IKさんの映画レビュー・感想・評価

IK

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観たいものを観る。
音楽から映画に入ることが比較的多いです。特に旧作。

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ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

4.2

(書いていて「ジャズ」がゲシュタルト崩壊した)
よかった。ジャズの話は少し悲しい気持ちになることが多いのだけれど(みんな死んでいくから)、これは違った。
今までと今を知って、これからに少し希望を持てる
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帰れない二人(2018年製作の映画)

4.2

贾樟柯監督の最新作。
監督は中国における時代の移り変わりをミクロな視点で捉えることが非常に上手な方だと思います。最初の作品「一瞬の夢(小武)」からそうです。
特に人の寂しさ、時代が移り変わることの寂し
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ジョアン・ジルベルトを探して(2018年製作の映画)

4.2

(注:どの曲がかかるかなど、本線ではないネタバレ?を多少含みます)
ドイツ人ライターのマーク・フィッシャーがジョアンに会うためにブラジルを訪れた物語を基に、ガショ監督がその足跡を辿りながら自らの手でジ
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

4.5

絢爛豪華。とても贅沢。場面ごとに設定された色に合わせてゴルチエの衣装が変わっていくのにうっとりします。

少し舞台っぽいセットなのがまた独特の世界を作り出していて、実際に舞台だったらすごくいい匂いしそ
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カール・ラガーフェルド スケッチで語る人生(2012年製作の映画)

3.6

彼の描くスケッチで物語が進んでいきます。記録映像とかはほとんどないです。
カールの人生はオートクチュールが主流だった頃のパリから始まるので、近現代ファッション史の軽いおさらいにもなっていい気がします。
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マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~(2007年製作の映画)

4.0

2000年代前半のヴィトンのコレクションに向けて準備をしているマーク・ジェイコブスが観られます。
デザイナーを追ったドキュメンタリーには色々なスタイルがありますが、やっぱりコレクションに向けて格闘して
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ポール・スミス Gentleman Designer/モダン・トラッドの英国紳士 ポール・スミス(2012年製作の映画)

3.6

ポールスミスは「遊び心のある紳士」ですよね。
ドキュメンタリーはポールスミスをひたすら追っかけているのですが、結構ビジネスをしているシーンが多く、デザインをしている所が比較的少なかった印象を受けた。
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永遠の反逆児 ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!(2011年製作の映画)

3.6

ヴィヴィアンは一言で「反骨」の人
彼女のその姿勢が垣間見られる作品です。

面白いのは彼女が服飾をアート、芸術の一つだと自認してはばからないことです。
服飾は芸術かというところは議論が結構あると思うの
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大英雄(1993年製作の映画)

3.8

カオス

超豪華キャストと超豪華制作陣で遊んでみたらこういう作品できました。という感じ。
しかしキャストは演技派も多いのに、みんなある程度のアクション対応ができるというのがすごい。香港映画界の層の厚さ
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.2

音が綺麗に聞こえる環境下で鑑賞することをお勧めします。丁寧なインスタレーションを観ているような、作品の一部になったような気持ちになれます。
VRではない、音の立体感。ストラスブールの雑踏に佇む1時間半
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

みんなサマーはひどいやつだと言うけれど、僕はそう思わなかったし、辛い思いにもならなかった。スカッとした気分にすらなった。
各自の恋愛観や遍歴が鑑賞体験に大きく影響を与える映画じゃないだろうか。

お互
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.6

ところどころに挿入される記録映像のコラージュ感と、本筋とは違うところで繰り広げられている物語の世界が僕は好きです(後ろで殴り合っていたり)。
PVっぽい感じも受けましたが前半だけかな?

事件性の面白
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アートのお値段(2018年製作の映画)

4.2

現代アート界の構造(特にセカンダリーの)に興味がある人は必見。
ギャラリー等のプライマリーマーケットの話はほとんど出てきませんが、芸術と値段の関係性は何か、ということに疑問を持っている人に考える機会を
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ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート(2012年製作の映画)

3.7

ファッション業界の流通サイドの目線が見られるドキュメンタリーです。
デザイナーなどに着目したドキュメンタリーが増えている中、こちらサイドのお話が見られるのは貴重。

新宿伊勢丹が僕は好きですが、夜中に
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.7

色使いと質感が良いです。鮮やかでしっとり。
木材、下着、札束、盗品。ペタッとした手触りが伝わってくるような映像に魅了されます。
オープニングとエンディングの構造、タイトルの出し方は大好き。
君の名前で
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.6

「ムーンライト」のA24が初期に制作した作品です。
ただ注目すべきは制作スタジオではなくて、KIDSの脚本を書き、ガンモの監督を務めたハーモニー・コリンズが監督を務め、ソダーバーグ作品、レフン作品でお
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.4

