28Aさんの映画レビュー・感想・評価

28A

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ひとよ(2019年製作の映画)

4.5



「ただの夜ですよ。自分にとって特別なだけで、他の人からしたらなーんでもない夜なんですよ。でも自分にとって特別なら、それでいいじゃない」

そうだな、子育てとは、親とは、そんなものなのかもしれない。
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.3


おもしろかった。
三島由紀夫って過激な印象だけど、心優しく繊細な人だったのだと分かる。
900番教室での言葉の応酬。
言葉に執着し言葉を尽くす三島が今の世に生きていたら、日本をどうぶった斬っただろう
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.3


高橋一生も長澤まさみも素敵なのに、なぜこんなに奥行きがないのか!
真相を探ってゆくロードムービーな感じは良かったけど、もうちょっと違う展開がほしかった。消化不良。

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.8


アン・ハサウェイがとにかく美しい。
かの有名なドラマ『家なき子』を彷彿とさせる強烈ないじめ(?)シーンがあり、日本人的にはそこだけ「やりすぎだろ」と白けた目で見てしまったけれど、超くだらなくて景色が
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火口のふたり(2019年製作の映画)

1.5


(Netflixでは全くボカシなかったけど、レビューを見るとアマプラではボカシありなの?)

濡れ場に次ぐ濡れ場。

主演ふたりの身体を張った演技は、確かに凄かった。だらしない身体も含めてリアルだっ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.5


ウディ・アレンに雨にニューヨーク
って、最高か!

スタイル抜群でおしゃれで知的でピアノまで弾けてマンハッタンが庭なレベルの大金持ちでたまにアンニュイな表情を浮かべるティモテ・シャラメが最高にかっこ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0


スピード感ある展開で飽きなかった。
最近は携帯やPCの入力画面を出す映画やドラマも多いけど、この作品は2年半も前にその手法を取り入れていたのだからすごい。

それにしても、やはりSNSを子ども(高校
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.9


鬱病の存在を知ってはいても、こんなふうに進行していくとは知らなかった。意識してみるとみんな結構簡単に「がんばれ」って言う。それがしんどい人がいるとは思いもせずに。

鬱は本人がつらいのはもちろん、い
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0


山崎努、いいね。本当にいい。

厳格だが心はあたたかい父に、上品で穏やかな母。そして、それぞれ思い悩みながらもちゃんと地に足をつけて暮らす姉妹。毎年クリスマスや誕生日には三角の帽子をかぶり、家族揃っ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.5


長澤まさみの『MOTHER』もそうだけど、子どもはどんなにひどい扱いを受けても生みの親を愛してしまうというのが悲劇だと思う。

生田斗真が綺麗で所作もまるで女性そのもの。その彼女に惚れている桐谷健太
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.5


ただ恋をしただけなのに。
この少女は、もうひとりの自分だ。

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.5


オンライン試写会にて鑑賞。

数年前、リベンジポルノの末に殺されてしまった三鷹の少女を思い出した。少女と青年男性の出会いもSNSだった。

ネット上で繰り広げられる性的虐待。男たちは一方的に露出画像
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

4.0


三谷作品はどうしてこうもあたたかいんでしょう。

と、ご本人に尋ねたことがあるけれど、どうも自覚がないようで、「そうですか?」と微笑みながら毛むくじゃらな手をさすっておられた。


本作は、自身も冤
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8


竹内結子は三浦春馬のことが好きだったのかなーなんて考えてしまった。
今となっては切ない一本。
こんなにも実力のある役者さんを数ヶ月のうちに失ったなんて、いまだに信じられない。

このおふたりはもちろ
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.3


綾瀬はるかが失敗しまくったり、ありえない客がたくさん出てきたり、突拍子もないことの連続かと思いきや非常に真面目な作品で驚いた(寄せ集めの材料でケーキ作るところ以外)。

パイロット役の時任三郎がとっ
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.8


自分を敬愛する女性を前にすると、愛し返さずにいられない男。子どもが欲しいと言われれば「うん、いいよ」と二つ返事。女と酒に溺れ睡眠薬を過剰摂取しては倒れ、結核で血を吐きながらもハハハフフフと笑っている
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.7


何かむしょーに篠原涼子に会いたくなるとき、ありません?

