Renさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

概ね楽しめた。『THE 有頂天ホテル』『西遊記』くらいでしか知らなかった香取くんの演技だけど、彼のクズっぷりがとても良かったし、ギャンブル狂映画として興味深かった。

気持ちがギャンブルに傾いたときに
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人魚伝説(1984年製作の映画)

5.0

カルトここに極まれり。夫殺しの濡れ衣を着せられた海人さんが、村八分にされながら復讐の人魚と化す。私は大好き。

ホラーではないけど禍々しくて、純恋愛映画ではないけど妖艶。芸術的でファンシーと思わせるタ
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私は貝になりたい(1959年製作の映画)

3.0

タイトルの知名度に比して観ている人が少ないであろう今作を初鑑賞。2008年のリメイク版は未見です。

“戦争“ “異国間交流“ から想起されるのはやはり『戦場のメリークリスマス』だけど、本作にはそれに
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

圧巻の一言。今更語るまでもない超絶大傑作。ホロコーストを取り上げた映画の中でも特に有名な作品だが、一度は観てほしいとはまさにこのことだ。

ユダヤ人の大量虐殺。完全に異常な世論に人々が染まっていく中で
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

『ベルファスト』で思い出したので初レビュー。深夜の覚醒し切った頭で観たときの記憶をフラッシュバックさせながら書きます。一部カラー演出などが無い、完全なモノクロ映画。

映画とは映像表現、という根本に立
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

近年オスカーに絡んだ作品に無理やり例えるなら、『ROMA/ローマ』『ジョジョ・ラビット』に似ている。“あの頃映画“ として完成度が高く、拘りを持って作られたことが伝わってくる作品だった。

『ROMA
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

今年はアカデミー作品賞に旧作リメイクが4作ノミネートするという異色の年だった。その一作である今作をDisney+で鑑賞。『ウエスト・サイド物語』も『ロミオとジュリエット』も未見なので、完全初見の感想を>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

2.5

予告もロクに観ず、ES執筆の隙間を縫ってなんとかアカデミー賞授賞式前に滑り込みで鑑賞。劇場初デルトロ、元ネタ『悪魔の往く町』は未見。

序盤の見せ物小屋の圧巻の美術、ちょっと目を背けたくなる残酷描写に
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

2.0

同監督の『フリー・ガイ』が超好き(2021年の年間マイベスト第2位)だったので結構期待していたのですが、ダメだったか....と残念な気持ちに。少なくとも自分には全然刺さらなかった。

映画にとって「何
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

5.0

吹き替え観賞。観ようか迷っているなら劇場へGO。超正統派かつ王道の続編にして、アニメーション×ミュージカル映画史に名を刻むはずの作品だった。いつから私は動物たちのライブビューイングを観ていたのだろう?>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

今年、配信で初鑑賞。コロナ禍前にUSJへ行ったとき、元ネタも分からず『シング・オン・ツアー』を体験したことを思い出しました。座組みが完全に私得だったため、吹き替えで。

めちゃくちゃ面白かったです。大
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ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

2.5

夫が拳銃自殺、それ以降「家」では不可解な出来事が相次いで起こる....なホラー・サスペンス。Disney+で観られるキワモノ映画シリーズ(そんなものは無いけど)の一端を担う作品。

意外と怖い。窓の反
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パーキングエリア(2022年製作の映画)

3.5

予期せぬ良作に遭遇。「吹雪」「閉鎖」「サスペンス」この怖いもの知らずな設定、トホホ映画の烙印を押され終了かと思いきや、意外にも面白くて個人的にはかなり満足な一作だった。

吹雪で足止めをくらって閉じ込
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フレッシュ(2022年製作の映画)

3.0

Disney+ならこんなものも観られますよシリーズ。満を持してディズニーが世に放ったR-18作品は、サイコパスなバッキーが見られる佳作でした。加入者はぜひ!

こんな戦い方もできるのかディズニー!『ゲ
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.5

Jホラーなるものに一切明るくない状態で鑑賞。このジャンルで観たことある作品は『CURE』『回路』『残穢 ~』くらい。でも今作の評価が低い理由くらいは分かりました。

じめ〜っと、じわ〜っと、いや〜なト
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アンノウン(2011年製作の映画)

3.5

This is サスペンス。スコアは微妙だが普通に面白い。リーアム・ニーソンに思い入れは全く無いのでそこへは言及しないが、その加点無しにしてもジャンル映画としてちゃんと観られた。

事故後目が覚めると
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

バットマン系は『ダークナイト』3部作と『バットマン フォーエヴァー』(奇しくもリドラーが出てくるやつ)、あと『ジョーカー』しか知らずに参戦しましたが、面白かった。劇場で観ないと良さが半減するタイプ。>>続きを読む

アトランティス/帝国最後の謎(2003年製作の映画)

1.5

前作が前作だったのだから、そりゃあこうなるよねという当然の出来栄え。00年代ディズニーのビデオスルー作品の例に漏れず、作画クオリティの著しい低下がすごい。

20〜30分×3のダイジェスト短編集。テン
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アトランティス/失われた帝国(2001年製作の映画)

2.0

初鑑賞。スコアは低いけど面白かった、を期待したのだけど、普通にそのままハマれず終いだった。ディズニー暗黒期を象徴してしまっている....。

『海底2万哩』かと思わせておいて『センター・オブ・ジ・アー
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.5

個人的年間ベスト最有力候補。ピクサー映画史上、思春期映画史上最高傑作の一つ。ピクサー新世代の幕開け。劇場公開されないことがとことん悔やまれる....!

