ゆっけ

ONE PIECE FILM GOLDのゆっけのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)
4.0
ちゃんと4DXで観ましたよ!

3Dで、かつできれば4DXで観られることを想定して作られているのが分かります。いろいろな遊び心が満載です。
できれば、4Dで観て欲しいです。(特に亀車レースはこのためのものといっても良いです)

思っていた通り、ドラマ性は設定されていたものの、劇中では深く描かれていませんでした。これは前作の反省を踏まえあえてそうしたのだと思います。
特典コミック777巻を読めばその裏設定が分かります。できればこちらのエピソードわかっていたほうが感情移入できますが、原作のシャボンディ諸島編や魚人島編の下りが分かっていればなんとなく察しがつくと思います。

それよりも、とにかくザ・エンターテイメントに徹したのが今回は良かったです。自分は深いドラマ性のあるワンピースの方が好みなので、前作「Z」の方が好みでしたが、
こちらも十分面白かったです。

個人的には以下のような位置付けです。

『Z』>『GOLD』>『STRONG WORLD』

最初のオープニングは最高ですね。ミュージカル!ゴージャスなビッグバンドぽい感じが気分を盛り上げます。

とにかく、アクション多めでかっこいい。そしてサービスが多い多い多い!
カジノ、スパイ、カーレーシング。
十分すぎるサービスなので、お腹がいっぱいすぎるというような印象でした。
麦わら一味をみんな活躍させるのって多いのでなかなか大変だと思いますが、それも見事にやり遂げています。

尾田栄一郎さんが映画に深く関与されているのが分かります。いろいろと丁寧すぎますね。マンガを休載されるのも分かります。それほどワンピースの世界観を大事にされているということだと思います。お金儲けに使われるくらいなら、ファンのためにちゃんとしたものを出したいという想いが伝わってきます。(だからこそ原作のほうに集中させてあげたいけれど、、、)

ドラマについては、天竜人のストーリーに深く関わっています。生まれ、”差別”の問題です。
悪役を完全な悪として描かない尾田栄一郎さんの想いは好きです。

金で全てを買える(変えられる)のか?

それに対するのは、とにかくルフィの”自由”への考え方。自由であること。それに屈することはないという決意!だから諦めない。
お金で心までは支配されないということ。大事なのはその”意志”だと思います。巨大なファンを通り抜けようとするシーンはぐっときました。無茶は無茶で、バカな行為なのですが、
その”バカ”を見た人は賭けてみたいと勇気を再びもたせます。(レイズマックス良かった!)

支配されているのは、誰なのか?

是非エンターテイメントを観に映画館に。
ゆっけ

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