shingoさんの映画レビュー・感想・評価

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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

2.4

スウェーデンから投下されたある意味「ジョーカー」を軽く越える強烈な爆弾。斬新過ぎるプロットと最高に気持ち悪いショットの連続で観る者を引き込んでいく(若しくは突き放していく)18禁のダークファンタジー。>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

2010年代も終わろうという最後の最後にとんでもない爆弾が投下されたような、そんな印象を持った強烈な作品だった。

まずユーモアが無い。アーサーは終始笑い続けているがどれも悲しみを帯びた笑いで、映画と
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

監督はユーチューバー出身の28歳、ボー・バーナム。主演は現在16歳のエルシー・フィッシャー。どちらも今作が初監督&初主演という、若手クリエイター発掘に長けたA24らしさ全開の作品。

ニキビや体型にコ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

1.2

途中寝ながら観てました。

ほぼブラッド・ピットと父親役のトミー・リー・ジョーンズにしかフォーカスを当てない上、カメラはクローズアップの嵐。そこに泣けと言わんばかりの感傷的な劇伴が延々流れるという最悪
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TOURISM(2018年製作の映画)

3.8

スマホだけを頼りに今どきの女子2人がシンガポールを旅する物語。という二行でストーリーを説明できる作品が何故こんなに面白いのか。

この作品が優れていると思ったのはグローバル化により世界がどんどん縮小し
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

これまでも映画のための映画しか撮り続けて来なかったタランティーノが初めて映画業界そのものをテーマに映画を撮る。というのは、これまでの映画人としての人生を締め括るという意味だろうか。

69年のハリウッ
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グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

1.4

珍しく1日に2本目の投稿(たぶん初めて)。

舞台は70年代の北アイルランド。紛争の真っ只中の時代、首都ベルファストでレコード店「グッド・ヴァイブレーションズ」を開店させたテリー・フーリーの半生を描い
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.4

「ボヘミアン・ラプソディ」を引き継いだデクスター・フレッチャー監督がまたもやロック・スターの生涯を描いた作品(そしてまたもや事実と異なると指摘されてる)。

ロック・スター且つゲイであるが故の孤独感は
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.4

事故で大怪我を負い、夢を閉ざされたカウボーイの物語。主人公である青年の細かな葛藤や、人間と馬の命を対等に語らせる描写は「荒野にて」を連想せずにいられない。一方で監督が女性であること、残酷なシーンを徹底>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.1

戦後70年以上が経ち、いよいよ戦争を体験した人からの直の話を聞けなくなる時代が間近に迫った現代。だからこそ、後世に残したいという制作側の想いが実際に多くの観客に伝わったという事実は本当に幸福なことだと>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

これまで「レザボア・ドッグス」、「パルプ・フィクション」、「ジャッキー・ブラウン」の三作を観たがこの作品が一番掴み所の無い作品に感じた。

まず本作で印象に残ったシーンが二つある。一つ目はラストの命懸
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.3

作品の内容とキャラクターのディテールからどうしても「みなしごハッチ」を連想せずにいられないストップモーションアニメ。暗い過去を持ち、孤児院で暮らす子供達の繊細で悲しげな心情や表情を、人形を使ってリアル>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.9

ポール・トーマス・アンダーソンとトマス・ピンチョンのコラボという夢の様な作品。観たのは数ヶ月前なので思い出しながらのレビューになります。

と言いつつ、思い出そうにも当時から全く意味が分からなかったの
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.4

体調不良と仕事の関係でここ一週間ほどレビューどころか映画自体観れず。体調は良くなりましたが仕事はまだ多忙な状態が続いており、レビューも暫くの間今ぐらいの更新頻度になりそうです。

本作はアンドリュー・
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.8

デヴィッド・ロバート・ミッチェルの「イット・フォローズ」、デヴィッド・ロウリーの「ア・ゴースト・ストーリー」、アリ・アスターの「ヘレディタリー」、ジョーダン・ピールの「ゲット・アウト」、etc…。もは>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

本作を観て思ったのは結局自分はアメリカ映画が一番好きなんだなということ。映画に本格的にハマり出した二十歳前後の頃はジョン・フォードの西部劇やマカロニ・ウエスタン、アメリカンニューシネマの作品を手当たり>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.3

手塚治虫の「火の鳥」のような異なる時代に転生を繰り返すという物語が個人的に大好物なので3時間近い長尺にもかかわらず当時1日に2回観た記憶がある。そしてあらためて観たら当時の記憶を遥かに超えたその完成度>>続きを読む

ザ・ロード(2009年製作の映画)

2.8

舞台は近未来のどこかで、おそらく核兵器か何かで崩壊した世界。作中では何一つ具体的な説明が無いので鑑賞者は想像に身を委ねるしかない。この崩壊した世界を名前すら出てこない父と幼い息子がただ南を目指し旅をす>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

