ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価

ニクガタナ

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迷宮物語(1987年製作の映画)

3.6

短編好きでずっと観直したかった、名監督と名アニメーター達による、角川製名作オムニバスアニメ作品。3作品で尺はわずかに50分ながら、どれも作画の密度が異常に濃く、全体で纏う悪夢感が最高。

1.ラビリン
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.7

好きなアニメスタッフが勢揃いした夢の3話オムニバス作品。改めてどれも面白い。

1.彼女の想い出
彼女のSOSに呼ばれた宇宙男たち 宇宙SFサスペンススリラー。オペラ歌曲が主な劇伴が素晴らしい。森本
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SHORT PEACE ショート・ピース(2013年製作の映画)

3.3

大友克洋の漫画単行本「ショートピース 」とはほぼ無関係。「武器よさらば」は現代的にアレンジされてる。「FREEDOM」のスタッフなどバンビジ・サンライズ絡みの大友一派による日本テーマの短編オムニバス。>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

無理難題 何とかしてこそ広告屋。
10年ほど前に見学に行ったフロリダ ケネディ宇宙センターが主舞台のアポロ11号計画裏舞台。宇宙屋と広告屋が織りなすお仕事ムービーで、考え方が大きく異なる異業種の絡み合
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.7

宇宙に身を置き実感する無力と重力
大好きな宇宙ものなのに劇場で観損ねて、今更初鑑賞。面白い!サンドラ・ブロックにもジョージ・クルーニーにも特に興味はないが、2人ともよかった。ヒューストン管制官の声が「
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」でも引き合いに出されたキューブリック監督。本作はアポロ11号打ち上げの前年に公開されてた。何撮らせてもキューブリックの画はカッチリ美しい。この作品以降の宇宙SFはどっ>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.7

訳ありで孤独な三人が、居残りの校舎で過ごしたクリスマス休暇の二週間。こんなに笑えると思わなかった。実に面白い。何で夏公開?1970年設定で冒頭やエンドクレジットにちょっとフィルムノイズ入れたりして(本>>続きを読む

ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.5

明日引っ越しちゃう憧れのベビーシッターのお姉さんと最高の夜にしようと思って計画してたクリスマスナイトがサイコな夜に変わる胸糞お留守番スリラー!18歳のお姉さんアシュリーと12歳のマセガキ ルークが、ス>>続きを読む

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.5

今まで何度か断片的に観ては「茶番劇」という言葉が相応しいと思っていたが、初めて通して観てみたら好みの家族愛の物語で、伏線回収よくできたなかなかの脚本であった。殺人鬼と噂される隣家の爺さんの存在が大変効>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

少女と化け猫の地獄行き。
大変ユニークなジャパニーズファンタジーアニメで、なかなか攻めた企画であった。フランスのプロダクションと共同制作と言うのがオシャレである。「となりのトトロ」と「モモへの手紙」を
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

背中を見て
原作の藤本タツキさんは「チェーンソーマン」の作者なんですね。劇中の「シャークキック」がそれに相当するのかな?嫉妬するほどすごくよかった。原作の雰囲気を上手いことアニメで昇華させてるようで、
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

3.5

偉大なる父 葛飾北斎を越えようともがく娘 お栄の絵描きとしての業みてぇなものを見てぇと思ったら、盲で病気がちな妹との関係が主軸の北斎一家の話。お栄の恋愛軸が中途半端。アニメ好きとしてはたまらねぇプロダ>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

高木さんと西片の10年越しの恋愛模様がとにかくもどかしい、鈍感を超えた域の西片に終始イライラする恋愛イライラエンタメ。原作未読。アニメの劇場版だけは観ていて、西片の「高木さんめー!」が聞きたかった。か>>続きを読む

ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

松重豊映画初主演作となる、49歳男性作家ヒキタクニオの妊活奮闘記。楽しむような内容ではないが、まぁ楽しめた。私も妊活経験あるので思い出が重なり、共感がだんだん祈りに変わる。顕微授精1回40万円、マジ高>>続きを読む

The Spirit of Wonder チャイナさんの憂鬱(1992年製作の映画)

3.4

七夕の夜に観る、
月をめぐる摩訶不思議な物語。
クレしん作品の監督のイメージが強い本郷みつる監督による、ずっと観たかった92年公開のOVA小品。原作の鶴田謙二の作品は何一つ読んだことはないが、美女とメ
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.4

シャマラン作品を全作観ているシャマラニストの仕事仲間に誘われて鑑賞したファンタジックホラー。シャマランの子はシャマラン。もともと2世俳優とか2世監督が好きではない。でも仲野太賀は好き。劇場公開時にこの>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

低迷してたシャマランの復調作と言われるガチスリラー。あー、お姉ちゃんが編集済みの体のPOVスタイルなのね。19歳で家出したっきり会ってない両親の求めに応じ15歳の娘と13歳の息子を1週間預けたシングル>>続きを読む

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

なるほどザ・ワールド
怪物の住まう森に囲まれた村で起きた、愛が生んだ悲劇。瀕死の彼を救うために町で薬を入手するべく全盲の娘アイヴィーが森抜けを父である村長に申し出る。脚本は伏線の貼り方もベタで不細工な
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

