タカミさんの映画レビュー・感想・評価

タカミ

タカミ

映画(431)
ドラマ(3)
アニメ(0)

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

これは1人で観る映画。
衣装、セット、音楽、作り込みが凄くて一体いつの話かどこの国か不明になる。
登場人物の行動や言動がどれもこれも強烈。
これをなんと言うのか。
ゴシックファンタジー?
ブラックコメ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

最後の長回しの役所広司の表情!
『カンヌ国際映画祭 男優賞』
年始め1本目の映画鑑賞。
あゝ今年はこんな風に泣き笑いな表情で生きていこうと決めた。
余計なことは喋らず黙々と淡々と優しく。
それでも怒っ
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

この世界は頭のネジが1本も2本も外れたヤベエ奴が関係のない人の命を使って好き勝手に回してきたんだなと。
今起きている戦争も揶揄しているようで、観た日はグッタリと寝込んだ。
『アウトレイジ』は平凡に生き
>>続きを読む

ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

5.0

老老介護と一人娘のドキュメンタリー。
思いっきり日本の現実問題。
前作で私は現実から目を背けたくなるというより父親の人間力の素晴らしさに釘付けで、ずっと今どうしているだろう?誰かと死ぬまで関わり合える
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

ハリウッドのスター大集合✨
Netflixお金あるな。
ジェニファー・ローレンスが普通の人に見えたの初めて。
脚本執筆中にパンデミックが起きて脚本にクレイジーさが足りないと感じ「15%クレイジーさを足
>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

異なる時代に生きる2人が1つの電話で繋がる。
まるでラブロマンスで観たような設定が韓国スリラーに。
リメイクが本家を超えた。
今までありがちな結局未来は変えられないではなく、簡単に未来は変えられるのが
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

※レビューを読まずに観ることをお勧め

敵を懲らしめるのではなく助けるという新しい形をとるスパイダーマン。
しかもこれまでを否定せず過去のスパイダーマンをも肯定してみせる。
ヴィラン大集合。
相変わら
>>続きを読む

恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(2020年製作の映画)

4.0

潔癖症の男女が織り成す予測不能な恋の行方を描いた台湾発のラブストーリー。
台湾が舞台というだけでノスタルジックでレトロな雰囲気。
そこへカラフルな色が加わることで、昔のフランス映画の様な絵面に。
だが
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

5.0

イジメ、受験、貧困、孤独、愛。
どのテーマもズシンと重い為、レビューを書くのに時間を要した。
絶望の縁で知る愛は替えのきかないものでした。
などと簡単に締めることができない。
その絶望が映画の大半を占
>>続きを読む

OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜(2017年製作の映画)

3.8

舞台劇の映画化に間違いなし。

強迫性障害の方たちが登場するが、誰かの自分と違うところは癖だったり個性だったりするんだよと優しく明るく描いている。

「自分のことに集中しない」
「もっと脳のスイッチを
>>続きを読む

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.5

完璧ではない家族を描く作品を観ると、自分の家族に対しても優しい目で見られるような気がして(優しい目で見たくて)ファミリーストーリーを好んで観ている。
今作はアメリカの繁栄から取り残された白人の家族のス
>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.8

メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン 、ジェームズ・コーデン、アンドリュー・ラネルズなど豪華キャストのNetflixオリジナル王道ミュージカル。
LGBT問題を暗くなり過ぎずポップに描いている。
>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.8

タイムループにはまった2人の男女を描いたSF青春ドラマ。
爽やか〜🍃
友情、恋愛、家族、謎解き、よく出来ている。
キーとなる日常に起こる奇跡たち、その全部が笑顔になることで◎
最後の奇跡は…ソレですね
>>続きを読む

おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

4.0

わがままに育てられたソウル生まれの孫、山村で一人質素な生活を送る耳の聞こえない祖母。
ひと夏の交流。
おばあちゃんの気持ちに応えられず酷いことをやったり言ったりしてしまうのあるあるで辛い。
私はうんと
>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

ファミリードラマ。
優しい嘘を突き通すと決め団結する親族の物語。
永遠は誰にもないのに忘れてしまう。
助けているように見えて、実は助けられている。
エンドロールはお楽しみ。
「ハッ!」
気合いを入れて
>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

ダークファンタジー。
小学生男子が好きなブツがいっぱい笑。
尖ったカルト映画と構えて観たも、下ネタや笑いが多くハートフル。
3バカ兄弟の「いよっ!待ってました!」感たら。
お尻にブスリ注射からの怒涛の
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

ドラマとドキュメンタリーの間。
自分が体験しているように車上生活の大変さを理解することができる。
ノマド(遊牧民)の多くは高齢者で色々な事情を抱えている。
荒野、砂漠、森、海、川…。
雄大な自然の素晴
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.2

なんたって主演の若葉竜也のビジュアルが良い。
キムタクの偽物みたいな、もっぷんみたいな。
一瞬格好良く見えるけれど正規のイケメンではないから安心できて、性格は良さげ、でも自信は無さげ。
だからこそ女子
>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

