NICEさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

美しい撮影と音楽&オシャレで緩い雰囲気
光と影の演出、それは善悪で揺れる主人公とも重なる。

『The Third Man』のタイトルが見事。
ライムが観覧車の上で持論を語るシーン。
あれこそ正に"第
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

超能力バトル🎩

『シャイニング』がアート作品ならば、こちらはエンタメ作品。キューブリックよりキング寄りにしたのは正解だと思う👍

REDRUMの場面やタイトルが回収された時は鳥肌。(タイトルは回収さ
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アバター(2009年製作の映画)

3.6

映像は今観てもやっぱり凄い👏
作り込まれた世界観も最高。

CGの映像革命&3D映画の駆け出し…ということで、内容もこれまでのアメリカ映画とは相反するものになっている。

侵略戦争のアンチテーゼ。
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深夜の告白(1944年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ頭の良いフィルムノワール。完全犯罪への流れがリアルすぎて怖い…

100分程度でここまで生々しい人間の業の深さを描けるのは天才的としか言いようがない。

ビリー・ワイルダーは芸術家・アーテ
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.8

アメリカ、NYの裏歴史🇺🇸

作り込まれたセットと衣装が印象的。
そして圧巻の暴力演出&ダニエル・デイ=ルイスの演技👍

ディカプリオの演技も良いが、これは完全にダニエル・デイ=ルイスのための映画。キ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.5

イーストウッドの描く戦争映画PART3🇺🇸

チャラい印象のブラッドリー・クーパーの渋さに驚いた🤭

終盤に入るまでは完全にプロパガンダ映画風の作りをしており、終盤で夢が覚めたように現実が待っている
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.5

ヤツが戻ってきた!!

ヒトラーをネタにする(しかもドイツがネタにする)のが許される時代になったということが、この映画の持つ最大の価値🇩🇪

人々のリアクションを楽しむ、ドッキリ番組のようなコメディ映
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

初めて見た時の「この映画スゲー!」感が忘れられない作品。

ビリー・ワイルダーの傑作『深夜の告白』と並ぶ、めちゃくちゃ頭の良い完全犯罪殺人映画。

個人的にはヒッチコックの映画でTOP5には入る傑作だ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.7

👍

Bohemian Rhapsodyが曲名だとも知らないような人達がめっちゃ良かった‼︎
…など言っているのが気に食わなくて、公開時は見なかった作品。

Queenのロックが大衆ミュージカルとして
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神様メール(2015年製作の映画)

3.5

新・新約聖書

ツッコミ所満載というより、カオスな映画というべきか🦍

聖書のはなしがストーリーの基本だけど、宗教色は特に強くなくて観易い。

でも名言とか、少々あざとく感じた。
だけど、子供向けの映
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

3.5

人間の上辺だけの部分に、宇宙人の目線で違和感を提示した作品(?)👽

好かれたいから(ヤリたいから)相手に優しく接する。その間のコミュニケーションには何の意味も無い。

でも人間は、表面だけで中身が無
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

イーストウッド✖️トム・ハンクス

真面目な仕事人がヒーローになる…というのは日本人ウケしそうな内容である。

一歩間違えれば、ただの再現VTRのようになってしまう内容を、見事に映画として仕上げてみせ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.8

時間に左右されない愛🕰

時間を逆走しているようにも見えるベンジャミンだが、広い目線で見ると至って普通の人生。無垢な状態で生まれ、様々な経験を積み成長し、最期は認知症になり死を迎える。

そんな単なる
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.6

今までのStar Warsで一番"War"だった

かなり重いストーリー展開が、良い意味でSWらしくない作品。

お馴染みのキャラクターやセリフも出てきて、またエピソード4以降を観たくなる…

多少ス
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.5

F●CKを使わないジョー・ペシが新鮮すぎる!!

軽い暇潰しにピッタリ🎄
良いファミリー映画。

普通に笑えるし、ラストは少し感動する。
老若男女、誰でも手軽に楽しめる良作。

毎年テレビで吹替え版が
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.4

最後のギャング映画。

スコセッシの集大成といえる作品だ。(スコセッシの最高傑作かどうかは別として。)

派手さは無いものの3時間半クオリティの高さに圧倒され続ける。結局スコセッシは最高の監督で、デ・
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大脱走(1963年製作の映画)

