羊の群れは丘を登るさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

羊の群れは丘を登る

羊の群れは丘を登る

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ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 内戦中のスリランカの元兵士が妻と娘の偽装家族を作り、フランスへ難民として逃げる。しかし、逃れた場所で彼らに待ち受けるのは・・・・・。

 最初、スリランカとか難民とか書いてあったから社会問題とかを題
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 昨年見たけど、フランス映画振り返っていたら、この映画を真っ先に思い出した。

 自分はオリジナル版を見ずに、通常盤を劇場で鑑賞。何見ようかなと迷って『ビルド・ア・ガール』と迷ってこの映画。
 全然、
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.5

 航空機のボイスレコーダーを調査する音声分析官が、316人が死亡した最新航空機の事故の真相を追うサスペンス映画。

 ボイスレコーダーを分析して推理するのはもちろん、事故の真相を隠蔽する会社の圧力とか
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 夫と息子をネオナチに殺された妻の復讐劇。

 夫と子どもを殺されて憔悴している妻カティヤを襲うさらなる冷たい仕打ち。
 夫がトルコ系移民、前科があることからの差別的な目、しかも警察からも。おまけに、
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

フィンランドのホラー映画。普段、ホラー映画見ないけど、予告で惹かれて気になった。

 水鳥に扮したクリーチャー映画だけど、クリーチャーより母親が狂気過ぎて1番怖い。冒頭の迷い込んだ鳥の首をへし折るとこ
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ワンダは惨事を生んでいるけど、面白みがあって憎めない不思議な人物だなと感じた。
悪い人ではないけど、もとから無頓着で不器用な人なんだなと感じた。
もとから、そういう価値観の人物だから、この時代の保守的
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 13世紀のボヘミア王国を舞台にしたキリスト教と異教世界で繰り広げられる部族間の抗争と、そこに翻弄されるマルケータという女性の物語。登場人物は架空の創作映画。

 個人的に『異端の鳥』を見た時と同じ感
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海に向かうローラ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 トランスジェンダーのローラは母親の葬式に向かうが、理解を得ない父親と衝突し、追い出されてしまう。そんな中、ローラは5週間後に性別適合手術を控えていたが、手術費用が払えない問題に直面する。
 ローラが
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リカルド・レイスの死の年(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化。
 医師のリカルド・レイスは16年ぶりにブラジルからポルトガルに帰郷する。舞台のポルトガルは君主制から共和制になり、権威主義を持ち始めてい
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 ケネス・ブラナー監督の故郷イギリスの北アイルランド・ベルファストへの郷愁を綴った映画。

 9歳の少年バディとその家族を通して、オートフィクションで描かれている。
 1969年からプロテスタントとカ
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ドンバス(2018年製作の映画)

3.5

2014〜2015年のウクライナ東部ドンバス地域で実際に起きた13の出来事をまとめた劇映画。短篇のオムニバス映画っぽい感じだけど、実は登場人物や事件が繋がっている。

 この映画はロシアとウクライナの
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

公開された2018年に映画館で鑑賞しました。

音楽はめちゃくちゃ良いけど、ストーリーはあっさりし過ぎて映画というコンテンツとしては自分はダメでした。

 A Million Dreams, This
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整形水(2020年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

昨年見た映画。
日本語吹き替え版で、イェジ役は声優の沢城みゆきさんでした。

予告編見て面白そうと思ったけど、期待外れな感じでした。
途中まではホラーテイスト感あって良かったけど、ラストとか拍子抜けし
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

普段洋画ばかり見ていたので、久しぶりの韓国映画と初の是枝監督作品鑑賞。
 母親、ブローカー2人、刑事とそれぞれバックグラウンドがあって、タイトルから連想させる人身売買の強烈な要素を感じませんでした。も
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近くの他人(2018年製作の映画)

3.7

 ルーマニア首都ブカレストで起こったナイトクラブ火災事件の翌朝、地下鉄に乗り合わせた人達が、電車内トラブルで閉じ込められてしまう。そこから見ず知らずの乗客たちが交流を始める物語。

 昨年にナイトクラ
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.2

エルヴィス・プレスリーの伝記映画というより、トム・ハンクス演じるマネージャーのパーカー大佐とオースティン・バトラー演じるエルヴィスの関係性を描いた伝記映画。

個人的には、久しぶりに面白い映画を見まし
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シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

 違法薬物や武器等の売買ができる闇サイトを立ち上げた青年。問題児でパソコンもろくに操作できない男性捜査官がその青年を追う実話を基にしたクライムサスペンス。

 捜査官が追跡したというよりも、青年の方が
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

①幼少期にアレクシアは交通事故に遭い、頭にチタンプレートを埋め込まれる
②事故への影響で、車への性愛に目覚める
③連続殺人鬼である
④妊娠する ←車との子ども?
⑤指名手配中、行方不明の少年を捜してい
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神に仕える者たち(2020年製作の映画)