繰り返される人種差別をループで描く。
ループは終わる様に見えて終わらない。
ただ家に帰る為にはどうすれば良いか。
私は考えたことがない。(きっとそれが一番の問題)

キタキタ(2017年製作の映画)

3.2

生まれも育ちも札幌の私が、札幌近郊を舞台にしたフィリピン映画を観てみました。
主人公の1人がちょっとしたストーカー笑。
自分で言うのもアレだが、サッポロのおかげで爽やかで可愛いらしいお話に仕上がってい
>>続きを読む

キンキーブーツ(2018年製作の映画)

5.0

ブロードウェイで上演されトニー賞を受賞した有名なミュージカル。
ストーリーは知っている。
これが私の予備知識。
ミュージカル映画は観るもののこうした舞台は初めてだ。
結論から言いますね。
エンドロール
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

5.0

時代の中で排除されていくヤクザの姿を3つの時代で描く。
『アウトレイジ』の威勢の良い「ばかやろう!」連発で育った私は、リアルな現在のヤクザを前にどうして良いのか分からなくなった。
怖かったお父さんの背
>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.5

人もこうやって呼吸しているのが泡や煙で見て取れればもう少し生きている実感があるんじゃねえかな。
『グラスホッパー』のセリフを思い出す。
今だから命を改めて考えたい。

アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい(2017年製作の映画)

4.0

フランスのヌーベルバーグを代表する伝説的な女優アンナ・カリーナの人生に迫る映像アンソロジー。
アンナ・カリーナの夫からのラブレター。
アンナ・カリーナ好きには最高のプレゼント。
子供の頃は不遇だったが
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

韓国の女性が担う重圧と生きづらさを描き、日本でも話題を集めたチョ・ナムジュのベストセラー小説を映画化。
この映画を観て1週間ほど屍になったのは私だけだろうか。
家族、親族、会社、女性という立場で理不尽
>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.5

北欧のメタル大国フィンランドを舞台に、巨大フェスを目指すメタルバンドの珍道中を描いたコメディ。
12年も地下で練習して1度もライブに立てていないメタルバンド。
映画でこんなに笑ったのは『タッカーとデイ
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

90年代のロサンゼルスを舞台に、少年の成長を描いた青春ドラマ。
夢や希望がない、無気力、家庭に問題アリ、そら居場所が欲しいよね。
可愛い笑顔の少年というよりお子ちゃまが、タバコ・お酒・薬・女の子と転が
>>続きを読む

誰がための日々(2016年製作の映画)

3.6

介護の果てに母を亡くした双極性障害の青年の苦悩と希望を描いた香港映画。
介護も精神の病も他人事ではない。
大体の人が持病の一つぐらい持ってるというのに(鼻炎とか胃炎とか)、精神の病は理解され難い。
>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.3

トランスジェンダーの主人公と母親からネグレクトを受ける少女の擬似親子的な愛の姿を描いたドラマ。
性別を変えるということは、身体的にも精神的にも世間的にもこれほど大変なことなのだと現実を突きつけられる。
>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.0

身寄りのない少年チャーリーと殺処分が決まった競走馬ピート。
これが寄り添わずにいられるか。(原題:Lean on Pete)
チャーリーがピートに「乗らない」理由は唯一対等な相手だから。
ピートに自分
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

5.0

1990年代の韓国を舞台に、少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細に描いた人間ドラマ。
少女が成長するには年上の女性が必要説。
「先生、私の人生もいつか輝くでしょうか?」
よくぞ描いてくれたとウニだ
>>続きを読む

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

3.7

『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクがALSに冒された女性の苦悩を熱演。
他キャストも皆キャラが立っていて上手い!
特にベック。
『最強のふたり』と比べられるが、今作の方がより深いストーリ
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

女子高生2人組が高校最後の一夜に繰り広げる騒動を描いた青春コメディ。
「booksmart」とは「学識があるが要領が悪い人」のことを指す。
監督がバディものを参考にした成果。
主役二人の掛け合いが面白
>>続きを読む

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

法律により精神病院の撤廃が進められていた1980年代のイタリアを舞台に、実話を映画化したドラマ。
元患者達が愛すべき存在。
逆に人間らしい。
誰もが長所があるのだと、サメの様な睨みを効かせるだけの働か
>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.6

『ドロステのはてで僕ら』が存外面白かったので、同じヨーロッパ企画の本作を。
公開は2005年。
リモコン一つの為のタイムトラベル。
冒頭15分は面白くなる予感がしない笑。
ココが我慢どころ。(伏線)
>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

70分の茶番劇。
濃さも長さも丁度良い。
長回しや低予算アイデア勝負が『カメラを止めるな!』を彷彿させるが、小物感は上回ってる!笑
舞台調なのでテンションが高い。
フフッと笑いが漏れてしまう。
このご
>>続きを読む

>|