SyoCINEMAさんの映画レビュー・感想・評価

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趣味も仕事も映画です。‪レビューは基本、褒め専です!TwitterのID→ syocinema

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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.7

25年続くシリーズの“伏線”を回収し、新たな要素も盛り込み、さらにシリーズ本来の面白さである“恐怖”に原点回帰しつつも、前作の軽快なテンポも入れ込んだ超・意欲作。製作陣の覚悟とチャレンジ精神に、拍手し>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.8

観る前は、少し縁遠く感じていたかもしれない。だが今は、どれだけ褒めても足りない。これこそが、“映画の魔法”だ。

1973年に行われた、男女のテニス混合試合の模様を描く本作。テニスにとりわけ興味がな
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ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

-

ホラー映画において、大事なのは何だろう? 僕はハッタリだと思う。
あおってあおって心臓をペキペキさせて、バーンと驚かす。もしくはあえて外して、観客が安心した時にバーンと驚かす。
勿論全てのホラー映画が
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

-

役者を信じきった作品って、実はあるようであんまりない。
例えば監督が役者に細かく指示を出して演技を引き出すような作品はあるけれど、どんと構えてしっかり見つめる作品というのは結構珍しいと思うのだ。そして
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

-

「予想」と「内容」がここまで違う映画だったとは……重い重い鈍痛が、観終えた後ずっと残った。

「へへっ、来たぜアメリカン・マッチョ・ムービー……」、この映画のことをポスターや予告編で知ったときに、そう
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.8

作ることは、生きること。
ものづくりに命をささげるすべての人を救う、素敵なおとぎ話。分かりすぎて、何度もうなずいてしまった。
この映画は、孤独な作り手に訪れる“祝祭”を描いている。こんなにあったかく
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.7

映画を観た時の思い出が、全部そのまま記憶に残ってる。それはきっと、自分にとってかけがえのない作品だからだ。

この映画を観た場所は、帰省中に立ち寄った金沢のシネモンド。ミニシアター系の良質作品が集まる
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

これまで、一貫して「貧困」と「絆」を描いてきた是枝監督の到達点。社会や法の隙間からこぼれ落ち、ひっそりと息をひそめて生きている人々の現実を、彼はずっと見つめてきた。その終着点に相応しい、狂おしいほどの>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.8

なんて暖かい涙なんだろう。違いを認め、受け入れ、一緒に笑う。当たり前のことを当たり前にできたら、世界はこんなにも輝くのか。

正直に言うと、この作品の日本公開をずうっと心待ちにしながらも、自分の中で1
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

-

アル・パチーノがアカデミー賞主演男優賞を受賞した名作。まさに「名作」という言葉がぴったりな、豊饒な作品だ。波が寄せて返すように、感動が広がっていく。
この「感動」という言葉すら、本作の前では薄っぺらく
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

-

人生で1番観ている映画が何かと聞かれたら、本作と答える。小さい頃とにかく好きで、クリスマスになると決まって金曜ロードショーや何かでやっていたし、親にせがんでビデオを借りてもらって、何回も観ていた。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

映画には、物語として完璧に独立した「完成度が高い」作品と、観客と同じ世界を描き、共感性を呼び起こす「すごく近い」作品があると思う。「レディ・バード」は、後者が突き抜けた映画だ。
画面に映る瞬間瞬間が“
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.6

映像も演技も音楽も、ただひたすらにカッコいい神センス映画。だがそれだけで終わらないのは、異常に主張の薄い脚本あってこそだ。肥大化した哀しみが、観終えた後もずっと心に残った。

映画は、何で出来ているか
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.5

続編として完璧以上。ヒーロー映画飽和時代に、この映画でしかできない「正義の目覚め」を描いた。

ルックこそR指定だけど、実は「デッドプール」シリーズはものすごく真面目な映画だ。前作はラブストーリーであ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.9

多分、今年1番嫉妬した映画だと思う。こんなにも純粋で特大の「ものを作る喜び」を見せつけられたら、嬉しくて悔しくて叫びだしたくなってしまうよ。
だってここにあるのは、映画なんかとうに超えた“世界”じゃな
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友罪(2017年製作の映画)

4.1

共感しても、させてもいけない。決して「娯楽」であってはいけない。
作り手の真摯な覚悟で出来上がった魂の映画。

本作は、3つのお話が並行していく物語だ。同僚が世間を震撼させた殺人犯「少年A」ではないか
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

ルックはアート系、中身は同棲物語。このギャップにやられた。誰かと付き合うってことの面倒くささと愛おしさを、極限に美しく描いた芸術作。衣装という“鎧”を作っていた男が、すべてはぎ取った“肉体”=本性を愛>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

