映画ファンさんの映画レビュー・感想・評価

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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

2.4

昭和30年代の日本を山崎貴がCGで完全再現させたノスタルジー映画
街並みはよく作り込まれてはいるがイマイチ人物に生活感がないというか昭和30年代にしては全体的に小綺麗すぎるのが違和感を覚えずにはいられ
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殺し屋たちの挽歌(1984年製作の映画)

3.8

仲間を裏切りスペインに隠れた男をボスの元に連れ戻すべく向かった2人の殺し屋がその先で誘拐事件に巻き込まれた女と出会っていくロードムービー
奇妙な4人の付き合い、設定に反してゆったりとしたカメラワークが
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ネメシス/S.T.X(2002年製作の映画)

3.5

スタートレック劇場版10作目にして新スタートレック劇場版最終作!!
21世紀初のスタートレック映画ということもありCGのスケールは全体的にパワーアップ
これまでとは違いピカードに焦点を絞ったという点は
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.1

ある不可思議な青年が裕福な一家と暮らし始め、彼と出会ったことにより崩壊する一家を描いていくミステリー映画
セリフは極力少なめでテレンス・マリックのような画作りに圧倒させられる
青年がいなくなり狂ってい
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.2

老人になった元ヤクザの組長と子分たちを描いていくドタバタコメディ映画
墨を見せれば相手が引くという昔の常識が通用せず、半グレ集団に絡まれているのが印象的
若い頃の活躍をモノクロで回想しつつ現在とのギャ
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ジュブナイル(2000年製作の映画)

3.4

山﨑貴長編デビュー作、未来からやってきた不思議なロボットテトラと少年たちを描いていくSF映画
所々山崎が敬愛するスピルバーグのETはもちろんのことグレムリン、スタンドバイミーといった80年代ハリウッド
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

2.6

裕福な王子と結婚することになった貧困国の王女、しかし生贄として仕組まれた結婚だということを知ってしまうファンタジー映画
ドラゴンとの件はもう少し掘り下げたほうが良かったのと後半があっさりしすぎてカタル
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.7

子供の頃から不都合なことや悪いことをリッキー・スタニッキーという架空の友達をでっちあげできた三人組がいよいよ疑われ無名俳優に演じてもらうことにしていくコメディ映画
ジョン・シナ演じるロッドことリッキー
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

スパイ小説を書いていたエリーが謎の組織に予言者だと思われ狙われていくスパイアクションコメディ
前半はロマンシングストーンに似た構成、キングスマンほどアクションに振り切ってはいないがコメディに重点を置い
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.7

レーシングゲーム「グランツーリスモ」のゲームプレイヤーがプロのレーシングドライバーになっていく実話に基づいた映画
ゲームという虚構が現実のレースで通用するのか、またゲーマーのオタク少年ではマスコミ対応
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

余命宣告された妻を抱え、不自由ない暮らしをさせるべくヤクザに金を借り返済に追われていく元刑事の西を描いていくヒューマンドラマ
北野映画でもソナチネに次ぐ暴力性が強調された作品
良くも悪くもソナチネが死
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.6

真知寿の少年時代、青年時代、中年時代の3つのパートを描いた構成で描かれる映画
前2作TAKESHIS、監督・ばんざいとは構成が違うが芯の部分では共通していてさすが北野武だなと感じる
大切な人間の死をは
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監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

3.4

十八番の暴力映画を封印し人間ドラマ、恋愛、SF、忍者など様々な映画ジャンルに手を出していく北野武監督を描いていく映画
序盤の小津オマージュの淡々とした演技のたけしが見れたのは貴重
ある種、自己批判的な
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救命艇(1944年製作の映画)

3.8

一隻の救命艇に逃げ込んだ人々を描いていくワンシチュエーションサスペンス映画
船にいる人々は多種多様で、危機的状況であっても打ち解けられない様がリアルだった
ドイツ軍人だからという理由だけで船から降ろせ
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.6

生き別れた母親に会いたい正男の面倒を見ることになった菊次郎を描くロードムービー
序盤は競馬に連れて行きダメな大人だったが次第に正男の境遇が自分に重なり、慰めになるように不器用ながら楽しい思い出を作ろう
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.4

コンビニバイトしている売れない役者北野と芸能人のビートたけし、瓜二つだが全く違う2人の人間を描いていく映画
全体的な構成はどこかフェリーニの8 1/2や黒澤の夢を連想させ、ぼんやりとしつつも同じシーン
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

2.8

女にモテるために車を買ったり、金を手に入れるために強盗に走ったり、俳優を目指したり、透明人間になろうとしたりしていくお下劣コメディ映画
ゴーストバスターズ、ザ・フライ等のパロディも入り極め付け戸田奈津
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ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

2.7

クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス共演のアクションコメディ映画
ホラー映画で怖がったことないというサディにエクソシストを薦めるコールの件はまぁまぁよかった
やたらとアクションのキレも掛け合いも20
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

