人生には消し去りたい過去がある。老いた人気作家は年齢の離れた歌手と知り合う。家族に負い目がある彼は孤独な闘病を。気配り上手な彼女が友人として寄り添うのが感動的。血縁関係はなくともこれも終焉の幸せ。
簒奪者とされ埋葬されなかった王。そのリチャード3世の遺骨発見に尽力した主婦。埋葬特定や発掘許可や金銭工面など。容易でない発掘にこぎつけた執念が素晴らしい。後ろ立てがないのがきつかった。
ジョージア州トリビシ。食糧配給現場が壮絶。花盛りの親友同士の父達は酒浸りと刑務所で共に不在も同様。自らの意思を主張する事も出来ず、意思にそぐわぬ結婚をすることに。女の子達可哀想過ぎる。
こんな遺伝性の難病があったとは。感染防止のため接近接触は厳禁で肺移植を待つ日々。闘病も患者同士の友情と愛情で支え合う。恋人同士触れ合えないのが切ない。時間が有限ならば恋のため無謀な行動に出るのも理解出>>続きを読む
殉職消防士の父親と殺人課警官の息子。オーロラ出現の夜に無線機で交信可能になる。過去を変える事で現在に歪みが生じ捜査中の事件にも影響が。深く追求せずSFタイムリープものとしての鑑賞おすすめ。
不穏な音楽と不快な湿度。資産家に奉公したヒロインは長男友人に想いを寄せる。大奥様に優しい奥様と時々失踪する旦那、不安定な兄弟。まとまりなくとも故人を忘れない大人達。同僚が親切だった。
香港の夜の街を彩るネオンはまさに芸術品。色ガラス管を図面に合わせ熱し曲げていく。こんなに手間ひまかけて作っていたとは。様々な書体まである職人芸。法律規制されたとの事。ガラス管に情熱を捧げた人々に拍手。>>続きを読む
処女王と呼ばれたエリザベス。女性を捨てなければ長期統治は困難だった。頭の痛い宗教問題。豪華な衣装装身具に加え徐々に威厳をもまとう。女王に生涯支えた宰相。女性として心に秘めた恋人への想い。目の保養。
末っ子で小生意気なロッタ我儘過ぎ。クリスマスのサンタとツリー、復活祭のウサギとたまご。ヨーロッパでは大事な行事なんだね。余り好みじゃなかった。
恋愛に縁のなさそうな食肉処理場勤務の同僚男女。同じ鹿の夢を見る事で親しくなる設定がユニーク。しかも女性は極端に内気で男性は人生を諦めてる。未来へ彼らを誘うのは夢だけ。女性の行動がいちいち衝撃的。
泣けた。強制収容所で働く少年。彼はある指令を手に脱走。故郷を目指し善き人に次々と助けられる。讃美歌を聞き心の支えだったヨハンと石鹸を思い出す。脱走幇助者の正体が判明した時は驚いた。少年は幸運。
中国でタブーとされる同性愛。人里離れた霧深い植物園の頑固な学者。彼の娘と孤独な実習生は惹かれあう。愛し合う二人のシーンは気だるく官能的。僧侶と院長は理解してくれたのだろうか。108羽の煩悩の鳩。
家族のためか自分のためか。愛情と金銭のどちらを取るか究極の選択。娘の嫁ぎ先に奔走する母の心配をよそに、妥協出来ないヒロインは自立も心に秘める。オールドミスは女性に対する侮辱。都会の彼氏情けない。
雄大な自然と野生動物が良かった。グリーンランドへ着任した教師。異文化強制で反発されるも地元文化を尊重する事で好転する。酷寒の地ならではの生活や風習も興味深かった。オーロラ美しく心のビタミン物語。
こんな人生の終焉も悪くない。湖畔の白い家。認知症女性に本を読み聞かせる老いた男性。貧しい青年と良家の子女の困難な愛の歴史を語る。男性は愛情込めて可能な限り付き添い記憶回復に努める。感動のラスト。
海沿いバカンスにやって来た友人家族達。溺れかけた子供といたエリが失踪。旅行気分は一気に暗転。彼女の生死を廻りあれこれと問題がおきる。彼女の身の上が判明し状況はさらに面倒な事に。何にしても無責任過ぎ。
