ayさんの映画レビュー・感想・評価

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優しさのすべて(2021年製作の映画)

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昨年の春監督しました
たくさんの人に観て欲しいです
10/1(土)より2週間シアター・イメージフォーラムで上映します

連日21:15〜
各回トークショーあり

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

2.0

冒頭最初のショットの時点でもう信用できない。記号的にしか世界を切り取れないのであればカメラを手にしようなんて考えないで欲しい。

二項対立、メロドラマ的悲劇というあまりにも旧態依然とした、つまり男性的
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ファーストカットで映画として観るのは諦めてしまったけど、暴力的共感装置として良くできているし恐ろしかった。

「坂元裕二脚本」につられてこの作品を見にくるような(私のような)若い世代にとって、それ自体
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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‪今年一の珍品


絶対にいらない冒頭のCG大運動会から意味がわからないし、CGであるが故に人間の一挙手一投足に迫真さが欠落して、もう真面目に観る気がなくなる‬。(実写とのバランスでそこをケアしようと
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

4.5

なんてね、嘘だけど、と口走りながら、いずれ来たるありえないはずの出会いを躍動し回転しながら待望する、瀬田なつき映画の俳優たちが大好きです

ミッドサマー(2019年製作の映画)

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考察という名の偽りの深さへの誘いを徹底的に無視して表層の饗宴を楽しもうにも、中央への執拗なズーム、回転等々割と古典的な主題の連続だから意外にも新鮮味はない。

じゃあお話の方はどうなんだと聞かれればこ
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

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まず4人の声が素晴らしい。
人々の声を聞き、語りなおし、そしてその語りを経てもなお残るもどかしさと向き合うその顔、その身振り、その声に、幾重にも重なる層が幻視される。

4人は、そして彼らに語りかける
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭、鏡に映った少年の正面ショットがあるんだけど、あそこでどう考えてもカメラが映らないのはおかしい。つまりCGかなんらかのトリックを使っていることは明らかなわけで、この時点でこの映画を信じようと言う気>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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歴史的名著を元にしながら、それに全く気負うことなく、いつものようにあけすけなおしゃべり映画であることに感動する。
人生は喧嘩して仲直りすることであり、肩を寄せ合うことであり、踊ることだと、彼女の映画は
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

見事!!

自動化され、身体化された職人的な手さばき(肉屋の親父が特に見事)が主役
よそ見する虚ろな顔と視線が主役

金銭のやり取り!(ラルジャン!)
しかしあっちは繰り返しによって顕在化する純粋な
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

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唐突な映画の幕引きは人生の唐突さによく似ていると思う。
全てを見下す代わりに、自らを丸裸にすると言うフェアネス。
タバコを吸う、手を洗う、ひたすら歩く。

メランコリック(2018年製作の映画)

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ショットのヌルさとか独自の面白い着眼点を活かしきれてない冗長さなどが気になったけど、舞台挨拶で全て許した

解放区(2014年製作の映画)

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西成である必要性は?

ドキュメンタリーにつきまとう非対称性の問題に自覚的なのはいいとして、結局意外と良くある物語に全てを回収してしまっているのがなんとも。

ちなみにほとんど『花に嵐』(こっちの方が
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画に許されているはずの荒唐無稽さの輝き。

王家衛を履き違えた様な冒頭の香港シーン(今となっては貴重?)から期待が高まる。
サウナシーンも最高だし、嘘くさい合成花火は清順映画を思わせる美しさ。とんで
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典座 -TENZO-(2019年製作の映画)

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映画の新しい回路が開かれて行く感覚。
とてつもなく荒唐無稽に見える瞬間と僧侶の「演技」のなんとも言えない生々しさが同居している。フィクションとドキュメンタリーの融合などと言ったら安直な気もするが、フィ
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メーヌ・オセアン(1985年製作の映画)

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人生がこれだけシンプルで軽やかで面倒くさかったなら…

オルエットの方へ(1970年製作の映画)

4.7

ちゃんとしたレビューはいつか書くとして…
超絶大傑作!!!

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

堀未央奈と言う器を手に入れた山戸結希が観念で観客に殴りかかる!

画面への注目を徹底的に拒絶する暴力的なモンタージュ(強いて言うならアトラクションのモンタージュに近い?)、意味があるのかも分からない写
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

傑作。
軽やかに、しかし確実に映画だ。

ただ見つめることしかできない男の表情の強度。中型犬の様な愛らしさ。

海で遊び、クラブで踊る身体を観る原初的な喜び。

常に微笑しながら、まるで永遠に観ている
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.0

ストーリーは(めっちゃ参考にしたであろう)ジョン・カーニー的ツボを押さえているはずだし、曲も悪くないんだけど、ハートがラウドにビートしなかったのは、やはり決定的に「動き」に欠けた(鈍感)作品になってし>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

2.9

取り敢えず仰々しい映像を見せつけておきながら、「大切なことは言葉にならない」って言葉にして喋らせてる時点で表現としてのレベルはそれくらいってこと。
メッセージは存外シンプルなのだから、あまり衒いすぎる
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

除夜の鐘をテルコとナカハラ聞く場面で、この作品は「映画」だと確信した。

字幕→ラストまでの流れが完璧だった。
そして、深川麻衣。キャスト全員素晴らしいが。

褒めたいポイントが多すぎるけど上手くまと
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美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の公園のシーン
犬はタカコの投げたポップコーンを食べようとしないんだけど、鳩はめっちゃ群がってくる。調子付いて鳩にポップコーンを投げまくっていると、子供が通りすがって鳩は一斉に逃げてしまう。

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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコックの『ロープ』に通じる実験精神。
最近流行りのアイデア一本勝負映画ってことになるだろうけど、この類の映画がどうしても避けられない「息切れ感」をそれなりに上手く回避しているように思う。

ブレ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

大泉洋が大泉洋すぎる? 濱田マリが濱田マリすぎる? 清野菜名がどう見ても女子高生には見えない? 演出があまりにもコテコテ過ぎる? そもそも小松菜奈のキャラに違和感がありまくる?

そんなことは、関・係
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

☆5!!!
今年で一番笑った
映画見る前の部室でのやり取り込みで爆笑必至だった


御都合主義と見紛う見事な伏線回収と、役者陣の「迫真」の演技をとくとご堪能あれ!

これはスピカの新しい必修映画だ!!
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小さな声で囁いて(2018年製作の映画)

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もしかして最初のレビューかも

熱海という寂れ行く街と、愛が終わって行きつつあるカップルとの組み合わせは強烈で非常に魅力的であった

固定でとらえられた静かな美しい画面の連鎖と、笑いを誘うリアリティー
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の37分長回しの時点で、「よく撮ったな…」と思わされたが、長回しに所々挟み込まれる「違和感」を、綺麗に回収しつつ全てを爆笑ポイントにしてしまう後半部分の鮮やかさが素晴らしかった。
それぞれのキャラ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画の中で流れる時間が、上質で眩しかった。

夏のイタリアの日差し、美しい緑と水の青。
理想郷のような美しい世界で、本当の自分に出会う物語。

この世界では、オリヴァーを愛したエリオの胸に、ダビデの星
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聖なるもの(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

かなり笑いながら観てしまった
時に監督自身が体を張って全力で笑いを取りに行く潔さ
滝行、ユーチューバー、出産、監督の暴走等々、物量と勢いそして奇天烈な演出で攻めて行く
(ゲリラネタのくだりは、自主映画
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