ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ニクガタナ

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ゼブラーマン(2003年製作の映画)

3.4

哀川翔主演100作記念作品。クドカンのオリジナル脚本により、三池監督のやり過ぎがやり過ぎに見えない内容で荒唐無稽だが比較的よくまとまってる。主演と監督の持ち味活かす見事なあて書き。家庭崩壊レベルの冴え>>続きを読む

漂流街 THE HAZARD CITY(2000年製作の映画)

3.1

黒社会シリーズにハマって三池作品を観まくってた時に劇場鑑賞。比較的金もかかってるが無国籍というかふざけた世界観と悪趣味なやりすぎに手を貸しただけで良いことになってない。冒頭の埼玉砂漠から失笑オンパレー>>続きを読む

BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)

3.5

三池作品にハマってた時以来約二十年ぶりに再鑑賞。バンドモノにヤクザモノを絡めた、アクション描写が光るプラトニックBL青春劇。親分の女をイヤイヤコマして、裏切り計画を練るゲイのヤクザ幹部が、命救われ惚れ>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

3.8

絶対好きなヤツだと思いながら観るのを先延ばしにしてた本作。IMAX上映してくれてたので劇場で初鑑賞。訳分からなくても圧倒される異次元SFケイパーエンタメ。約150分の長尺も時間を忘れて夢中になるほど面>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

本作を観て宮沢賢治の詩の一節を思い出した。

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です。」

19世紀末ロンドンの奇術キチガイ同士による、瞬間移動マジックでのマウント
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.5

時間の支配人クリストファー・ノーランの構成の妙。時間を遡りながら描かれる、妻を殺した犯人探し復讐ミステリー。シーンを少しずらして繰り返し重ねることで尺を稼げて、ストーリー納得度とミステリー具合を増す、>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.6

幾重にも重なる親子の物語。本作のクリードの敵は、父アポロをリング上で葬った男の息子。階級差無視してないか?そんな体格差あってヘビー級で勝負できるの?って思う圧倒的な強敵感。因縁、反則入れ込み、客が何を>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.6

「ロッキー」で対戦相手だったアポロ・クリードの息子が主人公の新シリーズ第一弾。あれ?「ロッキー」より断然面白いぞ。若き日のスタローンにはあまり感じなかった魅力が、本作のマイケル・B・ジョーダンにはあっ>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

3.4

ボクシングものは嫌いじゃないが、何故かこのシリーズ一つも観ないで来てしまい、いまさら初鑑賞。なんでしょう、つまらなくはないがそんな大ヒットしてアカデミー作品賞取るような映画でしょうか?強敵に立ち向かう>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

3.6

ヘンテコな役を演じることの多い、大好きな山田孝之が、妻を亡くして子育てに奮闘するサラリーマンという非常に真っ当な役で主演。就学前、3年生まで、小学校卒業までの3パートで娘を演じた子役の中では圧倒的に真>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

結婚には至っていない恋人の故郷石巻でギャンブル依存症の印刷工が津波のような人生の荒波に飲まれるヒューマンサスペンス。故郷宮城県の高校時代お世話になった石巻が舞台。震災以降行ってないこともあり、ロケ場所>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.6

熱血営業マン宮本浩が、愛した女性を命がけで守り抜くキチガイじみた熱血ヒューマンドラマ。時系列いじりすぎてちょっと観ずらいのが難ながら楽しめた。新井英樹の作品は熱苦しそうで何も読んでない。つきまとう元カ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

姉妹皆たいして老けるでもなくほぼ同じ容姿で時系列がポンポン飛ぶのでちょっと観づらいが、グレタ・ガーウィグの演出が見事。もはや女優監督のまぐれとかそんな感じじゃない。野暮な話だが姉妹達がちょっと似てなさ>>続きを読む

偽りの人生(2012年製作の映画)

3.3

ブエノスアイレスで憧れの生活を送るも心満たされない医者の元にやって来た久しぶりに会う双子の兄。末期ガンだから殺してくれという兄を殺して入れ替わり、兄として新たな人生を歩もうとするってなんでそんな考えに>>続きを読む

最高の人生をあなたと(2011年製作の映画)

3.5

子供たちは皆独立し、ちょっと羨ましいほどの良い暮らしを送る六十歳手前の円熟期の夫婦。だけど社会の中で疎外感を感じ、自身の存在意義や老後を考える妻と、考えたくない旦那とが衝突して突然訪れる離婚の危機 。>>続きを読む

ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘だから撮れたんだろう、自身の両親の老いを見つめたドキュメント。親として、子として大変せつない。聡明だった母親があー、ほんとにぼけて行くんだ。認知症が進行していくのを直視するのはつらい。突然老老介護に>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.5

タイトルは「ブルー・ライト・ヨコハマ」の歌詞から来てるのね。長男の命日に集まった家族達のしょうもない見栄やプライドがごく自然に見え隠れする見事な脚本で素晴らしい出来だと思うが、主演を本作と同じ阿部寛が>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.6

是枝監督による、フランス舞台の家族ドラマ。反目してた母と娘がお互いをちょっと分かり合う話。劇中劇のSF作品が気になる。カトリーヌ・ドヌーブが毒舌の傍若無人なクソババア女優。当て書きかな?役にバッチリハ>>続きを読む

グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.4

ウォン・カーウァイがイップ・マンを描いた美麗カンフーアクションを、イップ・マン祭りよろしく再鑑賞。戦前の中国で南北武術流派統一を目指したゴン・パオセンの継承者候補たちの愛と復讐の物語。フィクション盛り>>続きを読む

イップ・マン 最終章(2013年製作の映画)

3.5

イップ・マンの伝記として、こっちの方が史実に近いと思われる。美術もキャストもしっかりしてて思ったより楽しめたが、音楽が本家の川井さんに比べて甚だ安い印象で大変もったいない。日本の歌舞伎役者みたいなアン>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.6

イップ・マンの伝記風カンフー人情劇「葉問」シリーズ第4弾にして完結篇。劇場で観るのはシリーズ初。今回は親子愛がテーマ。息子の留学先探しにアメリカに渡るイップ・マン。なんでアメリカで空手と対決?ちょっと>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.6

73年版「パピヨン」の存在は知ってて、かわいいタイトルだなと思ったっきり、どんな話か全く知らなかったが、同じ原作を元にした本作は面白かった。脱獄計画が結んだ受刑者同士の実話ベースの友情劇。あ、意外とあ>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.5

94年のルワンダで、見た目に違いが分からないツチ族を歴史的因縁からコックローチと見下すフツ族民兵が引き起こした大虐殺。殺しも殺したり100万人以上。大変しんどい実話もの。「シンドラーのリスト」とかのユ>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

イスラム武装勢力による無差別テロ超怖い。完全インド舞台でなんでオーストラリア映画?友好国だから?2008年にインドでこんなことがあったとは知らなんだ。実話ベースとはいえ脚色はあるんだろうが、あまり都合>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.5

数々のCMでパクられて来た、広告屋が大好きな「建物の屋上から街の人々見守る天使」の元ネタ?を初鑑賞。単なるモノクロ作品だと思ってたらモノクロに意味があったとは驚き。天使と空中ブランコ乗りの恋の物語。前>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.5

内容すっかり忘れるほどぶりで再鑑賞。若く美しい妻を愛しすぎた男の愛のロードムービー。パリはパリでもテキサスにあるパリとのこと。鳥取の羽合(はわい)みたいなものか。3歳の息子を残して4年間失踪。テキサス>>続きを読む

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

3.4

愛した男はスパイもののサスペンスラブストーリー。深海探査ミッション中に電話すれどもすれども繋がらずイライラする女教授。そりゃ無理だよ。だって彼は潜入したソマリアで監禁されてるんだもの。ヴィム・ヴェンダ>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.5

本当にやりたいことを見失いかけた若き女性タレントの世界不思議発見出来ずじまい?ウズベキスタンでいろんな意味で迷子になりながら彷徨う心の旅路。海外ロケで女性タレント1人でバスに乗って夕食買いに出かけたり>>続きを読む

エリカ38(2018年製作の映画)

3.5

タイトルは「エリア88」にかけてるのかな?奥山和由プロデュース、KATSU-do案件。何故か4対3フレーム。実在の投資詐欺事件をベースとした美味い話が上手い人達の末路。そこに至った哀しき道程。芸人、舞>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.3

両親を失い孤児になった少年少女4人のクエスト風ゲームモチーフの成長譚。エンドロール後の最後は蛇足。今どきの子どもたちっぽいセリフにしてるんだろうが、言わされてる感出まくりで肝心の子どもたちが魅力的じゃ>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

明日に向かって撃ちません。
それまでだって撃ってません。
80年代初頭のアメリカが舞台。16回脱獄して90回銀行強盗を繰り返した実在の懲りない男フォレスト・タッカーの華麗なる犯罪劇。誰も死なない、傷
>>続きを読む

スニーカーズ(1992年製作の映画)

3.5

警備システム侵入調査チーム「スニーカーズ」が巻き込まれた万能暗号解読器の奪取、奪還ミッション遂行模様を描く、ケイパーものとスパイものをミックスしたようなエンタメ作品。学生時代以来で再鑑賞。設定は90年>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

3.8

1936年設定、シゴト師たちの華麗なる復讐劇。ずっと観たかった歴史的名作。けっこうドキドキの展開になんて軽妙な劇伴を合わせてくるのか。オープニングからどれも耳なじんだ名曲ばかりでビックリ。これのサント>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

3.6

A.I.と書いてアイと読みたい。
愛する人間の母親に愛してほしくて人間になりたかったロボット、デイビッドの、2000年に渡る愛のお話。ピノキオに鉄腕アトムの設定加えたような大変切ない未来SF。久しぶり
>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.6

読んではいないがフィリップ・K・ディックらしい原作の、スピルバーグがちゃんと金をかけた未来SFサスペンスミステリーを再鑑賞。クラッシック曲を流しながら浮き出る画面を操作して未来の殺人事件を未然に防ぐ捜>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.6

高校生時分に親の離婚がきっかけで家出し、パイロット、医師、弁護士と身分を偽り小切手偽造詐欺を繰り返した伝説の天才詐欺師とFBI捜査官の世界中飛び回る追いかけっこ。テーマは親子愛かな?ソール・バスチック>>続きを読む