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人生を形作るもの
余命わずかであることがわかった主人公・僕は、突然現れた自称・悪魔に取引を持ちかけられる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
自分の>>続きを読む
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言葉によって救われる旅
人類が言葉(言語)を使い始めたのは、約10万年から8万年前くらいだとされている。
それぞれの地域でそれぞれのコミュニティを形成するにあたっては、言葉がなければ実現しえなかった>>続きを読む
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暴力と欲望、その果てにある信頼と正義
昭和の終わりの広島の、仁義なきヤクザ社会の抗争とそれを「必要悪」として生かさず殺さず手玉に取る悪徳刑事・大上。目的のためなら手段をいとわない強引な違法捜査に呆れな>>続きを読む
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居場所を探し続ける者
パソコンを持ち歩いてカフェをウロウロしながら仕事をする、といういわゆる「ノマドワーカー」の話ではない。
2008年のリーマンショックによる経済恐慌の煽りを受けたリタイア世代が生>>続きを読む
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『素晴らしき世界』生きづらいけれどあたたかい、この世界の空の下で
生きづらい、と感じるのはいつも決まってマイノリティの側だ。
人生の大半を刑務所で過ごした主人公・三上は13年ぶりに出所し、保護司のも>>続きを読む
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【MOVIE】『PLAN 75』自らの生死は選択すべきことなのか
令和版『楢山節考』なのか。
75歳以上の後期高齢者に自ら生死の選択を保証する制度「PLAN75」が国会で可決・成立した日本。
少子高>>続きを読む
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2012年公開の映画。
監督は滝田洋二郎、主演は岡田准一と宮崎あおい。
のちに実際にご夫婦となられたふたり。
原作の筋書きからは当然かなり端折って入るが、抑えるべき点は概ね抑えてあった印象。
名シー>>続きを読む
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原作未読。アニメも観たことがない。
wikipediaによると映画版は原作漫画とはかなり設定変更がなされているようだ。
そのためか、まるっきりエンタメに振り切っていて、「死なないこと以外は人間と同じ」>>続きを読む
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「イージス」とは「盾」を意味する。
ギリシア神話の女神アテナが使う防具の総称でもある。
国防をテーマとした作品で原作は1999年刊行、映画は2005年公開、2000年に日本推理作家協会賞、日本冒険小説>>続きを読む
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まず、初見で面白い作品だ、ということはわかったのだが、なぜ面白いと感じたのかを説明しようとすると非常に難しい作品だ、ということにも気付かされた。
だが、本作は『シンウルトラマン』同様に、孤独なヒーロー>>続きを読む
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東野圭吾の『探偵ガリレオ』シリーズ初の長編で、第134回直木賞に輝いた同名小説を映画化。
「献身」。
およそ小説や映画のタイトルにはなりそうにない言葉だ。
東野圭吾作品に特有の、トリックや謎のどんでん>>続きを読む
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挫折と葛藤と欲望にまみれた覚醒の物語
挫折を知った若き棋士がAI将棋ソフトを開発し、ライバルに再び挑む物語。
2015年に開催された「将棋電王戦FINAL・第5局」、実際のプロ棋士と将棋ソフトウェア>>続きを読む
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アイデンティティの依存、喪失と再生のサイコホラーサスペンス
心臓に悪い。
正直これほどまでに「ハラハラドキドキ」がストレートな感想になる作品は他にないだろう。
原作なしのオリジナル脚本ながら一瞬も飽>>続きを読む
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原作があるのかと思ったが、調べてみてもそれらしい記述は無い。
キャスティングが邦画としては非常に豪華だが、脚本としてはあまり起伏がなく、さらりと流れたような印象だ。
一つ一つのエピソードはいくらでも膨>>続きを読む
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黒澤明版『隠し砦の三悪人』のリメイク版。ではあるが、主人公は真壁六郞太から武蔵(たけぞう=黒澤版での太平?)になっているなど、随所に変更点があり、大本のストーリー以外は全て改編されていると思った方がい>>続きを読む
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『罪の声』過去を振り返るだけではない未来へつながる希望の物語
実際にあった「グリコ・森永事件」をモチーフとした傑作長編小説が原作。
もちろん本作はフィクションだが、犯行声明や事件発生日時など、可能な>>続きを読む
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第二次世界大戦時、ドイツ軍の最強の暗号「エニグマ」を解読したイギリスの天才数学者アラン・チューリングをモデルとした実話がベースとなったヒューマンドラマ。
天才であるが故に純粋で、マイノリティであるが故>>続きを読む
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2022年11月に公開されており、本作をAudibleで読聴したのち、すぐに映画を観た。
すでに公開開始から日が経っており、上映されている映画館が神奈川県では一つだけとなっていた。
