羊の群れは丘を登るさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

羊の群れは丘を登る

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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 39歳で、膵臓がんによって、余命宣告されたブノワ・マジメル演じるバンジャマンとそれを支えるカトリーヌ・ドヌーブ演じる母親の終末医療の物語。

 バンジャマンが演劇学校の教師で、熱心に生徒に教える姿や
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

 SFなのに、冒頭を除けば、ゆったりとした静寂に包まれる映画。
 寝落ちせずに、リラックスして見れました。

 アンドロイドのヤンのことを家族として接してきたジェイクが、クローンに関してはすごい偏見が
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人生は二度とない(2011年製作の映画)

3.5

 令嬢と結婚を控えるカビール、金融ブローカーのアルジュン、皮肉屋のコピーライターのイムランの学生時代の仲良し3人組が、スペイン旅行の体験や出会いの中で、人生の意味を見出していく物語。
制作は2011年
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.5

ノイタミナ時代の『四畳半神話体系』を観ていた自分。だいぶ前の記憶だが。

サマータイムマシンブルースとのコラボ。

 壊れたクーラーのリモコンをタイムマシンで遡り、取ってこよう。
 当然ながら、テレビ
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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

4.2

 カンタン・デュピュー監督最新作。
フランス発の地球を救うタバコ戦隊ヒーロー🚬コメディー。
 暗い映画ばかり観てたから、シンプルに楽しめた。

 戦隊ヒーローなのに怪人と戦う姿が冒頭部分だけww
川辺
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テルアビブ・ベイルート(2022年製作の映画)

4.0

 1984年から2006年を通して、イスラエル・レバノン間の紛争を背景に、イスラエル兵の妻、イスラエルに協力したキリスト教レバノン人民兵の娘タニヤの2人から国境によって引き裂かれる家族を描いている。>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 ルーマニアのトランシルバニア地方で繰り広げれる移民差別の映画。
 ドイツで解雇されたマティアスが帰郷して、家族の元に帰る。しかし、妻との関係は破綻し,子どもにはナヨナヨしているとしてスパルタ教育し、
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.0

 ロシア革命後、貧しい農民の娘リーナは同じ村の青年ハンスに恋をし、結婚を望んでいた。
 しかし、ハンスはドイツ人領主の娘に恋をしてしまう。
 北欧エストニア🇪🇪発のロマンス・ファンタジー。
 当然なが
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アルトマン・メソッド(2022年製作の映画)

3.8

 空手道場の経営不振に嘆く夫と、鳴かず飛ばずの女優で妊娠中の妻。
 ある日、夫が清掃員になりすました女性テロリストを退治して、一躍注目の的となり、空手道場は大盛況。
 しかし、夫の話が不明瞭なところが
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

 スペインのガリシア地方の田舎町に引っ越してきたフランス人夫婦の隣人トラブルを描いたサスペンス映画。

村八分は怖い。
 キービジュアルの写真は何かと思ったら、殺害シーンの時のものだった。
 冒頭の馬
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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.6

 正直、にわかなので初見ではなかなか理解しづらいところもあったという感じ。
 アラン・マッギーのヤク中でのぶっ壊れる姿が大半だった印象だった。

 アジカンから影響を受けて、90年代のロックバンドで聴
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アシュカル(2022年製作の映画)

3.3

チュニジア首都チュニス郊外の建設途中のビルから、人体発火現象の謎に刑事2人が迫る物語。

 監督は政治的メッセージの意図はないとは言っていたけど、自分はチュニジアの想いや政治的意図を感じ取る映画だった
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1976(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 下高井戸シネマで観たパトリシオ・グスマン監督の『チリの闘い』以来のチリ映画

 1976年、ピノチェト独裁政権下のブルジョワ階級の女性カルメンは司祭から青年を匿うよう頼まれた。

 恐怖政治のリアル
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イントゥ・ザ・ラビリンス(2019年製作の映画)

3.4

イタリア発のミステリー映画。
 15年前誘拐されて失踪した少女サマンサが発見される。
入院中、精神科医グリーンのカウンセリングを受ける。
会話が英語なのはなぜなのか?
迷路の中を彷徨う彼女の妄想話。
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豚小屋(1969年製作の映画)

-

中世、飢餓から人肉を食う男は、村人たちに処刑され、野犬に貪り喰われる末路を辿る。
現世、獣姦する男は、豚に貪り喰われる末路を辿る。

 現世パートで、ナチスのヒトラー扮する男やホロコーストやユダヤ人に
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ニコラ(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 スキー教室にやって来た12歳少年ニコラは、悪夢や妄想に怯えていた。
 
 ニコラの父親は小児性愛者で、ニコラは性的虐待を受けていた。
 その精神的ショックが悪夢や妄想へと膨らみ、現実世界との境界線が
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小さな泥棒(1988年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 1950年フランス中部の小さな町に暮らす16歳の少女ジャニーヌ。
 ジャニーヌの母親は5年前に蒸発し、叔父と叔母と暮らしていた。
 彼女は度々物を盗んでは、問題を起こしていた。
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コンビニエンスストア(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半パート
 ウズベキスタンからモスクワ郊外のコンビニに出稼ぎ労働者として住み込みで24時間働く女性たち。
 そこで結婚した1人の女性の視点から描かれる。
 女店主からはパスポートを取り上げれ、みかじ
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汚れた血(1986年製作の映画)

