カリカリ亭ガリガリさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

カリカリ亭ガリガリ

カリカリ亭ガリガリ

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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

ワタクシなんぞ、ガチ勢の皆様方と比べたらめちゃくちゃ熱狂的なMCUファンということでは無い(とは言え、この11年間全作映画館で観てはいる……)のだけれど、脊髄反射的にめっちゃ泣いてしまった。
こんなん
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ガーデンアパート(2018年製作の映画)

1.0

論外。映画とかいう面倒極まりない枠組みにおいて、個人的には様々な「映画」があって良いと考えている。しかし、本作は「映画」にすらなっていない。というより、「映画」を撮ろうと、「映画」にしようと"していな>>続きを読む

バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

1.0

論外。果たして原恵一がやるべき仕事だったのか……(ラストカットを見るだに、まだ原恵一に希望はあるのだけれども……) モーションもエモーションも皆無なまま、列挙される説明台詞の嵐に心底落ち込みました。1>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

これまで今泉監督作と全く趣向が合わない自分だったのですが、本作は満塁ホームランの域でした。最高傑作なんじゃないでしょうか。恋愛映画というよりも、アイデンティティに関する地獄のような映画でもあり、仲の良>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

5.0

暫定ベストワン。大傑作。凡庸な監督が決して辿り着けない、スイも甘いも経験した、そしてハスミンやキヨたんパイセンからの教養を完全履修した映画作家・塩田明彦が到達した境地。「他の芸術表現とは異なり、映画に>>続きを読む

イメージの本(2018年製作の映画)

5.0

不謹慎なんだけど、もうこれが遺作でいいよってサムズアップできるくらいには超面白かった。『アワーミュージック』以降だと段違いに好き。だし、今回めっちゃ分かり易くやってくれてる(イタズラにしても、テーマや>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

1.0

論外。暫定ワースト。
号泣必至の「わたしの赤ちゃん」シーンとピンク象のサイケデリックシーンを、俺たちのティム・バートンがあんなにも愛の無い処理をするなんて。本当に何も、何も考えたくない。

マイケル・
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

5.0

真にホラー映画。『セッション』を観た時からチャゼっちゃんはホラー映画絶対上手く撮れる!と淡い期待を寄せていたが、本作で立証された。宇宙なんてへっちゃらだーい!な人=どーかしている人、という描き方が通底>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

「いくら金があってもなぁ、時間だけは買えねぇんだよ……」88歳の御大がそう言っているのだから、つまりそういうことです。とりあえず、スクリーンに帰還していただけたこと、心より感謝申し上げます(あなたと同>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

5.0

“I’m gonna end it.”……クソかっけえ!己が間違っていると感じた時に立ち上がらずしてぬぁーにがオンナじゃーい!というキャプテン・マーベルさんの勇姿。ってか暴れっぷり。そりゃ原作からして>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

1.0

ワースト。ウトヤ島でのテロ事件を認知するきっかけとしては機能している……と、その一点だけでも擁護したいところだが、Netflixで配信されているポール・グリーングラス監督の『7月22日』の方が遥かに傑>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト級。なるほど大絶賛の意味を理解。これは参った。何もかもが凄すぎた。いやこれ、未体験の次元の映像だろ。
感想を記すと文字数オーバーしそうなくらい驚嘆しているので雑感のみ。「こ・ん・な・
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サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

エピローグとエンドロール後の数秒間で感涙……まさかサスペリアで泣くとは……オリジナルとはあらゆる意味で異なる通称ルカペリア、上映している限り見尽くしたい(と言いつつまだ3回しか観ていない)。編集も超好>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.3

全く映画ではない。とは言え、俳優部の熱演だけで119分推進してみせる気概を推したい。とにかく顔。顔面力。顔面が強い奴が勝つ、という顔相撲の極地。歌舞伎VS落語という楽屋オチも可愛い。予告編にもあった「>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

5.0

イ・チャンドンの新作=暫定ベストワン、の方程式は崩れず。最近、映画好きの友人の誰に聞いても(10人中10人)みんなコレが今年のベストワン!状態なんだが、まあ、そりゃそうだよね、ひれ伏してむせび泣くよね>>続きを読む

僕の彼女は魔法使い(2019年製作の映画)

5.0

幸福の科学製作映画(通称ハッピーサイエンスフィルム)のファンとしては『天使にアイム・ファイン』の雲母を継ぐヒロイン、千眼美子の無邪気さ、色っぽさに演技巧者としての煌めきしか感じず脱帽なのだけれど、まさ>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

1.0

【2018年ワースト10】

❶来る
❷MOOSIC LAB2018 Fプログラム
❸ハン・ソロ
❹GODZILLA 決戦起動増殖都市
❺パンク侍、切られて候
❻プーと大人になった僕
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

5.0

【2018年日本映画ベスト10】

❶若おかみは小学生!
❷万引き家族
❸カランコエの花
❹きみの鳥はうたえる
❺素敵なダイナマイトスキャンダル
❻リズと青い鳥
❼寝ても覚めても
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