吉田恵輔監督ったら脚本も演出うま過ぎ。実話のような凄みがあった。弟が嘘をついてしまうシチュエーションの設定など絶妙にうまい。娘を失う「空白」が大変きつかったので、本作もきついんだろうと覚悟して観た。き>>続きを読む

さんかく(2010年製作の映画)

3.5

石原さとみが吉田惠輔監督を見初めた作品とのことで観てみたが、なるほど確かに面白い。ストーカーものの処女作「なま夏」から5年で脚本に見事な成長を感じる吉田監督の、ストーカー要素多めの三角関係ラブコメディ>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

3.2

「Missing」鑑賞後、吉田恵輔監督の過去作が気になって劇場長編処女作を初鑑賞。これジャンルはエロチックコメディ?ストーカーもののスリラーっぽい。吉田監督小便漏らし表現がお好きみたい。フィルマの低ス>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

門出とおんたんの生きる道。
前章を一緒に観た元同僚と。意外と前章の内容を忘れてたが、後章も見所多く、言葉の選択が独特でオタクなセリフ回しが相変わらず面白い。劇伴もよかった。エンディングテーマは前作の方
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

はにゃにゃフワーッ!って、おんたん前章でも言ってたかしら?後章観てから評価したく今更投稿したが元同僚と公開初日の初回の朝鑑賞。面白い。浅野いにお作品は何一つ読んだことが無い。オタク女子キャラたちのやり>>続きを読む

DEAD LEAVES デッドリーブス(2003年製作の映画)

3.5

ガイナックス出身 今石洋之のアニメーターとしての仕事が大好きだったので公開当時劇場で観た監督デビュー作。制作はプロダクションI.G。きつめなクセ強デザインのアウトローキャラが極端にパースのついたアング>>続きを読む

陰陽師0(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

0というからには平成陰陽師シリーズの前日譚であろうと思って観たら、確かに安倍晴明 学生時代の話。されどここですでに源博雅に出会っているのが納得いかない。そういうところ気にしなければけっこう楽しめる。山>>続きを読む

陰陽師 II(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

平安京守護オカルトバディムービー2
劇中の評判通り白狐感ある安倍晴明役 野村萬斎が女装まで披露して前作上回って魅力満載。多分初鑑賞なんだが、1箇所どうでも良いシーンの記憶が明確にある不思議。前作に比べ
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陰陽師 〜おんみょうじ〜(2001年製作の映画)

3.5

平安京守護オカルトバディムービー。
滝田監督が好きで公開当時劇場鑑賞した本作を再鑑賞。野村萬斎が映画初主演にして堂々の芝居で、悪役の導尊を演じた真田広之に全く引けを取らない。まず声が良い。雅な佇まいが
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

呪われたプロレス一家のファミリードラマ。きついアイアンクローお見舞いされ泣きました。面白かったです。真面目で心優しい次男ケビン役ザック・エフロンは体が出来上がりすぎて、ザック・エフロンに見えない。三男>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ノーシュート ノーラン
相変わらず撮影できるものは撮影するスタイルで圧倒的な説得力。街一個作っちゃって、なんなら核爆破実験模様もほんとの核爆弾でやろうぜ!って言ったんじゃなかろうかと思うほどの監督の執
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リンカーン(2012年製作の映画)

3.5

よっ!大統領!
南北戦争終結直前。奴隷制度廃止を盛り込む憲法修正第13条を下院で通過させられるかどうかの民主党との攻防が主軸。そこに家族模様を重ねて描くリンカーン大統領の晩年の伝記。政治ものは難しい。
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湯道(2023年製作の映画)

3.5

湯〜シネマ パラダイス
入浴に行きたいか?一寸銭湯行ってみたくなる、銭湯舞台の人情群像劇。さすが言葉のスペシャリスト小山薫堂。細かい伏線が最後に効く技巧派脚本だが、ダジャレは滑りがち。何しろ演出が上手
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スノープリンス 禁じられた恋のメロディ(2009年製作の映画)

3.3

許されなかった幼い恋路。
昭和11.12年の山形と現代をつなぐ手記。
脚本の小山薫堂も松岡監督も好きだが、浅野忠信、香川照之、中村嘉葎雄に檀れいと名優揃えておいてこれはなかなかに残念な出来。脚本、演出
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おくりびと(2008年製作の映画)

3.7

チャラ目のチェロ奏者が故郷山形で納棺師の仕事に出会い、惹かれ、蔑まれながらもやがてプライドを得ていくお仕事ムービーヒューマンドラマ。主演の本木雅弘は本作での演技がベストアクトじゃないかなぁ。納棺の所作>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

みんな大好きティモシー・シャラメasポール・アトレイデスは、フレメンのマフディ(救世主)たるリサーン・アル=ガイブなのか?ベネ・ゲセリットが作り上げたい救世主クウィサッツ・ハデラックなのか?って話です>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

ちょけなしガチのガイ・リッチー。
賞狙いかと思ったがそう言うことでもなさそうで、タリバン バンバン撃ち殺し、絶対絶命危機満載。生きた心地がしないアフガン戦争実話風戦地戦友救出エンタメ。緊張途切れず想像
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5

ジェームス・キャメロンの元嫁 キャスリン・ビグロー監督による、ずっと観たかった2010年のアカデミー作品賞受賞作。アカデミー史上初の女性監督による監督賞受賞作でもある。イラク戦争中のイラク舞台で展開す>>続きを読む