メキシコシティー。誘拐多発地域での組織癒着が酷過ぎる。退役軍人のボディーガードと9歳の少女が親子の様に心通わせるのが良い。それだけに事件発生後の彼の報復行動が誰より過激。ラスト切ない。
貧困地域の幼稚園の園長先生。親達や役所との対応に追われる日々。ひとえに子供達のため孤軍奮闘する。依存症やネグレクトは対応困難で警察に通報する必要が。教育なければ未来は暗い。せめて地域サポート欲しい。
異人種間婚姻が法律で禁止なのが驚き。理不尽にも収監され離婚か退去を迫られ都会に逃れる。夫はともかく妻は安心して出産子育てしたい。故郷に帰るため人権弁護士の力を借り重要な裁判に挑む。
こういう究極の選択もあるのかと思った。車椅子生活の男性と期間限定の見守り女性。彼は現実を受容出来ず彼女は必死に寄り添う。心が通じ合うも彼はある決意を彼女に告白。ヒロイン明るく可愛いだけに切ない。
香港の監督達によるオムニバス映画。過去から現在へ作成されたと思われる。テーマは様々だが返還前の古き良き香港が良い。特に’校長先生’がお気に入り。
専門を生かしたアプローチ。トラウマを抱え荒んだ生徒達。教師の彼女は本を購入し生徒達に読ませる。日記を書く事で心のうちを吐き出させる。まさに学校という名の療養所セラピー。自信を持たせる教師が素晴らしい。>>続きを読む
感動し誇りに思った。行き場のないユダヤ人達のため、日本政府の許可なく通過ビザを発給した杉浦千畝。領事館閉鎖後も職員と共に作業する。優秀な外交官の将来を捨てても善き人である事を選んだ。ペルソナノングラー>>続きを読む
ホロコーストの凄惨かつ壮絶な映画。目を背けたくなるが人として知るべき事実。その中で生き抜いたピアニスト。同じ人間の手による傲慢な命の選別は許されない。精神的に弱っている時の鑑賞はおすすめしない。
米国の会社社長。鬱病を患うも改善なく、マペットのビーバーになる事で救われる。他人には異様でも本人は真剣。マペットに徐々に憑依され制御不能になるのが怖い。彼は依存から逃れるためある決断をする。
フィンランドを代表する女流肖像画家。画商を通じ知り合った年下青年への想い。彼の存在は創作意欲の源泉であり心の支えだった。彼女の想いに気付かない青年と傲慢な封建的家族。優しい友人いて良かった。
大戦下のシチリア島。少年達をも虜にする魔性の女マレーナが限りなく美しい。男達を釘付けに女達を嫉妬させる彼女。戦争未亡人となった彼女は生きるため娼婦となる。排他的共同体での虐めが怖すぎる。
独ネオナチ爆弾テロで移民の夫と息子が犠牲に。親身になる友人や弁護士にも大きな喪失感は埋められない。裁判も苦痛で思わしくない。彼女の下した決断は余りに衝撃的だった。他に選択肢はなかったのか。
考えられない話。余命宣告を受けた少年と元プロレスラーのピザ屋のマダム。息子に会おうとしない両親。小児病院の入院患者も表現がひどい。全く合わないお話だった。
ノーベル賞受賞のキュリー夫妻。天才は諸刃の剣ラジウム発見で自らも白血病に倒れる。癌細胞治療するも核兵器になるのが複雑。娘が医療用X線を考えたのが救い。兵器使用としての警告か。
愛に飢え命を粗末にする男女。彼らは死刑囚と面会人として出会い貴重な時間を過ごす。有限の時間のなか赦しと愛を学ぶ。生きる希望を見出したのに許されない運命が辛い。リアル過ぎて凹んだ。死刑制度の是非を問う。>>続きを読む
廃刊決定の雑誌 LIFEの写真管理部門勤務の主人公。彼は最後の表紙を飾るネガを捜すべく世界中を奔走する。スケボー走行シーン凄い。一世を風靡した数々の歴史的写真も見せどころ。最終号の表紙とは。