横浜市港南区の港南>>続きを読む
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かなり硬派な時代劇。原作未読で歴史にも滅法弱いためか、誰が誰に何をしたのかを掴むことに忙しかった。もっと歴史を勉強しておけば、と月並みに思う。
映像はリアルな殺陣シーンや血生臭い襖や障子の描写などあり>>続きを読む
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いつ録画したのかも覚えていないがNHKBSで放映された際の録画データが残っていたので鑑賞。日本映画らしい静かな佇まいとか、俳優陣が若いとか、原作著者ご本人出てるとか、ストーリー以外でも楽しめた。
野球>>続きを読む
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スカッと爽快! もはや騙されるのが楽しみになってしまうシリーズ。ジェシーとスタアがいなくなって続くのかどうか・・・と思っていたら、しっかり生きていた。生きていたんだ。製作陣の愛を感じた。
ひとまず記録>>続きを読む
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●自己犠牲と人類讃歌と愛
この映画を一言で言うならば「自己犠牲と人類讃歌と愛の物語」だと私は思った。
ネットの考察記事などを読むと、ウルトラマンが題材なのにヒーローらしくないと言う見解が意外と多くあ>>続きを読む
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真夜中のニューヨーク・マンハッタンで強盗事件発生。警官が多数殺される惨事が起こった。犯人を追い詰めるため、マンハッタンにかかる21の橋全てを封鎖する、という設定だけで観たくなる。
主人公・ニューヨー>>続きを読む
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作品の内容から察するとリアルな描写が多いのかなと期待したが、かなり叙情的な演出が目立った。実際の新聞記者があのように正義感に溢れているかどうかは疑問だし、編集部の上層部から圧力がかかって、記事の内容が>>続きを読む
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パッセンジャーズ、通り過ぎる人々、という意味でよかったのだろうか。
つまり、成仏できなかった人、自分の死を受け入れることができなかった人、現世にやり残したことがある人などが、受け入れる準備ができたら「>>続きを読む
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肉体は死んでも魂は何度も生まれ変わる輪廻転生という設定が面白い。東洋的な思想とハリウッド手法をなんとかうまくミックスさせたかったのだろうという気概は感じた。(ただ多くのハリウッド作品と同様に、日本と中>>続きを読む
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世界観として超富裕層と貧困層とが完全に二分されている感じの作り込みはかなり上質で、一気に引き込まれた。
辛かった幼少期の中で数少ない楽しかった思い出を捨て切れず、最後には自分の命を引き換えに世界を救う>>続きを読む
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大金をぶっ込んだのだろうが、いろいろと中途半端で残念な仕上がりだった…。月が実は巨大建造物だったという説から内部に侵入し、高度な知的生命体に〜という展開が見えてしまい、伏線の回収もなあなあなまま、あー>>続きを読む
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本当に悪いのは誰なのか。
観終わった後、何とも言えない、胸の深い部分にドロドロとしたヘドロのようなものがべっとりと張り付いていて、それがボタボタと床に落ちていくような、そんな不快だけれど、これで少し>>続きを読む
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設定とストーリーは意外とよかった。きちんと伏線が撒いてあって、きちんと回収できていたし。
もっとキャラクターの背景をしっかりと描いてあったらな、とは思った。
それぞれのキャラの行動原理というか、なぜそ>>続きを読む
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これは映画館で観るべき! と声を大にして言いたい。
見る前は「ミュージカルのアニメ映画」という知識しかなかったため、あまり乗り気ではなかったのだが、始まってすぐにおもしろい!
いわゆる声優ではない俳>>続きを読む
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うーん・・・ドラマは良かったんだけどなあ・・・。映画はツッコミどころがちょっと多すぎるんちゃうかなあ・・・。
過去を変えることで未来(現在)を変えるという、タイムリープものの新基軸を打ち出したコンセ>>続きを読む
うーん、おもしろいかと聞かれれば、あんまり・・・と答えるしかないかな、という印象。
現代日本におけるさまざまな問題をひとつの物語の中にうまく同居させた、という感じではあったが、それ以上でもそれ以下でも>>続きを読む
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何度も何度も何度も何度も繰り返される目覚め、戦い、そして死。生き返る、というか元に戻るというのか。繰り返されるたびに記憶を上書きしていき、やがて成長する。次はこうなる、前回はここでダメだったから今度は>>続きを読む
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実はあまり期待はしていなかったが、意外と良かった。
ざっくり言うと、「ロボコップを現在考えられているテクノロジーを使って描き直した」といった感じ。
ツッコミどころはまあまあたくさんある。
南アフリカと>>続きを読む
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グロいのは苦手なのに観てしまった。ゾンビ映画だからストーリー性は問われるべきではないのかもしれないが、なんだか内容が薄っぺらいなあ、と思ってしまった。
主人公が漫画家アシスタントであることの必然性とか>>続きを読む