衣装や背景の精緻さに、日本人などには理解し得ない欧州の深淵さを感じるのでした。
みんなどこかがバカになってないか。債権者のやなおっさんが一番まともに見えたよね。
いまひとつ。おもしろいでしょーと言わんばかりの設定にリアリティーがついていってないのでは。
アメリカンなブラックジョークについていけないところもありますが、コントを思わせるそのシーンの連なりに、引き込まれます。
こどもらの演技とか、冗長なBGMとか、しっくりこない部分はあったけど、奈緒さんは良かったと思うし、何かが残った。
キャラクターの顔が、どうも好きになれなくて、はいりこめなかった。
友人の演技を観るような居心地の悪さに耐え続けると、立ち上がってくる本質があった。行き先の見当たらない私たちの気持ちは、結局何処にも辿り着かないし、それでいいのだ。
おぞましい話ですが。何か変だな、から、説明することなく状況を伝えてくれる巧みさに感心します。姉妹の踊りも絶妙。ここで終わらせないで、というとこで終わらせる感じも絶妙。