映画ファンさんの映画レビュー・感想・評価

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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

3.6

後にリンクレイター自身がスキャナーダークリーでも同じ手法を取ることになるデジタルペインティングで加工したアニメーション映画
群像劇らしく夢の中での1分が現実の何時間にも感じたり輪廻転生や人間の自由意志
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プラハ(2006年製作の映画)

3.5

幼き頃に生き別れた父の訃報を知り、妻との夫婦生活も破綻を迎え中年の危機が訪れた男の哀愁を描いていく映画
この時代からすでに壮年としての魅力が溢れていたマッツ・ミケルセンは凄まじい

プッシャー2(2004年製作の映画)

3.7

レフンが手がけるプッシャー第2作目!!
マッツ・ミケルセン演じるトニーが1作目よりも主軸となって展開していく、荒々しい役だがすでに主演となっても演技は掴めているのがさすが
よりアンダーグラウンド寄りの
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ザ・チェンジアップ/チェンジ・アップ オレはどっちで、アイツもどっち!?(2011年製作の映画)

3.0

既婚子持ち弁護士のデイヴと独身貴族を謳歌してる俳優のミッチが入れ替わってしまうコメディ映画
序盤から子供のクソを口にぶっかけられるシーンから始まるのが笑える
ジェイソン・ベイトマンもライアン・レイノル
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K-19(2002年製作の映画)

3.5

米ソ冷戦時代に原子力潜水艦で起きた事故をキャスリン・ビグローが映画化
アレクセイ艦長に反抗する副長のミハイルを中心に描いていくのが特徴的
映画としての構成は戦艦バウンティ号の叛乱に影響を受けている部分
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勇気ある追跡(1969年製作の映画)

3.9

ジョン・ウェイン版トゥルー・グリッド!!
全体的な流れは元の原作があるためコーエン兄弟版と同じだが、本作は撮り方が良くも悪くも壮大的でルースターとマディの2人の関係も分かりやすい感じになっている
本作
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ブリッツ ロンドン大空襲(2024年製作の映画)

3.7

ナチスによるロンドン大空襲を少年のジョージの視点で描いていく映画
ロストマネーから5年ほど音沙汰のなかったスティーヴ・マックイーンが戦時下の黒人少年を撮ったというのが本作の意義深さを感じる
ジョージの
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ダーティファイター/燃えよ鉄拳(1980年製作の映画)

3.2

ダーティファイターの続編
前作同様ケンカしては車をいじって乗り回すオランウータンを連れた男をイーストウッドが熱演
車窓からアシストするクライドのシーンがすき
前作ほどのインパクトはないが娯楽映画として
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コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら(2010年製作の映画)

2.7

停職処分になったベテラン刑事コンビを描いていくコメディ映画
マクレーンを知らないというブルース・ウィリスが笑えた
映画としては可もなく不可もないバディコメディであまり印象には残らない

コピーキャット(1995年製作の映画)

3.6

心理分析医のヘレンが命を狙われ刑事のモナハンと一緒に連続殺人犯を捜査していく映画
冒頭から18〜35歳の白人男性の起こした加害事件の多さが語られ、90年代にしてかなり先進的な描かれ方がなされていた
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

3.9

ベトナム戦争で米兵がベトナム人少女を強姦殺人をおこした192高地虐殺事件をデパルマが映画化!!
BTTFやファミリータイズのイメージから打って変わってマイケル・J・フォックス演じるマックスが正義感があ
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.0

ラッセル・クロウが煽り運転で大暴れ!シングルマザーの母子を狙いを定め命を捨てて追いかけてくる狂人を描いていく
冒頭のラッセル・クロウ演じる男が火事を起こす場面は後のインパクトを下げてしまうため個人的に
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

メキシコにいる息子を送り届けてくれと頼まれた元ロデオライダーのマイクを描いていくロードムービー
前作の運び屋やパリ行き等の実録路線を一旦止め、本作のようなわかりやすい娯楽映画を撮ったというイーストウッ
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遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

3.4

当時夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマン共演の西部劇
身分の差が大きい2人の関係を描いていくロン・ハワードらしい大味な映画ではあるが俳優陣の演技でそれなりには見れるものにはなっていた

ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

3.6

ハンバーガーチェーン店ミッキーズの下儲け工場を描いていく社会派映画
劣悪な環境ゆえにフンがパティに食い込んだりと汚染問題も詳しく描かれ、
不法移民と呼ばれる人々がどれほど現代アメリカの社会基盤を担って
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

1970年ニューイングランドの寮学校のクリスマスでみんなが家族のもとに帰る中、居残りになった生徒アンガスと厳格な教師ポールと料理長のメアリーを描いていくヒューマンドラマ
冒頭から70年代映画特有の荒々
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國民の創生(1915年製作の映画)

3.8

黒人差別を助長する要因にもなってしまったD・W・グリフィスの問題作!!
南北戦争真っ只中、北部のストーンマン家と南部のキャメロン家を中心に巻き起こる恋や惨劇や栄枯盛衰を描いていく
主に後半でこの映画の
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション(2016年製作の映画)

