Hanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Hana

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

主人公がたくましく、声のハリもあり、観ていてとても気持ちよかった。

しかも、手話というのは、会話よりも身体全身を使って話すので、感情表現が豊か。

こんなふうに伸びやかに自分を表現したいと思える作品
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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

4.0

この世にはいろんな問題がある。
みんなが幸せに生きたいだけなのに、それがとても難しい。

映画の中では、最終的には、みなが幸せそうに見えた。
現実世界でも、人数の少ない小さな「世界」なら実現可能なのか
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(2020年製作の映画)

3.5

Jさんのオススメで観たものの…
小さなエピソード的なものが盛り込まれすぎてて、ストーリーに一貫性がないというか、ちょっと散乱しているイメージが否めなかった。

とはいえ、観終わったあとは温かい気持ちに
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カールと共に(2021年製作の映画)

3.7

心が弱くなったとき、傷ついたとき、何かにすがりたくなる。
でも、そういうときこそ、極端な思想には注意しなくちゃいけない。
つまり元気なときにこそ、依存先を複数見つけといたほうがいいんだろうと思う。
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

作品としても、伝えたいことがちょっとわかりにくかった。
ただ、未来が見えたとしても、今この瞬間を精一杯生きるしかないのかな。

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.8

力のあるものは、それを自覚的でなければならない。
権力や財力もそう。
そもそも、社会の構造として、女性の方が立場が弱いことも関係してくる。

この映画では、サンドラがいろんな人に声をかけることができた
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

とても洗練されていて驚いた。
インド経済が成長していることが関係しているのかな。
以前のような、突飛なインドらしさはなく、少し残念な気もするけど、とてもおもしろかった。

カーストなど、文化の違いを知
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーはやはり心に響く。

この作品は、最初は遊び(趣味)の要素が多かったのかもしれないけれど、10年という長い年月をしっかりとカメラに納め、こうして大衆の前に出すことができた。

何年も撮
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星の子(2020年製作の映画)

3.7

先に少し解説を聞いていたから楽しめた。
もし聞いてなかったら、ぼんやりと観て終わってしまっていたと思う。

心が弱っているとき、もう自分ではどうしたらいいかわからないとき、何かにすがりたくなる気持ちは
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.2

ライアン・ゴズリングが出てて、星の数も多かったから、全く前知識なしで観てみたけど、残念ながら好みではなかった…。

たくさんお金をかけて作ったのはわかるけど、私には合わなかった…。

いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜(2012年製作の映画)

3.6

多くの人が知っている、いわさきちひろの絵。

見ている者をとても優しい気持ちにしてくれる優しいタッチだけど、ご本人の生涯はなかなか大変なものだったと知れた。

順風満帆の人なんてほとんどいないだろうけ
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君はONLY ONE(2017年製作の映画)

3.8

自分のことが心配だったり、パートナーのことが心配だったり。

不安な気持ちというのは人間を別のところへ追いやってしまうようだ。

いなくなる者も、残される者も、「今」という時間を大切に過ごすというのは
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

白黒なので、とても古い映画に見えるけど、2005年の作品。

映画好きで、俳優をよく知っている人にはかなり面白いのかもしれないけど、その点に関しては私はわからなかった。

オムニバス形式で、設定も分か
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

スリラーという部類に入るのだろうけど、フェミニズムの映画ともいえるかもしれない。

基本的に女性は男性に「下」に見られている。
男性も女性も自分でも気づかないうちにそういうものを内面化している。

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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症の人を介護する話は、よく耳にしたりするので、想像しやすいかもしれないけど、この映画は自分が認知症になった経験ができる。
とても貴重な体験ができて興味深かった。

実際はいろんな種類の認知症がある
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ハーフ(2013年製作の映画)

3.9

日本にはすでにいろんな国籍の人たちがたくさん住んでいて、愛しあい、こどもが生まれる。
とても当たり前のこと。

日本はすでに単一民族でもない。
でも、現実を見ようとせず、まるでその人たちが存在していな
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.4

とても時代を感じた…。

パソコンや携帯がまだあまり普及していない時代。
作中で、辞書が完成するには10年以上もかかっているのに、最終チェックもアナログ…。

辞書ってこんなふうにしてできるのか?
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森のムラブリ(2019年製作の映画)

