kohさんの映画レビュー・感想・評価

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El empleo(原題)(2008年製作の映画)

3.5

たった6分のショートムービー。
日常のあらゆるものが人間に置き換えられていてみな虚ろな表情。

歯車のひとつであることに慣れ、受け入れ何も考えなくなるような、そんな薄ら怖い感情を覚える。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

辻村深月大好きなのでとても楽しみにしていてようやく見に行けた…!
原作を知っていると評価がかなり分かれたりするけれど、これは想像以上に良かった…!
こころたちと同世代の学生や、かつての学生生活で同じよ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

話題の新海誠監督作品。やはり空の表現が圧倒的に綺麗なのと、民俗学的表現とアニメーションの融合が上手いです。今作は「災害」がテーマでそれを鎮める石を巡る話。
もにょもにょとした不気味な塊が謎の扉から出て
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

1968年から1974年にかけてアメリカで実際に発生した連続殺人事件、通称「ゾディアック事件」を題材に制作された本作。

ジトっとした陰鬱な空気感が漂うこの独特な魅せ方は、多くのサスペンス・ミステリー
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

時間の順行と同時に「逆行」が存在しており、時間軸の把握でいっぱいいっぱいになる。「今のとこもう一度観たい…!」と初見では中々難解なストーリー内容。
時間軸を操るノーラン監督、やってくれたな…という感じ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦終結後、ソ連に抑留されてしまった山本幡男と日本人俘虜たちの実話を元に映像化した作品。
結論から言うと山本は病を患い日本に帰国することはできないのだが、収容所の仲間たちの山本への「尊敬の念
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

今作はスパイダーマン ノー・ウェイ・ホームでも触れられた、マルチバースを主題に展開した内容。
しかしノー・ウェイ・ホームだけでなく、Disney+で「ワンダヴィジョン」を観ていることを前提に作られてい
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.5

世界的な人気を誇るミステリー小説『デダリュス』の世界同時発売に向けて、集められた各国の翻訳者たち。外界との接触を断たれ、監視されながらほぼ監禁状態で日々翻訳作業する中、冒頭10ページが流出し出版社社長>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

当時「この世界の片隅に」の原作漫画を観て公開されている小さな映画館に行ってぼろぼろ泣いたのを覚えている。それの完全版。
未公開カットシーン250点くらい追加しているので、すずとリンさんの出会いの詳細+
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

ドイツで原作の小説を元に製作されたコメディ映画。コメディなのにドキュメンタリーのような構成が新しい。2014年にタイムスリップしたヒトラーが現代文明に驚きつつも徐々に順応し、扇動者としての真価を発揮し>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.6

オーシャンズシリーズは観たことが無いですが、女性版オーシャンズが最高だと聞き鑑賞。サクサクとストーリー展開していくし頭空っぽで観て楽しめるようなシンプルな作品。
とにかくキャスト陣が豪華!ケイトブラン
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

恋というものの甘い部分も苦い部分も詰まっている、男女問わず共感性の高い物語。展開はわかりやすくありふれている物語だからこそ、客観的に見つつも自分と重ねて見てしまう。登場人物の感情が細やかに綴られていく>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

4.0

不慮の事故で昏睡状態の妻がいるある男。その境遇を知る周りの人々は男を気遣い親切に接してくれるが、男は次第にその親切心に依存してしまう…という話。
自己憐憫に浸り、自分の不幸話しかしない男は同情の言葉を
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.6

なんとなくビジュアルに惹かれて鑑賞。言葉で説明するような映画ではなく芸術、神話的な引用やオマージュが多いため、たくさんの疑問や謎がポコポコでてくる、そんな映画です。前知識なしに観たので正直観終わった後>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.5

美しい砂浜に座る女性の片脚の半分が白骨化しているメインビジュアルがインパクト大で気になっていた作品。
休暇中訪れたホテルの支配人から「特別なビーチ」へ招待されるのだが、そのビーチでは時間経過が通常と異
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メメント(2000年製作の映画)

4.2

クリストファー・ノーラン監督の出世作とも言われる本作品。この監督の作品はどれも「時間」の魅せ方が秀逸としか言いようがない…。
直近の記憶を数十分しか保てない男が自分の妻を殺した犯人を探すといったシンプ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

前作「ファーフロムホーム」でミステリオの策略によって全世界にスパイダーマン=ピーターパーカーだと知れ渡ってしまっている状態からスタートするため、どう収束するのか気になっていた今作。
トビー・マグワイア
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.8

