みたらしさんの映画レビュー・感想・評価

みたらし

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散り行く花(1919年製作の映画)

2.2

普段通っているギャラリーで見かけた合田佐和子さんが描いたリリアンギッシュの画。
オーナー曰く、散りゆく花のワンシーンに画とそっくりな彼女がいるということで夜な夜な鑑賞。

怒りを弱いものにぶつける粗野
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

5.0

『女の子といたぐらいで気にしていたら涙が足りなくなるわよ』何かとすぐドラ・マールになってしまう私の肩をさすりながら言ってほしい…女友達が1人もいない私には遠すぎる夢…
『私達の関係は、雰囲気こそが大切
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.9

意志しかない愛を狂気でどうにかしようとしている私もいつか、『お互い住所は知らない。海辺で出会えていたから。』なんて言える日がくるかな…

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

道化恐怖症を克服するためにあえて家にピエロの人形を置くジョニーデップには到底なれない。

アリス(1988年製作の映画)

5.0

海風に乗った死のベールが私を包もうとした時、呼気を確かめ生を感じる。
汚れた爪に潜めた息。物語を流動させる水は、生死を溺れさせながら、記憶の中の海へと運ぶ。

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.8

狭いマンションの一室にひっそりと暮らすことを強要される兄弟。“赤い”母親。

この映画を私は、家族も知らない秘密の引き出しにしまうことにした。『洗髪中、指と指の間に絡まって抜けた髪を数える時間』と『切
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めがね(2007年製作の映画)

3.5

たまたま行った料理屋さんで、たまたま出会った珈琲屋のご夫婦のことを思い出す。
歳を重ねるにつれ感じることができる出会いの美味しさが凝縮された映画。
(人間関係で苦しみ続けてきた私には、何も無い、自由で
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

4.1

出川さん並みの頻度でズボンはずり落ちるし、ミカヅキモやミジンコをツンツンしていたであろうピンセットを箸代わりに、実験用のガスバーナーですき焼きは食すし、富田靖子、何人いるんだ?って展開になるしで、極度>>続きを読む

うず潮(1975年製作の映画)

2.4

恋人の足にしがみついたまま、意地でも離れない私を、マンホールのあるコンクリの道路で引きずってほしいなんて願望がある私でもあそこまでは出来ない。

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.5

今宵はいくつの星が夜空に灯を灯すのかな
小さい頃、母と車に乗る度、何気なく数えていた星。これからは星の向こうで祈り、交差する愛の数を数える事になると思うと、今まで以上に、夜が明けなければ良いのにと思っ
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.0

この居心地の良さと不快さは万華鏡のよう。熱中症とのハーモニーがまた最高に気持ち悪くて癖になりそう。
希望を打ち砕くようなモンタージュに視覚がやられ、ラーシュヨハンワーレの曲に聴覚が震えたつ感覚は、ゴル
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.3

うわべだけのキラッキラに眩しいだけのそのうち壊れる恋を、アランドロンと悪塞島で味わいたいよ…郁恵ちゃん…

天使のたまご(1985年製作の映画)

5.0

私が歳を取っても、短調の舟たちは鼓膜の海を彷徨い続けるのだろうな

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

混沌としたこの時代も日々、『歴史』の仲間入りをしていく。だからこそ歴史は人間に残酷なのかもしれない。私には、ドロシーと『円卓』の中の孤独を夢見るこっこがミルフィーユのように重なってみえた…ドロシーはま>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

lento並みの心地よさで刻まれていた秒針が、今ではprestissimoの速さで私の身体に音を、時を刻んでいる気がする。
秒針の速さを、誰かが弄っているんじゃないのかって未だに目に見えない誰かを疑っ
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.0

2人が作るプラネタリウムは、きっと上を見上げることもなく終わっていくのだろうな。

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.0

むさ苦しい男たちへの興味が消えることがない107分。ポケットの奥底に、忘れてしまうぐらい奥底に、たまたま手が当たってふと思い出す位置にしまっておきたくなる作品。

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