シノミーさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.7

見える人にしかできないことがこの世にはある。

池田エライザちゃんの可愛さがすごい映画。
孤独で、内気で、家族はほとんどいなくて、そんな世界で頑張る御子を見て元気をもらえた。
生きてる人の方がよっぽど
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.4

日常に潜む狂気。きっと今日もどこかで起こる。
観た感想としては、半分ホラーなのではないかというぐらいショックを受けた。
常に心臓を握り締められているのではないか、
心を抉り取られ、精神的に追い詰められ
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.9

シリアス調なバットマンをポップに仕上げた愛の物語。

バットマンシリーズを観ているとより楽しめる構成になっている。
僕はダークナイトしか観たことがないけどそれでもかなり楽しめました。
家族を亡くし、孤
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.4

復讐ではない。敵討ちではない。これは自分との戦いだ。
宿命の相手であることに変わりはない。
アポロはロッキーの胸の中で死んでいった。
そのドラゴの息子と戦うという決意すら敬意を表する。
相手は強く、ア
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.4

幸せは、晩御飯を食べて、お風呂に入って、布団に入って、ママにおやすみを言ってもらうときの気持ち。

泣けたなぁ。
どこにでもある町のどこにでもある物語。
本当にそうかもしれない。
僕は大学生だ。だから
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

大切なことはすべて君が教えてくれた。
僕のタイプにストレートな作品。
あの国民的大人気番組、ブリグズビーベア。もちろんみんな知ってるよね。
え?知らない?聞いたこともない?
誰も知らないの?それもその
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.3

ネット社会の楽しさも友情の形も大好きな日常も詰まった良作。
色んなキャラが登場したり、日頃使ってるインターネットの世界をこんな形で再現してくれたのは純粋にワクワクした。
友だちでも理解し合えない価値観
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

4.4

スケールが違うだけで、やってることは多分日常の僕たちと変わらない。
確かにこんな戦争も殺し合いも日常にはないけれど、心の中の穢れや背徳感、忘れたい過去とかしがらみはあるはず。
その汚さとか気持ち悪さが
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

青春映画です。
普通の高校生とファミレスの店長との恋を描いた今作は今までにない設定で純粋に楽しかったです。
しかも、好感が持てたのは割と現実的な世界観でした。
邦画の恋愛ジャンルってメルヘンチックにな
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.4

緊迫感が常に漂い、雪山で事件の真相を追い求めていく者たちの物語。
史実に基づく。
なんて生々しく、現実的で、重い映画なんだ。
しかし、107分に非常に濃い内容が詰まっていた。世の中の不条理、人の死の辛
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.6

この映画を観るまでこの人について全く知らなくて、あらすじだけ見たら地味なテーマなのかなって思ってた自分を殴りたい。
こんなにも感動と尊敬と希望をくれる映画に出会ったのは久しぶりだ。
男が生理用ナプキン
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.1

才能と努力と愛を全力で音楽に注ぎ込んだ2人の物語。
アリーの才能は確かなものだと思ったし、疑いようのないものだった。
きっかけさえあればスターになる力があったから。
だけど、それが全てではない。
音楽
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.5

人の五感をこれでもかと言うほど不快にさせる初めて観るタイプの映画。
怖い。ひたすらに怖かった。
休む間がほとんどなく、それは巧みなカメラワークと臨場感を感じる音と緻密に計算された脚本があるからだ。
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メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

4.3

メイズランナーシリーズの完結作。
ランナー要素はもはやあまり残っていないが、それでも展開の早いストーリーとアクションは退屈することなく最後まで楽しく観られた。
これが映画のエンターテイメントとしての要
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

青春映画。愛も友情も恋も葛藤も詰まってる。
自分だけにしかわからない価値観があって、それを守るために必死にもがいている。
レディ・バードは我が強いから、思ったことは曲げなくて、自分を貫き通す。
だけど
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.1

前作と雰囲気は一変。
ただのSFファンタジーを期待しているなら違った展開に戸惑うかもしれない。
だけどそれが本来のハリーポッターシリーズの醍醐味だったはず。
しかし、そんな深い闇の中でも今作はマイノリ
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PK(2014年製作の映画)

4.7

常識は偏見の塊。掛け違いに溢れた世界。
pkに教えられたこと。
2時間半があっという間に過ぎる。
冗談に思えるかもしれないが本当なんだ。
結婚式の披露宴は盛大にするのに、
セックスは人に見せたがらな
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.8

暖か過ぎて眠くなる作品。
恋愛映画としても、壮大な人間ドラマとしても取れて全体的にゆったりとした穏やかな作品。
サリー・ホーキンスの演技が今回も活きていた。
相手の顔色を伺いながらおどおどしているよう
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