血縁の呪いを描くディズニー作品の中でも、日常の
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アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日(2014年製作の映画)

3.0

Disney+はこういう全然知らん洋画も色々あるからやめられない。83分と超短くまとまっているのでノンストレスで観られるコメディ。

「終わり良ければ全て良し」も来るところまで来た。
家族全員何も上手
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.0

フザけまくった結果生まれた初期〜中期の『名探偵コナン』。コメディ×ミステリーの中でもかなり不真面目なやつ。

本来は漫画とかでやるべきリアリティライン低めなストーリーを、何一つ考慮せずそのまま実写でや
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

超良作。やっぱり映画が好きである以上、こういうドキュメンタリーは定期的に吸収しておきたいと思った。裏方お仕事映画の決定版。

「音響」「音響編集」が映画にもたらす恩恵と影響について学ぶにはうってつけの
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

2.5

すごい芯食ったタイトル。まさにこの3つが最重要アイテムとして登場。センシティブな脚本だったり露悪的な描写は全くと言っていいほど無く、意外にも誠実な人間ドラマでした。

「性的嗜好」「不倫」といったテー
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.0

個人的にこれはかなり当たりなほうのゼメキス作品。普通に面白かった!劇場の臨場感で体験するべきだったのだろうなと若干の後悔はありつつ、Netflix配信終了直前に駆け込みで観られてよかった〜。

ゼメキ
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

3.5

兼ねてより気になっていたやつ!ティーンエイジの頃のシアーシャ・ローナンを拝みつつ、お話として一定水準の面白さ。"ラブリー" の響きに惑わされることなかれ。

14歳で殺されたスージーが、地上と天国の狭
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

2.5

not for me. 予告と前情報で「あんまり楽しめないかも....」と感じた映画にあえてお金を払って劇場鑑賞するのはそろそろやめたほうがいいなと感じてしまった....。

たまたま結果的に上手くい
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.0

オリオル・パウロ監督作は『ロスト・ボディ』も『嵐の中で』も観ているが、今作が一番好きだった。純粋にサスペンスとして及第点の面白さだと思う。

というよりも、『ロスト・ボディ』はあまりに強引なツイストの
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

一貫して「好き」を描いてきた今泉氏とピンク映画出身の城定氏の、これ以上ないマリアージュ。上映館は少ないけど(なぜ!)かなり面白いのでおすすめ!マスク越しの笑い声が随所で聞こえる久々の映画体験。

揃い
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

2.5

ジャケットとタイトルでめちゃくちゃミスリードしてくる。ゴールドラッシュを生きた兄弟の、ひいては家族の物語。ハマりきれなかったのは、そもそも私が西部劇の空気にそんなに惹かれないからか....。

優しい
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

本来形の無い水を愛の比喩とした「水の形」のラブストーリー、初デルトロ作品だったけどが、この美しさと怖さは完全に自分好みだった。

兎にも角にも美術が凄い。これだけで鑑賞の甲斐がある。青を基調にしたライ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

【Ku Klux Klan】クー・クラックス・クラン(KKK)。アメリカの秘密結社、白人至上主義団体。名前の由来は、ギリシャ語のkuklos(集まり)と英語のclan(一族・氏族)から来ているとされて>>続きを読む

茶の味(2003年製作の映画)

3.5

なにこれ。『リトル・ミス・サンシャイン』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のような凸凹家族によるコメディのおすすめを聞いたときに教えていただいた作品(ありがとうございます!)で、田舎の変わったほのぼのフ>>続きを読む

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

4.0

漫画もアニメもドラマも好きで良かった!アイドル映画か〜とか英勉か〜と敬遠している人にも、とりあえず観てみて!と勧めたくなる作品。

英監督の演出方法が、原作の雰囲気とベストマッチ!世界観がフィクショナ
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紙の月(2014年製作の映画)

3.5

吉田大八監督作品5作目の観賞。観たの年始だけど。原作既読のはずなのだけど全然あらすじを覚えていなかったため、こんな話だっけかと思い出しながらの観賞。

何を差し置いても劇伴が良い。吉田監督ならではの映
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

2022年タイトル大賞。これを超えるものは今後10ヶ月半出てこないので大丈夫。というかタイトルで表していることが全てな映画だった。観た事ある松居大悟監督作の中で一番好き。普通の恋愛だってドラマになる。>>続きを読む