4.0

監督と言語学者がたまたま居合わせて、出来上がったドキュメンタリー。

今まで映像に残されることのなかった、ラオス側のムラブリ族の人たちとも奇跡的に会えた、偶然に偶然が重なって仕上がった貴重な作品。
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空白(2021年製作の映画)

3.9

また、ある人のおすすめで、観てみた。

ほんと腹立たしい大人ばかり(主人公のみならず、マスコミや学校の先生、スーパーの店員なども)出てきて、悶えそうになるけど笑、実際の世の中も似たようなもの…。
それ
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.2

ミュージカル作曲家/脚本家の話だった。

歌や曲も素晴らしかったし、ストーリー自体もリズミカルに進んでいって全く退屈しなかった。

差別問題(ゲイ、HIVなど)が扱われていることに加えて、多人種を普通
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あの日の声を探して(2014年製作の映画)

4.0

ロシアにまつわる戦争の歴史を、知識として全く知らなかった自分が恥ずかしく思う。
この映画だけでわかったような気になってはいけないけれど。

冒頭とラストシーンが繋がっているので、何度も何度もループする
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

これもやはり受賞しているので、観ておこうと思った。

広大な土地と自然を持っているアメリカならではのノマドか。

大量生産、大量消費の経済はもう全く持続可能ではないことがわかったのだから、車を使うとは
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

原作は読んだことないが、気になっていたので視聴。

作中で、多言語(手話も含む)を用いた劇が出てきたり、古い表現で言うと「女らしくない」女性がドライバーをしていたりする。

複数の差別や区別のラインを
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

ゴールデンウィークということで、今日は同じ監督の作品を、二本立てで視聴!

こちらの作品も現実感が漂いすぎて苦しい。
自分のリアル環境にも少し重なるところあり…。

1日14時間労働で週6日…。
イギ
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

どこの国も似たような問題を抱えているなぁと感じる。

役所は「それがルールだから」
確かにそれもわかるが、それでは人の命や尊厳を救えないことがある。

失業保険や生活保護的なものは、取得するために、人
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.3

劇場版よりずっと良かった。
(2回目だから内容が頭に入りやすかったのかもしれないが)

水原くんや、リンさんとの話が追加されていて、内容に厚みが出ていたと思う。

今月、呉に観光に行く。
その前に観れ
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

4.0

この映画から数年経っていても、日本の司法は変わっていないのではないか。

冤罪はまだまだ生み出されている。

日本の映画業界には、こういうテーマをもっと取り上げて欲しいと思う。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

危うい年齢の、細かい心情などがうまく表わされていた。

経済的に恵まれていないこと、精神的に苦痛な環境に置かれていることで、人間は持ってる能力を発揮出来なくなるなぁ…

ドラッグや酒に溺れず、人を妬ま
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

某社会学者がお勧めしていたので観てみた。
どういう脈略で勧めていたか、観始めてもよくわからない。
でも、たぶん自分たちの住む地域を自分たちで守っていく大切さに絡めてだったのかな…?
かなり環境がかけ離
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

母娘の話かと勘違いしていたが、主に女性差別話。
こんなに差別が蔓延っているというのに、フェミニズムへのバックラッシュがすごいのはとても残念(特に韓国内)。
女性が社会で生きにくいと、子どもだって増えな
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.8

人は外見ではなく、心が大事。

…というのがこの映画のテーマなのかもしれないけど、それでもやっぱり自分の愛する人の外見(もちろん声も)がコロコロ変わると、それは別人と認識するのは当然で、とても受け入れ
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.0

たった8年前にこんな革命があったとは。
ウクライナの人たちは自由のためにここまで闘った。

果たして日本ではここまで闘う人々かいるだろうか。
(デモに参加しても、仕事があるから、とみんな帰宅するような
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.8

選挙の裏側がどのようなものか全く知らなかったので、勉強になった。

国のため、国民のために、未来のため、って素直に思って、政治家になっているだけでは政界で力をつけていけないのか、と残念な気持ちになる。
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.9

ナチスの強制収監所が舞台。

息子が悲観にくれず生き延びられるように、コミカルに振る舞い続ける主人公。

こんな時代に戻るなんて…。

セッション(2014年製作の映画)

3.5

音楽はとても良かったけど、パワハラに関しては何も共感できないし、賛同もできない。
見てて苦しいししんどい。
人間らしさというか、人間の汚さが溢れ出てた。