アメリカのヒッピー文化の金字塔的作品とされているので鑑賞。
もちろんBorn to be wildから知りました。

個人的にはヒッピー文化とはあまり相性がよくなくて、音楽にしても文学にしてもあまりピ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

男性の体に生まれてしまった女性の心のお話。ケベックの荒涼とした雰囲気も重なりふと自分とは離れた世界に思えるのですが、ロランスと友達(?)のフレッドとの関係性が「あー、これ経験したことあるわ」と思えるほ>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

とても抑制のきいたタッチの美しい映画です。
決して派手さは無いけれど、小物を愛せるひとならきっと好きなはず。

マンションのシーンにしても壁の色から調度品まで一つ一つが涼しげに統一されていて目に優しい
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.3

トム・フォード初監督作品ということで洗練された衣装と映像美を堪能しようと思って観始めましたがそれ以上に面白いことに気がつきました。

時代設定は1962年。
音楽は梅林茂。
衣装と映像が綺麗。
哀愁の
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サガン -悲しみよ こんにちは-(2008年製作の映画)

3.6

デビュー作「悲しみよこんにちは」で大成功したところでサガンのイメージが止まっていたので、映画全体のテイストが思っていたのと大きく異なりラストに向けての流れでは声を失いました。

愛を求めていた人が、寂
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乱暴と待機(2010年製作の映画)

3.6

大谷能生と相対性理論から入りました。
愛くるしい映画。復讐のくだりとかすごく好きです。

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.8

少年の成長譚です。表情の変化が見事。
滑らかに感情移入できてしまうので、「ああそういえば夜中に親の取る電話とか怖かったよな」と無駄な恐怖を思い出してしまう副作用がありました。

すごくシンプルで、でも
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Laundry ランドリー(2001年製作の映画)

3.7

季節はわからないのだけれど、春の日の午後のような映画。
2000年のあたりってこんな場所でこんな人たちが暮らしていたっけと、少し懐かしくなる。

途中のアニメーションが好き。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

自分にとって大事なものがわかっていて、それを不器用なりに大事にしようとする女の子のお話。

ジム・ジャームッシュみたいなゴダールみたいな。どれも違うけれど。
浮遊感のある日常が好きな人はぜひ。

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

3.7

ベルトリッチ x 坂本龍一の組み合わせを期待して鑑賞。ラストエンペラーが大好きだったので。

影に差し込む光がすごく綺麗ですよね。レンブラント光線というのではな
く、屋内に差し込む光が。北アフリカに照
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ブルーノ(2009年製作の映画)

3.8

僕は大好きです。こういうの。
こういう作品どんどん作られなくなっていくんだろうなと思いましたが、そもそもこういう作品あんまりなかったのかな。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

ジュゼッペ・トルナトーレ x エンニオ・モリコーネのチームを期待して観ましたが、途中からクレアのことが気になってそれどころではなくなりました。

愛でさえも偽われる。でも、いかなる贋作の中にも真正のも
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

底なしのありのままを見せつけられる。それはエンドレス・ポエトリーの方に結実していきます。

唯物論者の父親も、信心深い母親も、グロテスクなまでにそのままです。
でもここで映し出されているリアリティはホ
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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

4.0

イーサン・ホークとジュリー・デルピーのペアがまた見たくて、というおそらく多くの人と同じ動機で観ましたが、こう来たか。
ウィトゲンシュタインに言語についての限界を認識させられている、サルトルの実存主義に
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メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)

3.6

子供の繊細さを思い出させてくれる作品。
ラジオ、親のたてる大きな音、テレビ、電話のベル、レコードプレーヤー、インターホン、サイレン、足音。
そういったものに耳をそばだてて、自分の身に何が起こるか、周り
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

4.0

初夏にぴったりのさわやかな作品。
ある夏1人の美しい女の子と出会って、その子がどこかに消えてしまったような青い切なさが残る。
もう少し彼女を観たいと思えた。

どうしてみんな将来のことばっかり気にして
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FOUJITA(2015年製作の映画)

3.0

僕にはこの作風は合わなかった。
美術館の中のシーンなどでの静けさの表現、足音、後半の日本のシーンは美しいなと思えるのだけれど、その表現方法は前半のパリに恐ろしいほど合わない。

藤田嗣治を知りたいのな
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アリ・G(2002年製作の映画)

3.4

ボラット、から入った人には少し物足りないかも。(ただ一瞬彼は出てくる)

アンジャッシュが昔やっていたすれ違いコントみたいなものは何処にでもあるんだなということが確認できて、それは一つの発見だった。

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