ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価

ニクガタナ

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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.7

バレエの公演本番中に舞台裏で浮気をする彼氏を目撃して動揺して怪我をする、ふんだりけったり なんて日だ!な女性ダンサー エリーズの再生譚。宙を舞うバレエに対して地を掴むコンテンポラリーダンスの方が好み。>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.6

ヤレヤレ、パリはヤルかヤラれるか
de ヤリたい放題
イマドキのパリのアムールを生々しくも美しく描いた、ジャック・オーディアール監督作。モノクロに映えるパリの街並み。パッツン金髪のウィッグで仮装してパ
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スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

3.5

留学先のスペイン バルセロナで国籍の違う男女7人ルームシェア模様を再鑑賞。集団生活苦手なので全く憧れないけど楽しめた。悲喜交々の青春コメディで、パリに戻る日の切なさとか得難い感情が共感できる。「猫が行>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

私は本物だよ
漫画ではパッとしなかった今敏が、アニメ作家として師匠大友克洋を越えていくこととなる、監督長編1作目をリマスター版で劇場では初鑑賞。精神的に追い込まれていく元アイドル女優 未麻の出演するド
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千年女優(2001年製作の映画)

3.7

いつかきっと
再会を約束した訳ありの画家を追い、物語の鍵を握って一途にひた走る伝説の大女優 藤原千代子の一代記。平安時代から未来宇宙まで、女子高生から七十代まで映画の中と回想と現実を行ったり来たり。時
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.6

困ったことになったんだ
冒頭の刑事の夢から延々続く悪夢感が素晴らしい。場面転換の妙が今作品ならでは。 アニメにしか出来ない表現を実写さながらのレイアウトとアングルで魅せるのが今作品の魅力。筒井康隆の原
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

13歳 背伸びしちゃった湖畔の夏休み。
一週間くらいカナダのファルコンレイク湖畔の友人宅にお邪魔して過ごす夏休み感を堪能できる。にしてもどっちの親も放任が過ぎる。13歳の主人公バスティアンが端正な顔立
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水の中の八月(1995年製作の映画)

3.7

夏になると観たくなり、何度も観てる、ボーイミーツガール青春スピリチュアルファンタジーの傑作。自己犠牲ものに弱いせいもあり、石井聰亙監督作品の中で一番好き。新海誠の「君の名は。」「天気の子」のパクリ元の>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

一夜明け、エロガキどもが夢のあと。
同じ日にあちこちで行われるスリープオーバー(お泊り会)。夏の終わりになんか良い思い出作りたい思春期男女が彷徨いすれ違う、携帯の無い時代の青春群像劇。メインの子たちも
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.6

脚本勝負のよく出来たサイキックスリラー作品。滑り込みで劇場鑑賞。面白い。超能力描写はCGを必要最小限に留め、思ったより低予算。それでも音響効果と雰囲気で上手に怖がらせてくる。大友克洋の「童夢」にインス>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

3.6

外に開きかけた心が裏切られ、血まみれになって見開いた目と外に開いた掌。
ずっと気になってたブライアン・デ・パルマ監督の出世作。スティーブン・キング原作のサイキックホラー。なかなかの秀作。体育の授業のバ
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.6

兵どもの夢のあと。
タイトルはめっちゃ覚えてて、面白かった記憶もあるんだが何も思い出せなくて再鑑賞。エイドリアン・ライン作品はこれしか観てない。ベトナム戦争の戦場から始まり、NYの地下鉄の中。夢から覚
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

京都貴船の老舗料理旅館を舞台に、2分繰り返しあの手この手で86分。それぞれが停滞させていた想いが動き出す。さすがの上田誠脚本。アイデア勝負で面白い。一生分の「ふじや」の裏の川を観た。「ドロステのはてで>>続きを読む

追想ジャーニー(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

男闘呼組の期間限定再結成で忙しかったのか最近高橋和也の出演作品を観てないなぁと思って、え?主演作?と勢いで借りたら、まぁ言いたいことしかない作品。66分ならサクッと観れるとふんだが冒頭10分で え?こ>>続きを読む

化粧師 KEWAISHI(2001年製作の映画)

3.5

漫画界のレジェンド 同郷の石ノ森章太郎の原作は未読。凄腕化粧師小三馬と女性達が織り成す大正浪漫お仕事人情劇を劇場で観て以来で再鑑賞。化粧して心も綺麗にする なるほど尊い仕事だ。随所で涙を誘う脚本は一寸>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

インディついに時空を超えて、帰りたくない〜♪
本作での敵はまたナチス。敗戦間近 44年のドイツ始まり。アンティキティラの機械を巡る物語。シリーズの美味しいところを上手いことおさえてちょくちょく笑える、
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ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

妻殺しの冤罪で死刑宣告を受けたドクターキンブルが、護送車での事故に乗じて逃走。真犯人の隻腕の男を追う、60年代米人気ドラマのリメイク。髭面から始まり、剃って、髪染め、パクった衣装に着替えまくってハリソ>>続きを読む

刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.6

英国人に気をつけろ。
インディ・ジョーンズの最新作を観て、全盛期のハリソン・フォードを観たくなり再鑑賞。ハリソンの魅力満載。ちょっと口を歪めて微笑む、イタズラっぽいお馴染みの笑顔が好き。駅のトイレで殺
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