4.0

面白かった👏🏍
これが実話だっていうから凄いなぁ

重い背景でありながら、基本的には楽しい雰囲気であり、尚且つ緊張感のあるシーンもある。これぞ映画。

登場人物それぞれにカリスマ性があった。
流石オー
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.6

美しくも残酷…😨

少年のオスカーが、人を殺さなければ生きられないエリを受け入れていく。
その倫理観の崩壊の過程は、あまりにも自然で、それを否定することはできない。

長い年月ずっと生存していることも
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.0

青春映画&音楽映画の中で、一番のお気に入りの作品🎸

キラキラした青春映画を期待するとちょっと違うが、60s〜70sのロックバンド好きならハマるであろう傑作。

バスで歌うシーン。ゴリゴリのロックでは
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.8

OH CAPTAIN,MY CAPTAIN‼️

正直、リアリティは欠如しているが、それを吹き飛ばすパワーのある作品。
ラストはわかっていても泣いてしまう😢

世の中はキーティング先生や、彼の生徒達の
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

普通だった…
この★3.5は、大好きなこのシリーズと、リンダ・ハミルトン、そしてシュワちゃんへの敬意

・良かった所👍
◉サラ・コナーの雰囲気は最高!
◉もちろんシュワちゃんも。
シュワちゃんの"I
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.7

キューブリック感は無いが、単純に面白いクライム映画💵

ガイ・リッチー監督の『Lock, Stock〜』や『Snatch 』に近い。

異質な作品が得意なキューブリックだが、普通のエンタメ映画も良い。
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.7

キューブリックの純愛映画🍭

純粋に見えるロリータ&偏屈者に見えるハンバート。でも実際は真逆。

キューブリックらしい、洗練された完璧な作品。

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.8

ホラー✖︎ヒューマンドラマ

初めてこの映画を観た時は先にネタバレを知ってしまっていて、そのせいで印象が薄かった映画。

初作品にしてシャマラン監督の名を世界に知らしめた作品であり、同時に超えられない
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.9

史上最高に芸術的な映画
ここまで極端かつ有効的に色を使った映画は他に見たことない。

どうして人は触れる(=心で触れる)ことを拒むのか…
愛すること、愛されることの難しさ。
愛せないこと、愛されないこ
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キング(2019年製作の映画)

3.7

隠れた名作Netflixオリジナル

歴史背景やテーマ、暗い雰囲気など、凄く自分好みの映画。

ティモシー・シャラメ主演の映画では一番好きな映画になった。

でも、ヘンリ5世が結局は無謀に戦ってしまう
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.8

"Rosebud"

初見時はもっと単純なメロドラマ的なものを想像していたからイマイチ魅力に気付けなかったが、観れば観るほどハマる。人生が詰まった映画。

『市民ケーン』にしかない幻想的な雰囲気があり
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

カッコイイ!!

セルジオ・レオーネ監督の西部劇に大きな影響を与えた作品。

スケールは小さく話もシンプルだが、それをここまで面白くできるのは流石!
犬が手を咥えているシーンは天才的🐕

ただ主人公が
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東京物語(1953年製作の映画)

4.4

家族の絆の深さと浅さ。
なんだかんだ、今作が小津安二郎監督の最高傑作だと思う。

理想的なほど幸せではないが、それなりに幸せな人生。

こうやって観ると、邦画だけなら、小津の与えた影響は黒澤明よりも大
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

家族を家族たらしめるものとは。
不思議な絆を描いた作品。

この家族の正体は何なのか?…に焦点を当てるのではなく、あくまで絆に焦点を当てているのが是枝監督らしい。

邦画の二大ダメ要素 
Over a
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

最高のB級スプラッターコメディ映画

今まで観たB級映画で最もオススメできる作品。(どんな基準からB級と判断するかは知らないが)

怖がらせる気は無いのに怖がられる。傷つける気も無いのに傷つけてしまう
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

胸糞映画の頂点

残酷な映画なのに、スプラッター映画的なグロさを楽しめる訳でもない。

エンタメ性がほとんど無い映画だが、あえてエンタメ性を削っている作品。
現実の悲劇には、映画のようなエンタメ性など
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.5

宇宙怖すぎ!!

映像の衝撃はここ10年でトップ。
ストーリーやドラマを楽しむ映画というより、映像と臨場感を楽しむ映画。

そうは言っても、中盤にはしっかりと感動するシーンもあり、90分という短い映画
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別離(2011年製作の映画)

4.3

なぜ分断は起こるのか?

脚本お見事👏

"イランの社会問題を扱った映画"というだけではなく、アラブの歴史問題のメタファー、もっといえば全世界の縮図ともいえる

解決されない問題&一番苦しむのは関係の
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.9

めちゃくちゃシュール。美と醜悪はいつだって表裏一体。

ヒッチコックのサスペンス映画のスリルに、デヴィッド・リンチの変態性&芸術性を加えたような作品。いつ観ても凄まじいセンスの映画。
「アブノーマルを
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

M・ナイト・シャマラン復活!
そしてマカヴォイ、ハゲが定着👨🏻‍🦲

ストーリーは『サイン』以降のシャマラン作品で最も良かった。

何よりジェームズ・マカヴォイの演技👏
もっと高く評価されるべき。
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