fさんの映画レビュー・感想・評価

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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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なんてピアノは残酷
こうして人は言葉を失うんだ
観るんじゃなかった
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部屋で電話するシーン、監督は王家衛好きなんだろうな

ガタカ(1997年製作の映画)

3.0

"一番"って呪縛だと思う
追い求める一歩を踏み出したら、もう"一番"以外は間違いになるから

というか、適正者って何への適正なんだ
今まで「この環境に100%私は適している!」という状況を経験したこと
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

あたたかくて柔らかくて、春の微風みたいな余韻が残る
東京のビル群が淡い朝焼け色に染まる情景
眠れないまま迎える明け方
耳元に残るi miss you
刹那的な永遠を感じる
この作品の全てが好きだ
エン
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.0

face to face 観る為の1時間半
鞘に戻すの!かっこよ!
将来はユマママみたいな強い母ちゃんになる
2のジャケが好き

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.0

こんなに脳みそ使わなかった2時間は久しぶり…一瞬でエンドロールまでいってた…
近頃は考えさせてくる作品が多いから、もっとこのくらいのテンションの作品を金ローで放送してほしいよなぁ
:
オキナワTもユ
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岳 -ガク-(2010年製作の映画)

3.0

転ばないよりも
転んでも受け身をとれること、立ち上がり方を知っていること
それが自信と勇気になるって、大人は教えてくれないんだよなあ

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.2

収まるべきところへ収まった
その平穏を得る為の獣道
トーマスはきっと素敵な恋を見つけると思う
大丈夫だ、この世界で生きていける

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.8

2つの音で不快にさせる天才
finの代わりのf***で痺れた、ビリビリきた…
アリスをいい女の手本にします
美しい映画の形すぎて引いた…
右脳で観る映画

:

人類が誕生してから何度も繰り返されてき
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

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狂気…

実験を始めたのはいいが実験始めた側の人間はきっともう地球にいなくて、乗船員のレポートも届かなくて、一体誰が何の為にした実験なの…

エンドロールの演出、行ったり来たり出たり消えたりの浮遊感が
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ピアッシング(2018年製作の映画)

3.5

目を背けたくなる描写と美しい構図
絶妙な塩梅の変態性と中毒性

めちゃくちゃ好きだけど好きだと公言しにくいよ…それが村上龍なのだ…

文字だけでグロさ汚さの伝わる文章を書くお方

ラブ&ポップはトラウ
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

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当時、横浜の映画館で
ライムライトを観るきっかけになった
いいものはいいのだ
猫を吸えなくなる人生なんて考えられない

Summer of 85(2020年製作の映画)

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昨年の夏に
その後の静岡で過ごした日々
湖に浮かぶボートたちはSummer of 85を彷彿とさせた
作品自体に入り込めなくても
どこかのかけらが頭の片隅に残るだけで
その作品に出会った意味はあると思
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

綿子の今まで我慢して、我慢して我慢して我慢して言わないようにしていたことが堰を切ったように口から出るシーンで、彼女の感情が爆発するのと同時に涙がぶわって出てきた。なんでって思ったけど、たぶん無意識にあ>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.0

それぞれの楽器の音の粒が、互いの隙間を埋めるように寄り添いあってる

それが私のジャズに対するイメージで、
余韻や余白の作り方が好きなんだなぁ
いや、余白より隙間の方がしっくりくる?
感覚を言葉にする
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BECK(2010年製作の映画)

4.0

原作一気読みしてからの再鑑賞

いいところかいつまんで2時間尺に収めたなー
しっかり原作をリスペクトしつつ、一本の映画としてまとめるためのこの展開は妥協点だったんだろうな

しかし原作を読んでから改め
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市子(2023年製作の映画)

4.0

観てよかった、観れてよかった

パンフレットで市子の年表やインタビューを読んだことでより深く考えるきっかけを得たので、市子という人間に寄り添いたいと思った方はパンフレットも読み込むことを勧めます

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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.5

子供の頃のことを忘れてしまっていたとしても、記憶ではなく体験として心や身体が覚えているはず

私自身、忘れることや忘れられること、溜め込むことや手放すこと、に敏感になってよく悩み考えていた時期があった
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愛の渦(2013年製作の映画)

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随分前、学生の頃に観た時に池松さんの演技に衝撃を受けて、またあのぱっとしなくてどうしようもなくてやるせない演技を観たいと思うのに観る勇気が出なくて、数年経っちまったー

