初テンギズ・アブラゼ。「祈り」(または「懺悔」)三部作の最終編。作られた順に観たいところだけれど、近隣上映を泣く泣く見送り唯一レンタルできる本作から挑戦。
きっと難解だろう、きっと分不相応な映画だろ>>続きを読む
長時間のフライトで何処か行くのが怖くなるパニックもの。恐怖のナントカってよくあるタイトルにはやっぱりソソられてしまう。あっ、もちろんジャケも好み♡
いくら70年代好きでもボロ過ぎる映像に非難どころか>>続きを読む
これは鑑賞を重ねる事で良さがジワジワわかる作品なのでは。とはいえもう一度観たいという欲求は今のところ無い。
「革命は暴力的な略奪だ!」 革命も略奪もかなりの確率で起こらない国生まれの身にとっては、ど>>続きを読む
ショートムービーながらなかなかのシリアス具合。
消えたのは車の後部座席に座っていた幼い娘。それは一瞬の出来事だった。連れ去った犯人は誰だ!渋滞のイライラが共鳴し崩れ落ちる理性。引っ掛かりポイント続出>>続きを読む
軽快な音楽に乗って絵巻物を広げていくようなオープニングの長回しに目を奪われる。どうやら有名なシーンらしく映画素人でも唸らされる魅惑のひと時。
国境を超えると軽快な音楽はやがて耳をつん裂く轟音に…。こ>>続きを読む
飾らない雰囲気が大好きだった大杉漣さんの最後の主演作。
一般社会で生活していれば出逢うことが無いであろう教誨師。有難いことに今現在彼らから教え諭される立場になったことはないが、鋼の心を携えていないと>>続きを読む
変態ならわかる横乳の美学。
変態の館に迷いつくナンシー(シドニー・ローム)がとにかくかわいくてスレンダー。背景を調べたところ、70年代の平凡パンチ、プレイボーイ(男のバイブル的雑誌だった⁈)などにち>>続きを読む
大の大人でも生きにくい世の中。心身未熟なエイスグレードなら尚更。
未来の自分に問いかけるビデオレター。その問いかけに答えられない現在の自分。たとえ相手が自分自身であっても持って行き場のない感情に殺さ>>続きを読む
タイトルが好き。蝿が4匹ってだけで不潔感に満ちた気持ち悪い恐ろしさ!
始まるやいなや、かぐわしき70年代臭にうっとり。意味不明アイテム、謎キャラ人物、強引ストーリー…興味が尽きることなく“どこか変”>>続きを読む
最近の多忙と体調不良で病みつつある気分を爽やかに拭い去ってくれる素敵な作品。
通りを挟んで交わされる高齢男女の優しい眼差し。けたたましい女の話し声も騒々しい工事も優しく見守る。ほっこりアイテム(クッ>>続きを読む
“なんか違う…”が積もり積もると人はああも大胆になってしまうのか。
ザブリスキーポイントがあるアメリカのデスヴァレー(死の谷)。そこでは学生運動も拝金主義も意味を成さない。そんな物クソ喰らえとばかり>>続きを読む
有名な「マーターズ」も「ゴーストランド〜」もすっ飛ばして初のパスカル・ロジェ。寒々しい街の雰囲気と忽然と居なくなるデヴィッド坊や(あんまり可愛くない)の怪しさに予測不能な恐怖心がムクムク。怪奇極める子>>続きを読む
相手の立場になって…とはよく言うけれどコレがなかなか難しい。気が緩むとすぐ主観に戻ってしまう。そんな時のこんな手法を使った疑似体験なら効果的。
異性を好きになったばかりに奇異の目で見られ罵られ酷い仕>>続きを読む
ジャケットのなんとも言えない眼差しの主人公が、40代の若さで逝った父親に似ている。そんな理由から選んだけど正直言ってあまり期待していなかった。
イツォとゲオルギという兄弟の覇気の無さ。街の雰囲気も然>>続きを読む
モノクロの素朴な場面に気の強い女たち。そして流転する親子。こんなとこから邦題が「さすらい」になった所以か。
内縁の妻イルマ(アリダ・ヴァリ)に急転直下捨てられるアルド(スティーヴ・コクラン)が行くあ>>続きを読む
