ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価

ニクガタナ

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湯道(2023年製作の映画)

3.5

湯〜シネマ パラダイス
入浴に行きたいか?ちょっと銭湯行ってみたくなる、銭湯舞台の人情群像劇。さすが言葉のスペシャリスト小山薫堂。細かい伏線が最後に効く技巧派脚本だが、ダジャレは滑りがち、何しろ演出が
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スノープリンス 禁じられた恋のメロディ(2009年製作の映画)

3.3

許されなかったら幼い恋路。
昭和11.12年の山形と現代をつなぐ手記。
脚本の小山薫堂も松岡監督も好きだが、浅野忠信、香川照之、中村嘉葎雄に檀れいと名優揃えておいてこれはなかなかに残念な出来。脚本、演
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おくりびと(2008年製作の映画)

3.7

チャラ目のチェロ奏者が故郷山形で納棺師の仕事に出会い、惹かれ、蔑まれながらもやがてプライドを得ていく、お仕事ムービーヒューマンドラマ。主演の本木雅弘は本作での演技がベストアクトじゃないかなぁ。納棺の所>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

みんな大好きティモシー・シャラメasポール・アトレイデスは、フレメンのマフディ(救世主)たるリサーン・アル=ガイブなのか?ベネ・ゲセリットが作り上げたい救世主クウィサッツ・ハデラックなのか?って話です>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

ちょけなしガチのガイ・リッチー。
賞狙いかと思ったがそう言うことでもなさそうで、タリバン バンバン撃ち殺し、絶対絶命危機満載。生きた心地がしないアフガン戦争実話風戦地戦友救出エンタメ。緊張途切れず想像
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5

ジェームス・キャメロンの元嫁 キャスリン・ビグロー監督による、ずっと観たかった2010年のアカデミー作品賞受賞作。アカデミー史上初の女性監督による監督賞受賞作でもある。イラク戦争中のイラク舞台で展開す>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.7

一緒に観た家族曰くほぼ原作通りの音駒高校セッター研磨の話。研磨役 梶裕貴の上手さに改めて驚く。満仲監督によるTVシリーズ3期までのクオリティが高かったこともあり劇場版に期待し過ぎたが、終盤まではTVシ>>続きを読む

ハイキュー!! 勝者と敗者(2015年製作の映画)

3.6

主戦場は仙台市体育館。宮城県出身ながらガチ文化系の帰宅部だったので、中高通じて行ったことないのがちょっと残念。TVシリーズシーズン1後半インターハイ宮城予選の総集編。切るところズバッと切ってこれまた見>>続きを読む

ハイキュー!! 終わりと始まり(2015年製作の映画)

3.6

小さな巨人に憧れてバレーを始めた小さな少年が、宮城の公立高校で仲間と巡り合い、全国目指して高く跳ぶ、ジャンプの王道スポーツ漫画のアニメ化。大好きで全話何度か観ているTVシリーズシーズン1前半の総集編。>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

不器用な情熱が人生を拗らせる。
伝説のハガキ職人ツチヤタカユキの自伝小説の映画化。面白い。夢中になって観てて呼吸をし損ねて劇場で咳き込んで顰蹙買ったと思う。めっちゃ笑える訳でも泣ける訳でもないけど、人
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.6

京大吉田寮をモデルとした青春ドラマ。100年以上の歴史を持つ学生寮舎存続をかけた。大学と寮自治会との戦い。ジャケットのイメージであらすじも読まずに勝手に学生寮を舞台にしたシットコムかと思ってたら全然違>>続きを読む

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.5

「笑いのカイブツ」の演技が素晴らしかった岡山天音出演作にして、夫々の監督の初劇場長篇作品というニッチな縛りで三連投。岩松了に三石研、美保純に水野美紀とデビュー作でこんな名優揃えてCM出身森ガキ侑大監督>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

自立して行く産まれたての女性が
通り過ぎる哀れなる男達。
面白い。けど、なんというか男ですいませんって感じになりますね。男性が女性を隷属させて搾取してきた過去は明らかな事実。なかったことにはできないと
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.6

東京で何者かになりたいと足掻く若者の恋と仕事と友情を描く青春劇。「○○たち」タイトル繋がりで3連投するべく軽い気持ちで観てみたら面白い。同じテイストの「花束みたいな恋をした」と甲乙つけ難い。主演女優の>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.5

あなたが放り投げた
俺のグローブは?
どこに行ったのでしょうね?
大谷さんが最後の最後で良いボケかます。
家族と一緒に応援した昨年のWBC。のドキュメンタリーを家族で鑑賞。裏でこんなことがあったのねと
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

べんだーすが便所掃除の話を役所広司でって何の洒落かと思ってしまった汚れた心が新年早々に洗われた。朝の光に、木漏れ陽に、日々の美しい瞬間をたくさん気づかせてくれる。こんなふうに毎日に感謝して過ごしたいも>>続きを読む

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.6

男の見栄が物語を動かし、女の赦しと優しさが解決へ導く。恥や世間体という日本らしい価値観で貫かれた見事な三谷脚本。クソッタレな一年に別れを告げて素敵な一年の門出に相応しい最高のお正月映画を劇場で観て以来>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

3.6

お肉のため。面白うてやがて哀しき反戦映画。
戦争が国民から笑いを奪っていった時代。検閲官 向坂と公演間近の台本を検閲される座付きの喜劇作家 椿が繰り広げる、取調室でのニ人の攻防。一週間に渡る台本直しが
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.4

