ペンバートンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ペンバートン

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シュレック フォーエバー(2010年製作の映画)

4.3

「Country Road」の使い方が最高。

シリーズ完結篇としても納得の構成で、1,2で描かれたアンチ『美女と野獣』的テーマから、3以降シュレックの抱える家庭にフォーカスし、本作においても人間であ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.6

気品がありつつも天真爛漫なアン王女を演じるオードリー・ヘップバーンがとにかく可愛い。そんな彼女と新聞記者ジョーのローマを舞台にした、たった1日の刹那的で甘美な恋愛が本当に素敵。ストーリーも喜劇的で笑え>>続きを読む

シュレック3(2007年製作の映画)

4.0

「Immigrant song」が流れる白雪姫の戦闘シーンが大好き。英語圏で”Worcestershire ”の単語が発音しにくいことだったり、アーサー王伝説に関連する小ネタも多くて笑えた。

シュレック2(2004年製作の映画)

4.3

シリーズで一番好きかもしれない。全編通して音楽が最高だし、主要キャラクターと同様に長靴を履いた猫プスやチャーミング王子、ゴッドマザーなどなど新登場のキャラも魅力たっぷり。

テーマ自体は引き続きルッキ
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.5

「ドン底で終わるより、一夜の王になりたい」という主人公パプキンのセリフに象徴されるように、彼が手放しに求める名声や承認欲求というものは恐らく普遍的なものであるだろう。パプキンとそれ以外の人間で異なる点>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.6

圧倒的な没入感伴う戦争体験。IMAXで観て本当に良かった。ワンカット風の映像で緊張と緩和の連続が繰り返される中で、映画を観ているという感覚が徐々に消失し、同時に兵士と共に戦地にいるのではないかという錯>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

広大無辺な砂漠の世界で狂気と暴力に取り憑かれた人々の姿が描かれる。

映像的にすごすぎた。迫力満点のカーアクションシーンをはじめ、あらゆるカットの構図がカッコ良すぎる。車の最前でエレキギターを弾いてる
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.4

本作が公開されたのは2001年ということで、時代の転換点における懐古主義の興りや先行く未来への不信感が大きなテーマになっていることにも納得がいく。

少年少女の時代というものは誰もが持つもので、時間が
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スナッチ(2000年製作の映画)

4.4

無駄で小粋な会話や洒落が多いながらも非常にテンポよく話が進んでいって楽しい。少しタランティーノっぽさを感じる。

話が展開していくにつれ多くの登場人物が相互に影響し合っていく様はどこか爽快で気持ちいい
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.2

最後のマーチが印象的。ハートマン軍曹が出てくる前半の方が好みだった。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.4

「ゾンビ映画」というと突如訪れた災厄・非日常に対して、人間集団内での生存競争に伴う複雑な心理だったりそれによる人間ドラマが中心となって描かれることが多く、その性質からシリアス色が強めになるものだと個人>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.4

序盤からとめどなく押し寄せてくる違和感が伏線となっていてそれが回収されていく様が不気味なくらい面白かった。アカデミー脚本賞をとったのも納得。調べてみて分かったけれど1回目では拾いきれない伏線・モチーフ>>続きを読む

シュレック(2001年製作の映画)

4.1

子どもの頃から何度も見返した大好きな作品。久しぶりに見返したけれど、森の中を歩くシーンや城内で騎士を何人もなぎ倒すシーンは変わらず好きだなあと感じるとともに、今見てみるとこのアンチディズニー感がまた良>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

やはり生死の狭間、極限状態では人間心理が際立つことがよく分かる作品。終始手に汗握らされた。マ・ドンソクかっこよすぎ。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.4

常に誰かが喋っているようなくだらないセリフの多さ、魅力的で人間味溢れるキャラクター、そしてクールな映像と音楽の融合がタランティーノらしさなのか、と本作を鑑賞して実感させられた。それにしてもあのオープニ>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.6

時間軸がさらなる広がりを見せて舞台は1885年に!お洒落で渋い西部の描写に胸は躍り、そして何よりこのPart3ではドクが楽しそうで最高。憧れの19世紀開拓途上の西部で初々しい恋をするドクの様子は本当に>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.7

個人的にバックトゥザフューチャートリロジーで一番好きなのがこの第2作。

少しダークで物悲しい要素や小難しいパラドックスなんかが有りつつも時間軸が1955年、1985年、2015年の3世代に拡張されて
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.6