そんな理由で見始めた今作。
前半は「なんてチープなんだ⁉︎ 篠原涼子の無駄遣い!」と思ったのだが、後半うっかり涙が……

タイトルから夫への
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友罪(2017年製作の映画)

3.9


瑛太のサイコパスっぷりが終始とても気持ち悪い。生田斗真の影のある演技も素晴らしく、まさに「競演」であった。

生田演じる益田はなぜ鈴木と友だちを続けようとするのか。失ってしまった友人への贖罪? 人助
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.8


物語より、山田孝之とムロツヨシと佐藤二朗のオモシロ合戦。周りの個性が強すぎて長澤まさみが薄い。

ドリュー・バリモア版も過去に見てちょっと泣いたような気がするんだけど、それとはまったく違う。ゲラゲラ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.9


自堕落な母親のもとに育ち、まともなことはなにひとつ成し遂げられなかった子どもが、唯一貫くことができたのが母親への愛だった。

親からきちんと衣食住を与えられて「ふつーに育つ」ことが難しい子どもたちが
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エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.5

オンライン試写にて。

子ども時代にここまで好きなことを見つけられたら最強だなと思う。そして子どもというのは周りを気にせず飛び込んでいける(鈍感ともいうべき)純粋な情熱を持ち合わせているのだからうらや
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.3


ルーズソックス世代で女子高出身の自分には刺さりまくり。

「友だちの一人が末期癌? 韓国映画のリメイク? どうせ軽いお涙頂戴映画でしょ!」
と思ったらそんなことなく、しかしながらかつての仲間がそれぞ
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

4.2


子どもたちと鑑賞。学校の体罰のシーンがえげつなくてドン引きしたのだが、公開から30年経った今でも、体罰こそほとんど無いが、やれ筆箱の形を指定されたりカラーペンやシャープペンは不可など、旧態依然とした
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.1


人間ってのは、元気な時は生きることに無頓着なのに、死ぬかもとなると悪あがきするものだよね。

カウボーイで酒と女に溺れてきたロン(マシュー・マコノヒー)もそう。エイズは同性愛者だけの病と思われていた
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博士と狂人(2018年製作の映画)

4.8

オンライン試写会で観ました。
「言葉」にとことんこだわった映画。
言葉が人を動かし、言葉が組織を動かし、言葉がそして最後に人を助ける。

マイナーの贖罪の物語というのがMain Storyではあるけ
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


うむ。とてもしんどい映画だった。
なにが言いたいのか途中まではよく分からず悶々としたけれど、「ロマンチックな男と、現実的な女」という構図で観るとすごく共感できるし、余韻の残る良作だった。



開始
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0



原題は『A Dog's Purpose』、直訳すると「犬の目的」。

人が「なぜ生きるのか」を自問するように、犬も自分の人生(犬生)の目的を探していたとしたら。そんな if を、犬目線で見事に映像
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

息を呑むとはまさにこのこと。呼吸を忘れて見入ってしまった。見始めたら最後、まるで宇宙に放り出されたかのような窒息感を2時間49分体感することになる。これから観る人は覚悟してほしい。




雨が降らず
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.7


大病院を一代で築き上げた大金持ち(ジャック・ニコルソン)と、車の整備工(モーガン・フリーマン)。これまでの人生で決して交わることのなかったふたりが、たまたま同じ病室になり、共に余命宣告されるところか
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トスカーナの休日(2003年製作の映画)

4.5

大好きで何度観たか分からない。この時代、動画配信でいくらでも観られるのに、DVDまで持っている。
トスカーナの美しい景色、心温かい人々との新しい出会い、甘酸っぱい恋、そして友情。この映画には、人生の歓
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.3


好きに旅することが叶わない今、この映画を観ると心が自由になる。イマジネーションの世界は無限なのだと。


最近なぜか、オーウェン・ウィルソンに惹かれるんです。彼の演じる役柄はちょっと抜けてて飄々とし
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ある愛の詩(1970年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


1970年の作品。

主人公のオリバーは、ハーバードの学生でアイスホッケー部のエース、しかも実家は超のつく大金持ち。そんな、将来が約束されたような坊ちゃんが、音大に通う苦学生ジェニーに出会い、恋に落
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.8


マーガレット・サッチャーがいかにして庶民から西欧初の女性大統領に上り詰めたか。また、マーガレットを支え続けた夫、デニスとの究極の愛を描いた作品。

少し認知症が出ているのかなというマーガレットの回想
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.6


自分では絶対に到達できない世界を見せてもらった気がする。


『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』というタイトルに問いを投げかけたくなるが、これは、他の人よりも繊細で、音に敏感なアスペルガー
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.0

人は誰しもストーリーを持っている。
その人だけの、歴史がある。

酒に酔い、盗みをはたらき、"夜の女"を家に招き入れて懲りずにギャンブルで金を失う、そんなどうしようもない隣人にも、人知れぬ歴史があった
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