ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価

ニクガタナ

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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

オリジナル脚本で今泉監督節炸裂の下北沢恋愛群像劇。無駄とも思える会話の連なりと、日常に根差した可笑しな状況作りが相変わらず上手い。パトロール中の警官が語り出す「知らんわ!」って感じの身の上話がまさか繰>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.6

今泉監督のつくづく優しい世界。今回は群像劇じゃないのね。先行TVドラマの存在を知らずに観たが、映画単体で十分楽しめる出来。LGBTQ映画と身構える必要はないくらいのソフトなゲイ描写。宮沢氷魚演じる主人>>続きを読む

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.5

今泉監督の過去作を観たくなって。これも出演キャラ皆優しい「好き」だらけの世界。オリジナル脚本は讃えたいけど、うーん、設定にあまり意味がない。パン屋はフランスパンを凶器にした狂気の冒頭くらいしか見せ場な>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ(2019年製作の映画)

3.6

バンドのドラマーが失ったものを描くヒューマンドラマ。麻薬中毒で聴力失ったりするのかぁ。しかもヤメて4年も経ってから…残酷。主人公ルーベンを演じたリズ・アーメッドの苛立ち途惑う芝居が迫真。前半イッちゃっ>>続きを読む

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009年製作の映画)

3.8

カナダの実在のメタルバンドを追ったドキュメンタリー作品。80年代にちょっとブレイクしたっきり30年間全く売れない、けどビックになる明日を夢見て、クソみたいな毎日をがんばるおやじたち。念願のツアー中も貧>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

ビートルズが消えた世界なんて突飛な設定よく思いついたもんだ。で、ついでにコークもねぇ、タバコもねぇのはなんで?主人公の売れないミュージシャン、ジャックを演じたヒメーシュ・パテルの感じが良かった。初主演>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.4

前作「ゲットアウト」が奇跡的に良くできすぎたジョーダン・ピール監督のオリジナル脚本による、つまんなくはない程度のサスペンススリラー。主人公一家が自分たちとクリソツな謎の存在と対峙するって発想が冗談じみ>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

H.G.ウェルズの「透明人間」なんて手垢にまみれた古典ジャンルじゃんとなめてたが、サイコストーカーものアレンジがなるほど怖く、フィルマの高スコアも納得の面白さ。被害者側に焦点当てて原作とはほぼ別物。光>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

アメリカの田舎町が舞台のヘンテコゾンビコメディ。なんじゃこりゃ?シュールでオフビートな演出はジャームッシュらしい。雰囲気は嫌いじゃないし、メインキャストのビル・マーレイ、アダム・ドライバー、クロエ・セ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

夫を失い、働く場を失い、街まで失い、ノマド生活を送る女性の行先の見えないロードムービー。まぁ気になるとこではあるけど、そんなに排泄模様を何度も見せなくてもいいんじゃないかな?Howto的に見せたいの?>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.6

ずっと観たかった作品。実話ものだと勘違いしてた。施設を脱走してプロレスラーになる夢を追うダウン症のザックと、埠頭に放火して漁師仲間の追跡から逃げる漁師タイラーとがタッグを組んだ、ちょっとファンタジック>>続きを読む

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

豪州競馬界の頂、メルボルンカップを女性で初めて制した騎手ミシェル・ペインの半生。冒頭と終いにガッツリ実際のフッテージ映像見せる現代的伝記構成で、男女差別に遭ったり落馬して生死を彷徨ったりと、実話を元に>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

内容を的確に表した捻りのないタイトルに妙に納得。普通が分からない予備校講師が、普通に恋をしたい!と、普通じゃない女子高生の力を借りて奮闘する、普通じゃない恋愛コメディ。正直どうでもいい、毒にも薬にもな>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

3.5

内容に対してタイトルの印象が軽いけど間違ってはいない。短期間に人生の荒波に揉まれた家族とその友人によるヒューマンドラマ。石井監督が3日で書いたオリジナル脚本かぁ。なるほどちょっと雑だが勢いがある。半年>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

3.6

十五年を超える、一冊の辞書作りの過程と、それを編んだ人々の、言葉と生きた人生。三浦しをんの原作既読、アニメ版も観た上で満を持して鑑賞。「バンクーバーの朝日」で石井監督を見限っちゃったので、手が伸びぬま>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

予告編の印象で文春みたいなゴシップ誌のスキャンダルネタに関わる騙し合い攻防戦みたいなのをイメージしてたら、老舗出版社の社内抗争が主軸。映画出演してる大泉洋は何観てもどうも演技にしか見えなくて好きじゃ無>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

3.5

更生目的で秘密裏に富山の港町に集められ住民となった6人の殺人犯元受刑者達。そのことを知る市役所担当者は彼らを信じ切れないまま関わりが続き、そして起こってしまういくつもの事件。その顛末と彼らの生きる道を>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

3.6

バブル期、女性銀行員による哀しき横領劇。吉田大八監督は大好きだけど、女性が転落していく様は観たくなくて観るのを躊躇ってた本作。「騙し絵の牙」が面白かったので思い切って観てみたら脚本がスッキリキッチリよ>>続きを読む

