ペンバートンさんの映画レビュー・感想・評価

ペンバートン

ペンバートン

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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.8

20年以上前のものにも関わらず、今になってより重く、辛くのしかかってくる作品。人種間対立、偏見、排他主義に支配された者が犯してしまうであろう様々な罪の原因を単にその者自身の人間性に帰することなく、教育>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

4.3

「発展の見込めない告白はただの自己満足である」という一見辛いような論理をただ淡々と並べながらも、それによって変化してくれる微細な関係性や、抑えきれずにとりあえず口に出してしまう「愛を含む身勝手」を包み>>続きを読む

閉ざされた森(2003年製作の映画)

4.2

証言の揺れと降り続く雨はまるで『羅生門』で、こんなところにまで影響を与えているのはすごく面白い。

登場人物間の関係について言えば、観終わった後に分かることだが、最高の『パルプ・フィクション』コンビに
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.7

偏屈で保守的な老人がモン族という異質な文化に触れることで変容していくヒューマンドラマであるが、アメリカ社会における人種的マイノリティとそれに伴う軋轢が何度も強調されたりする。

生と死、西洋と東洋の儀
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

一と二、求めるものと求めてくれるものどちらを選ぶか、という普遍的なテーマを軸にしながら、惨めな思春期によって低い自己肯定感、そしてそれを守り、隠すための肥大したプライドを植え付けられた「残念女子」の現>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.3

生まれた頃から「へや」にいて、世界についてありのままを受け入れてきたジャック。それは「へや」のみならず、彼の母についても変わらない。ジョイがインタビュアーに、「へや」の中で彼を一人で育てたことは教育上>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.4

圧巻の映像、アクション。20年前の作品にも関わらず、スローモーションを多用した独特のアクションシーンはとても印象的かつ迫力を感じる。黒シャツを着たキアヌかっこよすぎ。伝説の屋上シーンやラストの廊下での>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.7

最高!!劇場で観れるまで待ってて良かった。まるでコミックがそのまま動いているかのような映像表現に驚愕。スパイダーマンのスイングを始めとした軽やかなアクションとポップな世界観を表現するにはこれしかない、>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

すごい映画。本作のパレードシーンはよく「高熱のときに見る夢のよう」と形容されるけど本当にその通り。誰しも一度は身に覚えがある、情報量の暴力のような夢をよくあそこまで再現できるなあ、と感じる。夢に意識を>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

4.6

単調で何もない南極の日常。豆まきだったり野球だったり誕生日パーティーだったり、色々刺激を求めるけどやっぱり一番大事で生活の中心なのが「食」。退屈を必死に埋めようとする中で毎日の献立に一喜一憂する観測隊>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.6

可愛い役所広司とゆとりチックな小栗旬とダメ男の高良健吾が最高。個人的には渋い嶋田久作も加えたいし、エンドロールで流れる星野源の『フィルム』も大好き。

年齢を超えて互いに影響し合っていくバディものは結
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.3

新米警官の刺激的でアブないたった1日の話。中盤に至って善と悪の境界が曖昧になっていったところで、相対的な「正義」の話を予想していたがその後も依然として善悪が非常に強く対立していくという点で裏切られた。>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.5

外国語学習という異文化との接触を通じて自らの価値観をより相対化し、誇りをもって自身を肯定する物語。インド国内において、家庭に入った女性が狭いコミュニティに囚われながら家族の世話のみを本分とされ、「内」>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

とことん救われない嫌な作品。惨憺たる現実からの逃避としてのミュージカルシーンは幻想的ではあるもののまったく楽しいものではなく、むしろその先でさらに続くであろう不幸を予感させるもので辛い。負の連鎖から抜>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

前作『バードマン』では大都会ニューヨーク、ブロードウェイの狭苦しい劇場を舞台にしたイニャリトゥが、今回は厳然としていながらも雄大に広がる大自然を映し出す。熊や人間の生々しい吐息によってレンズが曇るほど>>続きを読む

マダガスカル(2005年製作の映画)

4.0

『シュレック』同様、これも子供のころ何度も観た作品。今観てみると、CGアニメーションの質感に時代を感じて面白い。また、動物愛護団体の「思いやり」の結果、セントラルパークで満足しきっている都会っ子の動物>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.7

完璧な映画とよく言われているが、本当にその通りだと思う。厳かで絶妙なリズムや間の取り方、重厚な俳優陣の演技、それを引き立てる明暗の光の使い方、音楽などなど、どこを取っても隙がないように思わされ、それゆ>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

4.1

全体的に陰鬱とした雰囲気漂うホラー要素の強いサスペンス。そして、見事に裏切られるラスト。ただ、巧妙な伏線とかはあんまりなかった印象で、どんでん返しというよりは物語の繋がりに驚かされるといった方が正しい>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.6

