タカミさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タカミ

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ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)

3.5

韓国の甘酸っぱいラブストーリー。
「今日も何も起きないだろうな」と思う毎日に特別なことが起きたら、それは奇跡✨
決して手放してはいけないのだ。
チョン・ヘインとキム・ゴウンの可愛い2人を素敵な音楽と共
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

4.5

ラブストーリーで久々に泣いた。
幸せは物語にならないから、私たちは二度と会えない人達で出来ている。
この映画は「あなたを手放して後悔してる」と、誰もが言いたかった言葉を口にしてくれます。
エンドロール
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嵐の中で(2018年製作の映画)

4.0

監督・脚本は『ロスト・ボディ』のオリオル・パウロ。
今作も面白い!
しかも大好きなタイムワープとパラレルワールドの話。
嵐の日に交差した過去と未来。
過去の殺人事件。
紐解いていくミステリー。
『ロス
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

みんな観てるから今更なにか言うのもヤボだけど。
馬鹿げたことをしてしまうのが「愛」だとエリーも知ったんじゃないでしょうか。
大正解のラスト。
“片割れへ どこにいる”

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

3.7

映画学科の女生徒オッキをめぐって繰り広げられる人間模様を4部構成で描いた作品。
ホン・サンス監督がなんとなく分かってきた。
突然のズームイン・ズームアウトにチープな映像。
構成が面白くて会話劇が素晴ら
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.8

冬のソウルで出会いと別れを繰り返す映画監督の姿をモノクロ映像でつづった作品。
ソウルに滞在する数日、何かが少し違って同じの繰り返し。
再会して君のためと言って別れる、出会って君のためと言って別れる。
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.5

【グザヴィエ・ドランの出演作を全部観ようシリーズ】
監督で俳優のグザヴィエ・ドランに迫ったドキュメンタリー。
作品の裏話と関係者と本人へのインタビュー。
好きな作品がどんな風に撮影されたかを
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.6

【グザヴィエ・ドランの出演作を全部観ようシリーズ】
精神科病棟で繰り広げられる心理劇を描いたサスペンスドラマ。
これは僕だと感じたドランは、愛されたくて愛されないで生きてきたということだろうか。
人間
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(2007年製作の映画)

3.2

【グザヴィエ・ドランの出演作を全部観ようシリーズ】
ショートフィルム14分。
15歳のドラン。
デビュー作。
目覚めた夏。
髪はどうした。
海と美青年に押し倒されるドラン。
「もう戻らない!」
キラ
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.9

嫌われ者ヴィンセントが虐められっ子オリバーとの交流を通し生きる力を取り戻していくハートフルコメディ。
彼が口癖のように言う「何も知らないくせに」は、そうなんだよな。
人のことなんて何も知らないんだよな
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ダム・キーパー(2013年製作の映画)

3.9

大気汚染から街を守るダムのお仕事をしてるブタくんのお話。
汚れてしまうお仕事のおかげで私たちは安心して暮らせるんだ!という。
今まさに観るべきお話です。
可愛いブタくんが虐められる場面で何度も停止して
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.5

3人の子を育てる母親と不思議な魅力をもったベビーシッターの女性との交流や絆を描いたハートフルな話。かと思いきや!
子育ては想像を超えるハードさなんだと、キツイ描写を使わずファンタジーで理解させたのが◎
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共犯(2013年製作の映画)

3.9

女子高生の死体を発見した3人の男子生徒が、彼女の死の真相を突き止めようと奔走する青春ミステリードラマ。
虐められっ子、優等生、不良の3人。
新しい関係は自分をどの様にも見せられるから心地良い気持ちは分
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

4.0

自分が向かいの家の子と取り違えられたと信じる男の一生と、幸福を取り戻すための旅を描く悲喜劇。
『神様メール』と『ミスター・ノーバディ』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督。
また時空の歪み!
「昨日の今と同
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.7

雇用情勢が厳しいフランス。
復職の投票をかけサンドラは週末、同僚たちを説得してまわる。
彼女の復職か、自分のボーナスか。
それだけの話。
なのに見応えがある。
二者択一で炙り出される他人という存在。
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少年と自転車(2011年製作の映画)

4.0

父親から育児放棄された孤独な少年と週末里親になったことで目覚めた女性の母性。
なぜそうなったかを説明しない色々が、少年のモヤモヤを体感させる手伝いになっていて相変わらず凄い!
愛を求める者と愛を与えた
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.5

自分の息子を殺害した少年に対峙する男を描いたドラマ。
人の知りたい欲求は狂気の沙汰。
知れば少なからず情は湧く。
心は単純なのか複雑なのか。
音楽もなく台詞が少ないのに心の動きが見える。
ハンディカメ
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

南京の盲人マッサージ院で巻き起こる人間模様。
ピンボケや光や闇で同じ目で見る。
涙の理由はみんな違うけど、泣きたい気持ちは同じ。
美を知らなければ、何を持って恋をするのか。
ラストシーンは恋は盲目。上
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.9