3.9

劇場公開版から約30分の追加映像が入ったザック・スナイダーカット!!
本作では劇場版よりも2人の描写が対等に描かれ、スーパーマンとバットマンの直接対決がそれほど不自然には感じないようになっている
映画
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.5

デスゲームで生計を立てている富豪の家に嫁いでしまったばかりに命懸けのかくれんぼに巻き込まれてしまうシチュエーションホラー映画
わかりやすいゲーム性で一家がなぜこのゲームに命懸けで固執するのかが次第にわ
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ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)

4.0

老齢のガンマンが医者から癌を宣告され残された人生を謳歌しようとするも結局戦いからは逃れられない哀愁を描いた映画
ジョン・ウェインの遺作でありドン・シーゲルの代表的西部劇でもある一作!
イーストウッドが
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リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

4.0

名作「星の王子さま」の後日談でもあり、少女の目線で再解釈させるアニメーション映画
母のもと勉強第一なスパルタ教育をされていた少女が元飛行士の老人と出会い、物語に熱中するようになっていく
自分の薔薇とそ
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チャチャ・リアル・スムース(2022年製作の映画)

3.5

大学を卒業するも就職難なアンドリューがユダヤ人の成人パーティで出会った若い母娘との奇妙な交友関係を描いていくヒューマンドラマ映画
母が鬱状態だったアンドリューが似た境遇のドミノに触れかつての家庭環境を
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ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983年製作の映画)

3.8

スコットランドの小さな村を地上げ交渉に向かったサラリーマンが村の人々の優しさに触れ葛藤していく映画
美しい夕焼けや海辺、そして活気ある村人たちを描き資本主義社会への痛烈な批判性を含んでいた
バート・ラ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.9

アル中の母親が死に孤児院に預けられたズッキーニがいじめっ子のシモンや新しく来たカミーユたちと接していく映画
どの子どもも結局は親や環境による被害者ということが次第に分かっていきズッキーニが他者を思いや
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

4.0

ジェリーが突如仕事をクビにされ山火事を防ぐ命懸けの仕事を仕方なく引き受け、家族間の関係が変わってしまう映画
余裕のなくなったジャネットとジェリーの夫婦喧嘩を目の当たりにする多感な14歳のジョーというの
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.9

ジャズピアノのデュオを組んでいる兄弟のジャックとフランクがシンガーのスージーと組んでトリオになって再起を図ろうとする映画
本作一番の見どころはなんといってもスージーを演じたミシェル・ファイファーの歌唱
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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.5

悪が蔓延るバッドシティに現れたヴァンパイアの少女を描いていくホラー映画
全編モノクロでどこかジム・ジャームッシュのデッドマンに近しい作風なのが特徴的
考えるのではなく感覚で楽しむ映画だなと思う

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

第一次世界大戦から100年目を迎えた節目として公開された大英帝国軍人目線で描かれるドキュメンタリー映画
常に砲撃や銃弾の恐怖に晒される状況に晒され、戦場を切り抜けても喜びはなく不安感は残り続ける戦争の
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.8

両親を亡くし、祖母と叔父に育てられた5人の姉妹を描いていく映画
隣の家から実っているりんごを取ったら子供とはいえ銃を向けられるのがお国柄を感じる
恋愛結婚が許されず年頃になれば顔も知らない相手に嫁がさ
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

マリーナは歳の離れた彼氏のオルランドが急死したことをきっかけにオルランドの元妻からの連絡などトラブルに発展していく映画
死人に口なしというべきか本来ならオルランドが責められるべき事柄まで過剰にマリーナ
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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

4.1

ウォレスとグルミット初の長編映画!
畑を荒らすウサギに対抗するために立ち上がった2人を描いていく
1時間20分程度の短い尺だが仕掛けも多く、ウサギの造形は古き良きモンスターパニック映画の要素も引き継ぎ
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.2

世界でアメリカ人は5%しかいないのに受刑者の数は全世界の25%という歪さを証明し人種間の問題、合衆国憲法修正13条について描いていくドキュメンタリー映画
グリフィスの國民の創生やジム・クロウ法の影響か
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.6

ジム・ジャームッシュが手掛ける同じホテルを訪れた3組を描いていく群像劇オムニバス映画
エルピスが好きなミツコとカールパーキンスが好きなジュンの2人がメンフィス駅に観光にいく第1章が個人的に好き、大仏に
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戦艦バウンティ号の叛乱(1935年製作の映画)

3.7

実際にあったバウンティ号での横暴な船長に対するクルーたちの反乱を描いた映画
プライ船長の独裁的な振る舞いは後のナチズムに通ずるものがあり普遍的な物語にもなっている
やはり本作最大の魅力はクルーたちの意
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夫たち、妻たち(1992年製作の映画)

4.1

結婚10年目を迎え倦怠期を迎えた夫婦が親友夫婦が別居したのをきっかけにギスギスしていく映画
ドキュメンタリータッチで夫婦の心情を語っていくのが特徴的
ウディ・アレンとミア・ファローの最後の共演作という
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

4.3

イラク戦争の従軍によってPTSDを抱えたウィルは娘のトムとオレゴンの森で人目を避けながら2人で暮らしていたが福祉局に見つかってしまう映画
戦争での傷が回復せず、日常生活に馴染めなくなったウィルの姿はど
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