kooさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラはシリーズが進むにつれ人間側だったりどこか愛嬌のある存在になっていたけど、改めてゴジラは恐怖の象徴であり圧倒的破壊者であることを思い出させてくれた作品。
 
戦後の日本で疲弊し切っているところに
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

人間と人間を飼う社会性を持った青い巨人。
無知な生き物として描かれる人間も徐々に知識を身に着けていき自由を求め出す。
 
何だろう、見ている間は陶酔というか洗脳に近い感覚に見舞われる。
芸術性が強く哲
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

映画にはまり始めた子供の頃、衝撃的でその世界観に魅了された作品がスターウォーズとロードオブザリング。
その頃の新鮮さと高揚感は歳を重ねても当時の感覚のまま残ってるけど、特にSF映画やファンタジー映画は
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

王騎はまだ戦ってもいないのに全ての戦場にいるような存在感。
体型を近づけるだけでも簡単じゃないのに、王騎の強さだけじゃない独特の魅力も原作そのもの。
次作を早く見たいけど結末を知ってるが故に覚悟して待
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

原作の質が高いだけに実写化への不安もあったけど、そんなもの開始早々吹っ飛んだ。

あの山王戦を映画館の大画面で味わうだけでも贅沢なのに、主人公の視点を変えるだけで新しいスラムダンクを観た気にもさせてく
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

苦いイメージが先行する漫画実写化。
再現度が重要とされる一方、漫画だからこそ成り立つ世界観は実写には馴染まないというジレンマ。
でも前作といいキングダムの実写化は、漫画の特殊性の再現に違和感が少なく、
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.8

五感が無抵抗のまま徐々に失われていく。
その直前に剥き出しになる悲哀や食欲、人への憎悪は失う感覚へのメッセージなのか。
現実で起きたら恐怖でしかないけど、失うたびに新しい世界を感じ、儚くも幸せを求め続
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

マルチバースという何でもありの世界観にせよ、大人の事情で振り回されたスパイダーマンが集結するなんて当時誰が想像出来ただろう。
キャストを含め、それを実現させた人達の協力には感謝しかない。
エンドゲーム
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.9

人気のない薄暗い森に廃れた小屋。
突如その小屋に迷い混んだ3人の男女。
一見サスペンスホラーのような雰囲気も、徐々に小屋に充満した疑念や恐怖の霧が晴れていく。
人生は選択の連続で形成されていて、後悔し
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

時代が変わっても未だに続く人種差別の根深さは現代社会が証明している。
でも変わろうとする人と社会も確実にあって、その姿がいかに素晴らしく美しいかを感じる映画だった。
「出会うべくして出会った二人」
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第9地区(2009年製作の映画)

3.8

ありがちな人間対エイリアンの映画と思いきや、内容は人種差別と何ら変わりないと思った。ただ相手がエイリアンなだけで排他的な生き物こそが人間。
弱者として描かれるエイリアンも珍しいし、欲と醜さが露呈する人
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.2

衝撃のラスト!と話題の作品だったのでかなり疑り深く観賞。
結果、ちょっと先が読めてしまった…というかこの作品の影響受けたんじゃないかってオチの話多い気がする。(いい意味で)

ただ伏線だったりトリガ
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.6

女子高生と殺人鬼が入れ替わるコメディ色強めのホラー。
とは言ってもしっかり怖いところはあるので耐性ない人は注意。
13日の金曜日のパロディ的な感じでホラーデビューに丁度いいかも。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

長い間お疲れ様でしたと思える最後で良かった。
いろんな考察を良くも悪くも裏切る最後の作品だったけどエヴァらしいと思う。
この世界観を語るのは到底出来ない。
ただ生きてさえいれば世界は変わることがあるっ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

名声や報酬を求めず、命を懸け野武士から弱きを助ける侍七人。
曲者を一つにまとめるカリスマ性と人望あるリーダー。
自由に奔放な暴れ馬のようで核心をつくことをやってのけるお調子者。
寡黙な必殺仕事人。
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.8

単純に楽しめた。
弱き村人達を助ける7人の腕っぷし集団vs悪党の軍団という構図がわかりやすい。
見返りを求めず命を懸けられる男達の格好良さよ。
「七人の侍」の西部劇版リメイクの「荒野の七人」の再リメイ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

インセプションやインターステラー好きにはたまらない本監督の最新作。
難解なことはわかっていたので疑り深く観賞するも返り討ちに…
時間の逆行という非現実的な世界観に終始混乱状態だったが、何故か映画の世界
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.9

約40年の時を旅したスカイウォーカー物語の完結。

唐突な復活には驚いたけど、やはり悪は強大かつ絶望感を漂わせる存在でないと。
レイとカイロレン、血筋を恐れる二人が血筋を越えた意志で繋がる。
絶体絶
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

