三四郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

天皇・皇后と日清戦争(1958年製作の映画)

3.7

忘れもしない。
これを観たのは小学校3年生の時。私が歴史、特に近現代史が好きであることを知った母が借りて来てくれたビデオだった。
この時初めて、大本営が広島に移っていたことを知り感動した。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.0

中学2年生の時、英語の先生から「英語の言い回しの勉強になるよ」と薦められ、DVDを借りてきて家族で観た。両親が懐かしがり楽しんでいたのが印象深い。

当時はタイムスリップものが苦手で、映画でも小説でも
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春の夢(1960年製作の映画)

2.0

いやぁ、この作り物の世界に全然ノレなかった笑 ストライキとかデモとか赤旗とか苦手だから、思想的にも合わなかったなぁ。岡田茉莉子はいつも通り上手かった。この人、どの映画でもどんな役でも自然に演じられて凄>>続きを読む

群衆(1941年製作の映画)

4.8

“Hello, John”
この時のバーバラ・スタンウィックのとろけるような甘美な表情は忘れられない。
大学の講義でチラッと見た『深夜の告白』の時の彼女は、前髪パッツンで全く美人には思えず、この女のど
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乙女のゐる基地(1945年製作の映画)

2.5

「空から轟沈」の歌が聞けて良かった。このとんでもハップンな歌詞の作詞者が日本を代表する詩人西條八十というのが不思議でならないが、旋律は素晴らしいんだよなぁ。
半年後には「リンゴの唄」で有名な松竹映画『
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激流(1944年製作の映画)

3.0

コマ飛び、音飛び甚だしいが、高峰三枝子のご尊顔を拝めるだけで有り難し!笑
彼女が一番美しかったのは1940年代だなぁ。
いつも涙涙の役だけど、この涙が美しいんだ。この人に泣かれて何も思わない人がいるだ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

1.0

大学卒業の年、大学院で「サイレント時代の女性監督たち」を研究している女性の先輩から強く勧められ、観なきゃなぁと思いつつ後回しにしていた。後回しにしていたのは、あらすじを読んでも全然惹かれなかったから。>>続きを読む

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

1.0

佐久間さん、早稲田の学生か!哲学専攻ということは文学部か!と思いながら観ていた笑

こんなこと言っちゃいけないが、なんともチープなつくりの映画だった…。特攻隊の話は哀しくて辛くて涙なしには観られないが
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Ein toller Einfall(原題)(1932年製作の映画)

4.5

美しい女はそれだけで罪だ。
吉田拓郎じゃないけれど、„まるで大理石のように“ なんて歌いたくなるね笑

ドロテア・ヴィークの作品を観たくて調べているとこの作品に行きついた笑

YouTubeに主題歌
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.8

「敗者の美学」非合理的で日本人にしか納得できない結末ではないだろうか。
冒頭のアメリカの戦闘機と大和の戦闘シーン。大和からの射撃がアメリカの戦闘機に命中し歓喜する日本兵たち。しかし、米兵は煙を上げなが
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嵐を呼ぶ十八人(1963年製作の映画)

1.0

カープの試合が見られて良かった笑
この頃は12年後にカープが優勝するなんて広島市民でさえ思ってなかっただろうなぁ。

社会のはみ出しものを描いた作品はあまり好きじゃないんだよなぁ。皆それぞれ問題を抱え
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.5

この映画を観ながら「三菱」の文字が頭から離れなかった。
小学生の頃、毎日、ニュースから流れてきた「三菱」「不正」「リコール」の言葉。これが脳裏にこびりついており、「三菱」グループに良い印象がない…。
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

2.8

典型的な自己中男とフェミニスト女、いや、単純バカなアメリカ男と理屈っぽくて他人を見下すフランス女どちらも好きになれないなぁ。

双子の娘がいるにもかかわらず、結婚せずに一緒に暮らし続けている。もっとお
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.0

図書館で予約したら1作目が貸出中で、2作目から見ることになった笑
ヒロインのジュリー・デルピーを初めて観たが、綺麗な女優さんだなぁと思った。冒頭で1作目のシーンがいくつか挿入され、すると、現在の彼女が
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七人の秘書 THE MOVIE(2022年製作の映画)

1.0

予告編は面白そうだったけど、登場人物が多過ぎて収拾がつかなくなった感じかしら。なんだかえらく表面的な話だった。

結婚(1947年製作の映画)

3.0

「今夜って楽しい晩は今夜しかないんだもの」
やっぱり良いなぁ松竹大船調。科白が優しいんだよなぁ。現実の厳しさも描きつつ、最後は家族愛のあたたかさで包み込む。

上原謙は本当に優しい受け身役がよく似合
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婚約指輪(1950年製作の映画)

3.6

もう心に響き共感する科白の数々!
人間の心を素直に正直に言葉にしている!
木下惠介監督は言葉の魔術師だなぁ。

田中絹代と三船敏郎のロマンスなんて、企画自体にびっくり笑
貴金属店の奥様と若き医師の道な
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高原の月(1942年製作の映画)

4.6

北アルプスを背景にした牧歌的な作品!
ラストが急激に軍国調になるが、それまでは優しさ思いやりにあふれた心温まるヒューマンドラマ。

弟かわいいなぁ。そしてこんなに優しく美しいお姉さんがいるなんて羨まし
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陸軍(1944年製作の映画)

