mrpinkさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.5

おそらく山崎貴VFXがガンガンに打ち出される作品だと思ったので、敢えてその情報量を抑制するために、モノクロを選択。

カラーを見ていない上で、モノクロでVFXは奏功していた印象。大迫力であった。

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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

イ・ビョンホンとパク・ソジュンを擁して、想像とはまったく違う展開に驚く。

一番恐ろしいのは、人間。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

トム・クルーズが続編に出ないという禁を破り、フランチャイズ化したシリーズもまもなく30年。

クリストファー・マッカリーがシリーズを手掛けるようになってから1作目のリスペクトとオマージュを明らかに表現
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

徹底した様式美の追求は、シリーズの醍醐味。流石であった。

しかし、シリーズを重ねるほどに、その様式美を守るための設定追加や、ストーリーテリングになってきて、本作もそこが色濃く出てしまった。

シリー
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

MCUの中で最もポップ?オフビート?と形容するのは正しいのか。今思えばサノスとの戦いに、ガーディアンズが参戦するとは思いもよらなかった。

サノス戦後は、クイル=スター・ロードやネビュラの去就に気を取
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.5

毎年かかさず見に行くが、だいぶコナン本筋に踏み込んだ内容でびっくり。アベンジャーズくらい、各人の見せ場も用意されており、序盤からドキドキとまらない。

安定の櫻井武晴脚本も良かった。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

20世紀が生んだマエストロの名曲にのせて、様々な人物が彼への敬意を表する。名曲の誕生秘話に加えて、逆に誕生しなかった名曲の秘話も。

作品の本質に常に寄り添い、その作品に相応しい楽曲だけを創り出すモリ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

ティ・チャラを失ったワカンダを描かないことには、フェーズ5以降のMCUの未来を描くことはできない。

その宿命の元に誕生した作品だからこそ、随所でこの作品の難しさを感じるし、映画に身を委ねて、純粋に楽
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.5

兎に角キャラクターが立っているのと、映画のテンポがよいので、見ていてずっと楽しい(テキトーな日本の描写もまったく気にならない)。

オタク的アプローチではないが、バイオレンスの中に、笑いと観念的な台詞
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

怖いもの見たさで、居ても立っても居られず鑑賞。

映画全編に漂う不穏な空気感がたまらないが、徐々に核心に迫ると、中々に虚をつかれる作品。

声に出して読みたい撮影監督=ホイテ・ヴァン・ホイテマ目当てで
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

戦う相手が不確かな時代に、マーヴェリックは誰と戦うのだろう思ったけど、乗り越えなければならない過去の自分と戦っていた。

キャストや、描写や、音楽にいたるまでしっかり36年ぶりの続編になっているし、何
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

昭和の怪獣映画の顔しているのに、見てみたら人間ドラマが滅法面白く、怪獣襲来という厄災にメタファー入れ、また日本社会への皮肉と悲哀を利かせていた傑作「シン・ゴジラ」。

本作の鑑賞動機は、その「シン」ブ
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去と現在を行き来しながら物語が進行する手法は王道ながら、本作の過去はこれまでのエピソードでしっかり積み上げてきたものなので、それを踏まえて鑑賞すると感慨深い。

何よりも高木が松田に扮するのは、如何
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これまでのMCUでは仄めかされるに止まっていたマルチバースが「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で明確に描写され、そして本作はマルチバースそのものが主題に。

序盤から唐突感あるイベントが畳み掛け
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モービウス(2022年製作の映画)

4.0

独立した作品として十分成立するのに、これはマーベル作品なのである。もうこれどうやって収斂させて行くのっていう期待感しかなく、ケビン・ファイギとエイミー・パスカルを質問攻めにしたい。

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

イルミネーションの描く物語が好きだ。前作は何度見たかわからない。そこからスケールアップするのは必然の中、本作の舞台は「ネクストステージ」へ。

スケールアップしても、楽しさと挫折のターンの繰り返し、素
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355(2022年製作の映画)

3.0

役者もいいし、設定もいいので、それに惹かれたのに、それ以外が全部ダメで、コレじゃない。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

サム・ライミ版、アメイジング版、MCU版、そして。元来リブートだったシリーズが、ケビン・ファイギの包容力によって収斂していく様は見事としか言いようがない。

サノス戦後、更に肥大化していくユニバースの
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ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

