柩さんの映画レビュー・感想・評価

柩

プリシラ(2023年製作の映画)

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ソフィア・コッポラのガーリーな魔法が散りばめられた、少女の甘酸っぱい恋の煌めきに魅了された。プリシラが夢のように魅惑的なエルヴィスの世界の虜になっていく描写にうっとり。自分とは正反対の人生を送った彼女>>続きを読む

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

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良かった 松子は愛されることにしか価値を見出せなかったから不幸なんだと思う 私は真実の愛を見つけられなくて孤独でも負けない

怪物(2023年製作の映画)

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子供たちを追い詰めたのは、依里の父親の「豚の脳味噌」という明確に悪意を持った発言だけではなく、組体操で崩れ落ちた湊に対する「それでも男かよ」という保利の一言、早織が口にする「湊が結婚して家庭をもつまで>>続きを読む

綿の国星(1984年製作の映画)

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ちびねこ、ふわふわの巻き毛にきらめく瞳と艶やかな唇、お洋服からチラッとのぞく小さな手足が可愛すぎる。

小公女(2017年製作の映画)

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ウィスキーとタバコと愛する彼がいればそれだけで幸せ。空気感がかなり好きな映画だった。何かを守るために不自由になっていく人たち、心の自由を手放さないために家を諦める主人公。私は人並みの生活を守るために苦>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

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「自分探しみたいなことですか?」「いや、むしろ探したくないんです。探さなくたって、嫌でもここにいますから」←わかる
面倒事に愛想笑いをして逃げるのではなく立ち向かっていくことのしんどさと大切さ。クラム
>>続きを読む

白河夜船(2015年製作の映画)

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果てしなく深い眠りに堕ちていく心地良さと戻ってこられなくなってしまいそうな恐ろしさ。好きな人が「また寝てたんでしょう」と現実に連れ戻してくれることがどれほど幸せなことなのか考えたら苦しくて堪らなくなっ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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知識欲と好奇心の赴くまま冒険へと旅立ち、貪欲に世界を吸収し続けるベラの生き様が眩しかった。「誰のものでもない私」を獲得してみせるベラの成長が誇らしい。ベラと自分を重ねる部分も多かった。精神が未熟なのに>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

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花火の閃光のように眩い2人の少年の愛が胸に焼きついた。大好きな人だけを映す潤んだ瞳、触れ合う肌から伝わる熱い体温。シチリアの美しい自然の中で芽生えた純粋な愛は只々愛おしかった。たとえ物語は終わってしま>>続きを読む

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)

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彼女がこんなにチャーミングな人だったとは知らなかった。見た目の美しさだけでなく、彼女の内面から溢れ出る魅力にも惹かれた。小夜子さんの様々な活動についても知ることが出来て、特に山海塾、勅使河原三郎、山川>>続きを読む

4人の食卓(2003年製作の映画)

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赤い十字架、雨の高層ビル群、精神病院の記録テープ、モダンな食卓テーブル。不安になるモチーフの数々と雰囲気が良かった。目の前が歪んで何だか自分もあちら側に吸い込まれてしまいそうになる不思議な感覚。

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

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人形や鏡などのアンティークに囲まれた屋敷で繰り広げられる悪夢のような惨劇。何度も絶望させられた。退廃的で禍々しい雰囲気が良かった。

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

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独特の妖しい色彩で組み合わされたセットが印象的。所々ハッとするようなカットがあって良かった。ポスター可愛い。

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

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少女の震える呼吸、床の軋む音、血溜まりを踏む感触。じめじめとした韓国ホラーの雰囲気好き。壁紙やカーテンのテキスタイルとインテリアがレトロで良い。

キリエのうた(2023年製作の映画)

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初日に鑑賞してきました。余韻で暫く戻ってこられなかった。生きづらさを抱えながらも懸命に生きる彼らの姿に胸が苦しくなって、そしてキリエの歌声が傷を癒すように沁みた。時が止まってどこにも進めなくなってしま>>続きを読む

ディオールと私(2014年製作の映画)

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アトリエのお針子さんたちの凄さに圧倒された。本当にディオールの宝だ。

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

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僕らの短い永遠。僕らの愛。平坦な戦場で僕らが生き延びること。漫画のあとがきの「すでに何もかも持ち、そのことによって何もかも持つことを諦めなければならない子供達」という言葉は、現代においてさらに意味を強>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

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見てて恥ずかしくなるところも結構あったけどそれはちゃんと青春の格好悪さ滑稽さを描いてるからかもしれない。ずっと馬鹿のままで、分からないままでいたいね。ロケ地が良くて、豊洲の日々刻々と変わる景色や未完成>>続きを読む

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