三四郎さんの映画レビュー・感想・評価

三四郎

三四郎

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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.0

至って平凡であるが、その平凡さ故に、中学時代の微笑ましい想い出が蘇るであろう作品。"日本らしい"平穏な物語とでも言おうか。いつまでもこのような優しい物語に需要がある国であってほしい。

永野芽郁の演技
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

2.5

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける
和歌を詠んで技を仕掛けるなんて、なかなかどうしてカッコいいね。

しかし長い!なんとか最後まで観ることができたが疲れた笑
薬師丸ひろ子あ
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ロンメル ~第3帝国最後の英雄~(2012年製作の映画)

3.0

さぁこの作品をどう評価したらよいだろう。
テレビ映画としては、驚くほど贅沢に立派に作られている。
伝記映画としては、淡々としていてそれが故にかえって現実的で真に迫っているように思える。

エルヴィン・
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争う美人姉妹(1950年製作の映画)

4.0

喜劇調メロドラマなり!大船調っぽいよなぁ。これキャストを見ても筋を見ても「松竹映画です」と紹介しても誰も疑わないだろう。

美人姉妹の性格は、派手な洋装和装を着こなすモダンな姉と落ち着いた服を着て結婚
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東京の人 前後篇(1956年製作の映画)

3.8

前篇・後篇に分かれてにいたとは知らなんだ…。
月丘夢路はまだ若いのに二人の成人した子供の母親と継母を演じている…。
継母だが、実の子以上に継子の芦川いづみを可愛がり一緒にお風呂に入っている。芦川いづみ
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はやぶさ 遥かなる帰還(2012年製作の映画)

2.5

「ボロをまとったマリリン・モンロー」
マリリン・モンローに魅力を感じないからあまりピンとこなかった笑
う~ん、きっといい話なんだろうけど、宇宙に興味がないからわからないや笑
ただひとつ言えるのは、
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まぼろしの邪馬台国(2008年製作の映画)

2.5

「伊都国から東南に五百里と言いますと…」と地図に定規で線を引く大学教授。
それに対して「ナンセンス!自然発生的に出来上がった国が、一直線上に並んでいたり放射線状に配置されとるわけなか!あんたらには、道
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おっぱいバレー(2008年製作の映画)

1.0

高校時代?に録画したのを観たけど、つまらなかった気がする…。

ふるさと(1983年製作の映画)

3.0

岡田奈々目当てで観たら…、最後の回想シーンに登場しただけだった笑
とは言え、篠田三郎と岡田奈々の幸せそうな回想シーンが観られただけで十分満足!
ふと思ったのだが、「日本生命みらいサポート悠々時代」(2
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プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

3.0

1950年代のパリの街並みが素敵だ。
やんちゃ坊主の二コラがなんとも可愛らしい。
それにしても、女の子たちは男の子たちに比べて一枚も二枚もうわてだね笑

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

1.0

自由の仮面引き剥げば
野獣の如きアメリカよ
暴虐いかで許さるべきや
天誅下る日が来たぞ
今、神兵は堂々と
ワシントンへ進軍だ

大東亜戦争中の日本の歌だが、恐らくアメリカという国の欺瞞に最初に気づき、
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陽はまた昇る(2002年製作の映画)

4.5

もう涙が止まらなかった。
やっぱり戦前の教育を受けて育った者は、経営が厳しいからと言って安易にリストラしないよなぁ。この国の経営陣があからさまに人をモノや駒として扱うようになったのはバブル前後かしら。
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

2.5

怖いね。男女の問題、夫婦の問題…悲しく怖い映画だった。
大学1年生の夏休み、初めてヨーロッパに行った。初ヨーロッパで初めての街がミュンヘンだった。私はここで1ヶ月間過ごしたわけだが、初めて西洋人の日常
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.0

あの万年筆はモンブランかな。
観ていて救いのある映画だった。「トリコロール三部作」の『青の愛』が退屈すぎたので、期待していなかったが、『赤の愛』は最後まで集中力が続いた笑
しかし、『白の愛』が2作目だ
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恋妻家宮本(2017年製作の映画)

2.5

私がベルリン留学している間に、こんな映画が公開されていたのか!
「今日までそして明日から」改めて聴くといい歌だね。

ベルリンで夜寝られず、YouTubeで吉田拓郎の曲を子守歌代わりに流していたら「明
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二百三高地(1980年製作の映画)

4.0

君の祖国は日本と呼ばれる

さだまさしの「防人の詩」が流れる予告編。最後に映し出された言葉が「君の祖国は日本と呼ばれる」だった。この予告編を観て心揺さぶられない日本人がいるだろうか。

銃殺刑に処され
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「雲の墓標」より 空ゆかば(1957年製作の映画)

3.0

「“久方の 天つみ空に照る月の 失せなむ日こそ 我(あ)が恋止(や)まめ“
人生の目的が人を愛することだけでもよかったんです。羨ましい時代だったんですね」
この科白が印象的だった。