4.5

月並みだけど、大人も子どもも一緒にお腹よじれるくらい笑えるドタバタコメディ。もう、見事としか言いようがない。

それでいて風刺も利いてるし、泣かしてくれるし、この先の展開も仄めかしていて、まったく目が
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

本当に見たかったのは、これじゃなかった。

トリロジー3本目は置いておいて、1作目・2作目までの熱狂は、それまでに見たことがない映像や、数々の暗示的な台詞に包まれたシリアスな雰囲気によるところが大きか
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.5

次のボンドがダニエル・クレイグだと発表された時のことは今でもはっきり覚えている。

誰かが次の『レ・ミゼラブル』でジャン・ヴァルジャンを演じると言っても、さほどニュースにならないだろうが、ダニエル・ク
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『カジノ・ロワイヤル』からクレイグ版ボンドは、それまでのボンドの典型を壊し、そして本作で終幕を迎えても躊躇なく壊し続けた。

痛みや、老い、憂いが出てしまうクレイグ版が本当に好きだったが、それも終わり
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.5

観終わってすぐ、この映画の好きなところをたくさん探していた。

圧倒される仮想世界。
瑞々しい田舎の風景。
練られたストーリー。
中村佳穂の演技と歌唱の素晴らしさ。

一番良かったのは、すずと言葉少な
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

ナターシャの運命を見届けた上で、MCUにおける本作の立ち位置を確認するのが、鑑賞目的だった。

想定の範囲内だが、「その当時」を回顧しつつ、MCUの「今後」を拡げる役割も本作は果たしていた。

拡がり
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

言葉少なく、描写は雄弁という西川監督らしい作品で、大変味わい深い。

掴もうとするものに近づいたと思ったら、あと少しのところで離れてしまう。静と動。そんな振り子のような演出が印象的。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

映画を映画でたとえるのは無粋だけど、導入がアラバマとクラレンスが恋に落ちるあの感じみたいで良かった。(絹は麦に話を合わせたわけじゃないが。)

好きな映画で共感するのは王道だし、ノスタルジーかとも思う
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.5

往年のファンを劇場に再動員する術は、リメイクやリブートが王道だが、この手があったかと。『スター・ウォーズ』が“ファンボーイズ“ならば、『おジャ魔女どれみ』本作は、“ファンガールズ”なのだ。

瑞々しい
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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

4.0

TVシリーズの楽しげな雰囲気そのままに、映画版独自の世界観には毎作驚かされる。

今回は子どもの描いたラクガキから発するエネルギーを源に繁栄してきた架空の王国から始まる。ラクガキを介して繋がる王国とカ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

非常に困った。映画に引き込まれていくのに、何で引き込まれるのか理由をまったく説明できない。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

とにかくロジャー・ディーキンスによるカメラの魔法を見たいという一点が、本作の鑑賞動機。

もう気の遠くなるほどの計算や、下準備を想像するに、やはりディーキンスは魔法使いに違いない。

先入観を抱かせな
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

普段は取材する側のテレビ局の報道部を、逆に取材対象にしたドキュメンタリー。

そんなところまで映すのかと気を揉むくらい、とにかく取材の密着度がハンパない。

題材はテレビ局だが、本作の最大の見所はドキ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

いつものオープニングクロールに、いつものジョン・ウィリアムズ、そして懐かしい顔ぶれと、シリーズファンの気分を高めてくれる仕掛けは随所に散りばめられている。

ただ、本作には足枷が3つあった。1つは、前
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

史実を基にした王道のストーリー故、安心して鑑賞出来る。主演2人は好演だが、クリスチャン・ベールは、仕事人として、父親として、夫としての演じ分けが特に良。

IMAXによるレースの没入感が半端ない。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

映画として、寸分の隙もない完成度に、ただただ驚くばかり。ストーリーの転がし方は鳥肌ものだった。満足感だけが残る。ポン・ジュノ、恐るべし。

コマンドー(1985年製作の映画)

4.5

4Kニューマスターの吹替版特別興行で鑑賞。平日の夕方にも関わらず、新宿ピカデリーの287席は満席。会場の一体感は言うまでもない。

玄田哲章氏のシュワルツェネッガーはもはや日本の伝統芸能の域に達したと
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