ダルデンヌ兄弟監督作品は初。
父に服従していた少年が自立していく姿を、不法移民問題をからめて描いたドラマ。
ワッフルなど出てこないベルギーのスラム。
ドキュメンタリー風のスタイルで撮影しており、息遣い
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.4

トランスジェンダーが主人公というより、トランスジェンダーの子を持つ家族に焦点を当てたお話。
うーん😐
母親役のナオミ・ワッツと祖母役のスーザン・サランドンの混乱ぶり、演技力が素晴らしいということだろう
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.9

日常を穏やかにつづったヒューマンドラマ。
スーパーを舞台に起きるそれぞれの事件。
なんでもないように見えて、皆なにかを抱えてる。
ジャズが流れるちょっとビターな。
だけど希望の灯りが見えるラスト。
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地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.4

苦手なウディ・アレンを『インテリア』で見直して。
本作も。
気軽に観られた。
小説と現実を交互に映す構成が👍
「貴方の作品はニヒズムとサーカズムとオーガズムよ」と言わせる自虐よ。
確かに笑。
地獄のシ
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

隠キャ成長物語。
隠キャあるあるが分かると分からないで感想が別れそう。
父親のセリフ「その悲しみの中身は、その状況のことで、お前自身じゃない。」は、思春期のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる会心の一撃であっ
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インテリア(1978年製作の映画)

3.7

ベルイマンの『秋のソナタ』にグッときたらウディ・アレンの『インテリア』をとお勧めして貰い。
実はウディ・アレンが苦手な私。
うん。
これは正しくベルイマンへのオマージュ作品!
『秋のソナタ』と見比べる
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秋のソナタ(1978年製作の映画)

3.9

『野いちご』『仮面/ペルソナ』と観てきて、ベルイマンは本作が傑作と教えて貰い。
母と娘の関係の深さと怖さ。
42年も前の映画のテーマと思えない。
「母の失望を償うのは娘」「母の不幸は娘の不幸になる」首
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.8

『ふたりの人魚』が大好きなので、同監督ロウ・イエ作品を引き続き。
タブーとされる同性愛を扱っていることから中国では上映禁止となった作品。
『ブエノスアイレス』以来の同性愛の激しい性描写に面食らってしま
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

1969年5月に東京大学駒場キャンパスで行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会。
右翼VS左翼、革新VS保守、当時相容れないはずの両派の目は、同じく日本への不安を見ていたのだった。
面白
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.3

内戦の続くシリア、スマホで映像を撮り始めた女学生が母となり娘のために生きた証を残そうとカメラを回し続けたドキュメンタリー。
ロシア何してんの!と憤ったも、世界と同じく日本もロシアにシリアに対する空爆を
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.0

大人のおとぎ話🧜‍♀️
中国・ドイツ・日本の合作だけあり、国籍不明な物語に仕上がった。(『恋する惑星』や『スワロウテイル』を彷彿)
ブルーのアイシャドウが『バッファロー'66』のクリスティーナ・リッチ
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.4

「しょうじょかいこう」と読みます。
邂逅(かいこう)は劇中のキー蚕(かいこ)にかけてます。
邂逅:思いがけなく会うこと。めぐりあい。
孤独な女子高生と転校生のめぐりあいの物語。
----------
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.1

ベルイマンの作品は二作品目。
ペルソナという言葉はユングの概念。
古典劇において役者が用いた仮面のことであるが、ユングは人間の外的側面をペルソナと呼んだ。
1966年の作品で、後の『ファイト・クラブ』
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野いちご(1957年製作の映画)

3.9

映画好きな方々から「ベルイマンの『野いちご』はあらゆる映画に影響を与えた偉大な作品」と聞いていたので。
遂に!初!
お爺ちゃんのロードムービー。
他者との関わりは大切で、断った先は孤独しかない。さあ、
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

『ハッピー・デス・デイ』の続編。
ホラーコメディーにSF要素が加わりエンターテインメント性が2倍!
うやむやだったことが回収されていくので、やはり続けて二本立てで観るのが正解。
殺されずに1日を終わら
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

誕生日に殺された主人公が目を覚ますと再びその日の朝に戻り、自分が殺される誕生日を何度も繰り返すことになるタイムループホラー。
ホラーは苦手な私でも大丈夫👌
ホラーコメディー。
もしもホラーの世界に放り
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

ドランが子供の頃レオナルド・ディカプリオにファンレターを送ったことから着想を得た物語。
スター故、自分を隠して体裁よく振る舞う内、本当に自分が見えなくなってしまうジョン・F・ドノヴァン。
唯一自分を知
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

5.0

監督自身の乳がん闘病ドキュメンタリーをいつかTVで観た記憶。
あのユーモア混じりで励ましてた、ご友人に「ごめんなさいね」と謝っていた気の優しいお母様が。アルツハイマーに。
当時のお母様と病気の影響で変
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