むれさんの映画レビュー・感想・評価

むれ

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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

淡々と登場人物の日々が流れ、それぞれの場所で自由を求め夢を掴んでいく姿を描きながらも、とても残酷な状況を描いている作品だと思いました。

鳥籠の鳥である上流階級にいる華子が自由を求めたとき、実現のスピ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

試合と登場人物のエピソードを織りまぜながら、ストーリーが進んでいき、感情が揺さぶられるような展開になっています。静止や静寂、躍動の切り替えや、音の挿入がとても効果的で、試合の場面は臨場感がありました。>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

全体を通して感情を揺らそうとする描写がないな、と感じました。ですが、人の心の揺れよりも、知的生命体と人間とのやり取りがテンポよく描かれていて潔かったです。

光の星から来た外星人にとって、子供を守るた
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

性加害という問題に対し、根絶に向けての様々な活動を見聞きしているけど、自分の身の上に起こっているわけではないので、いつも少し遠くから眺めている。けれどこの作品は、自分もそうなり得るのでは…と思わせてき>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

物語の結末と、その物語を書いた作者自身の生き方が対となるラストは、その描き方に唸るとともに、物語の中でジョーがキラキラと夢のような幸せを見せてくれたからこそ、なんとも言えない思いで胸がいっぱいになりま>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.1

とても面白かった!

主人公鍋岡のバイト先である銭湯「松の湯」で行われていることや、バイト仲間の松本の職業が明らかになるにつれ、これからどうなるんだろうという興味関心が高まり、ラストまで飽きることなく
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トップをねらえ!(1989年製作の映画)

4.0

作画・音楽・演出がとても良い。ロボや宇宙船とその内部のデザインも良い。構図・アングルに、はっとさせられる。とにかく格好いい。

ここぞというときの音楽を使った盛り上げ方が上手い。6話しかないのに最終話
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

2人の出会ったころまで遡ると、ケーキとかバレッタとか小物が出てくるシーンが切ない…

ちょっと思い出す、というのは、照生と葉だけでなく、万人に共通する行為だし、恋愛だけじゃなく暮らしや環境も付随して思
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

古屋兎丸先生の漫画「女子高生に殺されたい」を原案に、城定秀夫監督が脚本も手がけて映画化された。漫画が面白かったため映画も見てみたが、脚本が良くまとまっているなと思ったし、面白かった。

女子高生に殺さ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.1

構図や画がとても格好いい。当たり前にあった団地や工業地帯、スモッグがかかる大気など、80年代の勝どきは、こんなだったのかと今と比べながら巡礼したい気持ちになる。

ラストは色んな考察を読んでも分からな
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

完全版プレチケ上映で再鑑賞でした。

息遣いの音響効果で緊迫するシーンはより緊迫し、大画面でマチルダの大きな瞳をより大きく観ることができ大満足です。緩急のつけ方がはっきりしていて、結末を知っているのに
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.1

ダンブルドアとグリンデルバルドの頂上決戦に胸が高まりました!互いに胸に手を置いちゃうとことか、心臓の鼓動音とかたまらなかったです。孤独な者同士の行き着く先が、それぞれの愛の形がどうなっていくのか、ます>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

数年前映画館で観た後、また観たくなったので。

主人公エリオがオリヴァーに対する感情に戸惑う姿や2人の関係のもどかしさ、思いが通じ合う喜び、別れを経験し感じる痛みが、美しい映像や音楽とともに描かれてい
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意表をつくアホらしい作戦(2018年製作の映画)

4.0

ダグ・ケニーという人物や、70年代のアメリカの文化や知識・関心もあまりないまま鑑賞しました。内容は成功者によくある出来事といえばそうなのですが、コメディ、ヒューマン、友情の要素が混ざり合った作品でした>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

4.0

ただただ楽しく見れた
なんで今まで見てなかったんだ

主人公は、こんな自分は嫌だと思うところを集めて凝縮させたような人物であるため、何かする度こんなん嫌だな〜でも分かるな〜と思いながら観てました。
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

会話によってストーリーが進み、観る側には導入や事前の情報も無いので、意表を突いた展開になり新鮮でした。キャラクターからの独白がないため、本心を会話中の表情や空気感から探る作業をしながら見ていました。>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.9

あまりミュージカルに触れたことがなくて不安だったが、観て良かった。

この作品は、ミュージカルの名作「RENT」の前に発表したジョナサン・ラーソンの自伝的なストーリー「tick, tick…BOOM!
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

悲しい結末になりそうな予感を感じながら、その通りになる脚本が哀しすぎて、正直観続けるのが辛かったです。家族という居場所があって救われたが家族だからこそ大切な人に迷惑をかけてしまう主人公の生き方が哀しす>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

