つなさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

つな

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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.2

なんでもないシーンの長回し、余白の多い画面、それぞれの希薄な関係、登場人物を特にどこにも運んでいかない会話、と空虚な空気感が好きです。学生ならではのダラダラした日々に懐かしさを感じました。
ただ、この
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.2

コンプレックスとの戦い、友情、家族の支えなどを堅実に見せた佳作。
クライマックスのスピーチ、ベートーベン7番の2楽章に乗せられるように語り出してだんだんと……という演出がとても良かったです。

アントマン(2015年製作の映画)

4.5

MCUの中でもトップレベルに好きな作品です。
スコットさんは完全に巻き込まれ型のヒーローなんですけど、そこから娘のために、という理由を見出だすのが良いんですよね。
アイアンマンのように世界のために戦う
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

何を期待してるか自分でもわからない、特に何も起こらない、でもなぜかドキドキするティーンの夏の一夜を描いています。
淡く漂う切ないモラトリアム感が初期の村上春樹の小説を思い出させました。(双子が出てきた
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.5

このダメな家族の、最初バラバラだったのにふっと心が近づいていく過程がすごく良くて。車のエンジンかからないからみんなで押して走って乗るとことか、最後のダンスとかね。爆笑しつつ心打たれます。
みんなそれぞ
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ジャックと天空の巨人(2013年製作の映画)

2.8

ニコラス・ホルトとユアン・マクレガーがコスチュームが映えて期待したのですが、最後の展開があっけなくて拍子抜けしてしまいました。
ところどころにユーモラスなシーンがあったのは良かったです。

プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.0

懐かしい。これすごい好きでした。
明るくコミカルで誰からも好かれる作品ではないでしょうか。
狭い路地の自転車チェイスとか時計台落下等のアクションが迫力だったし、3人の友情も良かった。
エンドロールのN
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.8

ほんとに最低な奴なんだけど天才ってこういうものかも。周りを振り回し当たり散らす。性格は問題だらけ。でも情熱と才能があまりにすごくて周りの人間は彼に引き付けられ愛さざるを得ないというか。そんな彼が成長し>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

4.0

オチが有名な鬱映画ですが、一級品の胸くそ悪さが素晴らしいです。
彼らにとって一瞬前まではこの結末が最善だったんですよね。だからこそ取り返しのつかなさに落ち込むというねw
オチは別にしてもスーパー内の人
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

5.0

ブラジルの明るい光の中、少年たちの心の揺れや恋にまっすぐな気持ちがとらえられていて、大好きな作品です。
友達に新しい音楽を教えてもらっておそるおそるダンスするシークエンスが幸せな光景すぎて、胸がいっぱ
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

殺し屋とタクシードライバーの、一晩のドラマ。極力説明ゼリフをなくし、画と行動で語らせています。
暗闇に街の灯りのオレンジが美しく、そこにトムの銀髪が映えて、冷酷な殺し屋なのにロマンを感じさせるのはさす
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.5

エミブラさんが表情といい仕草といいメリー・ポピンズそのもので、数々の衣装も着こなしていて完璧でした。
そして、リン・マヌエル・ミランダという俳優さんを初めて知りましたがすごいですね。歌もダンスも圧巻で
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Black&White/ブラック&ホワイト(2012年製作の映画)

3.0

トムハとクリパの恋のさやあて映画。
スパイという立場を利用して、彼女の私生活を調べあげたり盗聴機つけたりやりたい放題なところが楽しかった。
何も考えず気楽に見られます。

きみに読む物語(2004年製作の映画)

2.8

主演ふたりの若さと美しさ、湖のシーンのまばゆさに持っていかれます。
ただ、年老いてからのパートがそんなに効果的と思えず、ラストもちょっと陳腐な気がしました。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

オープニングの、Choose your future,Choose life.の圧倒的なドライブ感。
どうしようもないジャンキーたちの日々、盗み、ケンカ、麻薬。そこから抜け出せない若者たちの青春のワン
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

AIに意志はあるのか、愛はあるのか、というわりと古典的な題材を洗練された画づくりで仕上げていてみごとでした。
うまく主人公の目線に誘導されていくので驚きの展開でしたが、AI側の視点に立てばまぁそうする
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.5

1、2作目から引き続き緊迫感とキレのあるアクションで魅せます。駅の雑踏で記者に指示しながら逃げるシーンが特に好きです。
何にも悪くないのにボーンさんかわいそうと思ってしまいますが、その孤独感や怒り、哀
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

毎日を大事に生きよう、と思わせてくれるなんとも愛しい映画でした。
バスの運転手の仕事の中に、奥さんとの何気ない会話の中に、詩を書く少女との出会いの中に、豊かな時間が流れている。日々ルーティンで生きてい
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ルームメイト(1992年製作の映画)

