SyoCINEMAさんの映画レビュー・感想・評価

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趣味も仕事も映画です。‪レビューは基本、褒め専です。数字で評価するのが得意じゃないので、星は4以上の時だけ付けます!

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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.4

突き刺さるのに、見やすい。社会派なのに、娯楽作。この黄金比が、本作を極限まで面白くしている。ぜひ、「スリー・ビルボード」と比較してほしい。

多分、本作のあらすじだけを聞いたら、「つらそうだから見ない
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.1

マーク・ウェブ監督の入門編であり、さらにほろ苦さと驚きの展開を盛り込んだ脱モラトリアムな秀作。これから彼は、大人な作品を作りそうな気がする。

ウェブ監督の作品って、カフェに置いてあるライフスタイル誌
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娼年(2018年製作の映画)

4.2

世界の映画が「多様性」を訴えるなか、日本はどうするのかずっと注目していた。本作を観て、これがその“答え”だと思った。

エロいとか過激とか、この映画をセンセーショナルな言葉で語ることは、きっと簡単だ。
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

気づくと、感情が乗せられている。上質なポップソングのようだ。熱くさわやかに、心を駆け抜けていく。

インドのレスリング選手の実話を映画化した本作。対立構造をあおるためにコーチを明確な悪役にしているのは
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.1

完全に意表を突かれた。超面白ぇ……。大げさじゃなく、スマホ世代にとって「僕らの映画」の代表格になるかもしれない。

日本の活きのいい宣伝方針もあって、ちょっと馬鹿映画に見えているかもしれない。確かにそ
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.7

また1つ、強烈に心をとらえて離さない映画に出合った。この映画は僕らに、「観客」でいることを許さない。

本作を知ったのは、アカデミー賞の外国語映画賞候補のショートリストに入った時点だったと思う。確か、
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.3

総合力が滅茶苦茶高い。俳優・監督・スタッフ陣が寸分たがわず同じ方向を向いている。これは滅多にないことだと思う。そして、驚くほど感動作に仕上げている。

なぜそうなったのか、これはちょっとうがった見方か
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

-

この時代に、自らこれをやる意味。ジェニファー・ローレンスが見せた“演技の限界値”に、そして女優としての覚悟に拍手を送りたい。

誤解を恐れずに言えば、本作は滅茶苦茶胸糞が悪い(これは、面白さとは別の話
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.4

監督の演出力がずば抜けている。だからこんなにもエンタメになる。スピルバーグがトップ・オブ・ザ・トップである所以が作品に宿っている。

個人的によく思うのは、“監督力”ってどこにあるんだろうなというとこ
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

-

まさに映像トリップ。かつてないフォトジェニックな作品であり、とにかくデコりまくった「原宿映画」だ。

フランスのコミック、バンド・デシネの人気作品を、リュック・ベッソン監督が映画化した本作。彼の文脈と
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

-

オスカー女優アリシア・ヴィキャンデルがやる意味がちゃんとあった。だから本作は成功だと思う。

そもそも、今「トゥームレイダー」を観たい人がどれだけいるのか、そしてアリシアちゃんにその役を望む人がどれだ
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

-

作品全体にかかった「配慮」に打たれた。やっぱり、優しいアニメが好きだ。

あくまで個人的な意見だけど、ディズニーアニメを観ていていつも感激するのは、弱者やマイノリティに対する目線がとにかく丁寧で優しい
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.8

客席に座っていた感覚が、全くない。「物語を見ている」っていう安心感を根こそぎ剥ぎ取るおぞましさ。真の「逃れられない恐怖」を体感した。

まず、簡単なあらすじを書こう。ある医者家族がいる。父母に姉弟の4
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

-

前半はSF、後半は哲学。コメディかと思わせ、苦味も渋味も内包。だからこそ、じわじわ心に響いていく。

これは、アレクサンダー・ペイン監督というのが大きい。彼の作品にはいつも、苦味や渋味がついて回る。「
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

-

世界一売れてるシリーズが、この領域に踏み込んだのは歴史的事件だと思う。エポックメイキングな一作。

まず、作品としての出来はどうか。
あくまでメッセージ性を省いた上で個人的な感想を述べるなら、傑作では
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.6

夫婦の本質を描いた豊かな映画。今、何か一本勧めるとしたらこれを選ぶと思う。

本作は、カナダの有名な画家モード・ルイスの半生を描いた物語。特徴的なのは、彼女にフォーカスするのではなく、夫のエベレットと
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

-

感動的に見えて、その実すごく好戦的な映画だった。これを受容してしまったら、自分の中の禁忌を侵す気がした。

まず、いいところを書く。
それはやっぱり、見る者に「僕もヒーローになれる」と思わせてくれるこ
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

-

ソフィア・コッポラ監督は、どこまでも上品な作品になってしまう。そのある種の「限界」が、逆説的に彼女の作家性の素晴らしさを証明した。

原作や、「白い肌の異常な夜」を見ていないから、本作は予告や宣伝で示
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blank13(2017年製作の映画)