3.5

 ハレー彗星が接近のため熱帯夜になる20世紀末のパリは、愛のないセックスで感染するSTBOという疫病が蔓延していた。
 アメリカ女に殺されたジャンの借金返済を引き継いだマルクは、親友ハンスとともに、あ
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テレーズの罪/テレーズ・デスケルウ(2011年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

 出来事が時系列に淡々と描かれている。

1920年代、フランスの海辺の田舎町が舞台。
 テレーズとアンナはそれぞれ良家の娘である。
 テレーズはアンナの兄と縁談で政略結婚した。アンナは船乗りの青年に
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リリィ(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 身内のドタバタ劇と愛憎劇。
後半はそれをもとにした映画を制作するという撮影風景現場のやり取りに。

 サニエ演じるリリィの妖艶さは伝わるものの、ちょっと後半部分とかしらけてしまった。
 現実と虚構が
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チルドレン・アクト(2017年製作の映画)

3.9

 エマ・トンプソン演じる判事フィオナは、白血病を患う17歳の少年アダムがエホバの証人であることから、輸血拒否を巡る裁判の担当になった。
 信仰の自由か、生命の自由かの難しい選択を迫られるのだった。
 
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なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

3.8

 反抗期真っ只中の13歳シャルロットが、街に来た同い年の天才ピアニストであるクララと出会い、外の世界を夢見る一夏の思春期映画。

 アイドル映画さながらの明るくて瑞々しさがある。一方で、出会った労働者
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

高レビューの中、恐縮ですが

スコアは自分の中の満足度の問題で、
作品を否定しているものではありません。

「実際の悲劇に基づく寓話」の認識やダイアナ妃のことも下調べして見に行ったが、どうも自分にはわ
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フランス(2021年製作の映画)

4.4

 著名なジャーナリストのフランス・ド・モールは仕事と私生活で充実した生活を送っていたが、ある時に交通事故を起こしてしまい、そこから彼女の人生が狂っていく。
 そのフランスを演じるのは、レア・セドゥ。
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

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また、言葉で表現しにくい。
あらすじとか関係ないな。

 ストーリーで見るというより,映像と音を体感する映画と感じた。
 殺害された遺体とかカメラ目線のアートっぽい感じ、ウェス・アンダーソンの作品観た
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マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

3.9

 『地下室のヘンな穴』のカンタン・デュピュー監督作品。

 マヌは親友ジャンを誘い、荷物を届ける仕事をしようとしていた。
 しかし、車のトランクに巨大なハエを発見。ハエにドミニクという名前を付けて、調
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ブリュノ・レダル、ある殺人者の告白(2021年製作の映画)

3.7

 1905年9月1日、フランスのカンタル地方で、神学生の17歳の青年ブリュノ・レダルが12歳の少年を殺害。
 逮捕後、精神鑑定医の指示で書いた彼の回顧録の映画。

 ブリュノと家族との思い出話が一切な
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マイ・ベスト・パート(2020年製作の映画)

3.4

 30歳代のゲイであるジェレミーは、俳優で芽が出ずに悩んでいた。また、嫉妬深い性格で恋人の浮気を疑い、関係がこじれてしまう。
 そんな中、母親の故郷へ帰郷する。

 ジェレミーを演じたニコラ・モーリー
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 10年間以上雨が降らない干ばつで渇ききった田舎町が舞台。
 メルボルンの警官アーロンは友人ルークが一家心中をしたとして、その葬式のために20年ぶりに故郷へ帰郷する。
 そして、17歳の時にアーロンは
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.0

 タイトルと予告編から想像していたポップで明るい感じはなく、終始暗くて重苦しい感じが。
 ドライブシーンは少ししかなく、ロードムービーという感じでもなかった。

 バニーに全然同情できないんだよなー。
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検察官/勾留(1981年製作の映画)

4.3

 大晦日の夜に刑事と容疑者の取調室のやり取りがほとんどだけど、飽きる事なく見られた。
 平行線を辿る刑事と容疑者の取り調べ。殺害現場や灯台のシーンがやり取りの中に挟まれる。
 淡々と続くのかなと思った
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

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 ゴダール監督の名作なので、劇場で観たけど、うーん🧐自分は何か退屈でハマらなかったかなー。
 みなさんのレビューを参考に勉強してみます。

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.1

 何か劇的な出来事ある訳でもなく、男3人がフランスの田舎で、ヴァカンスする日常をほのぼのとゆるい感じで描いた映画。

 たわいもないやり取りなんだけど、コミカルに楽しめた。
 コイツらくだらねーと人間
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暴力をめぐる対話(2020年製作の映画)

4.0

 2018年11月から燃料価格の引き下げ、生活費高騰への不満をもとに始まったデモ「黄色いベスト運動」。
 怒りと不満が募り、時に暴力と破壊行為へ激化。そして、警察による武力鎮圧は死傷者を出す事態に到り
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ファンタスマゴリー ザ・ゴーストショー(2021年製作の映画)

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 京都と18世紀末フランスのパリを繋いだファンタジー。
 GGクリエイターのエナは仕事が上手くいかなく悩んでいた。
 帰り道に出会った少年に招かれる様に入った骨董品店は18世紀末パリの世界へと繋がって
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