春21号さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

はるか、ノスタルジィ(1992年製作の映画)

3.5

長ーい!長いよー!

過去を忘れる為の儀式
過去の愛や罪にけりをつけるために…

なんだか気持ち悪い
でもコレが忘れ難き過去というものか…
ショパンを聞いていたかつての少女もいつかは大人になりうまく人
>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.5

シナリオハンティング無しの世界
頭で作った嘘っぱちキネマの殺しの世界

裏世界の殺し屋ランキングなるものが存在する世界
その中でひょんなことから命を狙われる事となった殺し屋の地獄めぐりを描く

絵がか
>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.0

その街の子供と同じ製作陣で作られた快作

淡々とした描写に確かに切り取られたこの国に生きるものにとって重要なもの
これはすごい作品かもな

京大の実際にある寮の取り壊しを巡って長年生徒側と学校側は交渉
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

4.3

これは….

まず本作が東宝配給作という事に驚いた。
思いっきりアート映画の風格だしよくこの内容でGOが出たなと
まぁ当時はリングに端を発する空前のJホラーブームの中にあったけど、黒沢清はその中でも異
>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

4.3

信じる事でしか救われなかった。
信じる事でしか救えなかった。
現実はこうはいかない?
なら現実が糞食らえなんだ。

それだけでいい
人が一歩踏み出すのなんて、信じてくれるそれだけでいい
確かに自分の悲
>>続きを読む

氷の微笑(1992年製作の映画)

4.0

面白い
冒頭のセックスシーンからの惨殺 
そして刑事がやってくる。
その時、マイケルダグラスの車の降り方に注目
スポーツカーの選手並みに降りるのが早い
テンションを落とさないそんな作り

話は至って単
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.3

面白かった!

前作アップグレードが諸々は良いところもあるのに長くて突っ込みどころも多くて結果イマイチだったのに対して本作は
長くて退屈なところもあるがジャンルムービーとしてのサービス精神と寓話として
>>続きを読む

元祖大四畳半大物語(1980年製作の映画)

4.5

面白かった!
映画復刻レーベルDigが送る!珠玉の名作!
封印作品や幻の作品と呼ばれている作品にありがちな
独特な風格は醸し出してるのに観てみるとなぜ封印になったか何となくわかったよ!
おもしろくない
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

4.1

これは…

刺さりますね、自意識の爆発とそこに刺さる優しさの話というか…

観てる途中ずっと違和感があった。
どうして演劇の中身について踏み込まないんだ?と
劇団の話なのにどんな内容の劇をやっているか
>>続きを読む

スペースインベーダー(1986年製作の映画)

3.7

色々と言いたいこともあるけど

あの悪魔のいけにえのドビーフーパーの異色SFです。
空から人間の感情をのっとってしまうエイリアンがやってきて次々と主人公の街の人たちを襲っていきます。
乗っ取られる瞬間
>>続きを読む

青春神話(1992年製作の映画)

4.1

この閉塞感、どこにも行けない感じ
三人の男と女、そして1人の男
彼等に居場所はない
這い出ようにも糸口すらなく希望すらない

受験戦争という人生のレールから降りる事を決めた1人の男はそれでも孤独じゃな
>>続きを読む

青春の殺人者(1976年製作の映画)

4.3

親という呪縛、迸る青春の愛

全てを知っている父、諭母
私たちに任せとけば人生うまくいく大丈夫だ。
そんなギョッとする親の愛に反抗しきれない主人公
無理に不良を演じるが真面目さと優しさを隠しきれない
>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

今一歩あと一歩たりないんだ!

やろうとしている事はめちゃくちゃいい
東映ヤクザ映画の程を借りながら今の時代へと継承しようとしている。
サービスシーンも満載で死体描写はすごくフレッシュであの人が…ね
>>続きを読む

ギャングース(2018年製作の映画)

3.6

嫌いになれない!

傑作!とは決して言えない、余りにも歪で勢い任せと理論武装の曖昧なところを行ったり来たりしてる感じはイラっともする。
でも、普段所謂普通の人達が薄々気づいているのに見たくないから見な
>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

あの有名な大監督小津安二郎の遺作を拝見いたしました。

小生、映画鑑賞を趣味としながらこれ程有名な氏の映画は男の子の兄弟が魅力的な
"お早う"しか観ておらず、これは大変いけない事だと前々から思ってはい
>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.2

奴隷制度という人類史に残る汚点に翻弄される人々を描いた映画

まざまざと見せつけられる暴力描写
これこそが本作の持つ素晴らしさだと思う。 
こんな事実があったのだと文字通り見せつける。
未来の差別を無
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

3.0

問題の1作

ダメなところもあるが個人的に日本のテレビドラマ史上1番映画としてのスケール感を確立した1作だと思う。
テレビドラマを映画化したときに起きる問題、これならスペシャルドラマでやれや
的な事が
>>続きを読む

ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.0

ゴンドラ観た。

2人の出会いから鳥のために病院に行くシーン
あそこに言葉がないのがよかった。
シュールに見てるんだけど、キャラクターがハッキリと描けていたと思う。

傷ついた二つの魂が出会い惹かれ合
>>続きを読む

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

どこかアメリカンニューシマネな匂いのする名作
まぁ内容的にはちょっと違うんだけどヘイズコード以後の作品という位置づけではあると思う。
ヘイズコードの反動でアブノーマルな恋愛ものそれこそ卒業とかが作られ
>>続きを読む

Playback(2012年製作の映画)

4.0

ノーランが喜びそうな映画
映画とはつまり空間と時間のハッタリでそれがシームレスに行われる本作は映画の本質をそのまま素直にやっていると言える。
なのにそのやり方がどことなく新鮮で気持ちいい

これを思い
>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

-

この映画を今もう一度見直さなくてはと思い立ち鑑賞しました。これで二回め出です。

最初観た時の感想はピザ屋の人かわいそうでした。
店に爆音で音楽をかけられ、黒人の写真を掛けろと言われ 首を絞められ最後
>>続きを読む

吉原炎上(1987年製作の映画)

3.1

映画のスケールと尺でテレビドラマをやろうとした感じの作品

セットすごい!内容もエゲツない!これは映画でしかできないものだと感じると同時にテレビドラマの分量がいることを映画の尺でギュッと詰め込もうとし
>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

4.0

ここにスピッツを当てはめたのは天才的

スピッツはこの映画の世界をすでに作り上げていた。
限りなくアブノーマルな世界を爽やかに歌い上げる。
うらびれてなく、別に苦悩に満ちているわけでも無い

スピッツ
>>続きを読む

モンスタートラック(2016年製作の映画)

3.5

えーと、これまた珍作品な事で…
モンスタートラックなんて言うから殺人トラックが暴れ出してサァ大変と思いきやデカイグロテスクな怪物に機動力を与えるために文字通りトラックを着せるというぶっ飛んだ設定…
>>続きを読む

妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

4.0

山田洋次監督ぐらいしか今の時代に真正面から撮れなかったかもしれない

この映画、結局奥さんは家庭のしかもハイレベルな家事が要求される家庭の中に収まるだけで終わっている。

これ観る人がみたら時代錯誤も
>>続きを読む

エグジット・スピード(2008年製作の映画)

3.6

もう10年前以上にCSで観た作品
タイトルも確認せずに観ていたので、思い出して調べてやっと辿り着きました。

面白かったです。予想以上に
緊張感が途切れない
B級作品ならではの力技な展開が功を奏してい
>>続きを読む

楢山節考(1983年製作の映画)

4.0

日本良いとこ一度はおいでよ

仲良しこよしでやっていくにゃ掟を守らないけん
掟の前には性も死も関係ありゃせん頭抱えずやってける。

人生を掟に委ねた者達の一生のお話
怖い!こりゃ怖い!
あの世界におい
>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

サマーは誰かの理想である事に甘んじていたし、そんなものは恋愛でないと言う事も、知っていた。
主人公も心のどこかで理想の彼女と言う枠にサマーを引き摺り込もうとしていたし最初はそれでうまくいっていた。
>>続きを読む

ハリーの災難(1955年製作の映画)

3.3

ウェルメイドな作品と言えなくも無い

死体をめぐる牧歌的な作品? 
人生はクローズアップで云々を字でいく作品だと思います。

(1963年製作の映画)

4.3

これまた傑作!パニック映画の金字塔

説明不要ですね
映画ファンならずとも知らない人はいないんじゃないでしょうか?
ヒッチコックとユニバーサルが産んだ動物パニックの傑作 その名も"鳥"です。

これで
>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.5

"制約"が産んだ説明不要の傑作

やっとみたヒッチコックの中でも特に有名な本作を
どんな話なのか殆ど知らないまま観たのだけど、なるほどこれは凄い
部屋の一室から見える景色以外のものは一切映さない
時間
>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

4.0

面白かった!

これ全ての人に当てはまる事だと思う。
他人にこうあってほしいと思うその願望を描いた作品
自分の気持ちを100%受け入れてくれる人は単純に言うと自分が思い描く理想の人だと思う。
自分の好
>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

3.7

中々面白かった。

玉城ティナさんの今のところの個人的ベストアクトだと思います。
ハマっていました。これ以上ないほどのハマりっぷりだったと思います。
あ!原作もアニメもそこそこしか読んでません!

>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.3

白石和彌監督と合わないと思っていたけどこの作品はぶっちぎりだった。
とにかく演出がくさい!とことんくさい!
セリフでの説明が長い!ひたすら長い!
回想シーンがもともと嫌いなんだけど今回はある程度それは
>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.3

うーん、

観た直後はこれはいい!と思ったのですがよくよく考えるとちょっと違うんじゃないか?と思った。
映画的にもお話的にもすごく面白くて
印象的なライトの使い方とか絶妙な配役とか凄く良い部分もあった
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.4

一点突破型の1人の感情で動いていくサイコの映画だと思った。

要はこれ宗教映画です。
宮沢りえ演じる"かぁちゃん"なる教祖を讃えるための宗教映画
最後なんて本当そのままで銭湯を本拠地としている彼等が教
>>続きを読む