感。見えないものが見え知りたくない事まで知ってしまう。便利な様で生き辛い体質。しかし心の哀感を感じ取れるエリ
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ザ・ブック・オブ・ヘンリー(2017年製作の映画)

3.9


『力を貸して』


平穏に暮らす家族に訪れる突然の悲しみ。誰かが悪いでもなく運命としか言いようのない不幸。正義感や思いやりの強さが生んだ出来事に、早熟の彼の人間性を深く知る事になる。特異で長けた部
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僕のミッシー(2020年製作の映画)

3.0


『ハイテンション要注意!』


ミッシーのぶっ飛んだ性格とガサツ過ぎるデリカシーの無さに軽くイライラしました。フワちゃん系?自分なら絶対に選ばないタイプですね。物語はファンタジックな部分やコメディ
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.5


『目醒める人生』


孤独な男が生きる日々を彩る多くの色調は、肉体的・精神的な痛みによって霞んでいた。生きることすら諦めかけた時、痛みを辿り身体に眠る遠い記憶との再会する。数珠のエピソードとの繋が
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ポップスター(2018年製作の映画)

3.2


『ホログラムな人生』


観てまず思ったのが、マイケル・ジャクソンの存在。デビューになったきっかけは違えど、話題性やスキャンダルなど共通している部分は多い。ステージに立つ表の顔とパパラッチが捉える
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.9


『イケてるねお兄さん、イケてるねお姉さん』


実際の音楽コンテストを舞台に繰り広げられるサクセスストーリー。一見大丈夫なのかと疑うも、奇抜なユーモアと意外にもしっかりとしたドラマ性、そして何と言
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9


『Welcome To Fucking World』


彼等に安住の地などは存在しない。幾つもの時代を生き、終わりなき戦いに挑み、多くを見てきた説得力に勝るものはなく、「クソな世界」こそ生きる場
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8


『見るな、感じろ。』


多くを語らなくとも、巧みな脚本で作り上げられる緊張感の連続。見えない狂気が人格までも隠し誘ってしまう展開に無駄がなく、想像力を掻き立てられる。真相は闇に隠れるのではない、
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現地(にいない)特派員(2016年製作の映画)

3.6

『心の距離はどれくらい?』


リッキー・ジャーヴェィスの毒舌でコミカルな小ネタがラジオレポートを通じて発揮される。その場凌ぎが生む展開に少々無理も感じてしまうが、真面目な顔して思い浮かべる飛んだアイ
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.6


『希望と絶望の狭間』


畳一畳弱のスペースで行う礼拝、洗面所での身を清める方法や仕草など献身的な姿にアメッドの崇拝者としての佇まいが伺える。信仰が人を救い、信仰が人を殺してしまうとはまさにこの事
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.6

『今、わたし史上最高のとき』


馬鹿にされ笑いものになっても関係ない、体に痛い所あり家族からも反対されてもやり遂げたい事があるんだ。酸いも甘いも知り尽くしたおばあちゃん達が、自分や仲間のためにエール
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.6


『ボスのロックに乗せて、僕は明日へ走り出す…』


人生を変える出会いが、彼等を取り巻く束縛から解き放つ。社会問題にも触れたジャベドの逆境に立ち向かう術はエンターテインメントの力で、小さなきっかけ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.7


『失われた時間』


正義感が強くあらゆるものを守る為に縦横無尽に駆け巡り、姫として谷の護り人として自己犠牲を厭わず燦然と輝くナウシカが眩いのだ。寡黙で孤独な雰囲気が漂う彼女だが、言葉なくとも形を
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.2


『なぜ、俺じゃない』


戦争の英雄が抱えていた心の傷は、癒えることさえ知らず苦しみが増すまま、束の間の穏やかな時が流れていた。しかし不幸にも彼の心の隙間を埋めていた眩しい光は、怒りと憎しみが溢れ
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

『誰のために?何のために?』


静かに煌びやかに映された電流戦争の全貌は、自らの主張を誇示した男達の意地の張り合い。使い方次第でイメージが変貌するキャンペーンなど滑稽な部分もあるが、ライバルへ抱く策
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.6

『奇想天外な性長物語』


少年期からの脱却と友情を描いた青春おバカコメディの新定番!結構キツめな下ネタにあの演技派なジェイコブ君大丈夫なの?と少々心配していましたが全く問題ありませんでした。いつもは
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5


『ようこそ、戦慄のホラーハウスへ』


キャスト達の動機云々、基本的なキャラクター説明が甘いので説得力に欠ける点が多く不完全燃焼でした。メインキャラであるハーパーの回想シーンやトラウマ・殺人鬼の統
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

『人生にはもっと大切なことがある』


お互いを尊重し合い独自性を持ったそれぞれの女性像は、意思・性格・価値観・習慣など時代の移り変わりと共に人の想いや状況も変化していく。自分らしさという言葉の難しさ
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.7


『人生はいつも選択の連続だ』


何に重点を置いて物語を紐解いていくのか?全てを語らず決定的な出来事を見せないまま、展開とキャストの演技だけを頼りに事実と思惑を探っていく。まずは自らの経験と勘を頼
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