つなさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

つな

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ブラス!(1996年製作の映画)

3.2

サッチャー政権下、炭鉱閉鎖に反対する坑夫たちのブラスバンドの話。
音楽を奏でる素晴らしさと、でももう炭鉱は閉鎖されそれと共に終わっていくという悲しみと。病院の外に集まるシーンは胸がいっぱいになりました
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

劇場型連続殺人を追う漫画家(!)が事件に執着するあまりに、日常が壊れていく様子がとても怖い。
最初から最後まで緊張感が続き、張りつめた画面が素晴らしかったです。
のめり込むあまりに深く踏み込みすぎ、ふ
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

スカッとしました。
いろいろ面白ポイントが多いしどう考えても強すぎるでしょって笑いをこらえながら鑑賞。
とりわけ好きなところはマッコールさんの生活ぶりです。規則正しく慎ましくきちんとしていて大変好もし
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.0

黄色い住宅地を青いドレスで歩くリリーや、手術後の病院で話すリリーとゲルダのシーン等、構図や色彩が絵画的というのか、静止して見たくなるぐらいとてもきれいでした。
本当の自分を探し求めるリリーを支えるゲル
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

どうしても悲しく暗くなってしまうストーリーなのですが、そんな中でもくすっと笑えるシーンもあったり、ヒーロー同士の結びつきをしっかり描いていて長尺を最後まで見せきるのがみごとでした。
今月末はエンドゲー
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

レンガ職人だって立派な仕事だと言って清掃の仕事をしているウィルがMITの黒板の難問を解いてみせるっていう始まりがまず良いんですよね。誰かに理解されたい、能力を発揮したいっていう気持ちが奥のほうにあって>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.2

物質主義の社会に背を向けて何もかも自給自足の生活をしている家族が子供の成長とともに現実の世界と折り合いをつけていく過程を優しく描いていて良かったです。
ただ私自身の親がちょっとこの父親のような考えを好
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もしも君に恋したら。(2013年製作の映画)

4.0

好きな子から「友達になろう。彼氏はいるよ」って言われたらどうするか…
彼女のほうは最初から彼氏はいると言ってるしはっきりとアンフェアなことはしていない。けれども、そこはかとなくずるい感じがあるんですよ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

宮廷を舞台に女王の寵愛をめぐって二人の女が争う。
不協和音のBGM、静かにズームアップするカメラ、特殊レンズで歪ませた空間など、見ててぎゅいーんと頭痛がしてくるような世界の構築にまったく隙がなくてほん
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.5

大統領狙撃事件をその場にいた複数の人物の視点からいろんな角度で何回も映していく。その中で見えてくる真実とは。
同じ出来事でも視点を変えると違って見えてくるという趣向がおもしろかった。
短くさくっと見ら
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アンナと王様(1999年製作の映画)

3.2

歌わない「王様と私」。
公開当時見たきりなのですが、ジョディ・フォスターの気丈で落ち着いた雰囲気が良かったです。
単に西洋の文化を押し付けるだけのこともなく異なる文化をだんだんお互いに理解していった…
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.2

ボウイのスペースオディティに乗せて描くアヴァンタイトルは最高にハートフルだし、パール星は幻想的で美しい。
そしてデイン・デハーンは実質ヒロインで、カーラちゃんがヒーロー。強いですw
過去の過ちにきちん
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.8

前作は楽しめたんですが、これはJBとロキシーの扱いが悲しすぎて私には合いませんでした。それはやっちゃいかんだろう、特にJB周りのあれこれは、と思わざるを得ない。
とはいえ、エグジーがハリーに抱きついた
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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

10代のただでさえ多感な時期に、キューバ危機で核戦争になるかもという不安や、親友にも家族にも裏切られたという悲しみで主人公の世界は崩壊してしまう。
けれど結局彼女はひとりで立ち直る。誰を信じられなくと
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.2

ロッキーをうっすらしか知らないので本当の良さがわかってないのかもしれませんが、単体として見てもよくできてるなと思いました。
親と同じ道に進む青年と、過去の栄光は遠くなり余生を送る老年ががっぷり組むのに
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.5

素晴らしいあれよあれよ映画(勝手にそう呼んでいます)。
冒頭から不吉な匂いがぷんぷんして、主人公のやることなること全部が避けがたい悲劇に向かって転がっていく。あれよあれよという間にどんどんタガが外れて
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.5

直球なメッセージが込められたものは苦手なんですが、これは好感が持てました。
主人公が素直にyesばっかりになるのが笑えるし、最後はいじらしくなってきます。
明るくポジティブでいること、素直でいることの
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

