てんさんの映画レビュー・感想・評価

てん

てん

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.1

"私にとって、おんたんは絶対なんです"

浅野いにお初のアニメーション作品。
口ずさみたくなるタイトル。
言えると気持ち良い。

今作は読んだことがなかったのですが、学生時代に『ソラニン』『おやすみプ
>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.5

映画鑑賞後に予告を見てみたら、だいたい予告でやってしまっているので、予告はなるべく見ないことをオススメします。(予告みてなくて良かったぁ。)

ということで、公開週土曜の朝イチで鑑賞してきました。
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.7

"一生にあと1枚しか撮れないとしたら、お前は何を撮る"

その問いに"家族"と答えた写真家 浅田政志とその家族"浅田家"の物語。

家族っていいなぁと思える素敵な家族。
震災のシーンは胸を掴まれる気持
>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.5

"善と悪はどこからやってくるのか"

藤井道人監督×山田孝之プロデュース×企画・主演 阿部進之介

ハイライトで見せるのは、藤井道人監督がよくやる見せ方でいつも印象的なんだけど、今回も主人公の明暗を如
>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

3.5

ポスターヴィジュアルが気になって見てみたけど、インタビュー形式で始まるし、エイリアン出てくるしで思ってた感じと全然違った。

記録用のカメラ視点で進んでいくのかと思ったら、いつの間にかカメラマンいなく
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

陸海空の3視点での構成で見せるダンケルク救出劇。

空と海の壮大さ。
爆発の迫力と恐ろしさ。
中でも重油に引火したシーンが印象的だった。

燃え盛る戦闘機を見つめるトム・ハーディが画になりすぎる。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.2

辻村深月の原作小説の映画化。

"すべての謎が明かされる時とき、想像を超える奇跡に〜"とポスターに書かれているんだけど、それにしては構成がうまくなかったんじゃないかと思わずにはいられないくらい早い段階
>>続きを読む

ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.2

さぁて、校内裁判だ!と前編の盛り上がりのまま鑑賞したが、期待しすぎたのか期待値以上のハードルを越えてくることはなかった。

設定は変わらずよいのだが、亡くなった柏木卓也に対する"なぜ?"と思うことが多
>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.5

"そういうの、口先だけの偽善者って言うんだよ"

呪いのように涼子の心に深く突き刺さったこの言葉がとても印象的でした。

ホワイトクリスマスにうさぎの餌やりに行ったら、同級生が埋もれているのを発見する
>>続きを読む

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

2.0

ティム・バートン監督がリ・イマジネーションとして、猿が人間を支配しているという設定以外(一部似ている箇所もあるが)異なるストーリーの猿の惑星を新たに構築した作品ということで興味を持ち鑑賞。

出だしか
>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.3

POV形式で見せる7人の男女のやってはいけなかった肝試し。

動画配信者たちの話だからか、機材が手持ちカメラだけでなく、ドローンや追跡カメラなどを駆使したり、魚眼レンズを使った広域なカメラワークなど映
>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.5

YouTuberの角川シネマコレクションで2週間限定で公開されているとのことで鑑賞。

"自殺でも保険金は下りるのか"
こんなこと電話で聞かれるだけでもゾワッとしちゃうんだが…。

西村雅彦のキャラク
>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

"これはね、戦後の混乱の中起こった不幸な出来事にすぎません"

戦後もロシアで抑留され、どんな状況でも人間らしく生きた山本幡男さんの実話。

家族が一緒にいられること。
笑顔でいられること。
美味しい
>>続きを読む

センセイ君主(2018年製作の映画)

3.5

"ガチ恋したら胸ボンババボンだっつーの"

浜辺美波の全力のコメディエンヌっぷりが、いい意味で可愛らしさも消えていて、笑ってしまうくらい予想以上におもしろかった。

どんなに冷たくあしらわれても、真っ
>>続きを読む

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.8

"失われていくばかりのこの世界で色褪せることなく残るものがある"

事故にあってから、寝て起きたら記憶が失われる真織。
友達を守るために真織に嘘の告白をしたことで、恋人のフリをすることになった透。
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.6

"うちな、普通に生きていきたいだけや"

プロポーズされた翌日に、幸せな暮らしを手放してでも市子が失踪した理由とは…。

今の時代なら何とかなるだろうに…と思わせてからの真実がまた辛い。

杉咲花って
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.4

"あれ"の話より前半のモラハラパパの方が気持ち悪くて不快だった。

中島哲也監督らしい画作りで目で楽しめるはもちろんのこと、キャスト陣が豪華だし、離脱させ方の大喜利も多彩。

特に小松菜奈と柴田理恵が
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.9

"こうまでしないと生き直せない人がいるんです"

愛した人が名前もわからないまったくの別人だった時、あなたはそれを受け入れられますか?