3.0

 1980年のチェコスロヴァキア社会主義共和国の共産党監視下の神学校の話。
宗教を否定する共産主義と宗教信念に揺れ動く生徒たちが描かれている。

 モノクロで不気味に描かれていて、当時の秘密警察監視下
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ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

3.7

中東のパレスチナガザ地区の市民生活を追ったドキュメンタリー。

 1993年のイスラエルとパレスチナのオスロ合意に基づき、パレスチナはヨルダン川西岸地区とガザ地区の自治区を2つ持ちました。
 2005
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私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

3.7

 17歳のトランスジェンダーの高校生ヴァレンティナの青春ドラマ。ブラジルの小さな村に引っ越したヴァレンティナは、旧姓ラウルでなく、通称名で学校に通うため、行方不明になった父を探している。
 トランスジ
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.8

 1961年、ロンドンのナショナル・ギャラリーからゴヤの名画が盗まれた。犯人はケンプトン・バントン60歳のおじさんだった。彼は盗んだ絵画の身代金で、BBCの受信料を肩代わりしようとしていた。しかし,そ>>続きを読む

リフレクション(2021年製作の映画)

3.0

 2014年ロシアのウクライナ侵攻時、東部ドンバス地域で捕虜となり、収容施設で拷問された男性が帰還し、立ち直ろうとする物語。

 ワンカット・ワンシーンで、台詞は少なく、音楽もありません。
ウクライナ
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

3.7

 全寮制の聾唖者学校に入学したセルゲイは、不良グループの洗礼を受ける。
 強盗、電車内の置引き、売春の斡旋等セルゲイも不良グループに入り、悪に染める。そして、セルゲイは不良グループのボスの愛人で売春を
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.4

 現実と妄想、現在と過去が混沌としていて、頭が追いつかなかったです。
何を見ていたんだろう?と話のストーリーもまとめにくいです。
 ただ、もう一度不思議とこの映画を見てみたいなとは感じました。
 個人
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.2

 1996年にオーストラリアのタスマニア島で起きたポート・アーサー無差別銃乱射事件の犯人マーティン・ブライアントの事件を起こすまでの経緯を描いている。

 nitramはmartinを逆読みした言葉で
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ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇(2018年製作の映画)

3.6

世界有数の水産大国タイでは、奴隷労働者が漁船で働かされて問題になっている。
そこで働かされている人達を救出しようとするタイ人女性の活動を追ったドキュメンタリー。

 違法漁業されてる人達を帰国させよう
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

暴徒化したメキシコのディストピアを描いた映画。幸せそうな結婚パーティーが暴徒の乱入から一気に崩れ去る。

この映画って、強盗や誘拐、性的暴行、殺人と暴力が蔓延るけど、何か新しい秩序ができるわけでもな
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 1960年代、冷戦時代にソ連から機密情報の運び屋として選ばれたイギリスのセールスマンの話。
 事実に基づいて描かれて、脚色も良くてよかったです。

 結局、運び屋のウィンとソ連の内通者ペンコフスキー
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

 パリ13区での女性3人と男性1人の屈折した性愛関係を巡る物語。

 モノクロなので性描写の生々しさは抑えられ、13区の高層ビルの街並みが美しく描かれていました。さらに、映画に流れる音楽が映画の世界観
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O2作戦(2020年製作の映画)

3.0

 チラシを見て面白そうと思いましたが、期待してたよりは普通でした。
 事実に基づいて作られているらしいけど、創作や脚色があるのか、ところどころで脚本の演出なのかが、史実として人物や出来事が本当なのか気
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死者からの手紙(1986年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

核戦争後の世界を舞台にしたソ連製SF映画。
 1986年に作られたと思えないほど、手が混んでいて廃墟と化した街並みとかどうやって作ったんだろうと思いました。
 主人公が阿鼻叫喚する病院で息子を探すシー
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.8

昨年、見た中でベスト映画です。
 ヘレナ演じる9歳の問題児少女ベニーの演技が素晴らしすぎました。
 母親とただ一緒に暮らしたいだけなのに、グループホームや特別支援学校、里親を追い出され、転々としてしま
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国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.5

 カメラが映し出した映像が淡々と話が進みます。現地の人々の状況をありのままに伝えているのかなと思いました。

 なので、場面状況を掴みにくいと思います。レビューで何人か書かれているように自分も前半睡魔
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息子の面影(2020年製作の映画)

4.0

下手なホラー映画を見るより、よぽっど怖いです。最後の展開は予想外でした。
 
遺体安置所のシーン、バス会社での会話のやり取り、検問シーンとかリアルでした。
   
 登場人物の表情が凍りついていて、人
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ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.2

イギリスのウェールズにある滞在型スタジオの歴史を追ったドキュメンタリー。
 クイーンのボヘミアンラプソディー、オアシスのアルバム『モーニング・グローリー』、コールドプレイのイエローと数々の名曲が作られ
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