4.4

面白い以前に、ひたすらこわい。リドリー・スコットは、新たな“エイリアン”=怪物映画を生み出した。久々に「この演技を観て!」って勧めたくなる怪作。

本作は、1970年代に実際に起こった石油王の孫誘拐事
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

-

「親殺しを愛せるか?」、そんなシリアスなテーマが隠された問題作。これは、被害者と加害者の深い溝を見つめた映画なのかもしれない。

本作は、あの「ピーター・ラビット」の初の実写化作品だ。多分、映画化の話
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

全編、本気だけで出来ている。これが「心意気」って奴だ。自分の中に眠っていた日本人の血潮が覚醒し、歓喜するのが分かる。緩い映画を食い散らかす、凶暴で真摯な国産映画の真打ち。

実は、この映画は今年の日本
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

-

 「世界仰天ニュース」を期待していたら、とてつもなく高潔な偉人伝だった。下世話な自分を恥じると同時に、彼女は生粋のアスリートなのだと恐れ入った。

 26歳にして、五輪候補から高級ポーカールームの経営
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

-

観ている間、これが「映画」であってほしいと願っていた。でもそうじゃない。今、そこにある現実なのだ。
インスタチックな映像が映し出すのは、どうしようもないリアル。映画は薄っぺらい解決策を提示せず、僕らの
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

-

ただの実話感動もので終わらない。このチャレンジが、本作の最大の功労だと思う。

ボストンマラソン爆破テロ事件は、2013年に起こった。まだ記憶に新しい、痛ましい事件だ。「パトリオット・デイ」でも描かれ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

5.0

まるで格が違う。あらゆる温い映画をなぎ倒す圧倒的な面白さ。実話映画は、本作によって新たな領域に突入した。

「アイ,トーニャ」は、1994年に実際に起こったフィギュアスケート界のスキャンダルを映画化し
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ミックス。(2017年製作の映画)

-

意識的な「ベタ」が潔いザッツ商業作。ただその中で、1人の異分子が。どこまでいっても「映画女優」な蒼井優さんに惚れた。

本作を敢えて論じるなら、「テレビドラマ的演出で映画を作った」だと思う。この部分が
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

4.3

あぁ、面白い。痒いところを掻いてくれない、悪魔的な気持ち悪さ。なのに、伝えたいことに関してはとことん真摯。肩すかしなコーエン節に真面目なジョジクル味がミックスされた、オーロラソース的な新味映画。

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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

-

これまで多くの実話映画に衝撃を受けてきたけど、本作の「これ本当!?」度は相当高いんじゃないかと思う。いやちょっとびっくりした……

本作は、9.11後にアメリカが最初に行った反撃を描いたお話。グリーン
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

-

強烈な嫌悪感。この映画は、観客を「検体」として扱う。151分、あらゆる角度から人間性を揺さぶられ続けた。もう嫌だ……。

僕は基本、褒め専でいたいと思っている。例えば、全体的にうーんな映画でも、何か輝
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

この映画は、生きている。それだけで、傑作と呼ぶには充分だ。

本作については正直、言葉でどうこう説明するのが野暮だと思う。言葉で説明してしまった瞬間に、本作が持つ特別な輝きが損なわれてしまう気がするか
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心と体と(2017年製作の映画)

4.6

静謐で美しく、でも「勝手にふるえてろ」でもある。不思議な魅力をまとったラブストーリー。恋は、あらゆる人々に平等に訪れるのだ。

食肉処理場で働く男女が、同じ夢を見ていたことが分かり、急接近していく物語
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.4

日本映画、やっべぇ。邦画の娯楽大作でここまでアガッたの、いつぶりだろうか。それほどの映像表現。完全に感情を持って行かれた。

まず断っておくと、僕は原作を数話しか読んでいない。アニメは未見だ。だから、
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.4

映画史に残る「事件」に立ち会えた感動。でもそれを可能にしたのは、みんなが言わなかったから。世界中の映画好きの「隣人愛」に、大いなる希望を感じた。

親や年長者から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.8

あの頃の、スピルバーグが帰ってきた。それだけで顔がくしゃくしゃになるくらい泣いた。これが、僕が映画を観る理由だ。

少年少女が、巨悪に立ち向かうという構図、でもその巨悪が悪すぎないでちょっとほほ笑まし
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

-

映画に何を求めるか、というのはなかなか難しい問題だ。特に、シリーズものだと。

1作目が当たって監督が変わる、というのはよくある話だ。最近だと「ボーダーライン」も「ジュラシック・ワールド」も監督が変わ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.4

突き刺さるのに、見やすい。社会派なのに、娯楽作。この黄金比が、本作を極限まで面白くしている。ぜひ、「スリー・ビルボード」と比較してほしい。

多分、本作のあらすじだけを聞いたら、「つらそうだから見ない
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.1

マーク・ウェブ監督の入門編であり、さらにほろ苦さと驚きの展開を盛り込んだ脱モラトリアムな秀作。これから彼は、大人な作品を作りそうな気がする。

ウェブ監督の作品って、カフェに置いてあるライフスタイル誌
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