"革命の始まりだ 永遠の自由を ペット化を根絶しろ"
さすが支離滅裂で意味不明だけど人気のキャラ「ミニオン」のスタジオ、人間の外出中のペットたちが調理用ミキサーやトイレの水でアレしたりコレしたり、人間からしたら目を覆いたくなるほどの滅茶苦茶ぶり、言語や理性のある動物キャラであっても本能に逆らえない描写とかかわいらしく最高すぎる。ただそれに勝る「ストーリー」の新鮮味が無く、ストーリーが止まっているところの方がおもしろく、心地よいという稀有な一作。
人間に可愛がられている主人公ペットに対して、人間の都合で捨てられた元ペットギャングが悪役というのが社会問題を含んでいて興味深かったのだけれど、それ以上の掘り下げはなし。人間を恨み、「ペット化根絶」を叫ぶ悪役に対するアンサーや、それでも飼い主の元に帰りたいんだ！という衝動が描かれていないのには消化不良感があった。
友人に付き合って吹替と字幕で計2回鑑賞したのだけどバナナマン設楽さんの吹替の抑揚とか台詞回しとか本家からのアレンジの素晴らしさに感心した。日本人的には本家超え（笑）
二回観たら、デフォルメされたキャラだからと甘く見てたけど目の表現や表情の変化がとてと細かく一切の妥協がないのに気づかされたし、地下アジトの蹴っ飛ばされたカメの動きのスーパーマリオオマージュを見つけたり。
続編の前に、かわいいウインナー王国のウインナーのスピンオフだろ！