戦時中の日本舞台。火事で母を失った少年が、あの世の香り漂う謎の塔の中に行って帰ってくる話。PRがまったくなかったので完成してないんじゃないかと心配してた。ファンタジーアニメの在り方を追求したような、朋>>続きを読む

パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

3.6

パンコパDVDに一緒に入ってて喜んで連続再鑑賞。ミミ子の家はなんでか動物を寄せるらしい。留守宅に忍び込んじゃったトラちゃんが子パンダのカレー食べたりベッドで寝てたりするのはきっと名作「3びきのくま」の>>続きを読む

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

3.6

竹やぶの中の薪コンロのある洋風住宅に小学生女児ミミ子がしばらくの間一人暮らし。得意技はパンツ丸見せ逆立ち。そこにやってきたパンダの親子との擬似家族生活。相当久しぶりに再鑑賞。キャラデザのせいで駿作品だ>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.5

DB原作は全巻持ってるし、超のTVシリーズも劇場版も息子と追いかけて来たし、CGに関わる仕事柄もあり、劇場公開時気になってた作品。高2の息子と一緒に鑑賞。まず冒頭の作画アニメで振り返るRR軍との過去の>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

運命に抗え!
200体以上のスパイダーマンたちが登場するとんでもない情報量を詰め込んだ、CGだからできる手の込んだ変幻自在なアニメ表現に圧倒される。3DCGから魅力ある2Dルックのアニメ表現にまとめる
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.6

なんとなく観逃してた本作。「スパイダーバース」新作観て、トビー・マグワイアのピーター・パーカーのインサートもあったなぁと、観てみたらサム・ライ味の効いたマンガっぽいアングル、演出が光りやっぱり面白い。>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと話し合い続きで画は変わらずほぼ納屋の中。舞台の会話劇みたい。ちょっと眠たかった。サラ・ポーリー監督作は初めて。牛の鎮静剤を使って女性眠らせて集落中の女性達を組織的に軒並みレイプって、敬虔なクリス>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

飛行機に乗り、タクシーに乗り、ノリノリの旦那と浮気未然の男の引くリキシャに乗る。
主人公の判断に乗れない乗り換えの話。
サラ・ポーリー監督作品連続鑑賞。
ロマンチックだが結構扇情的で女性向けのソフトエ
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アウェイ・フロム・ハー 君を想う(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

女優サラ・ポーリーの長編初監督作品。
施設のルールで30日間面会禁止、解禁後会いに行ったらそこにいたのは自分のことをすっかり忘れて他の男とイチャつくアルツハイマーの妻フィオナ。主人公グラントは若い頃は
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怪物(2023年製作の映画)

3.6

立場と見方を変えればみんな怪物。
脚本家が好きそうな、視点を変え、時系列を重ねて真相が見えてくる「羅生門」的構成は好き。劇中のいろんな噂の真相が明かされないのがミソ。親として、教師として、子として…な
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奇跡(2011年製作の映画)

3.7

男女児7人いざ熊本!叶って欲しい皆の願い。
これくらい穏やかなのが観やすい是枝監督作品。最近辛い作品も多くてねー。本作にも是枝組常連 樹木希林、阿部寛が出てたとは知らなんだ。毎度のことながらキャスティ
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.6

是枝監督がこれまで何度も描いてきた、家族の在り方を問う話。今作のテーマは生物学上の親子。産院での子の取り違えが生んだ、血の繋がりと心の繋がりの間で揺れる2家族それぞれの想い。辛そうで観るのを控えてたが>>続きを読む

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ありがとがんした。
先進的な花巻のイクメン父による、手の掛かる跡取り息子 賢治の子育て奮闘記。「いのちの停車場」の出来が今ひとつだった成島監督に一寸心配していたが、直木賞受賞の原作は面白く、役所広司は
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百花(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

記憶をなくす母に向き合う息子、
閉ざしていた記憶が花開く。
本作が劇場長編初監督となる川村元気のプロデューサーとしての仕事には敬服している。彼自身による原作は未読。脚本も担当してるようだが、うーむ、ち
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わが母の記(2011年製作の映画)

3.6

どこで間違ったか、井上ひさし役に役所広司はカッコ良すぎだろうと思って観てたけど、正しくは井上靖の自伝的小説の映画化。昭和の人気作家の家庭模様がなんだか大変羨ましい。伊豆、沼津、軽井沢の風景が天気に恵ま>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

3.6

2118年設定。アニメは一通り観てるシリーズファンだが劇場版新作を作っていたとは知らず、フィルマで知って慌てて観に行く。劇場3連作SSのCACE.3「恩讐の彼方に_」とTV3期の間の話。事前情報全く入>>続きを読む

ベクシル 2077 日本鎖国(2007年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ベクシル 秘められた日本を知る。
そりゃすげぇ!ってほどのハイテク駆使して完璧な鎖国を施し外から情勢を窺い知ることができなくなった2077年日本。見過ごせない国際協定違反を暴くべく日本に潜入する米国特
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APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)

3.4

2131年設定。人類への奉仕者として作られたクローン人間 バイオロイドが管理する理想郷 オリュンポスが舞台。世界大戦後の廃墟で生き延びた女性兵士デュナンと全身サイボーグ化した恋人ブリアレオスが、バイオ>>続きを読む

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