意味
空に照る月
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

全共闘のメンバーが「敗北」を感じておらず、「我々は生きている(しかし、彼は死んだ)」と語っていたのが印象的だった。

三島由紀夫の言葉で興味深かったのは以下である。

「わたくしは今までどうしても日本
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

3.0

「君は愛のために死ねるか、他人のために自分を犠牲にできるか」
キャッチコピーがそのままクライマックスであり映画のメッセージだった。

クララ・シューマン 愛の協奏曲(2008年製作の映画)

2.5

クララとブラームスの関係がプラトニックなものだったのか、そうでないのか、永遠の謎だね。映画としては面白くもなければつまらなくもない。平凡な作品だった。

私はブラームスの"Sonntag"が好きだ。
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Ein toller Einfall(原題)(1932年製作の映画)

4.5

“時間旅行のツアーはいかが?”
と訊かれれば、1930年代のベルリンに行きたい!迷わずそう答えるだろう。

ナチス政権成立前夜、ドイツにおける1932年度の興行収入ランキング第5位の映画『奇想天外』
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

2.5

映画としてはこれでいいのかもしれないが…。
冒頭の自動販売機での嘘もいただけないが、アンヌの嗅覚が再び失われた際のスーパーにおけるシーンはさらにいただけない。
お店の売り物を片っ端から開けておいて、代
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未完成交響楽(1933年製作の映画)

4.0

わが恋の成らざるが如く、この曲もまた未完成なり

ドイツ・オーストリア映画が輝いていた時代の作品。
大学生の頃に観たが、素敵な楽聖映画だった。愉快でロマンチック。美しい女性、美しいお嬢さんのズボン姿は
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愛の調べ(1947年製作の映画)

3.0

せっかくクララ・ヴィーク=シューマンの後裔がドイツ映画界の大スターなのだから、キャサリン・ヘプバーンじゃなくて、ドロテア・ヴィークをドイツからハリウッドにもう一度呼んで撮れば良かったのに…1947年だ>>続きを読む

第三の影(1939年製作の映画)

3.0

ウィリアム・パウエルとマーナ・ロイ夫妻に男の子誕生!
この映画はストーリーが面白いか否かは置いといて、夫妻のじゃれ合いが微笑ましい。
マーナ・ロイは奥さん役がとにかく似合う!

あ・うん(1989年製作の映画)

3.0

ヴィリ・フォルスト監督の『未完成交響楽』
軍靴響く演出になってはいたが…、古き良き1930年代。
西洋から輸入した"個人主義"が行き過ぎている今の時代、「戦友」「親友」「家族」の大切さを改めて考え直さ
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駅 STATION(1981年製作の映画)

3.0

夢はただ日本の為にオリンピックで日の丸を揚げて…

昭和の日本映画だね。
少ない科白と表情と雪景色で物語る。
私は戦前のモダンでソフィスティケイティッドな日本映画が好きだが、恐らく「昭和」の映画と聞い
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Mordprozeß Dr. Jordan(原題)(1949年製作の映画)

4.0

犯罪映画など観る気になれないけれど、ドロテア・ヴィークが出演しているので鑑賞!
肝心のドロテアは、夫が殺人犯だと確信し、映画前半で自殺して画面から消え去ってしまう。しかし、その演技と存在感は記憶に残る
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スパイシープレッツェル 刺激と甘さの交差点(2023年製作の映画)

2.0

スパイシープレッツェル食べてみたいな笑
ストーリーは悪くないにしても役者が微妙…。
ニューヨークという舞台設定は良いが、あの表紙はどれも?だった笑
雑誌というものを買ったことがないからどういう表紙が好
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Prezidentka(原題)(2022年製作の映画)

3.5

あれに見えるはプラハじゃないか!
美しき百塔の都プラハ!
これまでに旅行した欧米の街で最も美しかったのがプラハだ。
東欧の旧社会主義国だからと全然期待していなかったから余計かもしれないが、兎に角一目惚
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

2.5

〜女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために闘い、フランス人に最も敬愛された女性政治家〜

彼女は確かに過酷で誇り高い人生を歩んだ。
彼女自身は正義感があり優しく誠実
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

2.5

大統領選挙まで1ヶ月を切った2024年10月中旬にアメリカで公開されたようだが、よくこんな映画作ったな…というのが率直な感想。ネガティブキャンペーンにしか思えない。

トランプ大統領が実際どんな人物な
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.0

これは1930年代へのノスタルジーと同性愛を軸とした映画だ。何故誰も指摘していないのか不思議だ…。

冒頭から倍賞千恵子が独身を貫いたことが気になり、足を揉む場面はエロチックなものを感じ、三角関係の妄
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226(1989年製作の映画)

3.9

キャストがなんとも豪華。
高峰三枝子も出てたのかと驚くとともに嬉しくなった。
どうもそれほど高い評価を受けていないようだが、約2時間という限られた時間の中で、それぞれの視点から描いていて、なかなかどう
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