さわらさんの映画レビュー・感想・評価

さわら

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2016BEST
①キャロル②山河ノスタルジア③オーバー・フェンス④死霊館エンフィールド事件⑤アメリカン・スリープオーバー⑥ジョギング渡り鳥⑦エブリバディ・ウォンツ・サム!⑧ボーダーライン⑨風に濡れた女⑩裸足の季節 次点 LOVE 3D

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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.5

昨年から合わせて3回も観た。

土地にしても家族にしても、そこにある“引力”に抗えない人間の性に息苦しさを感じつつも、でもその一方で身の回りのコミュニティなくして人間は生きられない(我々が重力に息苦し
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

5.0

もともと期待値高かった映画。「イライザがクソみたいな女だったらどうしよう」という一抹の不安が、冒頭5分で海の藻屑と化すのが大変すばらしかった!ミュージカルに憧れる声の出せぬイライザ、ふとした瞬間に刻む>>続きを読む

劇場版 アイドルキャノンボール2017(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

タッグプレーということもあり、畑は違えど“師弟モノ”として観れる、バク山・岩淵コンビは良かった。「仕事として割り切る」という言葉は、多くの茨の道を超えてきたひとだから重みがちがう。少し泣きそうになる。>>続きを読む

わたしたち(2016年製作の映画)

4.0

内容はこちらがわを深く刻んでくるような重いものだが、鑑賞後はだいぶスッキリ感じるのは子どもたちの名演もさることながら、脚本の妙かなと思った。ドッジボール・マニキュア・ブレスレッド、どの伏線もしっかり回>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

3.0

相手をマインドコントロールして、プラシーボ効果で殺すとはいえ、そんなインパクトのない殺し方が続き、記憶に残らない。はじめの蜂殺しが良かったぶん、物足りない。また宇相吹のいう、純粋な殺意と不純な殺意の境>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

5.0

地に足をつけ、社会にしがみついて生きるしかない2人の中年男。厳しすぎるまた虚しすぎる現実を前にして、目の前に現れる浮遊した若者はまさに社会的弱者たちの夢想でなかったか。その夢がいつしか伝播する、幸せす>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

人が人を赦すことを信じている映画。人種やセクハラ問題を抱える昨今のハリウッドで、本作が作られた意義はたいへん深い。あまりに性善的な展開ではあるが、内なる善の可能性を信じてなにが悪い。ミルドレッド、ディ>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.5

2回目。

“視線”の映画だ。
ツチダは彼の歌を盗み聞きし、せいいちは風呂場のすりガラス越しに大きな告白をする。同じ種のTシャツを着ていることにはにかみ、家財を運ぶ彼の姿を確認し、キッチンでキスする。
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

2.0

オクタヴィア・スペンサー出演ということで、否が応でも『ドリーム』と比較してしまっていたのだけど、数億倍『ドリーム』が素晴らしいということを証明された(こんな作品に裏付けされてもなんの価値もないのだけれ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

5.0

2回目の鑑賞。
文句なく、2017年ベスト映画!

不寛容な時代での、運命をも変える小さな草の根の優しさに胸が震える。なんて優しんだ!しかも、一方的に施しを受けるカーリドも実は誰かを救うパーツであった
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.0

あまりに自分とチューニングが合っていない映画で、たいへん見苦しかった。というのも個人的に、「守られたい系女子」よりも「守ってあげたい系男子」のほうが厄介だと思っていて、本作の陣治こそまさにそういう奴だ>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

ストーリーはむちゃくちゃくそ面白いのだけど、本作はだいぶ映画バランスが崩れすぎちゃあいませんか。正直、戴冠式までがピークであとはだいぶ盛り下がる。前作がカーラケーヤとの戦いで締めることでだいぶ盛り上が>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.5

うわさのバーフバリ旋風に、遅ればせながら乗ってみる。

冒頭からのデカすぎるロケーション(あの滝まじか)、ラストの人海は日本映画と規模が違いすぎる。しかも後半ほぼ回想シーンに当てちゃうところも、なかな
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CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

なにという理由もなく本作を再見したのだが、こんなにも数多の病院が多く出てくるものかと驚いた。そしてそれらが、単に病人を「CURE」する治療・癒しの場ではなく、ある種不吉な場、現実世界を逸脱した場として>>続きを読む

68キル(2017年製作の映画)

4.0

未体験ゾーンの映画たち2018にて。

面白い!
兄ちゃんのフォルムこわすぎ。かわいい女の子たちがバットやナイフ、銃を持って暴れ回る気持ちよさ。暴力彼女ライザが頭から血を流して運転するかっこよさ。ヴァ
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ホーンテッドテンプル 顔のない男の記録(2017年製作の映画)

2.0

未体験ゾーンの映画たち2018にて。

どういうスタンスで観るかで評価は変わるだろうが、本作を「未体験ゾーン」という点で観ればこれほどの珍品もない。というのも、心底つまらないからだ!
後半にいくにした
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

1.5

死んだような人生を送ってきた男が、事実「死んだ男」に出会い、生きる活力を得ていく設定はだいぶ面白かったし、事実冒頭30分までは観ていて気持ちいい。

だが後半、「彼にはこんな能力が!」「彼はこんなこと
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

ダークでこわーい大人のおとぎ話(?)のはずが、身震いするほどの怖さはなく、淡々たんと進む。思うに、魔女や黒山羊・黒兎や深い森に潜在的な恐怖心がないからだと思う。ベトナム人の知人が四谷怪談・お岩さんの怖>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.0

