いわなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

いわなみ

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

カメラワークがかなり良くて観ていて面白いんだが、ちと疲れた(職業病かも)
XYZ方向に小気味好く動く画面が物語の明朗さと相まって、かなり客観的で、架空の場所で起きている「とある物語」感がよく出ていた

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.5

ドラえもんの映画を観たのは十数年ぶり
声優変わってからは初

ドラえもんの映画ってこんなにしっかり『映画』だったっけ?と感じるくらい面白かった
伏線回収もしっかりしてたし、端的でわかりやすかった
ジュ
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.2

重い重い映画だった
猜疑心、欺瞞、そして如何に人間が盲目かってことが心に響いた
(一概に悪とは言い切れないけど)
ラストショットは忘れられない

ゲド戦記(2006年製作の映画)

1.5

最初に出た感想は「よくわからない」
主要人物3人が特に深掘りもされず、ただ淡々と、起きた事象の表面だけなぞっただけで終わった話に感じた
映し出された映像と台詞を深読みして考えて解釈するのが映画を観る楽
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.2

音楽がよかった
特に冒頭のシーンは印象的
ギャンブルは程々に

クラッシュ・テスト(2017年製作の映画)

3.9

転職したくないからインドまで行くっていう荒唐無稽な選択をしたにも関わらず、結果的に選んだ道には笑った
仕事以外に何もなかった彼女にとって旅の道中出会って成し遂げたことがいかに大きく、彼女自身を変えたか
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婚礼(2016年製作の映画)

4.0

昔から続く伝統慣習通例を守ることに果たしてどれだけの意味があるのか
後味の悪い映画だったけど、いまこの時代にこういう映画が作られることに意味があるんだろうなと感じた

あと主人公の女の子がかわいい
調
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.8

1の衝撃で多少慣れてしまった感はあるけど、面白さは健在。とにかく痛快。
血湧き肉躍る熱い英雄譚って言うだけでなく、前作今作ともに丁寧にフリが回収されてて映画として普通に面白い

物語として「絶対最後は
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.3

怪獣映画なのにとても感動的で教示的だった。監督のインタビューを聞いてからだとなおさらにそう思う。
カレンダーには「人生は失敗の積み重ねだ」と文句が書かれ、一方では「失敗するやつは人間じゃない」と罵られ
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アヴァ(2017年製作の映画)

3.3

見えなくなる眼と広がる世界
若いヒロインには辛すぎる現実と若さ故の非現実的な冒険が対比されてていい
ただ別に面白くはなかった

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.8

正直序盤は斜に構えて、インド映画の過剰で、いい意味でのバカバカしさ溢れる演出を面白く観てたけど、最終的にはめちゃくちゃストーリーにのめり込んでた

各場面が受け手側にわかりやすく、簡潔かつ表現豊かに描
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夏が終わる前に(2017年製作の映画)

3.2

何も起こらない映画。
3人それぞれの事情・悩みがあって、それが特に解決しないまま映画が終わっていく。
映画みたいに都合よく進まない。人生なんてそんなもんだよな、なんて事を思った作品だった。

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.5

久々に映画を観て泣いた
ロッキーは1作目しか観てないので分からないオマージュ部分もあっただろうけど。
「俺は過ちなんかじゃない」っていうクリードの熱い思いに叩きのめされた

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.5

何気ない会話の中にあった
「詩は必要とする者のためにあるもの」
という台詞がとてもよかった
全ての創作物に当てはまると言っても過言ではないかも

この台詞は彼が詩をつくり民衆に必要とされた結果の悲しい
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.5

ストーリー的になんでやねんと思う箇所がゼロだった訳ではない。

けど鑑賞後に色々な批評を読んで、もの凄く腑に落ちた。
『物語は終わるから愛おしい。不完全でも死が訪れても、その物語を誰かが語り継ぎ思い続
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.8

学生ものの映画を観ると何故か感情が手に取るようにわかる(気がする)
「多感な時期」と言うけれど、こういう映画は観ているこちら側が多感になれる
期待とか不安とか、喜びや後悔、ひとつひとつが愛おしく微笑ま
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アバター(2009年製作の映画)

3.2

各所に散りばめられる説明台詞が少し鬱陶しいけど、話としては一本筋が通っていてまあまあ楽しめた
侵略する側の改心が少しでも具体的に見えるとよかったかなあ

最初で最期のTOHOシネマズ日劇にて

アポカリプト(2006年製作の映画)

