ペンバートンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ペンバートン

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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.4

茂巳以外のすべての登場人物は理解したい、理解されたいという関係を望んで人を好きになっていると感じた。が、茂巳は他人の理解を半ば諦めているところがある。加えて、茂巳は自分の感情をうまく理解できていないが>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

執念深い行動原理、泥臭い過程、爽快な結末、などアクションとしての一部始終がこれはインド映画じゃないと作れないだろうなと感じる。

画の力が笑ってしまうぐらい強くて最高。
3時間ずっと男臭いのにくどく感
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

ミー坊みたいな主人公がいる優しい世界だったら喜んでモブになりたい。
その一方で、ただ優しい関係のみを描くだけではないのがこの作品の好きなところで、モモコの苦しい生活や父母の別離など、(今の暮らしが必ず
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.4

先にタイムループしてた2人が時間系映画の話題になったときに『恋はデジャブ』が挙げられていないことを指摘していて、ループ当初にSF作品を見漁ったんだろうなーという経験やシチュエーションに対する慣れが垣間>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.4

効果的なワンカットに加えて似たようなアルバイトをしていたからか没入感がとんでもなかった。キッチン・フロア・ゲストにいるすべての人物が「あるある」すぎるし、レストランで起きる様々な出来事もリアルすぎて胃>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.4

大学の膨大な勉強量に忙殺されながら「私の人生はいつ始まるの」と不満を吐き出す冒頭で早くも共感。そのあと客観的には恵まれていて幸福なのに「何か」を待ち続けて決断から逃げてしまうところにまた共感して惹き込>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

右へ左へ走るシーンが多いのが印象的。登場人物からどこか気だるそうな雰囲気を感じたのもいい。まったく個人的な偏見として、古今東西仲良いおじさんの会話はいい意味でしょうもなくて面白くないなと失笑してしまっ>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.3

開始からずっと冴えなかった無人島の空模様が議長さんが追放され2人きりの空間になった途端に青く晴れわたるように変化したのが印象深い。
画変わりが少ないのに芝居と撮影で保たせられるのもすごい。

12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.4

エンドロールの「What A Wonderful World」の余韻がすごい。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.6

言葉にしてしまうとたちまち陳腐になってしまうような穏やかで情緒的な時間をずっと映像で観せてくれている感じが最高。

夜の東京の雰囲気を醸し出すのはやっぱりタクシーだよなあと強く思う。緑のセダンタイプに
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空白(2021年製作の映画)

4.5

喪失とコミュニケーション

古田新太・松坂桃李の主演2人を定点から捉え続けるかのようなタッチはあっさりしているようで残酷。

バクマン。(2015年製作の映画)

4.3

大根仁xサカナクションがめちゃくちゃいい。劇伴だけでなく紙の上を滑るペンの音や紙の捲り音などの効果音も気持ちよかった。エンドロールは言わずもがな最高。

染谷将太の天才感好き。サイコーとシュージンも傑
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

完璧な続編にして完璧なエンタメ
コンピュータに代替されゆくパイロット達の最後の存在意義は、時代を超えて紡がれ紡いでいく決意・矜持・友情の継承にこそあるのだと感じた

前作に引き続き、着艦したときの喝采
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トップガン(1986年製作の映画)

4.3

気持ちいいほどにハリウッド映画そのもの
ドッグファイトシーンは感覚としては映画というよりゲーム実況に近く、「1917」を観たときの体験に似ている

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.2

良くも悪くも時代性の強い作品かもしれない

柴咲コウが好きだった

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.5

共感と嫌悪と憧れと後悔をないまぜにされた

「はしの方」の人たちをそのままに肯定してくれてもいいのではと思いながらも彼らがどうしたって眩しく輝いて見えてしまう

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.4

中盤からラスト間際ぐらいまで王道、というかベタな展開・表現が続いて最後までノれるかなーと心配していたのはまったくの杞憂だったと言えるほど気持ちいいカタルシスに負けた。ただやっぱりサバクとリデルの2作品>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.7

ありがとうディズニー、ありがとうソニー、ありがとうスパイダーマン。スパイダーマン映画にこれ以上望むことはありません。最高のファンムービー。

我らがスパイディは結局親愛なる隣人でありながらも永遠に孤独
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

ガンダムvsゴジラでニヤけない人はいない。親指を立てながら沈みゆくアイアンジャイアントも好き。シャイニングやゴジラのテーマもいい。何より真紅のAKIRAバイクが本当に映える、最高。
ポップカルチャーの
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.8

雨の夜特有のジメッとした不安が映画全体を貫き、緊迫感溢れるサスペンスとしての雰囲気を引き上げつつも、随所に挟まれるブラックコメディ的な演出で息が詰まることもなく楽しめる。それでいて当時の社会的背景にも>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.3

何気ない日常と、そのすぐ裏側にある闇、というコントラストが最後の最後までその先の展開を予期させずに怯えさせられたが、蓋を開けてみればそれは杞憂であった。結局はそのまま素朴な日々への賛歌に落ち着いてくれ>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.5

1階と2階の行き来をハンディで長回しすることにより2分差という時間の連続性がダイレクトに演出されていて面白く、より設定に没入させてくれる。

未来の観測者がそのまま過去への伝達者となる点は、ラーメンズ
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