夜空はいつでも最高密度の青色だ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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ティモシーは憂いや翳りのある役柄が多いからか、視線の向け方や表情、声のトーンがすごく繊細な役者さんだよなぁと、そこがとても好きで(少年〜青年の過渡期って感じの)

だから今回もジョニデ的超繊細なウォン
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悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

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無邪気にはしゃぐ17歳と表情や仕草が年齢に合わないほど大人びた18歳

10代の1年ってすごく大きいし、1つ1つの体験による影響も大きい

10代のうちに人間性はある程度固まるような気がする

人格形
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

原作よりも温度を感じるシーンが多くて、生きづらいけど生きづらいなかで居場所を見つけようと模索している姿勢というのが印象的だった
登場人物たちの台詞や心理描写に自分自身を投影して、自分の中の人間らしい部
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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何かを成し得たい衝動に駆られるのに、家に帰って一人篭りたくなる映画
18歳の少年少女らは数年後、自分が何者になっているかなんて想像しても、きっとそれは想像でしかないんだろうな
何かを引き金に思い出しか
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

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ゴダールを囲む近しい他人から本人を深掘る興味深い作品だった
他人から語られる本人は真実でありある意味虚像なんだろうな
やはり人を撮る人は観察眼に優れているんだな、と
イヤホンからオンタイムで台詞を喋ら
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

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リュシアンがおじいちゃんの部屋にお届け物に行くシーンでいつも涙が溢れる
彼の心をそっと見守り、また彼のように純心な人間でありたいと、その度に思う
陽だまりみたいに暖かくて、初めて観たキスシーンみたいに
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

東京国際映画祭にて

スパイスが効きまくった甘ったるいスイーツのような150分間のボディブロー

怒り(2016年製作の映画)

4.0

あー、すごい作品に出会ってしまった…


信じて裏切られること、愛する人を疑い信じられなかったこと

どちらもそのままにしておくと、心に深い闇を落としてしまう

裏切られることは自分でコントロールでき
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

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知らない世界のはずなのに、なぜか幼少期のビデオを見せられた時のような懐かしくて穏やかな感覚になった
ほとんど若い頃のジェーンの作品しか知らないから、憧れの女優さんがこのおばあちゃんになるんだっていうの
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きいろいゾウ(2012年製作の映画)

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人の気持ちはなま物だから、少しずつ動いたり変わったりしていくし、他人によって操作したり留めたりすることもできない
自分の心を無視し続けると他人のことも大事にできなくなる
晴れやかな心で愛し合うために、
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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ふわふわと掴みどころのない感覚で満たされていた…新感覚ウェス…
白昼夢であるかのような、浮遊感のある空間でした

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ちょい役マーゴットロビー、普段と違うメイクが新鮮で素敵!
天才マックスが大人になっ
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.8

気づきや沁みる言葉が詰まっているのに、言語化するのが難しい
王家衛は感覚的に訴えかけてくるのが上手い
文字じゃなくて、口から出る言葉で語りたい、そんな映画
(マイ・ブルーベリー・ナイツを語る会開催した
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.0

何度もすれ違ってるのに言葉を交わすことはない、ましてや気づかないような人もいるんだろうな
人間関係が上手いこと流れるようなシステムを神様か何かが作ってるんだと思う、たぶん
前世で関わった人で決まるのか
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.0

ボーイミーツガール・ファンタジー
・パイン食べすぎて謎の味変しだすの好き
・フェイちゃん、黒髪ベリーショートで大優勝
・映画に出てくる謎麺はなぜこんなにも美味しそうなのか
・部屋と小物の配色、マティス
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.2

"ずっとこのまま"がいかに非現実的な言葉か、痛いほど思い知らされる

良くも悪くも、自分も他人も心境は変化してゆくから、願うことは構わないが、変わってゆくことを前提に受け止めておかなければならない
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

日々感じている緊張をじんわりとほぐしてくれるような、やさしい作品だった

幼少期に祖父二人を亡くしているけれど、今も生きていたらこういう話をたくさん聞かせてくれていたのかな、と思っておじいちゃんに会い
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.0

観終えた後に何も残らないのがまた良い
何の変哲もない日常を愛す
ライターで燃やして一体何本吸った?って感じ
無性にDUGに行きたくなる映画

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