5.0

【2018年外国映画ベスト10】

❶アンダー・ザ・シルバーレイク
❷アイ、トーニャ
❸ア・ゴースト・ストーリー
❹ファントム・スレッド
❺華氏119
❻君の名前で僕を呼んで
❼ヘレデ
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

5.0

この世には、ヒッチコックの『サイコ』よりも『殺しのドレス』を敬愛する者が確かに存在しているのです……。
それは、少なくとも一人は自分なのですが、デ・パルマを師とするデ・パルマニアたるもの、『殺しのドレ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

5.0

嫌悪感しか無い前作(については『ジュラシック・ワールド』のレビューとやらを参照してください)に次いで製作されてしまった本作に対して、こんなことを書くとは予感もしませんでしたが、めっちゃ傑作だと思います>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

1.1

小生、生まれて初めて観た映画が『ジュラシック・パーク』であり、その体験が映画好きになったキッカケでもあります。ですから、当該作品を崇拝、と言うと大袈裟かもしれませんが、ファナティックな感情を抱いている>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

5.0

誇張ではなく、"ガチでウサギが人間を殺しにかかる映画"なので、それだけですこぶる存在価値があるってもんです。
本作で展開される鬼畜・非道・残忍な暴力の数々は、マコーレ・カルキンが泥棒をやっつけるぞ!と
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

2.0

クリストファー・マッカリーによる脚本が、確かにそれまでのハリウッド脚本メソッドからは考えられない掟破りをしたということは、当時としては新鮮であり衝撃的だったことと察します。

が、やはり全然好きになれ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

5.0

運動!活劇!アクション連べ打ち!これぞ映画よ!!!
と、感嘆符を羅列してしまうのは、本当に鑑賞中、あまりの馬鹿げた奇行(超褒めてます)の数々に終始口角が上がりっぱなしで、且つあらゆる見たことのない前人
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意味なし人生ちゃん、宇宙(そら)へ(2017年製作の映画)

5.0

映画は"いつ"映画になっているのか、という拗れた問いに対してどう答えるべきか。映画館の暗闇で光/影となって映写されている時か。ソフト化されてテレビの液晶画面で再生されている時か。スマートフォンで動画再>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

「あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ」

本当に死にたくて死にたくて死にたくて仕方なかった頃の北野武が、自らの映画の中で自殺を遂行する"生き返し"フィルム。当時の武の自殺願望は、武が敬
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

5.0

「最高!と胸を張って公言できるほどに好きな作品だけれど、ミシェル・アザナヴィシウスは『アーティスト』が(ワンちゃん以外)嫌い過ぎて、サイレント映画モノマネの次はゴダールかよ、と鑑賞前は明確に不安でした>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

5.0

「大好きなフランソワ・オゾンが、これまた大好きなデヴィッド・リンチやデヴィッド・クローネンバーグに一気に近付いたバカミステリーの快作。オゾン版『マルホランド・ドライブ』でありオゾン版『戦慄の絆』(若干>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

5.0

「ありとあらゆるホラー演出をぶち込んで登場人物も観客も絶望の底へと突き落とす地獄の映画。
人間の崩壊を丁寧に描くことは、人間の成長を描くこと以上に価値があるという"逆説的エモーション"を立証してみせた
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

5.0

「日本犯罪映画の臨界点に達したエクストリーム・ブラックコメディ。2011年1月29日の劇場は大爆笑に包まれ、その約1ヶ月後に訪れる震災以前の確かな"希望"だった。それは、映画にも人生にも救いや希望なん>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

5.0

「劇中で描かれる音楽観・音楽教育観に関しては全く同意を示せないし、音楽及びジャズを愛する端くれとしても侮辱されているような屈辱すら感じる。そして、展開もショットの構成も"漫画的"でしかなく、映画の文法>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

5.0

「ロアルド・ダールの原作を何度も読み返す程度には原作ファン、71年の『夢のチョコレート工場』がトラウマ映画、並びにティム・バートンをオールタイムベストに尊敬していたので、公開時にはその全方位的な姿勢に>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

「ジャームッシュの中で一番好き。個人的にはジャームッシュの名刺代わりの作品だとすら思う。ガムをくちゃくちゃ噛み続けるウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズが車内で会話する、という画を撮っただけでも価値>>続きを読む

恋人のいる時間(1964年製作の映画)

5.0

「ゴダールがひたすらに手の運動を追った映画。好きなものに触れる、嫌いなものを拒否する、愛する人に愛を伝える、総てを手で描く。手に表情があり、手が喋り出す!ような感動がみなぎっている。それも全て、別れた>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

5.0

「ウディ・アレン版『ラ・ラ・ランド』。より厳密に言えば、『ラ・ラ・ランド』のラスト10分間及び30秒についての映画とも言える。30代の若手監督と80代の監督がほぼ同様の題材を同じ時代に作っているのは大>>続きを読む