もやし畑さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

もやし畑

もやし畑

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21世紀の資本(2017年製作の映画)

4.0

資本の集中と格差

18世紀は貴族の時代だった。ほんの一握りの貴族に富が集中し、その他大勢の人々は搾取されて苦しい生活を強いられた。
時代が進み、民主主義が根付いた21世紀、18世紀と同様の格差が生じ
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

4.0

想像力で夢の国を救え。

いじめられっ子のバスチアンは、ある日逃げ込んだ本屋で「ネバーエンディングストーリー」という本と出会う。
ファンタジアという世界を「無」から救うためアトレイユが冒険に出る物語に
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.1

桐島を取り巻く群像劇

バレーボール部のエース、桐島が部活を辞める。突然のことに、周りの人間達は、驚き、戸惑い、苛立つ。学生時代ならではの部活や恋愛、将来の悩みを克明に描く。

「学生時代ってこういう
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.5

あなたは今幸せかな?
異色のSFミュージカルアニメ

AI、IOTがより発展して身近になった少し先の未来。主人公サトミのクラスにAIロボットのシオンが転校してくる。シオンはサトミを幸せにしたいと言って
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天外者(2020年製作の映画)

3.0

五代友厚×三浦春馬

五代友厚という人物を知れば知るほどとんでもない才能と行動力を持っていた人物であったことがわかる。正直言って五代を語るには今作は短すぎた。展開が早足過ぎる。音楽も舞台セットもチープ
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プロデューサーズ(2005年製作の映画)

4.0

最低のミュージカルで一儲け

ブロードウェイのプロデューサーであるレオは、会計士のレオの一言をきっかけに、粉飾決算で一儲けを企てる。そのために二人は最低の脚本、最低の演出家、最低の俳優をかき集めて、最
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REDLINE(2010年製作の映画)

4.0

爽快爆走レース

遠い未来、人が宇宙に進出し、もはや従来の車は必要なくなった世界。それでも車にこだわり走り続けるレーサー達の物語。八百長レーサーJPは、なんでもありのレースの頂点、レッドラインに出場す
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カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

3.8

山村浩二✖️カフカ

一度助けを求められたが最後、どんな問題が起きようが、陳腐な内容だろうが、仕事をしなければならない。ましてや田舎、それも医者である。事の深刻度合いは行ってみなければわからない。仕事
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.4

ファンなら見るべし。

欅坂46のファンになったのは2019年になってからだった。LIVEに足を運べばよかったとつくづく思う。何より平手友梨奈の生のパフォーマンスは見たかった。
平手友梨奈は表現力がズ
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.5

激動のロシア革命を叙情的に描く。

時は1917年10月、第一次世界大戦で疲弊したロシア、民衆の不満は限界に達し、社会主義革命が勃発する。

退廃的な街の風景、シンボルでもあり、血のようでもある、真っ
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謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(2016年製作の映画)

3.0

人々を魅了し続ける不可思議

昔、プラド美術館に訪れたことがあるのだが、そこで強烈に印象に残った作品が二作ある。それが、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」とボスの「快楽の園」だ。

快楽の園は、とに
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

白昼グロ

グロい。ホラー作品は基本暗がりだが、今作は明るく日の当たる場所で意味のわからない儀式が粛々と行われていく。なので死体も生々しく描かれる。耐性のない人はトラウマものだろう。
逆にグロにさえ耐
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

Woah, my love 〜

サムとモリーは仲良しカップル。そんな幸せの絶頂期にサムが通り魔に刺されて殺され、ゴーストになってしまう。ゴーストになったサムはモリーの身にも危険が迫っていることを知り
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.5

信じる心があなたの魔法

かつて龍と人間が暮らしていた世界。父を石にされてしまったラーヤは失われた宝石、龍の石で父を助けるため、石を集める旅に出る。

「信じ合おう」シンプルなメッセージに質の高い物語
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

4.0

フランス製スチームパンク

歴史設定、蒸気機関による機械の数々、心そそられる数々の設定にとても楽しめた。

フランスアニメは、クオリティが高くて、日本とは違うテイストを楽しめるから面白い。

ザ・セル(2000年製作の映画)

4.0

猟奇殺人魔の頭の中へ

相手の精神世界へダイブし、分裂症などの精神疾患の治療を試みているキャサリン。ある日キャサリンの元に、殺人犯の頭の中を調べ、犯人に誘拐された女性を探す手伝いをして欲しいとの依頼が
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ダイバージェント(2013年製作の映画)

2.5

人類が性格によって、「無欲」「博学」「平和」「高潔」「勇敢」の五つのグループに分けられた世界。その中にどれにも属さない「ダイバージェント」がいた。

世界観が面白いのだが、中身がどうも微妙な作品だった
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.8

ミニオン最高。

地球に生命が生まれて依頼、ミニオン達は世界一凶悪なボスの仲間になってきた。そんなミニオン達がボスにふさわしい大悪党を見つける。

結局ミニオンってなんなのよ?と思いながらも、可愛いか
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.6

こんな兄弟嫌だ。

グルーに双子の兄弟がいたことが発覚。会ってみたら、金持ちの髪ふさふさ野郎だった!?

