Ilさんの映画レビュー・感想・評価

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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.8

この映画は1人の少女が1人女性へと変貌を遂げる物語である、とは前評判などで言われているが、それ以上に姉と姉妹、そして両親に巣食う忌々しい抑えきれない欲求や衝動についての話として極めてしっとりと出来上>>続きを読む

ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.8

ルーニーマーラによるルーニーマーラのための映画

今までピアスつけた奇抜なハッカーな役や同性の人間に恋心を抱く役をやってきた彼女だが、今回は凛々しくも時代に翻弄されながら胸に抱いた信念を捨てずに生
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.8

現時点での女性で唯一のオスカー監督賞保持者、キャスティンビグローにより、我々観客は1967年のデトロイトという1つの箱庭に凝縮された煉獄へ2時間半に及ぶ地獄巡りへと誘われる

白人と黒人の間の根っ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

原作からの愛らしいキャラクターたちを生かした小さい子供たちでも楽しめかつ現在進行形で蔓延っている時事的な問題に絡め疑問符を投げかけていく、という中々に難易度の高い事を成し遂げた前作から果たして、巷で>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

この映画、かなり出来はいい方なのだが出来が良かったおかげで見てられなくなった。

まず何より目を引くのは松岡茉優の妄想空間、現実空間、そして全てをぶち壊しにかかるどうにでもなれな終盤での演技。の中
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.6

難民というタイムリーな題材を扱う2作目であるが相変わらず無表情な登場人物達であるが、交わされる会話や行動、仕草からいつの間にか表情豊かに見えてしまうアキカウリスマキマジックは健在

特にレストラン
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.0

まず、今回この映画の示した方向性に戸惑ってしまったのが1つ
そしてそれを踏まえても幾つかそれどうにかならなかったのて部分が勢いや演出で塞ぎ切れてないなと感じたのが1つ

娯楽映画としての大衆が求め
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

まず笑顔のスーパーマンが帰ってきた!
そしてフラッシュ、アクアマン、サイボーグのキャラクターがより輝いてた
相変わらずワンダーウーマンは美人で強かっこよくて、バットマンは1人生身の人間だけど知恵
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.5

マイティソートリロジーの最終作の今作、原題のラグナロクといい発表された当初はどシリアスで作っていくのかと思っていたが、それに反して今作は完全にコメディ全振りの映画となってしまった!

が、ギャグを
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.7

中学の頃にティムカーリー版ITの一部シーンでいっときトラウマにされてるので中々懐かしい本作

しかしお化け屋敷的ビックリホラーとしても青春モノとしても充分に楽しめるとてもバランスの良い捻った娯楽映画で
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

トムフォードの感性により広がる鮮やかかつ時には虚構的、時には暴力的な世界観に不思議と引き込まれていく

この映画で描かれるある種の切なさ、そして怨念をトムフォードの幅広く壮大かつ繊細な表現とエイミーア
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.6

東京国際映画祭にて観賞

展開にとても予想がつかず最後までハラハラしながら楽しめる工夫を凝らしたシナリオが👍

ただミズーリの土地柄のことを平たく頭に入れておくのとこの話の主軸が制御しきれない怒りにつ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

黒人と白人という今世でとても敏感なる題材を見事お互いの先入観をシニカルに描き、全編にわたって居心地の悪さを感じる作品となっている

特筆すべき所としてはやはり脚本の秀逸さで、登場人物のキャラクターがこ
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ライフ(2017年製作の映画)

2.9

宇空間にある密閉された場所目一つの宇宙生命体に翻弄されて殺されてゆくというシチュエーションで初代エイリアンが頭をよぎった

内容はちゃんとSFホラーとしては良く出来ているし役者陣も各々好演していて最後
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.7

まず1番に印象的かつこの映画の特筆すべき点であるのが音響効果。主に劇伴と環境音による映画の雰囲気、世界観作りにとても効果的に貢献してるなと思った。流すタイミングも含めてとても演出によって曖昧でありなが>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

2.5

CGやビジュアルで中々足らなかった部分はあるかもしれないが、しっかり原作に寄せるところと映画として落とし込む所のバランスと福田監督の色として出してる部分とでかなりバランスを気にしながらやってるなとは感>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

3.7

ヒーロー映画としても高校生の青春映画としても高水準の完成度でとても満足出来る内容であるが、中でも特にヴィランであるヴァルチャーのビジュアル、内面での人物描写がとても良かったのとそのヴァルチャーをやっと>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

今年、日本ではララランドというこれまた傑作ミュージカル映画が公開されたがまたこれもエドガーライト流の尖ったミュージカル映画であると思う

ヒロインのリリージェームズに魅了され、ケビンスペイシーやジェイ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

主人公と主人公を取り巻くどこか倫理観の飛んでるような(主人公もだが)人々による人間関係を巧妙に描きつつ、最後収束させてそれぞれまた生活を送っていく構成が見事、そしてその可笑しな人間模様を終始演技面でリ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.5

気に入ってる部分としては
・ダイアナのなぜこの世界を救っていくことへの正義の定義がとても愛の冒険者らしくあった事
・↑に至る経緯として途中とてもとても頭でっかちに思えてしまった部分もあるが、トレバー大
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

ある男のある一週間をありのままに描いた本作はそのなんの変哲もない一週間を彩り豊かに、情緒的に魅せてくれる

時にユーモアに溢れ、時に感傷的に浸り、時に些細な発見に出くわす、その出来事を主人公パターソン
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.0

司馬遼太郎原作の方は未読であるが、ある程度の日本史的知識というか予備知識で脳内補完していかないと中々話の展開について来づらいという割りかし大作にしては人を選ぶ映画

関ヶ原での戦シーンの迫力は流石であ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

ハンスジマーによる終始流れてくるおびただしく異様な劇伴により物語が陥っている極限状態へとこちら側もすぐさま引き込まれていく

登場人物の背景を排し、ダンケルクでの救出劇にのみ絞り込んだ事もこの没入感を
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

黒沢清監督作という点からホラー、あらすじからSFを連想しがちであるが蓋を開けてみるとヒューマニズムな面にフォーカスを当てつつ色々な要素を含んだエンターテイメント作に仕上がっている

出来としては中々
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