バンブルビーから続くシリーズ前日譚第2作!監督はクリード2でお馴染みのスティーブン・ケープル・ジュニア!
ビーストがタイトルに入ってる割に主軸はノアやミラージュで出番が少ないのが不満点
全体的なCGの
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フローラとマックス(2023年製作の映画)

4.1

シングルマザーのフローラがゴミ捨て場でギターを拾ったことをきっかけに反抗期の息子と音楽で繋がるようになっていくミュージカル映画
フローラとジェフの付き合いを知り疎外感を覚えるマックスの反応がとてもリア
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愛欲のセラピー(2019年製作の映画)

3.8

精神科医で作家も兼業しているシビルは、患者であり女優のマルゴの映画撮影に同行するようになっていく映画
依存症に悩まされ撮影にも支障をきたしているマルゴの生々しさをブラックコメディ調で描いているのが印象
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鷲は舞いおりた(1976年製作の映画)

3.6

大脱走のジョン・スタージェスが手がけるチャーチル誘拐計画を描いたスペクタクル大作!!
マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル、ドナルド・サザーランドら名優が名を連ね演技の面は申し分なかったが作劇として
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.1

海辺のサーファーカップルに焦点を当てた北野映画としては異色の恋愛映画
セリフも非常に少なく、本作より加わった久石譲の音響とともに青々とした海辺を俯瞰視点で撮っていたのが印象的
たけし自身が敬愛するゴダ
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愛の狩人(1971年製作の映画)

3.7

ジョナサンがサンディが付き合っていた女と一夜を共にしたことで月日が経っても拗れ続けていく映画
クレジットが流れる中、男同士のエロ談義で始まっていき中々そそられるものがある
後半、ジョナサンが恋愛遍歴を
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

草野球チームに所属しているガソリンスタンド店員の雅樹がヤクザをカッとなって殴ってしまったことで抗争へと発展してしまう映画
2作目にして脚本も北野武、たけし軍団の面々も出演し前作「その男、凶暴につき」と
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老兵は死なず(1943年製作の映画)

3.8

南ア戦争後ロンドンに帰ったクライヴ中尉がドイツの英国批判の噂を聞きベルリンへと向かう戦争映画
第二次対戦中に制作されたとは思えないほど攻めた内容、2時間40分の長尺にも関わらずサクッと省略し綺麗にまと
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スタスキー&ハッチ(2004年製作の映画)

3.6

同名のテレビシリーズをトッド・フィリップスがリメイク映画化
序盤からイージーライダーパロディしたりおふざけ描写は多いがトッド・フィリップスらしい毒は薄いように感じられた
テレビシリーズから引き続き赤の
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

1955年、南西部に位置する架空の町アステロイドシティを描いていくコメディ映画
ロスアラモスによる原爆実験はオッペンハイマーと共通する箇所
劇作家の語りから始まっていき、オープニングクレジットもホーク
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市子(2023年製作の映画)

3.4

3年付き合った彼女の市子にプロポーズした長谷川、しかしその翌日パッタリと姿を消し戸籍もないことを知ってしまう映画
序盤に市子が月子という妹の名前を使っていた小学時代、高校時代を挟んでから長谷川の視点へ
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

祖母と2人暮らししてる靴を履いた喋る貝のマルセルを主人公にしたモキュメンタリー映画
すぐに特定されてしまうSNS社会への痛烈な批判も入り、全世界に公開することに懐疑的なマルセルが印象的だった
後半は祖
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

ナポレオン・ボナパルトの半生をリドリー・スコットが映画化!
2時間半という長尺を使ってるのにも関わらずほぼダイジェスト形式で淡々と進んでしまいどこかひとつに絞って描くべきだったのかなぁとも感じる(エル
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.6

小学校から離れ離れになった明里を忘れられない貴樹を描いていく映画、約10年ぶりに鑑賞
再会する2人を描いた1章、引越し後の中学時代を描く2章、社会人になり今でもあの頃に縛られている3章の三部構成となっ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.1

雨の日は学校をサボっていたタカオが偶然仕事をサボっていたユキノと出会っていく映画
落ち着くような雨の表現の巧さはさすが新海誠だなと感じる
靴職人の夢を抱きユキノに打ち明けるようになっていく流れ、そして
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

災害の出口である扉を閉じている青年草太と出会った少女鈴芽を描いていく映画
新海誠「災害三部作」の集大成ということではあるが君の名は。、天気の子寄りというよりそれ以前の星を追う子どものような路線に回帰し
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.5

父の形見の鉱石をきっかけにシュンと出会い地下世界アガルタの存在を知った少女アスナと亡き妻を蘇らせるためにアガルタを探していた臨時教師竜司を描いていく映画
アガルタの絵面はラピュタっぽくもあり、序盤の牧
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.9

新海誠の劇場初公開の短編映画!
2040年代を舞台に国連に選ばれ宇宙へと旅立った少女美加子と昇がメールのみで繋がっていく星を超えた遠距離関係を描いていく
30分と満たない尺で近未来宇宙というスケールの
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