山本さんの映画レビュー・感想・評価

山本

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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.4

東京旅行以降の、主人公と武藤里伽子のいがみあいが、どちらも共感できるように描かれているのがすごいなと思った。東京のお金持ち出身でもなければ地方の出身でもないわけだが、たぶんその立場になったらそう思うだ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

「アルコール濃度を一定に保つことで人生がうまくいく理論」を試す4人の学校の先生。最初はうまくいくんだけど、いい気になって「濃度を高めないか?」と提案したところからどんどん悪い方向に……まあ、誰もが予想>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.4

最後のシンクロナイズドスイミング(いまはアーティスティックスイミングと呼ぶ)のシーンは映像が凝ってて綺麗だな〜と思った。

基本は、家庭やら人生やらて悩みを抱えたおじさんたちがプールでよたよたと練習す
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モテキ(2011年製作の映画)

3.7

前半、流されっぱなしで何もしてないなコイツ、とか思いつつスマホでニトリの家具とか調べながら見てた。でも終盤、「私、幸世くんじゃ成長できない」のセリフでハッとしてiPadに釘付けになった。

趣味がエネ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

京都の旅館で2分間をループし続ける話。ループものにおいて時間が戻る理由はあんまり重要ではない。そんなのはいくらでもねつ造できるからだ。それよりも、ループのなかでどのように登場人物が成長するか、人間関係>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・コナンが「コーヒー2つ」を頼むときに親指と人差し指で「2」を表したのは、こいつ今カマしたなと思った。文化の違いを確認して出自を暴こうと試したんだな、と

・沖矢昴=赤井秀一なのを知らなかった。沖矢昴
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.4

ライトで洗脳されてしまったのび太にドラえもんが呼びかけることでのび太が目を覚ます、そしてのび太がジャイアンしずかスネ夫に呼びかけるとみんなが目を覚ます、というのがちょっと強引な感じはした。

けど、「
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

船上では金持ちの客が上でそれに仕えるスタッフは下、しかし無人島に行くとそういう階層は無になり、みんなで協力するべきなのだが、そんな状況でさえ拝金主義の富裕層は船上のルールに沿って(ロレックスをチラつか>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

意図してのものなんだろうけど、血の通ってないような棒読みの人が多くていまいち乗り切れなかったような気がする。その代わり(?)に、多様な口ぐせ「それが私の仕事なので」「激ヤバ」「スッキリ」とかを入れてる>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

友達に誘われて超高い鉄塔に登ったらハシゴが落ちて頂上で取り残される話。
友達の軽率な感じがいい。わりと序盤からその片鱗を見せる描写があって、それは車を運転しながらYouTubeの自撮りをしてたら交差点
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

すさまじかった。ドラマやストーリーもあるけれど、音楽にかけるひたむきな熱意に感動した。不思議……悲しいとか、困難を乗り越えたとかいうのではない。ただ、演奏がすごい、熱量がすごい、そのエネルギーに感動し>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.2

そういえば見たことないな、と思って見た。ストーリーはよくわからん。そこがウリではないのだろうと思う。しかし映像もそんなにすごいわけでもない。でもたぶんシリーズを追ってくとドンドン激しくなってくるのだろ>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

3.8

ホラーというか、ミステリーというか。「実は大丈夫なのに勘違いで悲劇になっちゃった」的なオチってあるよなあ、とか思いながらラストを見てたのだが、そこからさらに新しい事実が2つぐらい明かされてすげえ!!と>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

原作読んだことないけど楽しめた。映像がすごかった。流川が速攻でダンク決めるシーン、ローアングルでドリブルを映すのだが、ボールがバウンドするのに合わせてカメラが振動する感じとかよかった。山王の選手がシュ>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

前作「アバター」はたぶんおそらく見てた気がするのだが、キャラクターも世界観設定も何一つ思い出せなかった。見てなかったのかもしれない。それでもうっすらと、こういう関係だったり設定だったりするんだろうなあ>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.6

わりところころと話が進んでいくけど、チェロの手入れしてる父との会話とか、屋上でタバコ吸うところとか、結婚して妊娠してる妹との会話とか(伊藤万理華の演技はやっぱりいい!「お姉ちゃんレズビアンなんでしょ」>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.4

合コンで出会った底辺Youtuberの女の子の編集を善意でやってあげてたのに裏切られてストーカーになる話。

序盤は何コレ? という感じで見てたけど、岸井ゆきのが水溜まりボンドみたいなやつとコラボして
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

コーヒー飲みながらタバコを吸ってる人たちの短編、11篇のオムニバス。だいたい2、3人出てきて、適当に雑談してるだけ。特にストーリーの起伏なし。みんなめっちゃコーヒー飲むな。なんかオシャレな感じはする。>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.7