壁に飾っても素敵なジャケ写。この柔らかな光の中ゆっくりと進むストーリー。氷上を滑るようなカメラワーク。ヴィスコンティにしては華やかさが見られないけれど、ヒロインの笑顔といい音楽といい何もかも素晴らしい>>続きを読む
ブランコがある風景とか決して明るくない登場人物とかがあっちの方(アイルランドとか英北部)の映画だなぁと思う。そこが超絶好み。
この兄弟、特に伏し目がち兄が纏うドン詰まりオーラにどうしたの?絶対何かあ>>続きを読む
雰囲気好きだけど暗いな〜。海以外のシーンは暗くてもう目が退化しそう。
幕開けは美しい。いけないものを見てしまった少年が帰った場所の異様な雰囲気。やがて異様さが異常だと気付くも時すでに遅し。
結構ヤ>>続きを読む
あるシチュエーションやワードに幼い時の鮮烈な記憶が蘇るのはよくある事だが、着の身着のままプールに飛び込む男はどうかしてる。
飛び込んだ瞬間から切り替わるノスタルジックな世界が好き。辛いことがあった時>>続きを読む
冒頭から表れていた構図。小心者を絵に描いたようなマルチェロが歯茎むき出し狂犬ピットブルをやり過ごす。それはまるで厄介者シモーヌをやり過ごすが如く。その彼なりの防衛本能はあらぬ方向へ…
目を覆いたくな>>続きを読む
至福の70年代。
「赤ん坊は…私です」 こんな苦し紛れの返答をサラッとしてしまう脚フェチおじ様の回顧録。至って真面目に綴る本人なのだが、その変態ぶりを惜しげもなく語る文才に危うく酔わされるところ。>>続きを読む
とても心が落ち着く。
せわしなく合理的な生活を送るうちに感じることが少なくなった“季節”。感じるのは金儲け臭がする意図的な季節感だったり。あれやこれや買い揃えなくとも器ひとつ、所作のひとつで季節を表>>続きを読む
社会通念上存在しないゼイン。でもそのあり過ぎる存在意義と逞しさは彼の途切れることのない不運から獲得されたもの。何たる皮肉。
親を訴えるまでの道のりがどんなものだったかを過去と現在を織り交ぜた巧みな構>>続きを読む
向かいの集合住宅をヒッチコック「裏窓」の如く撮る。そこだけ様子が違う4階の一部屋に執着してゲリン監督はこの作品を撮り進める。
そこから身を投げた男について語る街の人の受け止め方が印象的。衝撃的で悲惨>>続きを読む
得体の知れない的人種(悪口ではありません)と思っていたロシアの人々が隣家の人ぐらいに身近に感じられたほど各賞受賞も納得の傑作。
「大ケガしたから強くなれたのよ」。ジャケットにも書いてある“いいことだ>>続きを読む
ビガス・ルナは本作が初だけれど、かねてからのイメージはおっぱい監督。熱い国スペインらしい男と女の官能映画だった。
カフェの娘マルティナに見とれる高校教師の男。出逢いからムラムラさせるベタなシチュエー>>続きを読む
う〜ん、エッチ。でも嫌なエッチさは無い。だって純愛だもの。
キュートなさくらんぼ付き海水パンツを履いた12歳少年の頭の中がヤバい。海パン姿と乖離激しく、無尽蔵に湧く小説チックなエロ。飽くなき乳房への>>続きを読む
気になっていたハル・ハートリーのデビュー作。ジャケも作風もアメリカ映画っぽくない。
現実世界をとことん味わいこれ以上怖れるものは無い男とまだ見ぬ世界を憂う若い娘のチグハグな恋愛模様が実にもどかしい。>>続きを読む
職業柄接点も多い理学療法士が主人公という設定が珍しく、少し思い入れを持って鑑賞。理学療法士の経験を持つという監督の思い入れも感じる。
仕事でもプライベートでも重圧を抱え、強度の無力感や葛藤と闘ってる>>続きを読む
お下劣破茶滅茶軽犯罪てんこ盛りロードムービー。文字に起こすのもためらわれそうな翻訳者の苦労が伺える。内容はどうであれ、直球なセリフとテンポのいいストーリーでとっても観やすい作品。
70年代フランス映>>続きを読む