文句なしの安定クオリティ。それぞれ違う性格の三姉妹がいい味出してる。純粋無垢だけど、冷静で鋭い
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怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.6

怪盗グルーシリーズ安定のクオリティ

晴れて足を洗ったグルーに捜査協力の依頼が。一方三姉妹はお母さんが欲しいと言い始めて…。

私はこのシリーズのガジェットのデザインが好きなんだけど、誰がデザイン担当
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怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

4.0

大怪盗グルーが次に盗み出すのは、、、月!?

子供も親も楽しめる。これぞファミリー映画。

小悪党が正しい心を取り戻す王道ストーリーながら、魅力的なキャラクター達とふんだんに盛り込まれたユーモア、洗練
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一人っ子の国(2019年製作の映画)

3.5

一人っ子政策の代償

生まれた子が女の子であれば捨てる。双子であれば片方の子を捨てる。二人以上の子供がいれば捨てなくても、罰金を課せられ、最悪拉致される。そして捨てられた子は道端で餓死するか、施設に送
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.5

抜刀斎の悲しき過去を物語るシリーズ最終作

愛した人を殺した仇を愛してしまった巴の心情たるや。有村架純がこの複雑なキャラクターを見事に演じきっていた。

また時代が幕末に遡ることで、史実の大きな事件も
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

ジャスミン優勝

ディズニーの実写化企画が絶えない。「ディズニーといえばアニメーション。アニメーションといえばディズニー。」なのだから、わざわざ実写化をするまでもないというのが私の正直な意見だ。

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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.0

本物と偽物

鑑定士ヴァージルのもとに、両親が残した遺産全てを鑑定してほしいとの依頼が届く。しかし、依頼人の女性は一向に顔を見せない。次第にヴァージルはその女性に興味を持っていく。

最後に至るまでが
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

おまえ、あいつを怒らせたのか?

妻を失った男、ジョン・ウィックが、マフィアに愛犬を殺され愛車を奪われた。
怒りに燃え、復讐の鬼と化した男は愛犬を殺した相手の殺しを誓う。


にしても怒ったキアヌは恐
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.5

サイボーグ少女無双

原作漫画の銃夢は未読だけど、充分楽しめた。あと予告編ではアリータの目がデカすぎないかと思ってたけど、本編見る間に慣れて問題なかった。

サイボーグ同士のド派手な格闘シーンがかっこ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

孤独同士の純愛

主人公のイライザは、とある研究所で働く清掃員。イライザは、捨て子で親から声帯を切られたことで声を出すことができない。
ある日イライザは研究所の一室で被験体の魚人と出会う。イライザは、
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.5

知のぶつかり合い。

右翼の代表格、三島由紀夫と左翼の東大全共闘の討論会。

思想の上では対局の両者だが、討論は激情に駆られて騒動になることなく、終始言葉と言葉がぶつかり合う形で行われた。

近年の討
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.1

不器用人間の恋物語

主人公は一人生活を満喫する女性、みつ子だ。みつ子には脳内に相談相手"A"いる。つまりは自分なのだが、Aはいつでも話し相手になっては助けてくれる存在なのだ。
そんなみつ子が恋をした
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

痺れるアクション。

この映画の見所はなんといっても殺陣だ。激しい格闘と剣戟はそれだけで見応えがある。あまりのかっこよさに思わず息を呑むほどだ。

少しばかり残念なのは、所々言い回しが浮いてしまうとこ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

人の頭の中の話

主人公ライリーの頭の中では、喜び、悲しみ、怒り、ムカムカ、ビビリが日夜体を動かしていた。ある日、喜びと悲しみが制御室から遠くへ飛ばされてしまった。喜びと悲しみは無事に戻ることができる
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.6

次の時代を象徴する物が自転車。そんな時代の物語。
実在した荒くれ者の逃亡を描いた西部劇だ。

今作にはピストル、馬、金とかっこいい男の象徴が沢山詰まっている。中でもロバートレッドフォードがずば抜けてか
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.0

旅行に行きたくなる映画であり、思い切った行動をとりたくなる映画だ。

大胆な行動って大人になればなるほど取りづらい。でも思い切って行動してみると、思いがけない発見や出会いが待ってたりする。
無為に日々
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デスティーノ(2003年製作の映画)

4.0

ダリの作品はよくわからないのに見ていて面白い。わからないを楽しめるようになったのはダリの作品がきっかけだと思う。

この部分は何なのか、どの部分を自分は面白いと感じているのかを考えながら見るのが私は好
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.6

三人兄弟の心の旅

お互いを信用しない三人兄弟がインドで珍妙な旅を繰り広げる。

電車、衣服、街、などなど色取り取りの色彩を持つインドは、ウェスアンダーソン監督の感性ととても相性が良い。

監督の作品
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