3.5

松竹大船調の礎を築いた城戸四郎の言葉。
「映画は心温まるヒューマニズム精神を基調として、庶民大衆の心を癒し感銘を与えるものであらねばならない。利潤追求のみの商業主義に狂奔するものに非ず」

大学1年生
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花は偽らず(1941年製作の映画)

4.7

『暖流』と同じように走り去ってゆくお嬢さんの後ろ姿…。高嶺の花は高嶺の花すぎて、皆、分不相応だと諦めてしまうのか。

大庭秀雄監督はこの映画がヒットしている時に娘が生まれたそうで、この映画のヒットにあ
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

2.0

“恋なんて簡単よ”と言ったガランスを思い出した。
フロリアーヌはアバズレなのか清純なのか…。「誰とでも寝る女」のように噂されているが、実は「処女」。言い寄ってくる男たちをキスだけでかわしてきたのか?美
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不沈艦撃沈(1944年製作の映画)

3.8

国策映画の中では『ハワイ・マレー沖海戦』や『海軍』より、私はこの映画が好きだ。科白が活きている!

「海軍は何をしておる!!過酷な犠牲を国民に要求して海軍は何をしておる!言いたまえっ!沈黙の海軍か、沈
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海軍(1943年製作の映画)

3.6

東宝と松竹はやはり全く違う。松竹には戦意高揚の意図が希薄だ。現代においても時代錯誤と思えない映画となっている。
東宝と比較すると松竹は、勇ましさ、華々しさに欠けるが、科白に無理がなく自然で実に人間らし
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ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)

3.5

戦後、GHQが「攻撃シーンはすべて実戦の実写記録フィルムだ」と信じて疑わず、東宝にフィルム提供を強要したそうだ。
それほど、円谷英二の特撮は見事だった。ミニチュアモデルと実際の海戦で撮影されたもの、ど
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敵機空襲(1943年製作の映画)

3.3

空襲警報発令までの過程がなかなか興味深く描かれている。アメリカは東京空襲にムキになってるんだからって、この頃にはわかってたのか。傘貸し、隣組、仕事の手助け、助け合い精神が強調されいている。そして、ブル>>続きを読む

迎春花(1942年製作の映画)

3.9

清々しい軽快な映画だ。スケートシーンから始まり、アイスホッケーをしている!なんてモダン笑
李香蘭(山口淑子)がアイスホッケーをしていて、しかもバックスケーティングまで見せてくれる笑 驚きの連続!

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決戦の大空へ(1943年製作の映画)

3.2

海軍記念日における東京での行進の話をする時、正座で背筋を伸ばし、今までの会話とは雰囲気がガラリと変わった。
軍艦マーチと共に、東京駅、宮城を拝して九段へ…そして靖国神社。

予科練生活をスマートに描い
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

2.5

一番最初に観た『オーシャンズ8』が一番面白かった笑
やっぱ映画は女優さんが出てこないとつまらない。それも美人女優が出てこないとね。

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

2.5

長い。妊娠中のジュリア・ロバーツ変装作戦は面白かったけど、それ以外は冗長に思えた。

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

2.5

「シリーズ」と聞けば、制覇したくなるのが人間の性でしょう。
と言いつつ、「007」も「インディ・ジョーンズ」も挫折してしまったけど笑
面白いか否かは置いといて、とりあえず制覇しよう!

ブラッド・ピッ
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Liebe kann lügen(原題)(1937年製作の映画)

4.8

ハッピーエンドでなんとも感動的な話じゃないか!
ドロテア・ヴィークの教師役がまたよく似合う!こんな綺麗な先生なら何時間でもいいから個人授業を受けたいものだ笑

1942年、『女生徒』というタイトルで公
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.0

まさにエンターテインメント笑 作品に奥行きは無いが、楽しめたからそれで良し。
英語訛りのドイツ語ってこんな感じなのか!と思った笑 ドイツ語だけれどドイツ語に聞こえない。
私の好みではないが、アン・ハサ
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ハゲタカ(2009年製作の映画)

2.5

「企業も人間と同じ生き物です。生き残っていくためには、夢や希望が必要です。こんな時代だからこそ、こんな時代だからこそ、夢や希望を語るリーダーが必要なんです!」
熱い映画のはずなんだけど、何かが足りない
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七つの会議(2018年製作の映画)

2.5

藩のために命を懸ける、侍の生き様、大いに結構!
欧米の企業のあり方が進んでいるとは限らない。映画の話とは全然関係ないが、アメリカなんて資源があるからうまくいってるだけで、一人一人の能力と技能は日本の方
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プラーグの大学生(1935年製作の映画)

4.9

「ドイツ映画界一の美男子」「ドイツの名花」と謳われた美男美女が主演していて面白くないわけがない!!

古都プラハに響き渡る学生たちの陽気な歌声!冒頭から心を掴まれた。

フェンシングシーンの高揚感、ア
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.5

いつになったらアメリカ頼みの考え方から抜け出せるのだろう。情けないよなぁと思いながら観ていたら、ドイツが日本に協力してくれるという展開に。
「かの国」と言ってはいるが、アメリカを批判する映画はなかなか
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