ゲームの原作ストーリーとは大きく違うものの、元となった場面が散りばめられていることや簡潔かつシンプルな構成なので、ゲーム自体を知らない人も知ってる人も楽しめる映像作品に仕上がってます。オークション会場>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.5

七つの大罪になぞらえて起こる猟奇的連続殺人を描いたサスペンス映画。胸糞悪いラストなのは分かっているのに何度も観てしまう、そんな魅力がある。これが20年以上前の映画とは思えない、まさに名作映画。

極め
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.2

動物と会話することの出来る名医ドリトルはある出来事で外との繋がりを一切経ち、かつて女王に与えられた広大な屋敷と敷地で動物たちに囲まれながら自堕落な生活を続けていた。
偏屈な人物像をうまく演じあげてしま
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

世界で初めて性別適合手術を受けた画家、リリー・エルベの人生を描いた作品。
トランスジェンダーは今でこそ多少理解があり注目されていますが、昔は理解することも受け入れることの葛藤も相当強かったんじゃないか
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.2

フィンランドでヒットしたドキュメンタリー映画。
消費社会である現代、ついつい要らないものを買ってしまったりする事も多くていつの間にか要らないものばかりで溢れている。
この映画を観た後、断捨離がしたくな
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

利益至上主義の企業の闇を描いた作品。キャスト陣も豪華だし、コミカルとシリアスなシーンの抑揚がとても良かった。
秘密と闇が暴かれていく最後の会議では、それぞれの登場人物から見た不遇な環境が垣間見えたのが
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.6

作中挿入歌がかっこいいのと、ジョンが断片的に見る予知映像の演出がセンスに溢れててとても好き。でもブレインゲームという邦題が若干しっくり来ないのが残念ではあるかな…

犯人は自分と同じ能力を持つ者だと気
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

じわじわと不穏な空気を包み込むストーリー展開と、エスターの異常性を演じきった主演のイサベル・ファーマンの演技が圧巻。

エスターが肉を細かく切って夕食をとるという何気ない描写も、最初は何の違和感もなく
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.6

母親に見捨てられたダウン症の少年・マルコと出会ったポールとルディは彼を保護し、生活する中で本物の家族以上の絆が繋がっていく。
しかし当時のアメリカの司法やゲイカップルへの偏見に阻まれ、マルコと引き裂か
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デューデート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜(2010年製作の映画)

3.6

トラブルメーカーすぎるイーサンとのアメリカ横断旅。波乱という波乱を呼び実際に起こり得ないだろうという振り切った展開がハングオーバーに通ずるものがあった。
若干引いてしまうくらいやり過ぎな部分はあるけれ
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

5.0

最も偉大なショーマンと呼ばれたアメリカの興行師・P.Tバーナムの半生を描いたミュージカル作品。演出や楽曲がどれも最高で心振るわせる、底から元気を湧き起こしてくれる作品。
どのシーンを切り取っても最高に
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

5.0

とても大切な気持ちの学べる映画。
日々がいかに愛おしくて尊いのか、再認識できる。とてもほっこりした、、。
みんなに見て欲しい映画の1つ。文句なしの星5つ!!!

主人公のティムが素直な性格でタイムリー
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.6

ぶっ飛んだコメディ作品!友人・ダグの独身最後を派手に盛り上がろうと仲間たちでラスベガスではっちゃける話。
でも次の日には昨夜の記憶はなく最悪の二日酔い。荒れたホテルの部屋、飛び回る鶏に見知らぬ赤ん坊…
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.8

一番近くにいるはずなのにすれ違いに次ぐすれ違いが原因で想いを心にしまいこんでしまったり、悉くタイミングを逃してしまう幼なじみのロージーとアレックス。
お互いが大切だからこそ、失いたくないからこそ一番大
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.6

妻の浮気と離婚の申し出で人生が一変した主人公・キャル。バーで寂しさを紛らわせようとするキャルを見兼ねて、キャルのプロデュースし始める遊び人のジェイコブ。
キャラクターがとても魅力的で、楽しく鑑賞できま
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

不吉な予見をさせるかのようにいくつも伏線を張り巡らせ、独特なカメラワークと不穏な音楽が全体を包みこみ、緊張感や不安感を増長させてくる。
彩度の高い華やかな画面がそれらを不気味に仕立て上げていて、美しい
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