亡き母に取り憑かれ強迫的にファッションデザイナーとしての仕事に没頭する男レイノルズと、若きウェイトレス、アルマとの男女による支配という名のラブストーリー。男女の物語で性的なシーンが一切描かれないという>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.1

とても面白かった。という小学生並の感想しか出てこないがそういう作品なので仕方ない。レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」を映画化した作品で、原作は未読だがアルトマン自身もたぶん未読なので問題無い。と>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

1.9

今一番苦手な監督の1人、と言いつつ新作が出るとしっかり観てしまうデイミアン・チャゼルの最新作。何が苦手かというと「セッション」と「ラ・ラ・ランド」で描かれた2人だけの世界という第三者の存在を排除した現>>続きを読む

ナッシュビル(1975年製作の映画)

4.0

初めてロバート・アルトマン作品のレビューを書こうと試みるも非常に書きづらい。というのもこの監督ほどアイロニーとスノッブに溢れていて、良くも悪くも適当で、掴み所がなくて、当たり外れの差が凄まじい監督はい>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

2.0

かなり賛否の別れる作品みたいですが個人的には駄目でした。その賛否の別れる主な要因はたぶん以下の3つ。

1つ目は本作の最大の特徴でもあるワンカットの長回しで撮ったと思わせるカメラワーク。難しいことは何
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.4

6つの短編からなるオムニバスの西部劇。コーエン兄弟の西部劇と言えば「ノーカントリー」と「トゥルーグリット」だが撮影地も同じニューメキシコとのこと。ジョエル・コーエンは本作の撮影が昔に比べて身体的に厳し>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.5

何にだっていつかは終わりが来る。そんなことは誰もが知ってるし当然イーストウッドも知っている。それもそう遠くない内に。その前に本作を観れて良かった(ツタヤのレンタルだが…)。

10年前の「グラン・トリ
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

難解なSF作品と思って観たら愛の話だった。

正確には理論物理学や一般相対性理論に精通した頭のいい登場人物達が理論と私情との間で葛藤しつつも結局は愛の力で何とかするという話(何て頭の悪そうな説明だろう
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ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)

3.4

ザ・バンドのラストライブをドキュメンタリーというよりはマーティン・スコセッシとロビー・ロバートソンの入念な計画により、映画的な演出を盛り込んでドラマチックに編集した作品。

当時「タクシードライバー」
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空気人形(2009年製作の映画)

1.4

無機質な物が心を持つ、というストーリーはありがちではあるが嫌いではない。ベストムービーに選んでいる2001年宇宙の旅もその一つ。ただ突っ込みどころが多すぎて何から書けばいいのか分からない。とりあえず箇>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.8

映像と音の破壊力が尋常じゃない。海中を自由に泳ぐ魚や人物の迫力あるアニメーションと現実より美しい風景。特に光の描写の美しさは壮絶。これを原作に忠実な作画で体験出来るのだからファンには堪らない。CGと手>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.5

三大喜劇王の1人、バスター・キートンの代表作。ストーリーは奪われた機関車と恋人を取り戻すという世界一単純なもの。抱腹絶倒するようなギャグがあるわけでも鋭い風刺があるわけでもなく、ただアクションとスリル>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.5

世界で最も有名な映画監督兼映画俳優であろうチャップリンの代表作の一つであり、日本で最も有名な映画評論家であろう淀川長治氏が生涯ベストに挙げる程の作品。とはいえ、やはり現代の感覚で観ると古臭さは物凄く感>>続きを読む

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.5

あまりに凄すぎた。アルジェリアの首都アルジェのカスバで撮影され、実際に現地の住民も参加しているという壮絶な群像劇。

アルジェリアが独立するまでの闘争の日々をドキュメンタリーとフィクションの境を越えた
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ホフマニアダ ホフマンの物語(2018年製作の映画)

3.6

初期「チェブラーシカ」と同じ制作スタジオが撮影に15年かけたという狂気に溢れたようなストップモーションアニメ。これはぜひ劇場で観なければと思い調べると上映館1件で絶望的になるものの、それが自分がよく行>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

2.9

これまで何度も映像化されてる作品だがどのバージョンも観たことなくて今日WOWOWで初鑑賞(何故か「シナリオ・時をかける少女」という筒井康隆によるセルフパロディ作品だけは読んだ。酷い作品だった)。

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テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

3.2

ホラーとコメディは表裏一体という言葉を完璧に体現させたような作品。というかロマン・ポランスキーの被害妄想スイッチが入ってからの演技はぶっ飛び過ぎ。本人も演じてて楽しそう。

新しく引っ越したアパートで
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