ろう者の家庭でただ1人耳が聞こえる高校生(child of deaf adult = CODA)が歌を歌う話。

すごかった…わりと序盤だけど、歌を教えてくれるV先生に「歌ってる時はどんな気持ち?」と
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.3

教育番組の優しいおじさんを訪ねた記者が取材してるうちに逆に心のセラピーを受けてしまう話。ヒューマンドラマ。
トムハンクス演じるロジャーは徹底して人の善意を信じる心やさしい人格者として描かれているのだが
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.2

地球を破壊する巨大彗星を発見した学者が政府に上申するも聞き入れてもらえない話。ようやく彗星の軌道を逸らすプロジェクトが進んだと思ったら、利権、イデオロギーなどが絡んでミッションはあさっての方向へ…「人>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.4

同じ1週間をループする広告代理店の話。徐々にループに気づく仲間を増やして、最後はみんなで部長にプレゼンするのが面白い。「私たちはこの1週間を繰り返しています」「このあと部長はこう言います」「何でわかっ>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

シェフの「フルコース」を食べ終わるまでレストランに監禁される話。
厨房で「イエス、シェフ!」と声をそろえるコックたちが不気味。料理、というか「作品」の完成のために客たちがわりと従っていくのがやや不自然
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

イギリス占領時代のインドで、帝国軍の手下として働く男と、反乱軍の一味の男の闘いと友情を描いた映画。バーフバリのようなepicみは減じたものの、史実をベースにしたことでドラマ性のパラメータが高まった。兄>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

売れないミュージシャンが「ビートルズが存在しない世界」でビートルズの曲を作ってヒットする話。ハイ・コンセプト映画。
記者会見で黄色の潜水艦の模型を上に上げる人を見てハッとするシーンがとてもよかった。「
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.5

子供が山火事監視員の女性と一緒に山中で殺し屋から逃げる話。けっこう怖かった。映画館で見たらもっと迫力あったとおもう。多分発砲音が強いからじゃないか。「ウインド・リバー」でもそうだったけど、弾が当たった>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

高校生が転校生と共謀して自分を裏切った元彼に復讐する話。この転校生のエレノアの正体が明かされるところは驚いた。ドレアのために復讐を手伝う同機がいまいちわかりにくかったのだが、そもそもドレアこそ復讐した>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

3.6

「ピースメイカー」のヴィジランテを見ていたら思い出したので見直した。ヒーロースーツでちょい高い声でベラベラしゃべりながら戦うってだけで面白くなるのはなんでなんだろうね? 「くるぞ…スーパーヒーローラ>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.4

エクスペクト・パトローナーム!
昔CMでこのシーンよく見たなあと懐かしくなった。でも映画は観てなかった。
これまでと違ってダークな雰囲気でよさげ。でもシリウスブラックがポッターの父を自殺に追い込んだと
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.4

学校に秘密の部屋があって、それは実は4人の創始者のうちのひとりが作ったもので…という設定がワクワクした。4つの寮の名前もその4人から付けられてたのね。魔法全然使えない先生とか、トイレの嘆きのマートルな>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.5

史上最低の映画と称される「the room」の制作過程を描く。同作は見たことないけど面白かった。主人公は年齢不詳、出身不詳、資金源不詳の謎の男。熱狂的なこだわりと癇癪でスタッフや役者を大いに振り回して>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

血縁関係のない社会の爪弾きものたちが集まり家族っぽいユニットを構成する「万引き家族」は、伝統的家族のオルタナティブを提示する映画だった。本作も基本はその路線のように感じるが、本当にそうだろうか。注目し>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

おもしろかった。「この作戦は難易度高すぎて無理だな」ってなった後、「お前ら見とけよ」と無許可で戦闘機に乗り込んで飛んでくの、よい。イキりオヤジ。まだまだ若いモンには負けんぞ! 目標地点まで2分半(だ>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.2

小1の時、同級生数人が原作読破して面白いと言っていた。僕も親に買ってもらった。分厚い、青い表紙の単行本。活字がびっしり。全然読み進められなかった。馴染みのない外国のカタカナの固有名詞が全然頭に入ってこ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

3.6

最後のほう、マックスーーベイリー長官ーーとヌードルスが部屋で会話してるときに、少年時代の回想が入るところがとてつもなくよかった。マンハッタン橋のたもとで粋がってたあの時から幾十年、なんで俺たちこんなふ>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.7

101匹わんちゃんのこと何にも知らなかったけど楽しめた。主人公は母の仇敵を見つけることで悪の道に進んでいくのだが、それが単なるA→Bの変化ではなく、「変な髪」と言われ(A)赤髪のエステラ(B)を装い、>>続きを読む

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