劇団ひとり監督が、観客に何を伝えたいかがはっきり提示されている作品だと思います。

昭和40年代の浅草が主な舞台であり、そこで生きた芸人の格好良さが描かれていて、格好良いシーンと憎い演出でほぼ出来てい
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.1

ロンドンのソーホー地区を舞台に、夢を追う2人のヒロインが、狂気的ながらも強く美しく描かれています。2人の生き方を否定せず救いあげるような終わり方でした。特にサンディの幕の閉じ方は劇的で美しく余韻が残り>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

IMAXで観たのもあり、非日常を楽しめた。
ストーリーというよりは、キャラクターやセットの作り込み、映像技術など視覚的に引きつけられることが多かった。掴んだ砂の煌めきとか。

1965年に発表されたと
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.9

監督とか俳優とか作品に対するあれこれより、実話且つ扱う題材のインパクトが強すぎて感想がまとまらない。主人公が命を燃やしながら衰弱していく姿に何を感じどう見るのか。

彼の生き方を肯定するのも否定するの
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

作品は西暦2029年を舞台とし、1995年に公開された。

幻想的。異空間に入り込めたし、非日常の時間を過ごすことができた。ビューティフル・ドリーマー同様、あの不思議な感覚は何なんだろう。

素子はネ
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

この映画の質感が好きです。
できれば淡々と日常が続いて淡々と終わって欲しかったという願望はありますが、映画化そしてこの展開だからこそ揺さぶられるものがあると思います。
キャストもとても良かったです。桜
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花様年華(2000年製作の映画)

4.1

2000年製作の香港映画。

秘すれば花というものなのか、行き場のない感情で胸が苦しくなった。

お互いの置かれてる状況で生まれた恋が、感情の赴くまま一緒になったからといってそれがふたりの望む関係にな
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

主人公ダニーが狂気的な風習を持つコミュニティに取り込まれていくストーリー。最後は抱えている悲しみが浄化昇華された表情にも見えるが実際はどうなんだろう。

序盤なんにも気にしてなかったペレが1人居なくな
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

出だし売店の雰囲気に一気に心を掴まれる。
・コカコーラの錆びれた看板
・空き瓶とその擦れる音
・時計のフォルム
・女を口説こうとする男の描写
そこからフィリピンと思われる風景に切り替わるのが良すぎる。
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美少女戦士セーラームーンEternal 後編(2020年製作の映画)

3.9

色使いも綺麗で画面が華やか。
美しく仕上がっていました。
このコロナ禍にはとても良い作品だと思います。

登場人物の設定や光と闇の扱い方は、時代とズレているところもあれば先端を行っているところもありま
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.9

終盤に差し掛かり、これから派手に盛り上がりそうだとドキドキしていたら、兄弟だと分かった途端、牙が抜かれたような展開に。拍子抜けするが心拍数が落ち着き始め、それからは心臓に優しいストーリーになった。>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

ニールの設定・キャラクターが良かっただけに、そうまでして守りたくなる主人公だったのか、疑問を感じてしまった。自分の好みの問題だが、主人公にもう少し魅力的な面が欲しいなと。関係の深さは感じた。ニールをも>>続きを読む

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.0

色々と想起させられる映画でした。
90年代の混沌としていて淀んだ空気の匂いを感じました。当時のワイドショーで、少年少女の非行がよく取り上げられていたのを思い出します。

この作品では、ある少年少女達の
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.4

とても面白いです。何度か観ました。
聞き慣れない用語が乱立し早口でこれでもかと会話に押し込まれ、自分の思考が停止したりしますが、脳から何らかの神経伝達物質が出ているのでしょう、次第にどんどん引き込まれ
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.4

母の愛と息子の決断を基盤に、色々な要素が入り乱れており、ハラハラする展開で楽しめました。ですが、終始重苦しいしイライラすること間違いなしです。希望する展開がことごとく不可能になっていくのです。せめて自>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.7

人生の苦しみから脱却しようとする主人公に添う猫、という情景光景が描かれ、時に感情移入しながらも癒される映画でした。ボブが可愛いので、観ると心がほわほわになります。
薬物中毒か…辛いな…嫌な奴出てくるん
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.4

気楽に観れる!
想像していたより肉弾戦だった!
特技“忍耐力”が程よくブラックな感じがして好き!
昇進もいいけど、チキン店がチェーン展開に成功し繁盛する未来の方が明るい気がする!

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.0

単純に観ていて楽しい、面白い作品でした‼︎
〜以下特に感心感動した点〜
・終始テンポが良い
・トランプカードのところ鮮やかで楽しい
・観ている人へのトリックの仕込みが自然。
あやしいと思ったんだ〜と思
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