人生フルーツ(2016年製作の映画)

3.8

タイトルは、人生(は)フルーツというイントネーション。ずっと観たかった、建築家津端修一さんと英子さん夫婦の、とても真似できそうにないけどいい歳の取り方を丁寧に追ったドキュメンタリー。フィルマでの高評価>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

女性同士のもっとドロドロした話だと思ってたら、結婚を焦ってるお嬢様の自分探しみたいな、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の良家の子女版みたいな印象の、一人の男に関わる二人の女性とその女友達との友情劇にし>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.4

地方で起こった二つの事件を巡るヒューマン・サスペンスミステリー調の群像劇。追い詰められた者達の行方の話。吉田修一の原作未読。繋がりのない二つの短編を強引に繋いだ印象。ドローン撮影多用して描かれる、夢の>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.7

冒頭のパリ舞台の掴みの一幕はマリが操縦するエヴァ八号機のアクロバティックなアクション描写が秀逸。地面と空があるせいかカメラがグルグル動いても状況は前作より分かりやすい。ネルフの作る、人型?兵器の醜悪な>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.4

公開当時劇場で観た新劇場版3作目を再鑑賞。サービスサービスの序・破ときて、いい感じの大サービスを期待して観に行ったら、予想外のものをサービスされて戸惑った。かつ丼オーダーしたらかつカレー出されたような>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.6

公開当時劇場で観た新劇場版2作目を再鑑賞。TVシリーズの名シーンが散りばめられていいリニューアル。序でのシンジの入浴前ペンペンに遭遇からの股間隠しがアスカでも再現されたのが愉快。サービス、サービス。庵>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.6

公開当時劇場で観た新劇場版1作目を再鑑賞。知ってる話をなぞってるので新たな驚きはあまりないが、直前にTVシリーズ総集編の「DEATH」を観たこともあり、なんということでしょう!TVシリーズの4:3フレ>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.4

公開当時劇場で。アニメ表現的な見どころは多いが、庵野監督の心の病みが見えるようでいろいろ残念。分かりあおうとしたら拒絶されたような。不快な表現をわざと入れていきがってるような気持ち悪さ。まず戦略自衛隊>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生(1997年製作の映画)

3.5

新作観る前にやりたかった旧作おさらい。まず所有してるDVDボックスから旧劇場版の「DEATH」を再鑑賞。「DEATH & REBIRTH」で死と新生からの「シト新生」だったのね。なるほど。公開当時制作>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.6

ハリウッドで少女時代から活躍し、ぶっ壊された伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドのどん底の晩年。生活に窮する状況がすんなり入ってくるいい始まり。出演作を観たことなく、全く知らなったジュディ。い>>続きを読む

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.5

監督作も主演作も一本も観たことのないローレンス・オリヴィエが監督、主演を務める「王子と踊子」の撮影のために1956年ハリウッドからロンドンへ渡ったマリリン・モンローと助監督との恋物語。異国で旦那とも監>>続きを読む

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.4

クリスチャン・ディオールに見出されたモードの天才イヴ・サンローランの伝記映画を再鑑賞。正直モードなファッションの良し悪しは分からないけど、改めてYSLロゴってカッコ良い。主演のピエール・ニネが線の細い>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

人生の大半を刑務所の中で過ごしたって聞いただけで泣けてくる、役所広司演じる元殺人犯三上が出所したての夜、身元引き受け人の家ですき焼き食べて泣くところからもらい泣きし、以降彼が感極まって泣くところは必ず>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.6

火事で失った店を取り戻すために夫婦で精出す結婚詐欺で失われていく夫婦愛。西川監督らしい、つらおもエンタメを再鑑賞。いやらしくも痛々しい人間描写が冴える見事な脚本。毎作オリジナルストーリーで勝負し続ける>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.7

ゆれる橋、ゆれる想い、ゆれる状況、ゆれる証言、ゆれる判決、ゆれるカメラと共に信じるものがゆれていき、心がゆさぶられる、辛くて面白いヒューマンミステリーの傑作を再鑑賞。地方出身の都内で働く広告関係の田舎>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.6

寝取られた妻を取り戻さんと、遊び人に指南を受けて冴えないオヤジが男を取り戻す!あきらめの悪い人たちの「やっぱりキミが好き!」がテーマかな?全篇「好き!」で満ちていて大変楽しい映画だった。大人の恋と大人>>続きを読む

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.5

同窓会ではありません。原題の意味は「最後の軍旗掲揚」劇中三角に畳んでたやつを指すのかな?戦争が結んだ大人の友情と贖罪の物語。息子は戦地で戦って亡くなった英雄かそうでないか?どっちでも良いと思えども。父>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.5

邦題は本作の本質を何も表してないと思う。主にイギリスの港町で繰り広げられる大人の恋模様。夫がファンサイト立ち上げるほど心酔している行方不明の伝説のミュージシャン。それに全く興味のない妻が、件のサイトに>>続きを読む

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