前半は相当イタく、これは全然刺さらんかもしれん、というか「モテキ」の二番煎じなのかと思ってしまう流れ。ほんとつまらなかった。

しかし最後はすごく素晴らしく、本来「モテキ」で観たかった現実的なラストを
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コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団(2016年製作の映画)

1.0

どうしようもないほど、つまらない。10分ほど寝てしまい起きたとき、まったく話が進んでなくて震えた。

テンポよく観れてても、ギャグを挟むと一気にリズムが悪くなるのでほんとイライラする。また、ホウキや武
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.5

「真実には興味ない」「命は生まれつき選別されてる」「人の命を自由にできるから憧れた」など、こちらをひやひやさせる言葉の数々に息をつくのも忘れさせるほどの緊張感!是枝が画面越しに、鑑賞者を殺しに迫ってく>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

安定の面白さ!人類の概念泥棒する侵略者という設定がたまらん。終始ギャグっぽくすすむが、夫婦の食事シーン(カボチャの煮物にまつわるやりとり)にはグッとくる。あそこは重要なシーンだ。

ところが、概念泥棒
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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.0

IMAXで観る喜びを体感できるのはよかった。が、決して実写至上主義ではなく面白ければCGでもなんでも使えと思ってる小生にとっては、それまでだった。

結局、戦勝国の一方的な驕りのようなものが前面に出さ
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トリガール!(2017年製作の映画)

5.0

映画館で手を叩いて笑う奴、いるじゃないですか。個人的には理解できなかったのですが、本作は小生気付いたら手を叩いて笑ってました。30年の人生でいちばん笑った映画かもしれませぬ!!

「メガネ×チェック」
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逆徒(2017年製作の映画)

4.5

その日は婚活パーティーでいろいろあって惨敗して、むしゃくしゃしてたんですよ。その日は風も強く、時折横なぐりの雨脚にいらいらいらいら。でも本作の、富士・富士宮紛争の不毛でどうしようもない、暴力連鎖を観て>>続きを読む

夜の片鱗(1964年製作の映画)

4.0

1番の見所は、新宿駅まで娼婦の自分を愛してくれた男との集合場所に向かう長めの横移動の場面で、すっごく痺れた。内省しているナレーションもがんがん泣けてくる。オススメ!

「男は理性で女を愛し、女は本能で
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

Bluetoothじゃ味わえない感覚だ。
あのiPod初期の、耳心地のわるい大きなイヤホン。それをつけて街を疾走するなんて胸熱だ。ドライビングテクもかっこいい。

なんとなく主人公が、『バッファロー6
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.0

ラスト、暗いところで眉間のしわ寄せて戦うヒロインに全然アガらない。塹壕から飛び出すワンダーウーマンにテンション上がるが、それ以降下がる一方だった。

それと島パートが長くて、ほんとイヤだった。特殊翻訳
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.5

ゾンビ映画は開けてすぐに鮮度の落ちる海鮮食品のようなものだから、とにかくゾンビの“ファーストバイト”がかっこよくなくてはならないと思います。

その意味で本作は完ペキ!
売り子さんの後ろに立ち上がる、
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WHO KiLLED IDOL? SiS消滅の詩(2017年製作の映画)

3.5

くどすぎる字幕があったり誤植(?)があったり欠陥的にテンポが悪かったり、本作キーパーソンである山下百恵さんをナレーターに置くところのバランスの悪さはどうしても看過できない(特に最後の!)。山下さんがエ>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

1.0

何度脱衣シーンを観せられるのだろう。
繰り返される主従逆転。わめき散らすだけの人間たちと、過剰すぎるキャラクターと装飾。

心底下品だ。大嫌い。

バンコクナイツ(2016年製作の映画)

5.0

奇しくも『ラ・ラ・ランド』と同時期に公開。ハリウッドが自分の可能性という内向きなの“夢”の物語であるならば、空族は外に目が向けられていた。搾取・情・支配・夢・愛。思えば『国道20号線』『サウダーヂ』は>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

今というのは、選び取らなかった人生の総体だ。「あぁすればよかった」「こうなりたかった」という夢。そもそも映画時間こそが目を開けたままみる夢時間そのものであり、そう思うと映画を愛した・映画に愛された、な>>続きを読む

天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

5.0

天安門事件・東西ドイツの統一・冷戦終結・ソ連解体…80〜90年代にかけて“激動”の時代を駆け抜け、そのうねる潮流の中に浮かび上がる“激情”。どんなに身体を重ねても埋まらぬ孤独感に苛まれ、観てるこっちも>>続きを読む

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

5.0

老人ホーム施設で、「永遠に生きよう」と老人たちに呼びかける偽マイケルこと、ミスター・ロンリー。偽マリリンに恋することで、生きることで伴うどうしても不可避な“死”と、その死にいたるまでの、これまたどうし>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

文学部日本文学科卒としては遠藤周作は避けては通れないし、というかむしろ好きだし愛してる。だからこそ、スコセッシの映画化には多少なりとも心配はあった。アメリカ人に大和魂が、江戸時代魂がわかるものかと(自>>続きを読む

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