言わずと知れた大大大傑作SF。そのストーリーや展開の巧妙さはさることながら、随所に散りばめられた小ネタや1985年と1955年の時間的繋がりを感じられる描写が未だに本作が愛される要因なのではないだろう>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.4

キャプテン・アメリカことクリス・エヴァンスのやさぐれ具合が最高。お菓子をボリボリ食べながら”We gotta do this more often”と彼が楽しそうに呟くシーンが大好き。

また、現代ア
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

先進国における貧富の格差という近年よく見かける題材を取り上げつつも、そのエンタメ性の高さや映画としての完成度の高さに脱帽した。とにかく脚本が巧すぎて序盤から登場する数多の伏線や細かい描写は後々ストーリ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

異常なことが「普通」であった時代に、その「普通」を、心優しき10歳の少年ジョジョが愛を知り、恋に焦がれながら問い直す物語。

戦争や同調圧力、ナチスによる洗脳などが非常にシニカルに描かれているものの、
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

アツすぎる映像体験だった。轟くモーター音や時速300kmの世界で一瞬で消え去る周囲の景色、レーサー自身の緊張感などが自らの体に直接突き刺さってくるようでオープニングの時点から突然レースに投げ出されたよ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.6

緊迫感の張り詰める映像と音楽が最高。ダンケルクの長く殺伐とした海岸やまるで鼓動のリズムのような時計の音、そして何よりキャラクター性が捨象され、常に敵、延いては死の恐怖に怯えながら淡々と進む撤退作戦の様>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

1964年を舞台とした、無学・無教養で粗野な白人トニーと上品で思慮深く繊細な黒人シャーリーのハートフルなバディムービー。中流以下の白人と上流の黒人の対比が新鮮だった。

勿論、本作では当時の黒人に対す
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スティング(1973年製作の映画)

4.2

少し期待しすぎた感はあったものの、お洒落な映像や音楽、巧妙かつ爽快な詐欺トリック、そして何よりポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのタッグがカッコよすぎた映画だった。言わずもがな、列車内でのポ>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

4.2

地球外生命体の存在を疑わず忍耐を続け、それが報われてもなお彼らを上位存在としてその技術力や科学力を信奉し、恐れることなく宇宙に旅立とうとした主人公エリーの姿を見ていると、無神論者を自認する彼女であって>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.6

経済的に恵まれておらず社会的には弱い立場にあるものの学業に秀でたリンやバンクと、裕福でありながら勉学に疎いグレースやパックという二項の対比の中で、それぞれの需給が一致したカンニングビジネスがスタートす>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.3

パークに入り最初に恐竜と対面するシーンからもうワクワクが止まらない。あまりに有名なジュラシックパークのテーマを始め音楽も最高。

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.1

所々突っ込みどころがあったり展開が早すぎたりであまり登場人物たちに感情移入は出来なかったが、圧巻のミュージカル調ストーリーがそれをカバーしてくれた。

赤白青のトリコロールがめちゃくちゃかっこよく感じ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

海のシーンが好き。都会の下町の片隅で、社会に対して強かであるもののひっそりと息苦しそうに暮らしていた今までのシーンから一気に解き放たれるような画面的爽快感を感じることができた。

「家族」という不思議
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

ピーター・パーカーの高校生らしい甘酸っぱい恋模様や、その高校生らしくいたいという欲求と、アイアンマンやキャプテンの亡き世界で誰もが次のヒーローを求める中、彼らの後を継ぐ存在として周囲からの重圧や責任の>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.4

コメディタッチで話が進むのと、現代ドイツ社会にヒトラーがいるという点がもう画的に面白いのだけど、それでありつつ終盤では1930年代のドイツとまったく同様に、大衆が無意識のままに煽動されてゆくさまが何と>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.3

運命的なサクセスストーリーは『フォレスト・ガンプ』を彷彿とさせられた。主人公ジャマールをレンズとして兄サリームや初恋の人ラティカといった周囲の人間の人生まで描かれる点も似ている気がする。クイズの問題と>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.4

終始コンピュータやカメラの画面上で物語が展開していくという点が映像的にとにかく斬新で面白い。サスペンスとしても、観客と劇中で同時進行的に謎が明かされていく形式で先の展開が全く読めず、ラストには驚き。散>>続きを読む