3.5

ルームメイトを募集したら内気そうな女子が来て気が合いそうって思ったら、相手が自分の服や髪をマネし出してそのうちそっくりに…というサイコサスペンス。
女ふたりの殺し合いに当時びっくりしつつもなぜか惹かれ
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フォーン・ブース(2002年製作の映画)

4.2

コンパクトな尺でさくっと観られて面白く、とても気に入ってる作品です。
ほぼ電話ボックスの中だけ、というワンシチュエーションでここまでできるのはすごいなぁ。
主人公はウソもつくしズルいしイヤな奴だけど、
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.2

日本でリメイクされるずっと以前に観ていましたが、泣けて泣けて仕方なかったのを覚えています。
もう戻れない学生時代、あの頃の友達、笑ったり夢見たり傷ついたりしていた昔の自分と重なってノスタルジックな気持
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

ホットファズでも思ったんですが、イギリスの田舎(今回はロンドン郊外かな?)の空気が画面から伝わってくるようなんですよね。背景となる町と、お話がすごくマッチしてる。
都会すぎず田舎すぎずののんびりした町
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.5

深い喪失と孤独から死を決意した男の最後の一日。
死のうとした時に周りの生の輝きが美しく見え、闇に引っ張られていた魂が光のほうへ引き戻される、その描写が緻密で繊細で、本当に素晴らしかったです。
どのシー
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つぐない(2007年製作の映画)

3.0

幼さゆえについた嘘、そのために人生を狂わされた人々、そのことを生涯悔やむ主人公。
取り返しのつかないことを後悔し続けながら生きるとはどういうことか、なかなか残酷で辛いストーリーでした。
人物も風景も格
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

背筋が寒くなる恐ろしい事件だが、こうやって圧力に負けず大組織の事実を追及するマスコミを取り上げる映画は、その事件を忘れないために、そしてその追及する姿勢自体を後押しするために、とても重要な意味があると>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

飛行機パニックものは無理と敬遠していたのですが全然そういう内容ではなくて、観て良かったです。
あれで良かったのか、他の道があったのか、いやあれで正しかったはずだ、という機長の心の葛藤を、時間を行ったり
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.8

いわゆる「館もの」で、広くてミステリアスで何か出そうな屋敷が舞台です。
雰囲気がとても好みで、ニコール・キッドマンの神経症的な演技もよく合っていました。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.2

1、2作目とは大きく作風を変えてきましたが当たりでしたね。
クリヘムのコメディアンぶりが活かされ、他のキャラとのチーム感もとても楽しかった。
そして、花火をしょって立つヴァルキリー、天から降ってくる雷
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.8

ホロコーストを生きのび、アルゼンチンで70年過ごした老人が友との約束を果たすためにポーランドを目指すロードムービー。

旅の途中で出会う人との交流やアクシデントをコミカルに描きながら、老人の辛い過去や
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

3.2

おバカな二人組がレンタルビデオ店の商品をダメにしちゃったため、自分たちで映画を手作りしますw
私はロボコップもポリスストーリー2も観てないので元ネタがわからなくて残念でしたが、映画愛にあふれた作品でし
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.5

人にうまく合わせることができないとか、わかっていてもイヤな態度を取ってしまうとか、自分だけが不幸と思ってるとか、ヒロインが超めんどくさい子なんですが、これが愛おしくてたまらないのは、私にも心当たりがあ>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.8

恋人の妊娠とか昔馴染みが辞めたとか、ポイントになりそうなところはあるのに、全部が並列的でぼんやりしてしまったかな。
ジョブズの人生をまとめた、以外の見どころがなかった。
アシュトン・カッチャーはよく似
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.2

アイスランドの閉塞感漂う海辺の村が舞台の、それぞれの思いを抱えた少年ふたりの物語。
親友への淡い恋にとまどうクリスティアン、その思いを悟って「普通にしてくれ、そうすればもとに戻れる」というソール。切な
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ピープル・ライク・アス(2012年製作の映画)

3.5

ちょっと「レインマン」を思い出すストーリーで、家族愛に目覚める主人公にじんときました。甥っ子との交流シーンはよく考えられていて、自然で温かくて良かった。
クリパの弟キャラが炸裂してて、どの表情もかわい
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.2

ストーリーは古典的ですが、とても良かったです。
個人的に栄光からの凋落というテーマが好きというのもありますが、その転落を容赦なく情けなく悲しく描いて出色でした。

ジャックの最後の選択を、他に道があっ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

人物も風景も優しい雰囲気に包まれていて、繊細な表現が行き届いて素晴らしかったです。戦争映画としては、昔わたしが学校で観た戦争や原爆を扱った映画とはまた違う角度でその悲惨さむごさを描いていて、多くの人が>>続きを読む