このバンドがいなかったら、この世界はきっと違う何かになっていただろう。
僕はクイーンに関してはほとんど知らない。
年代が全く違うし、耳にしたことがあるだけでフレディ・マーキュリーのことも全く知らなかっ
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

4.2

2人で過ごせる時間は限られている。
この貴重な時間を大切にしなさい。
優しさでいっぱいにしてくれる作品です。
結婚して3年目。
飲食店は開業して3年で半分が店をたたむように結婚も3年という節目を迎える
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.3

男の生き様を生々しく、泥臭く、狂気的に、乱暴に描いた最強の映画。
この映画がどんな作品か、
一言で言い表すことなどできない。
正義とか、人情とか、義理とか、欲望とか破滅とか。
そんな要素をぐちゃぐちゃ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.6

行方不明?逃走?失踪?真相は闇の中。
ほとんど目撃情報がなく、過去の行動も曖昧な娘のマーゴットを捜すため、
父デビットは奔走する。
事態が何度も変わり、急変していく捜索。
SNSにそのヒントは隠されて
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ヴェノム(2018年製作の映画)

4.2

ダメ男としっかり者が力を合わせて悪に立ち向かう。
一見、超残虐、無慈悲で悪趣味なシンビオートと呼ばれる寄生虫。通称ヴェノム。
だが、その宿主であるエディ・ブロックに寄生することにより、真の力を発揮する
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テルマ(2017年製作の映画)

3.7

初めて観る類の映画であることは間違いない。
自分のことが自分でわからないことほど恐ろしいことがあるだろうか。
映画が進むごとにテルマの謎が明かされていく。それは善か悪か。
捉え方が人によって異なる映画
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.4

イジメを通じて人の弱さと残酷さを描いた今作だが、想像の遥か斜め上をゆくトラウマサスペンスっぷりに戦慄。
そこまでやるかと言わんばかりの復讐劇に途中からこれはコメディなのでは?と錯覚してしまうほどだ。
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.7

深く心に突き刺さった。
愛とは何なのか、感謝とは何なのか、
形を変えていく愛に僕たちはいつも盲目で、何を信じればいいかわからない。
時間や相性、性格やルックス、金や地位。
それは人それぞれなのだろう。
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.1

純粋な心を持つことの難しさ。
素直になれず、劣等感に苛まれ、周りに流され、愛を見失う。
人によって捉え方が変わるような気がするのは子供の頃のお伽話を捉える自分の目が変わったからかも。
ル・フウに一番共
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

誰もが憧れる夢の国フロリダ。
そこにあるディズニーワールドの隣の安モーテルに住むヘンリーとムーニーのお話。
その実態は貧困層の生活難民の溜まり場だった。
あまりにも彩度の高い街並みとムーニーたちの元気
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娼年(2018年製作の映画)

4.3

ほぼAV。だけどAVとは決定的に違う部分がある。
娼婦が社会的に差別的な立場にいるのはみんなそうだと思うし、
自分が夜の仕事をしているなんて、他の人に言えない。
だけど、この映画はそんな偏見を消してく
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キャビン(2011年製作の映画)

3.5

発想は好き。
終わらせ方は微妙だけど中盤から終盤にかけての怒涛の展開は観ていてスカッとする。
一言でいうとモニタリングのホラーバージョン。
B級ホラー好きな人はおすすめ。
ただ命が奪われていくのが呆気
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

4.1

話が難しい。構成が4部で150分ほどあるけど人間関係は難しいし、辻褄合わせるのに必死になる。
とりあえず父がサイコパスの映画。
狂信者で男が神となり、神の仰せの通りに従い、女はその欲望を満たすことで救
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.7

スカッとするの一言に尽きる。
今作の見所は主人公たちを取り巻く囚人たちの男気にあると思う。
突っ込みどころとかは置いといて彼らのプレデターに立ち向かう精神はすごい伝わった。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.9

理解不能。
メタファーって言われても一回観ただけでは何も伝わってこなかった。
解釈に解説が必要な映画。
考えるのは楽しいから、それも一つのジャンルなのだろうけど。
サイコパスにしか見えなかった。
まと
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.3

人生って何が起こるかわからないものだ。
例えば別れ話をした翌日に彼女が重病を患うこともある。
ありえないかもしれないけど。
本当の愛ってなんだろう。愛って難しい。
難しいから愛なんだ。
何言ってるかわ
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.6

ジャズミュージックを奏でる高校生の青春を描いた作品。
思いのほかラブコメ要素が強かった印象。
ただ小松菜奈がかわいい。
たしかにところどころ、心理描写が繊細でラブコメとしては楽しく見れる反面、ジャズの
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