マさんの映画レビュー・感想・評価

マ

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星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.5

中高の恩師は、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を原体験としてずっと語っていた。
筋は微妙。景色は綺麗。

けもの(仮題)(2023年製作の映画)

4.2

マッケイ側が前世に囚われていた記憶を浄化した結果、残るはレアへの恋慕だけ。浄化の中で浄化し返そうとしたレア側がバグり……はどうですか?

とかくレアセドゥが可愛すぎる………………

昔読んだ「ここがウ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

自分のプライドや報酬をかけて打算的に動く周りに対して、一緒にはいない選択をしたものの、地下を水が流れるように愛や思いやりをたゆたえた2人の関係性。

ただのボタンの掛け違えが、他のエゴのために社会・制
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π(1997年製作の映画)

3.7

カオスの中から数学に秩序を求める主人公。

円周率、黄金比、そこから神の領域(とされるもの)にたどり着かんとし、己のニューロンが焼き切れ、狂う。

狂気に至る過程で、サイコめいたハイキーモノクロが生き
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

グレイズアナトミーとか、逆転裁判とか、エンターテイメント的法廷闘争に寄らず、人物背景と確執を描きながら、どことなく真実はわからずモヤっと終わる感じ。そこがリアルで好きです。

陪審員視点や傍聴者視点、
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.4

恋愛に狂った男の執着を中心としたサイコ映画かと思ったが、意外と戦国時代的、家庭への侵略を描く「謀」の映画。

主人公がナメクジのように人の心の隙間に入り込み、全員を不幸にする様と反面、間違いなくあった
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.1

不味そうなインスタントコーヒー、据えた匂いのしそうな室内。セット感溢るる佇まいのシーンも、妙に愛嬌のあるキャラに救われてとても見やすい。
上映時間短いのに、のペーっとしたテンポ…だけど飽きずに見られる
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

生粋のエンタメ映画だなあ〜。御都合主義的な、考えつきそうなトラブルは全て網羅している。
SSの服装がキッチリしていたり、テーブルマナーがしっかりしていたり。ユーゲント含めてインテリ層が上層にいたんね〜
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.3

(´;ω;`)

撮影の技法とか、キャラの奇抜さを乗り越えて、(´;ω;`)


被写界深度を考慮したストップモーション+合成CGとか、背景が動いている中でのストップモーションに新しさ。(ストップモー
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.6

死者は死者と、生者は生者と。人生は短くても、乱痴気騒ぎの間に終われれば本望だよね。

車を食む豚、力走する役者と機動車椅子、水平基調のしっかり汚いドナウ川。絵力含めて大好き。クストリッツァ監督は本当に
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

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生き様の感動ポルノか。何を求めて見たんだっけ?数奇な人生を辿るには耽美的すぎるし、音楽性を追うには人間臭すぎる。これはドキュメンタリーなのか?そんなとこほじくり返しても、復活の歓喜でチャラなのか?>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.6

エンディングのあの曲が謎にブッ刺さって終わってしまい、人は…………

サバカン然り、少年juvenile夏モノは大正義、何も誰も止められない。

ザ・トライブ(2014年製作の映画)

3.8

われわれが聾唖者の方々に無意識に与えている断絶を、無解説字幕で手話そのままでわれわれに喰らわせる。

海外で映画を見る時のように、おおらかな筋のみが伝わる画面と、生々しいセックス。(つくづくこういう映
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.5

植民地主義的な映画。ほんのり不快のオンパレード。ただ、ほんのり。浮遊都市は見応えあったし、造形もキモい。

これくらい適当な意匠の粒度で、みんなSF作ってほしいですね。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

きっかけがなんであれ、なんとなく生きてしまったことに対して、突然降って出たアンサー。ひり付く逃走劇は何からの逃走なのか…からのラスト。
人生の無為さという自由からの逃走。

ライカート監督の映画は、ア
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.2

廃墟を駆ける黒い犬、青強めのホワイトバランス。

デートに失敗した時の空気感、突然去っていくこの感じ。片側の空回りした感情。

独身男の悲哀、こんな筈じゃなかった…の悲しき美しい投影。

エモートと画
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

徹底的な小道具、フォント、一点透視含む構図の作り込み。ただ難しい以前の………なんだこれ?

劇中劇、二車線を同時に走るような話で狂いそうだった。総天然色のアステロイドシティ側の話はよく追えるんだけど、
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.6

カルト的名作と名高いが、特殊なストーリーと裏腹に投じられた金の多さが画面に現れていてよい。解体間際のソ連系映画、煮凝りめいた終末映画ばかりだけど、ユーモア挟んで見やすく、綺麗に終わる。

観客に世界観
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.7

望む望まないに関わらず、人生は紡がれていく。どう飛ぼうと、どう着地しようとも、前を向いて進みたかったものよ。心がなぜか痛む。

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.6

すっごくまともなSFで、お作法もしっかり。メカデザインがマクロスリスペクト?でサイコー。クソ面白い。アタリへのリスペクトとか。80sも織り交ぜられた完璧な脚本と演出!ギャーギャー言いながら見たわ。クソ>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

4.0

見たことない映像と演出。アニメ先に見たが何重にもおもろい……………………細かく挟まれるゲーム音、マックの起動音や色々な効果音がワヤワヤ。クセになる。
2時間の設定無理があり、アニメとセットでないと置い
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