なつミンさんの映画レビュー・感想・評価

なつミン

なつミン

アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

奴隷の解放は、遍在と知る手前で最も説得力に輝く。より”プロレス”出来た方が生き残れるのは、プロレスを他の競技と画す特徴その一。
死後の世界シーンはヘタウマの境地。

表面的なお行儀の良さは、この映画の
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

音響で”物理的に”振動させられて、口があんぐり。様々なアングルから語られる予言者たるオッペンハイマーの、自らの破滅が”予言”される。


技術は不可侵を侵し、”偶然に”不知火を発す。確率に迷いこんだ科
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作の意図を汲み取ろうとしすぎて、もはや映像が脚本に追いついていない現象。要らんところは全て省け、という焦りが重低音と共に伝わってくる。
しかし言いたいことは伝わったので全然低評価ではない。むしろ良い
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.4

ゲームの推進力を失わせずに、ストーリーを展開させるおなじみのキャラクターたちの関係。
マリオはマリオのままで、クッパはクッパのままで、superな世界観を減速させない演出とILLUMINATIONの造
>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.8

阿吽する(ふたりだけの)呼吸。本読みする俳優。
ルールを理解しない子どもは入れてあげない。ことばはゲーム的に展開。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

法廷で晒されたサンドラの有害性は、弁護士と検察と証人たちによって融解されていく。夫との”最後のケンカ”によって沸点を迎える法廷闘争は、息子の証言で(?)無罪へと昇華され幕を閉じる。

夫に「スヌープも
>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.6

男は祈らない。証人”かもしれない”老人を責めたてる。妻の信心を軽く否定し、息子をひっぱたく。
人の良さは愚かさと紙一重。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙の代謝を考える。
エロティックな投影機。
ヘルメットを被ること。お酒を酌むこと。
風に吹かれる森の木々。夜の街。夜明け。

映画館で初めて目を瞑った。あと電車に乗る怖さが分かった気がした。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

-

とかく忘れがちな、まばらになった出来事たちを、魂に送り届けるフィルム。心を身体に委ねる。瞳を閉じて。




世界で1番悲しい日に観た映画。

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.7

トム・パーカーの人生の告解と反比例して、エルヴィスの生涯がより奇跡的に煌めく。
“不誠実だがやり手”の語り手の意図を、メタレベルで汲む作劇に観客が魅せられる。エルヴィスを通じて。

Saltburn(2023年製作の映画)

3.6

転覆を企むboy。まんまと死ぬboy。刺激が欲しいのgirl。排他的rich。
彼は彼を愛しすぎていた。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

ちょっと近寄りがたいパーフェクトさ。トイレ掃除頑張るおじさんはもっとみすぼらしい、はず。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

「愚かなるものたち」の主人公が、ストレートに愚かなる者なのはストンとオチル納得感。
リリーグラッドストン@NewSTAR

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

衣服のドレープが綺麗に纏まるように、物語をタッセルのごとく締める俳優たちの演技はとても美しく、目を見張った。特にエマとコントロールフリークな夫。
女性の生き方が自由であると叫ぶのには当然声を揃えたいが
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.0

「みんなでブラジルに行こう」
「何で急に言うの?」
が的確過ぎて笑った。

ながら見できそう。
それにしても、ゆうこちゃんを守るバトンを男たちが繋ぐって、、、薄ら寒。

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.4

「結婚で幸せになった女なんていんの!?」
「んー‥‥‥シンデレラとか?」
「笑」

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ミアかわいすぎる。
呪物を使う側の愚かさを焦点にしてるので、見やすい。

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

話が進むにつれ明らかになっていくB級感。『リング』やん。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

イーサンパパが猟銃を突きつける右翼ベーコンに、必死になって説得するシーンがよかった。

(2023年製作の映画)

4.6

元気が出る映画。
信長=狂気、家康=たぬき、秀吉=大器。

おいらは秀吉、はなんか憎めない。ちょーどいい塩梅。

>|