4.5

これだけ分かりやすく面白い映画はなかなかないのでは
支配の青が落ちた後にジャガーの黒をまとって反撃していく様はめちゃくちゃ痛快

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.4

子ども達の無垢な演技が素晴らしいせいで、余計に悲しく、痛々しく感じる
柳楽優弥が話題になったけど、他の兄妹も本当に生々しく生き抜いていた。
特に終盤、次男が言った「ねえ、さようなら?」は響いた。この台
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「娘を亡くした『過去』がある言語学者」というミスリード。物語が進んでいくにつれて事実が明らかになっていくけど、主人公が未知なる言語を理解して、未来が見えるようになっていく過程に合わせて『過去』だと思っ>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.2

首より下は動かないのに、いわゆる難病ものではない映画
2人の関係が深まっていくのは見ていて楽しい
障害を悲惨に描かない事は、それ自体を軽んじてるわけじゃなくこの映画の全体の雰囲気を楽しいものにしてる

ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

いろんな解釈ができるラスト。少し不気味にも感じたけど、あれは優しい兄ちゃんの笑顔だった(気がする)
それにしても『ゆれる』ってタイトルはいい。観ている最中にタイトルが何度も頭をよぎった

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

見なければよかった、と思えるくらい辛い映画
終盤のただひたすらに息子を愛する母としての姿と死の恐怖に対峙する人間としての姿が美しくて痛々しい

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.7

7人もいると流石に描写が薄くならざるを得ない。なんで戦うのかが分からない、イマイチ納得がいかないからどうにも入り込めない。あっさりしすぎている反面、戦闘シーンはまさに手に汗握るといった感じで面白い。ド>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

松岡茉優以外はありえなかった作品
ヨシカという人間性の描写が細かく、細部に気付けば気づくほどより愛おしく感じられる
中盤の実はこうでした〜っていう展開は演出次第で台無しになってしまうけど、歌に合わせて
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.0

多くを語らないから「察する」能力が試される。みんながみんなかなり早口で喋るから常に忙しない印象。
1番の盛り上がりであろうダンスシーンもその後の手紙のシーンもそれ程。
(5.0点で大盛り上がりは笑った
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.8

まずそもそも史実を元にした話とは知らなかった。実話は芯が強い。
吃音を乗り越える男っていう、なんてスケールの小さい物語だと思ったけど不思議と退屈もせず、むしろ最後のスピーチは食い入るように見てしまった
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

2.5

二階堂ふみにしか演じられなさそうな役で、それ自体は魅力的ではある。
老人作家のヤマなしオチなし妄想(の具現化)を淡々と見せられる展開に入り込むことができたら、果たして面白いと思えたのか。
二階堂ふみが
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

2.8

ギャグムービーとしては、思い切った表現もあってよかったが、大した面白さではない。
流し見するにはまあいいかな

パプリカ(2006年製作の映画)

3.2

少々難解でなかなか理解出来ないストーリー、90分があっという間に過ぎて行く感覚、見終わった後にいまいち思い出せない内容、どれもこれもまさに夢のよう。

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

何度見たか分からないけど、毎回デッキブラシで飛び立つところは涙が出そうになる。特に静寂の使い方がよくて、キキの強い想いにのめり込めるシーン。
キレイに作られてる成長物語は見ていて清々しい。

星を追う子ども(2011年製作の映画)

1.5

惹かれない演出、わかりにくい構成、魅力のないキャラ…細かく言い出したらキリがない程不満点が多い
2時間見続けた自分を褒めたい

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.8

映画の序盤終盤での対比が本当にいい。中でも特に[365日]のカウントダウンは2人の変化を1つのやりとりで完璧に表現してる。
説明過多になり過ぎず、1人の人間の成長変化が完璧に描いた万人にオススメの映画
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羅生門(1950年製作の映画)

3.8

嘘と虚栄の物語がコントラストの強い映像と音楽で、見ていて引き込まれる
1カットが比較的長めなのも物語の展開に合っててよい

デジタル完全版だったからか、約60年前の作品とは思えないくらい画質がよくて驚
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.6

歌に憧れ恋し夢見てる人(動物)それぞれの物語が、色々展開していくのは観てて面白かったけど。
根本的にコアラとネズミとゴリラ父に対する嫌悪感が拭えなかった。
終盤の満月の演出は非常によかった

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.2

戦争と青春の狭間で揺れる若者たちがまあ不思議な映像と音楽で表現されてる
いまを生きてる人間とは似ても似つかないような死生観は、戦争前という特殊な時代がそうさせてるのかと思いきや、監督はインタビューで「
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