王道の勧善懲悪であり王道の警察もの。そして新しく赴任してきたネスとベテランのマローンの師弟ものでもある。無法を以て無法を制す話だが、ネスはあくまで法の守護者であり、「悪法も法なり」の精神を感じた。>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.2

レオナルド・ディカプリオのお仕事ムービー。テレビで仕事内容を把握する姿は子供っぽくて愛らしいし、パイロットのかっこいい制服に身を包んで、CAに囲まれながらFBIを出し抜くマイアミの空港のシーンが最高で>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

4.3

就活とSNSのアナロジー。生きた自分のコンテクストとは切り離された、人生の断片をパッケージングしたもので人は判断できない、ということを突きつけられる。しかしながら、人は他者の評価についてその材料を用い>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

何よりもアイデアが面白いホラー作品であり、そして若者たちの青春を描いた作品でもある。全体的に引きのショットで撮っているため、追いかけてくる「それ」の恐怖感みたいものが効果的に伝わって面白い。ただ、ラス>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.3

戦略と汚職の政争を操り、戦い抜くキャリウーマンの物語。睡眠欲・食欲・性欲という人間の3大欲求すべてを「効率」の名の下に処理しながら、キャリアに心血を注ぐ彼女の姿は自立した、賢く強き女性の極致であって、>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

MARVELをはじめとするアメコミ作品が映画産業を席巻する現代への強い皮肉を感じる作品。それ故に、『バットマン』のマイケル・キートン、『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートン、『アメイジング>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.3

ロマンチストなディーンとリアリストのシンディ。共に家族を想うものの自らの理想ばかり見て盲目的になってしまうディーンと、彼に不満を抱えるシンディがすれ違う様子が痛々しいほど切ない作品。

馴れ初めから終
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.2

第一印象はイングリッド・バーグマンの美しさとハンフリー・ボガートの渋さ。ただ、その2人の悲恋のみを描くに留まらず、ラストシーンでのルノー署長の行動が特徴的なように、大戦という背景設定ならではの愛国心と>>続きを読む

メガマインド(2010年製作の映画)

4.3

まさにMARVELをはじめとするアメコミヒーロー映画の換骨奪胎。ドリームワークスはやっぱり良い。

数ある属性の一つとして相対的に「悪」を捉えながら、それがメガマインドの「育ち」に起因する残酷な一面で
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.4

シンプルなストーリーながら、俳優陣の演技、画の力、音楽などが相まって非常に面白い。全体的に静謐でダークな雰囲気ではあるが、その静けさの中でエンジンや銃声などの効果音、血が出まくるバイオレンスなんかがコ>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

4.4

超爽快な青春映画。ストレートに努力の意義が伝わる。ペコvsドラゴンの試合は胸熱すぎるし、スーパーカーの音楽が本当に最高すぎる。試合の撮り方が面白いし、ピンポン玉のリズムも心地良くて見入ってしまう。>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.8

何気ない日々の一瞬一瞬が、ささやかで、温かで、有り余るくらいの幸せに満ちていることを教えてくれる作品。父との卓球、つまらないギャグをかます叔父、家族との団欒、恋人との予定調和な服選び、見慣れた田舎の景>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.6

ジェシー・アイゼンバーグ目当てに鑑賞したら当たりだった。本作でも彼はやっぱり冴えない男でそれがまた最高だし、ラストに近づくにつれ垢抜けてカッコよくなっていくのもまた良かった。クリステン・スチュワートも>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.3

底抜けに明るく爽快で、気持ちの良いミュージカル映画。ミュージカルジャンルの有名タイトルということもあって、音楽はやっぱり素晴らしく、レトロでポップな曲が立て続けに流れてくるため観ていて、というより「聴>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.3

復讐の感情にその生涯を囚われたオ・デスとウジンの2人の物語。また、それぞれが復讐感情だけでなく、罪と罰の原則を抱えながら生きていたことがよく分かるラスト。極めて胸糞で極めて痛々しかった。ただ、最初と最>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.4

爽快かつ軽快なスパイアクション。舞台は1960年のイタリアで、ファッション、音楽、装飾など映画全体がレトロでお洒落。ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマーの2人は屈強かつセクシーで最高にクールなタッグだ>>続きを読む

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.6

文化的ステレオタイプから対立構造にあったバイキングとドラゴンの共存について描いた作品。歴史的に敵対していた両者を和解の道へと導いたのは、紛れもなくヒックの知性、好奇心、そして無償の優しさであり、それに>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.4

『ゾンビランド』同様、笑えるゾンビもの。登場人物全員どっか抜けてるのがウケる。特にサイモン・ペッグのダメ男感はすごい。ゾンビたちもこれくらい鈍くて弱そうなぐらいがちょうどいい。

『Don’t sto
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