4.7

映画を通して、監督と会話が出来た気がした。ここまで幸福な映画体験というのは、思い返してもほぼない。

斎藤工さんがシネフィルなのは周知の事実だけど、本作を見たことで彼は「映画に救われた人」なのだとわか
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

-

「完璧な実写化」になりそうだったのに、自ら破壊する。原作の先へ行こうとする実験的精神をどう評価するかで、見え方が変わる作品だと思う。

岡崎京子さんの原作漫画は、時代の鏡であり、バイブルであり、聖域で
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

全力で人を楽しませようとする作り手の気概に、何度も泣かされた。確かに難はあれど、素敵な作品だ。

本作は例えるなら、「ミュージカルを映画の尺でやってみた」作品。生で見るなら1万とか払わないと見られない
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犬猿(2017年製作の映画)

4.5

日本映画の娯楽作には、毒が足りない。そんな意見を真っ向から覆す、爽快な一作。こういう作品を、ずっと待っていたんだ。

本作は冒頭から見る者の度肝を抜く。詳しくは書かないけど、「少女マンガ原作映画」を完
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

4.1

約2年越しに日本公開された本作は、質感、演技、台詞、音楽、全てがどストライクだった。

まず、質感。この少しくすんだ感じ、自分が大好きなにおいで。例えば「イカとクジラ」とか「永遠の僕たち」とか「ぼくと
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.6

凄い映画だ。食人というテーマを扱いながら、ここまで清らかな愛のドラマに仕上げた監督の手腕に驚嘆した。しかもこの映画、劇中でどんどん進化する。

本作は、少女が大人の女性になっていく「性徴」映画でありな
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

泥の中から蓮が芽を出すような、醜くも美しい人間そのものを描いた傑作。全く新しい、「人間賛歌」のドラマだ。

優れた映画は、言葉を超え、僕たちに新しい感情を教えてくれる。
本作は、身を切られるように痛ま
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パディントン 2(2017年製作の映画)

5.0

何もかもが好きだ。大げさじゃなく、これを超える優しい映画には、もう会えないと思う。何故ここまで胸を打つのか、それを少し考察したい。

元々、前作「パディントン」には、テロ問題などで見知らぬ他者への受け
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

-

傑作「ホワイト・ゴッド」の監督が次に挑んだのは、一言で言うなら現代の聖書。突如空中浮遊能力が発現した難民の青年は「何」を示しているのか?

前作では、犬たちの受難と復讐を描きつつ、取り締まる者と追われ
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羊の木(2018年製作の映画)

-

そつのない良作。テンポも良く、観ていてストレスがない。薦めやすいし、面白い。目に付くところ・悪いところは特にない。でも、果たして自分が観たかったのはこれだろうか?

まず、良かったところを書こう。第一
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ダークタワー(2017年製作の映画)

-

愛すべき中二映画。それ以上に、ぴったりな言葉はないだろう。すべてが「カッコいいからよくね?」でできている。マコノヒーもエルバもなんかこう……少年魂みたいなやつに火がついちゃったんだろうなぁ……良いッ!>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

映画を観た後、憤りが止まらなくて感情をどこにぶつけていいかわからなくなった。それはつまり、この作品がそれだけ真に迫っていることの証明だ。監督や製作陣・出演者の覚悟と勇気に拍手を送りたい。

何故こんな
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ジオストーム(2017年製作の映画)

-

なんて楽しい「金ロー映画」だろう。色々諸々雑なのに、なぜか楽しんでしまう。それは多分、本作がとても懐かしいからだ。

幼少期はネットもまだ全然普及してなくて、映画に触れる機会はもっぱらテレビ、週に一回
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ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

-

これまでゾンビ映画に対して抱いていた疑問に、1つの答えを与えてくれた作品。

あらすじは、割とシンプル。人類のほとんどが食人ウイルスに侵されて「ハングリーズ」となった世界で、ウイルスに感染しながらも自
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

-

見てる間思ったことは「ファスファス……」が9割。非常に良い偏愛映画であった。

元々、グロ映画は大の苦手。エイリアンものもかなり苦手。「プロメテウス」はひぃひぃ言いながら見た。
で、本作。グロ度は前作
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目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

4.0

鮮やかに裏切られた……これは面白いぞ。。。

時々、自分の脳味噌フル回転させて付いていかないといけないような作品を見たくなる時ってありませんか? 僕はよくあります。作り手と知恵比べをするような……。
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

-

これ、すごく面白かった。

グロも御構い無しにぶっ飛んだアクションをする監督といえば「キングスマン」のマシュー・ヴォーンだけれど、本作とか「ヘンゼル&グレーテル」のトミー・ウィルコラ監督はその真面目バ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

この映画を劇場で見たことを10年後とか20年後、誇れる日がやってくると思う。
たとえば自分の子どもが「あれリアルタイムで観たの? 羨ましい……」と言ってくるような。

ウチは母親がとにかく映画好きで
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