最近の洋画は過去作主要キャストがおじい、おばあになって再登場して盛り上がる作品が多いなぁ。そして歳とった方が格好いいのはなぜだろう。
2と類似した場面が多く、目新しい設定で驚かすというより懐かしさ重視
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.1

「人って自分と違う人が嫌いなの」
「"皆"が嫌いだ」
自分達の幸せの形があって愛の形がある。モードの絵がキャンパスを飛び出し、部屋中が彩りと温もりに満たされていく。そして不器用でモノクロだったエレベッ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.2

敵と味方、正義と悪、真実と嘘のような対として存在するあらゆる事象が、ジョーカーにとっては境界のない混じり合ったものに過ぎない。
欲や復讐の為でもなく、力の誇示でもない。快楽とも違う。まさに混沌の使者ジ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

世の中の理不尽さや綺麗事の犠牲の中で生まれた悲しき悪。
突然笑いが止まらなくなる姿は異様で不気味に見えるけど、それが起こるのは理不尽さや悲しみを感じたとき。
悲劇を喜劇に変えたい純粋で潔白な欲求が、真
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.6

巨大な鯨と人間の海での生死をかけた戦い…と思いきや生きるか死ぬかの極限状態で人間が出来る選択と行動に焦点をあてた作品だった。
食物連鎖の頂点に立っている人間は、倫理や道徳の中だけで生きていけるいう思い
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

若き日の少しお茶目なフューリー。
新人くんコールソン。
自称最強アベンジャー雷神様もびっくりの無敵のキャプテンマーベル。
そしてエンドゲームへ続くラスト。
これだけで十分楽しめた。
片目を負傷した理由
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.7

人と心を通わせること。
一人でじっと耐えること。
対照的な生き方だけど、どっちも強くてどっちも脆い。
だからこそ二人は出会った。
最後まで相手に涙を見せず笑顔でいられたのは幸せだったかもしれないけどや
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

マットとアレハンドロ。目的達成の為には非情なことも躊躇わない二人が揺れ動く。前作では人と人との間の善悪の境界が描かれていたが、今作は自分の中のそれに変化が生じ困惑と覚悟を見せる。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

メキシコの麻薬カルテルとの闘いを軸に人の善悪が交差する。
法の下に生きていると知らないことが多すぎる。実際に見たもの、感じたことが善と悪の基準になることを忘れてはいけない。
あの男の子にとっては家族の
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.2

いつ観ても色褪せない壮大な世界観と魅力的な登場人物達。
旅の仲間、世界を救う冒険、多様な種族といったファンタジー要素たっぷりだけど全く飽きない。
旅の始まりにして各々の道を進むことになるも行く先は一つ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.8

存在の証明の物語。
自分は周りとは何か違う。特別ではないのか。そういった子供の頃に抱く感覚を、変わり者として大人や社会が抑え込み、知らない間に才能の芽が摘まれている。
映画みたいな怪物的な力ではなくて
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

絶望を予感させる始まり。
そしてそれが現実となるラスト。
正義であれ悪であれ、決して揺るがない信念は何よりも人を強くし止めることの出来ないほどの力へと変わる。
こんな衝撃的な終わり方は他では経験ないな
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

20以上の作品の集大成。圧巻。
こんな映画は今後作れないんじゃないだろうか。
難点はこの感覚を共有しにくいこと。初めての人に全てとは言わなくても、少なくとも15以上の作品を見てみてとは勧めにくい…勧め
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キングダム(2019年製作の映画)

3.9

原作を読まずに先入観なしに観賞。
中国史に多少の興味があったせいもあるけど十分楽しめた。異様な雰囲気とカリスマ性を放つ大沢たかお役はこの物語のキーになりそう。
原作を読まなければ。

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

人や空気、時間の変化に揺さぶられやすい自分にとって観て良かったなと思える映画。
どうにもならないことが起こって当たり前。時の流れに静かに身を任せること。

来る(2018年製作の映画)

3.8

ホラー映画というよりエンターテイメント性が強い作品だったけど、見終わった後にズルズル引きずる怖さは残った。
そして琴子さんがいる安心感は凄い。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

伝説のバンド。そう言われる所以を思い知らされる映画だった。
天才フレディ・マーキュリーの豪快でずば抜けた音の表現は耳で聞くのではなく、全身で浴びて魂を震わすもの。
その一方で苦悩や葛藤を抱えながら生き
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.1

ショーン先生の優しく包み込むような言葉はもちろん、友人チャッキーの愛のある突き放しに感動。ついにその日が来たかという、玄関先での寂しくも嬉しそうな顔にぐっとくるものがあった。

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