登場人物に感情移入をさせるわけではなく、客観的にこの話を観させ
>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.5

新選組"鬼の副長"土方歳三の生涯を描いた歴史小説の映画化。

土方歳三を岡田准一
近藤勇を鈴木亮平
沖田総司を山田涼介

説得力のあるキャスティングで、各々がハマっていて良かったです。

ある程度の史
>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

前半はどんな話になるのかと割と楽しんで観れていたのに、ネタバラシ的な中盤以降の展開が尻窄みになっていってしまった。

ミステリーってトリックとか展開はもちろん大事なんだけど、タイトルが腑に落ちないと満
>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

喋らない不死身じいさんの諦めない不屈の精神。

ツルハシ1つでナチス軍をなぎ倒していく話なのかと思ったら、ツルハシ1つではないじゃないか!とは言いたくなるけど、多様な生き残り大喜利は思わず笑ってしまっ
>>続きを読む

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.0

前作から2年後に公開された猿の惑星2作目。

前回のラストから続くちゃんとした続編。

猿じゃなくて何か変なやつ出てきたんですけど!?って思いつつ、結局ソレが絡むのねっていう。

潔いというかこれ以上
>>続きを読む

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.3

1968年公開の猿の惑星 1作目。

タイトルは誰しも知っている超有名作だと思うけど、結構シリーズあるのね。

宇宙を旅して不時着したらその惑星では猿が人間を支配していたという話。

立場が変わればこ
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

"香料-スパイス-を制するものがすべてを制する"

IMAX先行で観てきました。

先月のIMAXリバイバルも観に行っていたくらいには楽しみにしてた本作。

映像の美しさはもちろん、これは観るならIM
>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ドゥニ・ヴィルヌーヴ×ジェイク・ギレンホールって何かおもしろそうって思ってたけどんだけど、違和感やハラハラ感もなく、終始おもしろくなかったなぁ…。

タイトルからクローンの話かなって思ったら二重人格的
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

アメリカ映画のブラックユーモアってあまりハマる作品もないけど、今作はわかりやすく誇張されてて、皮肉り方もおもしろかった。

映像も洒落てるのに、全体的に地味な感じは否めないのでアカデミー賞はどうなのか
>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

"やられたら倍返しってな"

池井戸潤原作の銀行を舞台にした作品ってどんだけあるの?って思いつつ、日本アカデミー賞に阿部サダヲも上戸彩もノミネートされてたので、気になり鑑賞。

主人公の軽さが観ている
>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.3

"愛した人の本当の姿を、あなたは知っていますか?"

惑星難民Xを受け入れることを発表した日本で、Xは誰だ?と週刊誌が囃してる。

得体のしれない者への怖さ。
異質な者への差別。

Xを比喩とした社会
>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

3.3

記憶を失っていく母親と忘れられない過去を引きずる息子。

歪な親子の距離感を間の作り方や作品内の雰囲気づくりで上手く表現されているなと感じる。

作品内に出てくる"親だからって、いつも正しい事は行えな
>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

"人生のきらめきとは?"

生きていく中で意味や結果を求めがちだけど、劇的なことが起きるわけでもない何でもない1日のささやかな出来事の喜びを感じさせられる素敵な作品でした。

劇中の音楽もとても良かっ
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.2

何年か前(新恐竜)から配信開始されたら観るようにしている劇場版ドラえもん。

今作も興行収入40億の大ヒット。
新作もちょっと気になるところ。


"キミがあの時笑ったのは、キミに心があるからだよ"
>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.4

"私の自宅やスーツを奪えても、これだけは奪えない…私はアイアンマン"

フゥ~!!最高の3作目だった!

ハッピーの負傷にブチギレて自宅の住所を公表しちゃうのも、ハーレーとの大人気ないやり取りも、トニ
>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.7

"私が生み出したもので、最もすばらしいものはおまえだ"

このシーン好きだわぁ〜なんて思いながら見直しているアイアンマン2作目。

スーツケースからのアイアンマンスーツでてくるのめっちゃいい。スーツだ
>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

4.2

"The truth is…I am Iron Man."

MCUはじまりの1作。
いや〜何度観てもおもしろい。

アイアンマンスーツを作っていく過程。
スーツを装着するシーン。
スターク社の武器を
>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースことSSU4作目。

本格ミステリーサスペンスって言葉には首を傾げざるお得ないし、これはヒーロー映画なのか??と思うようなストーリーだし、ツッコミどころも多々あった
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

"ジョジョ・ベッツラー。10歳半。今日、僕はできることをする"

ヒトラーに憧れる少年ジョジョの成長譚。

監督のタイカ・ワイティティがヒトラーに扮し、ジョジョのイマジナリーフレンドとしてのやり取りか
>>続きを読む

>|