エクスマキナと同じ監督なので観ましたが、期待を裏切らずおもしろかったです。
謎の霧に入っていく5人の女性はみんな何かしら絶望を抱えており、そこに行く(あるいはこの世界から逃げる)理由があるし、それぞれ
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リープ・イヤー うるう年のプロポーズ(2010年製作の映画)

3.2

アイルランドの素朴な風景と音楽をバックに、粗野で口の悪い男(でも思いやりがある)と、仕切り屋で外面が大事な女(でもロマンティスト)が反発しながら惹かれていくというお決まりのロマコメ。
演じるエイミーア
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

シリーズを通して「地下」からすべてが始まってるなと感じました。冷たく暗いところ=負の感情から生まれたヒーローというか。
井戸に落ちて恐怖を知るし、バットマンの基地も地下にある。ベインに落とされる刑務所
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.2

ノーラン先生こだわりの、爆破に次ぐ爆破wばかでかいトラック、戦車、ビルなどの本物をきちんと準備した上でどかんどかん破壊するものすごい撮影の連続で、見応え充分です。
特にジョーカーの出てるシーンが、爆破
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

全編イーサン・ホークとジュリー・デルピーの会話のみ、という内容なんですけど、この時この場所で起こったことを自分も一緒に体験しているかのような臨場感があるんですよね。相手のことをもっと知りたいという感情>>続きを読む

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

4.0

館ものホラーですが、怖いというよりは悲しくてやりきれない感じでした。
残酷な場面を見せるわけでもなく、雰囲気や小道具で恐怖を演出してるのが良かった。
なにより、宝探しやピーターパンなど伏線がきっちり効
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.0

裕福な家で奉公する少女とくると、いじめられたり辛い目に合うのかなと身構えて見たのですが、主人は親切な人で胸をなでおろしたのを覚えています。
でも今考えると、結局は選択権のない時代の女性の物語だったのか
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.8

ジュリア・ロバーツがパワフルでかっこいいし、お仕事映画としても素晴らしく、元気が出ます。
学歴もコネもないがお金は必要で就いた仕事、そこから情熱と使命感に燃えていくさまに見ていて熱くなりました。
アル
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

なかなか楽しかったです。
主人公が豪快なキャラというのもあって全体に開放的で明るく、ロマンティックな画作りが成功していました。
海も陸もそれぞれの世界巡りをしてくれてサービス満点でしたね。
弟オームの
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

宇宙船の長い航海中にたったひとりコールドスリープから覚めてしまった男は…というSFサスペンス。おもしろい問題提起だっただけに、後半が凡庸になったのが残念だった。
問題が重いわりに終わり方がキレイすぎた
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

孤島の閉塞感、ただならぬ手術の噂、何かを隠している住人、と設定がまず魅力的だし、緊迫感を盛り上げる撮影や音楽が素晴らしかった。ラストシーンの余韻にしびれ、すぐまた頭から見たくなりましたね。
こういう、
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

小品ですが、素敵で気持ちの温まる良い映画でした。
不器用な叔父が姪といびつな家族を作ろうと奮闘するところがすごく良くて。結局は血の繋がりの濃さではなくどれだけ子どもを守り愛するかというところなんですよ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

往年のスパイ映画と特訓ものとチームものが全部合わさってて楽しい!
「生まれは関係ない。何を身につけるかだ」「マイフェアレディみたいに?」のセリフのように、貧乏でチンピラだったエグジーの変わりっぷりにワ
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

2.5

評判いいので期待しすぎたのかもしれませんが、下ネタが私には不快でした。
マクラビンと警官のシーンは面白かったんですが。

ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.8

長い時をさまようヴァンパイアもの。
血の色に変わる川、血だらけのハンカチを口元に当てるシアーシャローナン、ホテルビザンチウムの黄色いネオン、とスクリーンに広がる色彩が禍々しくも美しく、素晴らしいショッ
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心のカルテ(2017年製作の映画)

3.0

リリーコリンズがとても光っていたし、雨のアートなど素敵なシーンがいくつかあるのですが、テーマが摂食障害なので見ていて辛かったです。
バレエの男の子が良い役でした。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

バットマン有名だけどどんなか全然知らずに見ました。
ブルースの孤独と悲しみ、使命感から闇に紛れるヒーローになるところが説得力あって良かったです。
彼は孤独だと思ってるけど実はマイケル・ケインやゲイリー
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.8

チューリップの球根が家一軒分の値段にもなったチューリップバブルの時代の狂乱と、愛を知らず結婚した女が若い画家と落ちる恋の熱情をうまくオーバーラップさせています。
全体が黄土~茶色の画面の中、アリシアの
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

最初から最後までひとりの男の個人的な体験を撮った映画で、わたしにはとても響きました。
国家のいや全世界注目の大事業なのに、主人公は常に自分の内側を見ている。彼の孤独がスクリーンからあふれて苦しくなるく
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