抗争に敗れ組解散。日本に居場所がなくなったヤクザが、LAでヤク売る弟訪ねやがて地元マフィアとの激しい抗争劇を繰り広げ死に急ぐ。いろんな賭け遊びで深まる現地の義兄弟との仲。ロケ地のせいか画が普通。撮影も>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.5

ヴェネチア金獅子賞受賞って、そんなに評価された理由が分からない、退職した刑事による銀行強盗逃走劇。夫婦愛織り込んだ感動要素のせい?終始死の予感を醸す久石譲の劇伴は今作も外さない。繰り返されるオーケスト>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.5

大きなお世話だこのヤロー
大人の遊びから子供の遊びまで多様な遊びで満ちた北野作品。「首」の余韻で再鑑賞。眠たい目をした陰気臭いガキ 正男を演じた少年の芝居っけのない素朴さが良い。たけし自身が子供の時に
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(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

猿でもできる殺し愛 首持ってこーい!
たけしが2011-2012年のトヨタReBORNシリーズCM以来の秀吉AGAINで贈る、みんな知ってる本能寺の変前後の戦国群像劇エンタメ。レビューをいくつか読んで
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座頭市(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「首」を観てから、北野武の時代劇と言えばと三度目くらいの再鑑賞。けっこう好きでやっぱり面白い北野エンタメ。緊張と弛緩の繰り返しで緩み多め。勝新版座頭市は全く観たことが無かったが、北野作品好きだったので>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

老境の元ヤクザがかつての子分達をひきつれて半グレの詐欺集団に仁義を通す痛快北野エンタメ。テイストを知ってる分初見よりも楽しんで観れた。北野作品に期待するものは緊張と弛緩。その点ではだいぶパンチが弱い。>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

母を失った心の隙間に霊を埋めてみた。
面白い。ずっと良からぬ予感で身を強張らせ、登場キャラ皆殺しを覚悟したら意外や人的被害は極最小というSDGs時代のロス抑えめの作劇で、低予算、高利益な実に良く出来た
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

やつを見てはならぬ。
「ゲット・アウト」は抜群に面白かったが「アス」は響かず、仄かにシャマラン臭を感じて劇場スルーしてた本作。雲隠れの未確認飛行物体の目的は?ガンくれてんじゃねーぞ見せ物じゃねーんだよ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

米国の黒人差別は南北戦争時代より今も地続き。
という黒人差別をネタにしたやり口が「ゲット・アウト」に似てるサイコスリラーかな?夢だけど夢じゃなかった、トンデモないけど伏線が分かりやすい納得の脚本。なん
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

山崎監督が自身の得意分野にゴジラを引きずり込んだような見事な仕事。東宝としてはシン・ゴジラの続編をやりたいんだろうが庵野監督がやってくれなかったんだろう、きっと苦肉の山崎ゴジラだったとは思うが上手いこ>>続きを読む

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.4

平成ガメラ1作目と同じ95年公開の正月映画にして平成VSシリーズ最終作。元旦に観るような作品じゃないとは思ったが、うーん、なんかいろいろ分かったような化学用語多用して展開する適当な筋と脚本でごちゃごち>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.4

平成VSシリーズの起点となった89年公開の正月映画。「ゴジラ-1.0」と比較したくて初鑑賞。ストーリーを公募したり、東宝外の大森一樹を脚本、監督に起用してゴジラ映画に新しい風を入れたかったようで、アメ>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オゾン監督作は「危険なプロット」に続き2作目。劇場では初。ほー、こんなコメディも演出できるとは流石。メインの女優さんがどちらも可愛い。私は現代的な弁護士さんの方が好み。女優さんの方もコケティッシュな魅>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.6

オゾン監督の新作「私がやりました」を観て、彼の過去作が気になって初鑑賞。女性の業と愛の飽和。なんじゃこの展開?な密室ミステリーミュージカルコメディ。笑えるかというとそうでもないが不思議な魅力に満ちてる>>続きを読む

シカゴ(2002年製作の映画)

3.6

フランソワ・オゾンの新作「私がやりました。」観た後ストーリーラインがなんかコレと似てなかったっけ?と思って観直したくなり、公開当時劇場で観て以来で再鑑賞。かつてはミュージカル作品を毛嫌いしてたが、米ア>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.7

頑張り屋ドジっ子のお仕事奮闘記で朝ドラを観るよう。 北極百貨店コンシェルジュたちと動物のお客様たちが紡ぐエピソードの中で「賢者の贈り物」をモチーフにしたようなウミベミンク親子の話が特に好き。相手を思い>>続きを読む

ファーザー・クリスマス(1991年製作の映画)

3.5

イギリスではサンタクロースのことをファーザー・クリスマスと呼ぶんですね。レイモンド・ブリックスが原作で「スノーマン」のメインキャラ達がこっちにも出てるのがなんか嬉しい。「スノーマン」同様、飛行シーンで>>続きを読む

ルドルフ 赤鼻のトナカイ(1964年製作の映画)

3.5

オモチャなんか作ってられっか、俺は歯医者になる!妖精よう言う多様性Yo!
1939年出版の童話を元にした64年のストップモーションアニメ作品。ミュージカル仕立て。なぜか家にあるDVDで再鑑賞。北極クリ
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